インサイド・ヘッド(2015米)
エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜(2007仏・英・チェコ)MINAMATA-ミナマタ-(2020米)
バンブルビー ★★★★☆
2018米。114分。トラヴィス・ナイト監督。マイケル・ベイ、スティーヴン・スピルバーグ製作(共同)。ヘイリー・スタインフェルド。ジョン・シナ。ジョン・オーティス。パメラ・アドロン。
シリーズ1作目の主人公サムとバンブルビーが出会う以前の1980年代。
バンブルビーと人間の少女チャーリーの出会いと友情を描く。
父親を亡くした悲しみから立ち直れずにいたチャーリーは、18歳の誕生日に廃車寸前の黄色い車を手に入れる。
すると突然、その車は人型の生命体へと変形。それは記憶と声を失って何かに怯えていた。
チャーリーはその生命体に「バンブルビー(黄色い蜂)」と名づけて匿い、やがて2人の間に友情が芽生えていく。
本編は話のスケールが大きかったけど、こちらはコンパクト。
身近に感じられるのが良い。
誕生日にビートルを手に入れる所は良かった
アメリカの、ポンコツを直して乗る文化って素敵だと思う。
日本のクルマはみんなピカピカすぎる。
そう思いながらも、悪目立ちしないよう私もピカピカにしているけど。苦笑
栄光のランナー 1936ベルリン ★★★☆☆
2016仏・独・加。134分。スティーヴン・ホプキンス監督。ステファン・ジェームス。ジェイソン・サダイキス。ジェレミー・アイアンズ。カリス・ファン・ハウテン。ウィリアム・ハート。
1936年、ナチス政権下で開催されたベルリンオリンピックで史上初の4冠を達成したアメリカ人陸上競技選手、ジェシー・オーエンスの半生を描く。
貧しい家庭に生まれながら、陸上選手として中学時代から類いまれな才能を発揮していたジェシーはオハイオ州立大学でコーチのラリー・スナイダーと出会い、人種差別に遭いながらもオリンピックを目指して日々練習に励む。
アメリカ国内で起きたベルリンオリンピックに対するボイコットの動きは最終的に回避された。
しかし、オリンピックをアーリア民族の優越性を示すプロパガンダに利用しようとしたナチス・ドイツの姿勢は黒人社会にも反発を招き、ジェシーは参加辞退を勧められる。
様々な障害を超えて、ついにジェシーのオリンピックが始まった。
しかし、大会中にも様々な差別がジェシーを襲う。
戦争前夜であり、アメリカには黒人差別が、ドイツには加えてユダヤ人の差別があった。
実際にその時代を生きたことはなく、映画とはいえ、そんな時代の空気を感じることができた。
走り幅跳びのライバル、カール・"ルッツ"・ロングのスポーツマンジップは感動的。
しかし、彼の言う通りナチスドイツの政策は“常軌を逸している”。
ジェシー・オーエンスが人種差別に苦しんだエピソードは、過去に読んだり見たりしたことがある。
本作では触れてなかったが、4つの金メダルを獲得したにも関わらずオリンピック後に食べていけなかったジェシーは馬と賭けレースをして、そのせいでアマチュア資格を剥奪されてしまった話など。
以前に見たジャッキー・ロビンソンの「42 〜世界を変えた男〜」を思い出した。
当時の状況や、先駆者となった黒人選手たちの苦労について考えさせられた。
しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜 ★★★☆☆
2023日。94分。大根仁監督。臼井儀人原作。小林由美子。ならはしみき。森川智之。こおろぎさとみ。松坂桃李。鬼頭明里。空気階段(鈴木もぐら・水川かたまり)。
野原しんのすけと妹のひまわりは不思議な光によって超能力に目覚める。
同じころ、黒い光を浴びて超能力に目覚めた非理谷充は、ヌスットラダマスの生まれ変わりを自称するヌスットラダマス2世なる人物に負のエネルギーを注入され、怪物になってしまう。
しんのすけと非理谷充の超能力バトルが幕を開ける。
3Dアニメ。
常にギャグを挟む緩い雰囲気ながら、話は結構きちんとしてて面白い。
トイ・ストーリー2 ★★★★☆
1999米。92分。ジョン・ラセター監督。トム・ハンクス(唐沢寿明)。ティム・アレン(所ジョージ)。ジョーン・キューザック(日下由美)。
ある日、アンディ・デイビスのカウボーイ人形、ウッディ・プライドがオモチャ屋のアルに盗まれてしまう。
アルは日本の博物館へウッディを売ろうとしていた。
スペースレンジャーのバズ・ライトイヤーを始めアンディのおもちゃたちはウッディを助けに向かう。
一方、ウッディはアルの家でカウガール人形のジェシーや炭鉱夫のプロスペクター、馬のブルズアイと出会い、自分が昔のテレビ番組の人気者で、今では希少なプレミア付の人形だと知る。
3Dアニメ。シリーズ第2作。本作も面白い。
子どもの頃に空想した「おもちゃの世界」をこれ以上ないほどうまく形にした感じ。
絵は更にきれいになった。おもちゃと3Dアニメはよく似合ってる。
ONE PIECE 3D 麦わらチェイス ★★★☆☆
2011日。30分。佐藤宏幸監督。田中真弓。中井和哉。岡村明美。山口勝平。山口智充。
3Dアニメ。シリーズ初の短編作品。
「ジャンプ HEROES film」という企画で、「トリコ 3D 開幕!グルメアドベンチャー!!」の2本立てで上映された。
ある日、ルフィの麦わら帽子が無くなってしまった。
それは、幼いころにあこがれの大海賊“赤髪のシャンクス”から預かった大切なものだった。
