【今回観た映画】
シザーハンズ(1990米)
信長協奏曲(2016米)
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017米)
カサノバ(2005米)
浮雲(1955日)シザーハンズ ★★★★☆
1990米。105分。ティム・バートン監督・製作(共同)。ジョニー・デップ。ウィノナ・ライダー。ダイアン・ウィースト。アンソニー・マイケル・ホール。
丘の上の屋敷に住む発明家の博士に作られた、人造人間のエドワード。
博士の急逝で、仮に付けられたハサミの手のままひとり寂しく暮らしていた。
ある日、屋敷にやって来た化粧品セールスのペグに連れられて彼は人間の世界に迎えられる。
後半は切ない。エドワードをみんなで大切にしてやれなかったのかなと思う。
ジムやジョイスは、いかにもなキャラではあるけれど…。
信長協奏曲 ★★★☆☆
2016日。126分。松山博昭監督。石井あゆみ原作。小栗旬。柴咲コウ。向井理。藤ヶ谷太輔。水原希子。古田新太。濱田岳。髙嶋政宏。山田孝之。
戦国時代にタイムスリップして織田信長と入れ替わったサブローは天下統一を目前にしていた。
しかし、本能寺の変が近づき信長が死亡することを知ったサブローは、妻・帰蝶との祝言を挙げようとする。
久しぶりに見た。
タイムスリップものって、話が進んで歴史とのズレが出始めてからが腕の見せ所な気がする。
出来の悪い作品だと、話が進むにつれて段々とつまらなくなっていくから。
本作は最後まで面白かった。
飄々としたサブローが良かった。原作のイメージを生かしていて良かった。
ロストケア ★★★☆☆
2023日。114分。
前田哲監督。葉真中顕原作。松山ケンイチ。長澤まさみ。鈴鹿央士。坂井真紀。戸田菜穂。梶原善
藤田弓子。柄本明。
介護センター所長の団元晴と利用者の老人が利用者の自宅で死体で発見され、介護士・斯波宗典が殺人犯として浮上する。
彼は介護家族からも慕われる心優しい青年だった。
検事の大友秀美は、斯波の介護センターで老人の死亡率が異様に高いことを突き止める。
斯波宗典は42人の老人を殺害したと自供し、自分の行為は「殺人」ではなく介護家族への「救い」だったと主張する。
原作は未読。
「介護」は誰しも多かれ少なかれ関係する問題で、極端な形ながら考えさせられる話だった。
犯人の斯波宗典(松山ケンイチ)の主張が正しくて、検事の大友秀美(長澤まさみ)がきれいごとを言っているように見える瞬間も確かにある。
最後は感動…と言うより検事の告白には正直驚いた。
エンタメとしては暗い話だなあと思いながら(笑)、先が気になって最後まで見てしまった。
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 ★★★☆☆
2017米。110分。アレックス・カーツマン監督。アナベル・ウォーリス。ソフィア・ブテラ。ジェイク・ジョンソン。コートニー・B・ヴァンス。ラッセル・クロウ。
2000年前、古代エジプトの王女アマネットは次期女王の約束を裏切られた怒りから闇落ちし、石棺に封印されていた。
現代のイラク。
アメリカ軍の軍曹・ニック・モートンは遠征で偶然に石棺を発見し、上官の指示で空輸する途中で封じられたアマネットが覚醒し墜落する。
トム・クルーズの出演作は色々あるけど、本作は異色。
つまらなくはないけど、B級感が漂う。
ネットを見ていたら“ジャッキー・チェンみたい”って書いてる人がいて、うまいこと書くなあと笑ってしまった。
ラストキング・オブ・スコットランド ★★★☆☆
2006英・独。121分。ケヴィン・マクドナルド監督。フォレスト・ウィテカー。ジェームズ・マカヴォイ。ケリー・ワシントン。サイモン・マクバーニー。
スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは冒険心からウガンダへやってくる。
ひょんなことから新大統領イディ・アミンの主治医になったニコラスは気に入られ、やがて側近となる。
