【今回観た映画】

パール・ハーバー(2001米)

ベイマックス(2014米)

ブラックアダム(2022米)

セントラル・インテリジェンス(2016米)

スピード2(1997米)


イーグル・アイ(2008米)

小さな巨人(1970米)

エージェント:ライアン(2014米)

フェノミナン(1996米)

ザ・イースト(2013米・英)





パール・ハーバー ★★★☆☆

2001米。183分。マイケル・ベイ監督・製作(共同)。ベン・アフレック。ジョシュ・ハートネット。ケイト・ベッキンセイル。トム・サイズモア。ダン・エイクロイド。


第二次世界大戦の開戦前夜から真珠湾攻撃を経て、アメリカ初の日本本土ねへの攻撃“ドーリットル空襲”に至るまで。


史実に忠実ではなく、脚色あるいは無視されている。


特に日本軍の描写はひどく、批判を浴びた。


2001年のゴールデンラズベリー賞にノミネートされた。


レイフ・マコーリーとダニー・ウォーカーは幼馴染み。兄弟のように固い絆で結ばれた親友同士。


1941年、2人は共にアメリカ軍の中尉となっていた。


レイフは中立国の志願兵で組織されたイーグル飛行隊に自ら参加。


恋人イヴリンをダニーに託し、ヨーロッパの戦地へと向かう。


やがて、日本軍の真珠湾攻撃を受けたアメリカは宣戦布告し、太平洋戦争が始まる。


東京空爆の極秘任務に就いた2人。任務は成功し、戦局がアメリカ軍に好転するきっかけとなる。


しかし、ダニーは戦死してしまう。


戦後、レイフとイヴリンは結婚する。



刺激的なタイトル。


戦争と、その時代を生きたレイフ、ダニー、イヴリンの友情と恋愛が描かれている。


どちらもたっぷり尺を取っているので、とても長い。


見応えがあって話も面白いんだけど、2000年代の映画で183分は長過ぎ。疲れた。


この内容ならもう少し短くできたと思う。





ベイマックス ★★★★★

2014米。102分。ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ監督(共同)。

(原題:Big Hero 6、ビッグ・ヒーロー・シックス)


3Dアニメ。


最先端の技術が集う都市サンフランソウキョウ。


14歳の天才少年ヒロは良き理解者である兄タダシに導かれ、大学で最先端の科学を学ぶことを決意する。


しかし、そんな矢先に不慮の事故でタダシは帰らぬ人となってしまった。


兄を失ってふさぎ込むヒロの前に、タダシが人々の心と体の健康を守るために開発したケアロボットのベイマックスが現れる。


ヒロは少しずつ元気を取り戻していき、やがてタダシの死に隠された謎に気付き真相を追う。



アニメと言えばロボット。乃至はSF。というのが好みなので、本作はとても面白かった。


ベイマックスがどこまでも無機質なのがアメリカ作品らしい。


日本のアニメやマンガだと、自立型ロボットはもっと人間らしく描かれてる。


私が知らないだけで、実はあるのかもしれないけど。


ベイマックスが“ロケットパンチ”でヒロを救おうとするシーンでは涙が出た。


復活するところも無理がなくて良かった。





ブラックアダム ★★★☆☆

2022米。125分。ジャウム・コレット=セラ監督。ドウェイン・ジョンソン製作(共同)・主演。サラ・シャヒ。オルディス・ホッジ。ノア・センティネオ。マーワン・ケンザリ。ピアース・ブロスナン。


DCコミックスが原作。


5000年の眠りから目覚めた古代の勇者ブラック・アダムは町を破壊する。


彼を人類の脅威とみなして捕獲しようとするスーパーヒーローチーム「JSA(ジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ)」と戦う。



豪華な映像でアクションなども良いんだけど、原作をある程度知ってる人が対象な感じがする。


アメリカ人なら本作のヒーローはある程度知ってるのかもしれない。


私は全然知らないのでちょっとなじめなかった。


DCコミックならスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンは分かるので、その辺が出てくればもっと入りやすかったのに。


