「海馬 - 脳は疲れない -」池谷裕二、糸井重里

著者2人の対談形式。

池谷裕二・東京大学准教授(当時)の話はもちろんのこと、糸井重里の質問が鋭くて、視点も面白かった。

昔、ソフトカバー(だったと思う)の単行本で読んだ。

文庫で見掛けたので懐かしくなり、何十年振りぐらい?に読んだ。

文庫版の追加対談もあって、ちょっとお得感があった。


一流と言われる人はおしゃべり。

脳は普段、ストッパーをかけている。

脳は刺激を求める。

脳は疲れない。疲れるのは目。

脳の能力とは情報の保存と情報の処理。

海馬がないと新たな記憶を想像できない。5分ぐらいで忘れてしまう。映画「メメント」は海馬がダメになった主人公の話。

感情の記憶に海馬は関係していない。

海馬がなくなった患者さんは、海馬があった時のことは憶えている。ただ、新しいことを思い出せない。

海馬の役割は情報の「ふるい」。

刺激がないと海馬はダメになる。

タクシードライバーの海馬は発達していた。

ベテランほど発達していた。

海馬にとって一番の刺激は「空間の情報」。

旅は脳を鍛える。

画一的な見方をしたがる脳に逆らうことが、クリエイティブ。
「これが、他人の悩みだったら…」が、悩みを解決するコツ。

夢を見ている間、海馬は情報を整理している。

やる気は側坐核から生まれる。やりはじめないと、やる気は出ない。

目標は小刻みに。

初頭効果と終末効果。1時間×1回よりも30分×2回の方が、はじめと終わりが2回あるのでよりはかどる。

自分のレベルに適した目標が大切。

生命の危機が脳を働かせる。寒さ、空腹。

記憶には「暗記メモリー(WHATの記憶)」「経験メモリー(HOWの記憶)」がある。

やったことではじめてノウハウとして会得できる「経験メモリー」(ふつうは「方法記憶」「HOWの記憶」)が大切。

経験メモリーを得れば得るほど飛躍的に能力が高まる。(二の何乗という飛躍的な割合)

三十歳を過ぎてから、脳はさらに飛躍的に能力がのびる。

やりすぎが天才をつくる。

センスは学べる。クリエイティブは「HOWの記憶の組み合わせでできている」一種のテクノロジーと考えられる。

受け手がコミュニケーションを磨く。

問題はひとつずつ解こう。

言ってしまったことが未来を決める。

他人とつながっている中で出た仮説には、意味がある。




「プロ野球アウトロー列伝 異端の男たち」 長谷川晶一

著者が「会いたい人」という基準で選定した元選手23人へのインタビュー。

あまりテレビや雑誌で見かけない人もいて、面白かった。

【インタビュー収録】
野球の神様への贖罪……愛甲猛
時代に愛された男……髙橋慶彦
ミスターオープンスタンス……八重樫幸雄
王さんに褒められたくて……駒田徳広
人生を幸せに生きる達人……里崎智也
あの素晴らしい夏をもう一度……G.G.佐藤
ミスター『プロ野球ニュース』……佐々木信也
バット一本、代打稼業……大野雄次
「必殺仕事人」と呼ばれた男……大田卓司
波瀾万丈、リリーフ人生……角盈男
ドラフト外から、GMに……鹿取義隆
自称「一流じゃない」男……広瀬哲朗
ゴルフ発、野球経由、ゴルフ行き……金澤次男
近鉄バファローズ最後の投手……近藤一樹
目立ちたい男……ギャオス内藤
竜宮城での5年間……パンチ佐藤
規格外の男……高橋智
阪神暗黒時代の希望の光……川尻哲郎
ビールとサイダー……新浦壽夫
スピードガンの申し子……小松辰雄
絶望の淵から見えたもの……橋本清
「見られる側」の男……松永浩美
不屈の野球人……佐野慈紀




「ゲーム戦争~遊びを創造する男たち~」大下 英治

セガについて書かれた本。

まだゲーム機を出していて、アーケードゲームも盛んに作っていた頃の話。

ソニーがプレイステーションで参入してきて、任天堂と三つ巴の競走をしていた頃、セガの勢いがピークに達してついに任天堂の売り上げを抜いたところで本書は終わっている。

今の、縮小均衡で堅実なセガ(あくまで1ユーザーが感じているイメージですが)を見ていると隔世の感がある。

読み物としてはとても面白い。

成功体験みたいな話は今読むと白けてしまう部分もあるけど、当時の熱気は伝わってくる。

こちらも楽しく遊んでいた。懐かしい。