強いカリスマ性で国民の支持を集め、クーデターによって大統領となったアミンだったが、次第に残虐な独裁者へと変わっていく。
実話ベース。ニコライは創作上の人物。
アミンを演じたフォレスト・ウィテカーは第79回(2006年度)アカデミー賞主演男優賞を受賞したとこのと。
アミンの恐ろしいキャラが印象に残る話だった。
カサノバ ★★★☆☆
2005米。112分。ラッセ・ハルストレム監督。ヒース・レジャー。シエナ・ミラー。ジェレミー・アイアンズ。
史上最も有名なプレイボーイの一人、ジャコモ・カサノバを主人公にしたロマンチック・コメディ。
1753年のヴェネチア。
修道院の女性に手を出したせいで逮捕されたカサノバは、総督の計らいで放免となるものの、後ろ盾を得るため良家の子女と結婚する必要に迫られる。
持ち前の魅力で富豪の娘ヴィクトリアを口説き落とし婚約を取り付けるカサノバ。
しかし、そんな彼の前に美しい令嬢フランチェスカが現われる。
ヴェネチアの街並みが美しい。
カサノバ役のヒース・レジャー、フランチェスカ役のシエナ・ミラーもきれい。
話は時代劇(イタリアの)+ラブコメ(ロマコメ)。姦淫の罪で逮捕される時代。
浮雲 ★★☆☆☆
1955日。124分。
成瀬巳喜男監督。高峰秀子。森雅之。岡田茉莉子。山形勲。村上冬樹。
戦時下の昭和18年。タイピストとしてインドシナへ渡った幸田ゆき子は、技師の富岡兼吾と不倫関係を続けていた。
終戦後、妻と別れるとの約束を信じて富岡を訪れるゆき子だったが、富岡は別れておらず態度をはっきりさせようとしない。
失望したゆき子は外国人の愛人となり富岡との別れを決意意するが、結局離れることは出来ずに2人は不倫の関係をずるずると続けていく。
昔のメロドラマ。原作は二葉亭四迷かと思ったら、林芙美子だそうだ。
時代背景も、男女の意識もずいぶん違う。
男はかなりのだめんず。今なら女性がもう少し早く離れていきそう。それは人によるか。
不倫とはいえ別れきれない関係というのは今も変わらずありそう。
映画はだらだらしてて、さすがに今見て楽しい代物ではなかった。
2人の関係のせいかもしれないけど。笑
永い言い訳 ★★★☆☆
2016日。124分。西川美和監督・脚本・原作・製作(共同)。本木雅弘。竹原ピストル。堀内敬子。深津絵里。池松壮亮。黒木華。戸次重幸。
人気作家・津村啓こと衣笠幸夫は、冷えきった関係の妻・夏子を事故で失ってしまう。
彼は不倫相手と密会中だった。
既に妻への愛情はなく、悲しみが湧いてこない。
幸夫は一緒に亡くなった妻の親友・大宮ゆきの遺族と会う。
夫でトラック運転手の夫・陽一は幼い子供2人を抱えて憔悴していた。
彼らと交流する内、幸夫に少しずつ変化が起こる。
暗い話だなあと思って見ていたが、意外と面白かった。
本木雅弘が演じる主人公の衣笠幸夫が、イケメンだけどグチグチしたダメ男。うまいと思う。
竹原ピストルも良かった。
考えさせられる部分もあった。
偉大な生涯の物語 ★★★★☆
1965米。260分(199分)。ジョージ・スティーヴンス監督・脚本(共同)・製作。マックス・フォン・シドー。チャールトン・ヘストン。ドロシー・マクガイア。ホセ・フェラー。テリー・サバラス。ジョン・ウェイン。
イエス・キリストの生涯を描く。
東方の三博士が星に導かれてベツレヘムの貧しい馬小屋を訪れる所から、死期復活を遂げる所まで。
製作には5年を費やしたそうだ。4時間を超える超大作。(今見られるのは199分版)
独自の解釈や脚色は加えずに、イエス・キリストの生涯をまっすぐに描いた映画。
聖書の映画化?みたいな印象。
クリスチャンではなくても、ある程度本を読んだり知識のある人ならこの映画に出てくるエピソードは大体知っていると思う。
大げさな、ドラマチックな演出がないので、史実を見ているように見られる。
余分な描き込みがないので、テンポも良い。
お陰で、実際ほど長く感じなくて全編とても面白かった。
宗教的な素養がないので見落としがたくさんあると思うけど、イエスの台詞など細かい部分は勉強にもなった。