これだけの大作だからシリーズ化するんだろうけど、日本市場ではあまり受けない気がする。


今後、日本市場にどれだけの魅力があるのか分からないけど。



ドウェイン・ジョンソンは魅力的。


今や、昔のシュワちゃんみたいに何に出ても絵が持つ気がする。


ピアース・ブロスナンも良かった。


昔、彼のジェームズボンドが不満だった覚えがあるんだけど(このブログでも結構けなしたと思う)、本作では渋くて良かった。





セントラル・インテリジェンス ★★★★☆

2016米。107分。ローソン・マーシャル・サーバー監督。ドウェイン・ジョンソン。ケヴィン・ハート。エイミー・ライアン。ジェイソン・ベイトマン。


カルヴィン・ジョイナーは高校時代、生徒会長を歴任して運動部で活躍するスターだったが、今では冴えない中年男。


そんな彼の前に、いじめられっ子だったロビー・ウィアディクトが現れる。


素晴らしい肉体を持つ男へと変身した彼はCIAのエージェントになっていた。


組織に追われているというロビーに巻き込まれ、カルヴィンは波乱の逃走劇を繰り広げる。



コメディ。話もアクションも期待以上で、楽しいエンタメ映画。


本作の前に見た「ブラックアダム」でもおもったんだけど、ドウェイン・ジョンソンは昔のアーノルド・シュワルツェネッガーみたい。


華があって、アクションでもコメディでも、何でも出来る。


“何でも”は言い過ぎかもしれないけど。笑


これがスターシステムってことなのかと思う。





スピード2 ★★★☆☆

1997米。126分。ヤン・デ・ボン監督・製作(共同)・原案(共同)。サンドラ・ブロック。ジェイソン・パトリック。ウィレム・デフォー。テムエラ・モリソン。


アニーは新しい恋人でSWAT隊員のアレックスとカリブ海一週間の豪華クルージングにやって来た。


そこでは3億ドル以上の宝石を集めたジュエリー・コンベンションが行われる。


しかし、この船の自動操縦プログラムの開発者ガイガーが、後に健康を害して解雇されたことを恨んで復讐のためにシージャックを企み、一般客として乗り込んでいた。



「スピード」(1994米。キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック)の続編。


制作費は前作の4倍強の1億4千万ドル。


バス1台だった前作から、豪華客船のシージャックを主な舞台に、陸・海・空の見せ場を満載した巨大スケールのエンターテインメントとなった。(wikiより)


しかし、本国アメリカではラジー賞※最低続編賞を受賞した。


※ゴールデン・ラズベリー賞。最悪の映画と演技に対して贈られる。



そこまでひどいとは思わないけど、平凡な出来だとは思う。


 前作「スピード」が良かっただけに、見る側のハードルが上がっていた所はあるかもしれないけど。


もしタイトルが「スピード」じゃなければ、もっと評判が良かったか・・いや、普通に凡作として消費されて消えたかな。


お金が掛かっているのは分かるんだけど。



前作の、「スピードを落とすと爆発する」というギミックはとても面白かった。


本作は代わって「コントロール出来ない自動操縦」を軸にドラマが展開するんだけど、面白さも個性も前作には遠く及ばなかった。


もし将来「3」が作られるなら(何十年も経ってから続編が作られることは他の映画でもあった)、またバスに戻した方が良いかも。


それなら、「続編」より「リメイク」の方が良いか。


あと、俳優も前作のキアヌ・リーブスから代わってしまったのは残念。





イーグル・アイ ★★★☆☆

2008米。118分。D・J・カルーソー監督。スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮(共同)。シャイア・ラブーフ。ミシェル・モナハン。ビリー・ボブ・ソーントン。マイケル・チクリス。


