【今回観た映画】

ワイルド・ギース(1973英)

コロンビアーナ(2011米・仏)

ノーマンズ・ランド(1987米)

ハイジ アルプスの物語(2015スイス・独)

エイリアンVSプレデター(2004米)


荒馬と女(1961米)

シービスケット(2003米)

モンタナの風に抱かれて(1998米)

マンハッタン(1979米)

太陽は動かない(2021日)





ワイルド・ギース ★★★★☆

1973英・スイス。132分。アンドリュー・V・マクラグレン監督。リチャード・バートン。ロジャー・ムーア。リチャード・ハリス。ハーディ・クリューガー。


元傭兵隊長のアレン・フォークナー大佐は、イギリス人富豪のマターソン卿から、アフリカ某国の前大統領ジュリアス・リンバニの救出を依頼される。


アレンは仲間を集め、厳しい再訓練を経て某国へ潜入し、見事に救出に成功した。


しかし、マターソンの裏切りに遭い退路を絶たれてしまう。


アレン達の逃避行が始まった。



冒頭にコンコルドが出てくる。懐かしい。


男臭い、良い映画だった。ストーリーもアクションも良い。


セリフのシーンなど、演出が単調に感じる所もある。


こういう所は、今の映画って進化しているとつくづく思う。


有名なラストシーン、「父さんの話をしよう」とリチャード・バートン演じるアレンがレイファーの息子に語りかける所はグッとくる。


リチャード・バートンが良かった。エリザベス・テイラーの元夫。


ロジャー・ムーアは、007シリーズに出ている時は最低のジェームズ・ボンドだと思っていたけど、本作ではとても良かった。


実は良い俳優だったみたいだ。笑





コロンビアーナ ★★★★☆

2011米・仏。108分。オリヴィエ・メガトン監督。 リュック・ベッソン脚本(共同)・製作(共同)。ゾーイ・サルダナ。マイケル・ヴァルタン。クリフ・カーティス。レニー・ジェームズ。ジョルディ・モリャ。