麦わら帽子は大ワシがくわえて飛び去っていた。
追いかける麦わら一味。そこへ海軍も現れ、三つ巴の争いが繰り広げられる。
映像がアニメというよりゲームみたいだった。操作の合間にあるイベント画面のような感じ。
2Dの方がしっくりくるけど、実験作みたいな位置付けだったんだろうか。
話はコンパクトにまとまっていて良かった。
インサイド・ヘッド ★★★☆☆
2015米。94分。ピート・ドクター、ロニー・デル・カルメン監督(共同)。エイミー・ポーラー(竹内結子)。フィリス・スミス(大竹しのぶ)。ルイス・ブラック(浦山迅)。ミンディ・カリング(小松由佳)。リチャード・カインド(佐藤二朗)。
ライリー・アンダーセンの頭の中に住む「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐れ」の5つの「感情」たちは、「司令部」で彼女の人生を幸せにするために日々奮闘している。
ある日、11歳になったライリーは生まれ育ったミネソタの田舎町を離れ、父親の起業のために慣れない大都会サンフランシスコへ引っ越すことに。
3Dアニメ。
先日見た「脳内ポイズンベリー(2015日)」を思い出した。
「脳内~」は恋愛が中心なのでストーリーは違うけど、頭の中で「感情」たちが会議して行動を決めていく設定がよく似ていた。
本作は、「感情」たちのやり取りやストーリーの広げ方なんかが上手くて、楽しい映画だった。
エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜 ★★★☆☆
2007仏・英・チェコ。140分。オリヴィエ・ダアン監督。マリオン・コティヤール。シルヴィー・テステュー。パスカル・グレゴリー。ジェラール・ドパルデュー。
「愛の讃歌」「ばら色の人生」など、数々の名曲を残したフランスの国民的シャンソン歌手、エディット・ピアフの波乱に満ちた47年間の生涯を描く。
フランスでは500万人以上を動員した。
1915年。貧しい家庭に生まれ、祖母の売春宿で育ったピアフは、路上で歌って日銭を稼いでいたところをスカウトされる。
実話ベース。華やかな活躍より波乱に満ちた生涯に焦点を当てた内容。
流れが分かりにくい所もあったけど、興味深い映画だった。
シー・セッド その名を暴け ★★★☆☆
2022米。135分。マリア・シュラーダー監督。ブラッド・ピット製作総指揮(共同)。キャリー・マリガン。ゾーイ・カザン。パトリシア・クラークソン。アンドレ・ブラウアー。
#MeToo運動が世界へ広がる大きなきっかけのひとつとなった、ニューヨーク・タイムズ紙による2017年の性暴力報道について描いた映画。
ハリウッドで大きな影響力を持っていた映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの何十年にもわたる性暴力事件を2人の女性記者が追いかける。
ワインスタインから激しい攻撃を受けるが、ついに記事の公開へこぎつける。
テーマに興味があったので見てみた。
#MeToo運動はまだ記憶に新しい。
こうした事例が明るみに出ることで権力者の犯罪が無くなっていけば良いと思う。
映画は変な凝り方をせず内容を分かりやすく伝えていて良かった。
戦狼 ウルフ・オブ・ウォー ★★★☆☆
2017中。123分。ウー・ジン監督・脚本(共同)・主演。フランク・グリロ。セリーナ・ジェイド。オレッグ・プルディウス。
元・中国人民解放軍特殊部隊「戦狼」隊員のレイ・フェンはアフリカ某国で内戦に巻き込まれてしまい、同胞を助けるために戦う。
中華人民共和国春は素晴らしい。という映画。結構露骨。
思想は人それぞれ。エンタメとしては面白い。
ストーリーや演出は洗練されてないように感じるけど、アクションがなかなか楽しい。
砲弾をベッドのスプリングでで押し返してしまったり、人質がいる建物にクルマで突っ込んで来たり、ぶっ飛んでるけど爽快感がある。
製作陣も、難しい話は置いといてアクションを見て!という姿勢のようで、映画の半分以上はアクションしてる。
全体のテンポも良い。期待以上だった。
MINAMATA-ミナマタ- ★★★☆☆
2020米・英。115分。アンドリュー・レヴィタス監督。ジョニー・デップ主演・製作(共同)。坂本龍一音楽。真田広之。美波。國村隼。加瀬亮。浅野忠信。岩瀬晶子。ビル・ナイ。
ジョニー・デップが敬愛する写真家ユージン・スミスの写真集「MINAMATA」に感銘を受けて自ら製作、主演した伝記映画。
1971年。ニューヨーク。
有名な写真家だったユージン・スミスは酒に溺れる日々を送っていた。
そんなある日、翻訳家のアイリーンという女性から熊本県水俣市の公害で苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。
自らも危険に晒される中、やがてユージンの撮った写真は彼自身の人生と世界を変えることになる。
子どもの頃に「水俣病」他の公害について学んだ。
映像で見ると改めて胸に来るものがある。考えさせられる映画だった。
水俣市は上映会の後援を断ったそうだ。
「上映会自体を否定しているわけではない。複雑な住民感情に配慮し、後援は適切ではないと判断した」(読売新聞)と記事には書かれていた。
一方で熊本県は後援したそうで、様々な意見があることが伺われる。
ジョニー・デップが石井竜也にちょっと似ていると思った。あと、塩見三省にも。
検索してみたけど、同じ意見はあまり無いようだった。