政府の仕事をしていた双子の兄弟イーサンを亡くし、平凡な毎日を送っていたコピーショップ店員のジェリー。


ある時、謎の女から逃げるように警告を受ける。そして、警告の通りにFBIが現れジェリーを拘束する。


謎の声に従って逃走したジェリーは、同じく謎の声に息子を人質に取られて命令を受けていたレイチェルと恐怖の逃避行を強いられる。



導入がうまくて引き込まれた。ストーリーは面白いし、テンポも良い。


国防総省のAIがなぜこんな回りくどいことをするのか、といったツッコミはせずに楽しむ映画。





小さな巨人 ★★★☆☆

1970米。139分。アーサー・ペン監督。ダスティン・ホフマン。フェイ・ダナウェイ。チーフ・ダン・ジョージ。マーティン・バルサム。


リトル・ビッグ・ホーンの大虐殺の唯一の生き残り、ジャック・クラブの数奇な半生を描く。


幼い頃に両親を殺されたジャックは、先住民族のシャイアン族に助けられ、育てられた。


成長して青年となったジャックは仲間たちから“小さな巨人”と呼ばれる。


しかし、騎兵隊との戦闘で捕らえられ、再び白人社会で生活するようになる。


その後も数奇な人生を辿ったジャックは、やがてカスター将軍の率いる第7騎兵隊で偵察員となり、西部開拓史上で有名な全滅した戦いに参加する。



騎兵隊の残虐な行動を描写。ベトナム戦争での米軍の乱暴をイメージしているとか。


映画とはいえ、ショッキングな光景だった。


こうやってアメリカ大陸は「開拓」されてきたのかと思う。


「ソルジャー・ブルー」(1970米)とともに、西部劇の転換点に位置する作品とされているそうだ。


ジャックと先住民の男が駅馬車の馬に飛び移るシーンは、「駅馬車」(1939米。ジョン・フォード監督。ジョン・ウェイン主演)を思い出した。





エージェント:ライアン ★★★☆☆

2014米。105分。ケネス・ブラナー監督・出演。クリス・パイン。ケビン・コスナー。キーラ・ナイトレイ。池上彰 字幕監修。


ジャック・ライアンはアメリカ海兵隊に入隊し、アフガニスタンで戦うが負傷して除隊する。

CIAにスカウトされエージェントとなったライアンは、表向きウォール街で働きテロリストの資金の流れを追っていた。

ロシアの陰謀を探るため、ライアンは潜入捜査を開始する。

トム・クランシーが創造したキャラクターであるジャック・ライアンを主人公としたシリーズの5作目。


「レッド・オクトーバーを追え!」

「パトリオット・ゲーム」

「今そこにある危機」

「トータル・フィアーズ」

「エージェント・ライアン」


の5作品だそうだ。


これってシリーズだったんだと今さら知った。


知っても、今ひとつピンと来ないけど。むしろ、本作を見たら「ジェイソン・ボーン」を連想してしまった。





フェノミナン ★★★☆☆

1996米。123分。ジョン・タートルトーブ監督。ジョン・トラボルタ。キーラ・セジウィック。フォレスト・ウィテカー。ロバート・デュヴァル。


突然天才になってしまった男の恋愛を描いた、ハートフルなファンタジー映画。


自動車整備工のジョージはカリフォルニアの小さな町ハーモンで暮らしている。


彼は自分の38歳の誕生日の晩、謎の閃光を目撃したことで不思議な力と天才的な頭脳を得る。


マスコミや国家機関がジョージに群がる。


しかし、その能力は彼の寿命を縮めるものだった。


残されたわずかな命で、ジョージは本当に大切な人と過ごす。



「アルジャーノンに花束を」を思い出させるような話。


SF色は強くなく、「本当に大切なものは何か」を問いかけてくるヒューマンドラマといった趣。


ジョン・トラボルタの優しい表情がジョージのキャラによく似合っていた。


見終わった時、とても暖かい気持ちになった。


音楽も良かった。


シェリル・クロウ「エヴリデイ・イズ・ア・ワインディング・ロード」


エリック・クラプトン「チェンジ・ザ・ワールド」





ザ・イースト ★★★☆☆

2013米・英。116分。ザル・バトマングリ監督・脚本(共同)。リドリー・スコット製作(共同)。ブリット・マーリング主演・製作(共同)。アレクサンダー・スカルスガルド。エレン・ペイジ。パトリシア・クラークソン。


元FBI捜査官で現在は民間警備会社のヒラー・ブルードに勤めるジェーンは、身分を偽って環境保護団体「ザ・イースト」に潜入する。


当初は批判的に見ていたものの、彼女は次第にその理念を理解しリーダーのベンジーに惹かれていく。


やがて「ザ・イースト」は最後にして最大のテロ計画を実行に移す。


サラは潜入した目的と、彼らを理解した今の気持ちの間で揺れ動く。



最初は独特な感じで引き込まれた。


リドリー・スコット製作(共同)と知って、期待もあった。


後半になるにつれて、個性が薄れていったような。惜しい気がした。