9歳の頃に両親を殺されたマフィアの娘・コロンビアーナは美しく成長した15年後、殺し屋として復讐を開始する。


やがて彼女はマフィアだけでなくFBIからも追われるようになる。


美(少)女の暗殺者が活躍する話。時々見かける。需要があるんだと思う。リアリティはないけど面白いし、主役の子がきれいなら更に良いし。



先日観た「ハンナ」とか、有名な「ニキータ」を思い出すような映画だった。


特に「ニキータ」に似てて、後で知ったけどリュック・ベッソンが関わっていた。なるほどと思った。


話はとても分かりやすくて、オーソドックス。


幼い頃に肉親を失う・美しく成長して復讐開始・恋人とのサービスシーン・そのせいでピンチに陥る・ついに黒幕を突き止め、単身で乗り込む…。


びっくりするぐらい予想出来る展開で、意外性はないんだけど、その分望まない展開は一切なく、こういうのでいいんだよ、と思わせるストーリー。


アクションが素晴らしい。映像やテンポなども良くて、楽しく観られる。プロの仕事という感じ。



ヒロインもきれい。これは好みもあるだろうけど。


きれいに見えない人だと、3割ぐらい魅力が減るかも。笑



良いエンタメ映画だと思う。こういうジャンルが嫌いでなければ、間違いなく楽しめる。


ただ、B級感もする。そんな映画。





ノーマンズ・ランド ★★☆☆☆

1987米。106分。ピーター・ワーナー監督。D・B・スウィーニー。チャーリー・シーン。ララ・ハリス。ランディ・クエイド。


新人警官のベンジー・テイラーは、ポルシェ専門の自動車窃盗グループにおとり捜査で潜入する。


ベンジーはボスのテッド・バリックに接近する。彼には警官殺しの容疑がかかっていた。


ベンジーは彼を警官殺しと思えないまま、友情を深めて行き、妹のアンと恋仲になってしまう。



こうやってあらすじを書いていると悪くないんだけど、正直あまり面白くなかった。


古臭いのは仕方ないにしても、安っぽい。


ラストも安易だと感じた。相討ちにするのは分かるけど、ちょっとあっけないというか。





ハイジ アルプスの物語 ★★★☆☆

2015スイス・独。111分。アラン・グスポーナー監督。ヨハンナ・シュピリ原作「アルプスの少女ハイジ」。アヌーク・シュテフェン。ブルーノ・ガンツ。


アルプスの山に暮らすアルムおんじのもとに預けられたハイジは気難しいおんじと打ち解け、近くに住むヤギ飼いのペータ-と友達になり楽しく暮らしていた。


しかしある日、ハイジはフランクフルトに住むお金持ちのお嬢様クララの話し相手として、都会へ呼ばれることになる。



実写版。原作を読んだことはないけど、アニメで内容は何となく覚えている、というか知っている。


2時間の映画だったら序盤までかな、と思って観ていたらラストの、クララが立つ所までだった。


ダイジェスト版とはいえ、よく収めたものだ。こんな話だったな、と思い出して懐かしかった。


ただ、大人はそれで良いけど、子供にはアニメの方が取っつきやすいかも。


実写版は妙に暗い迫力みたいなものがあって、子供は怖がるかもしれない。





エイリアンVSプレデター ★★★☆☆

2004米。101分。ポール・W・S・アンダーソン監督・脚本。サナ・レイサン。ラウル・ボヴァ。ランス・ヘンリクセン。ユエン・ブレムナー。


南極の地下深くに巨大なピラミッドが発見された。


大企業ウェイランド社の社長で大富豪のビショップ・ウェイランドはアメリカ史専門の考古学者で登山家のレックス女史、同じく考古学者のセバスチャン・ウェルズ、地層学者のグラハム・ミラー、傭兵のマックス・スタッフォード、採掘業者クインなど、各部門のプロフェッショナルを編成した遺跡調査チームを率いて調査に向かう。


そこは宇宙からやってきたプレデターが、成長の儀式のためにエイリアンと戦う場所だった。

一方、彼らが向かうその先では、プレデターとエイリアンが熾烈な戦いを繰り広げていた。


2000年代の映画だけあって、映像が良い。演出やテンポも良くて、映画の進化を感じる。


2000年以降の映画を観る度に同じことを書いてしまっている気もする。笑


エイリアンの卵は気持ち悪い。ここはあまり見たくない。そんなところも進化してる。


話はそこそこ。途中からプレデターが味方になるのは都合が良すぎ。


その後の戦いなんか迫力があって良いのに。惜しいところ。


もう少しちゃんとしてくれないと、こっちは醒めてしまう。





荒馬と女 ★★★★☆

1961米。124分。ジョン・ヒューストン監督。アーサー・ミラー脚本。マリリン・モンロー。クラーク・ゲーブル。モンゴメリー・クリフト。セルマ・リッター。


離婚都市と呼ばれるネバダ州リノ。


この街で離婚したばかりの美しい女性ロズリンは、年老いたカウボーイのゲイと、自動車修理工のグイドと知り合う。


ふたりの男はロズリンに心を奪われてしまう。


野生馬の群れを見つけたゲイ達は、馬を捕獲してドッグフードを作る工場に売ろうとゲイの友人パースも加えて砂漠へ出発する。


同行するも、反対するロズリンだったが。



白黒。マリリン・モンロー、クラーク・ゲーブルの遺作。


脚本のアーサー・ミラーは撮影当時マリリン・モンローの夫だった。



マリリン・モンローが色っぽくてちょっと頭の弱そうな未亡人役。


言動が変な訳ではなく、演じるのがマリリンなので可愛らしいけど、今なら叩かれそうなキャラ。



野生馬狩りは初めて見た。プロペラ機で追い出し、トラックに乗って重りのタイヤを括ったロープで馬の首を引っ掛ける。


とても興味深い。ただ、縛り上げるシーンなんかは今なら流せないだろう。



野生馬狩りに反対するロズリンと、生きていくために必要だとするゲイの衝突は見応えがあって、考えさせられた。


映画はハッピーエンドにしていたけど、答えは出ない。



それとは別に、カウボーイをやめたゲイは今後どんな生き方をするのか。


自分に置き換えて、こちらも考えさせられた。


聞いたことのないタイトルだけど、心に残る映画だった。





シービスケット ★★★☆☆

2003米。141分。ゲイリー・ロス監督・脚本。ローラ・ヒレンブランド原作。トビー・マグワイア主演・製作総指揮(共同)。ジェフ・ブリッジス。クリス・クーパー。


1930年代、大恐慌に陥ったアメリカ。


それぞれが再起不能の故障を負った競走馬シービスケット、騎手のレッド・ポラード。


再起を期して調教を続ける。


そして、彼らを支える元カウボーイの調教師・トム・スミス。息子を亡くした失意の馬主・チャールズ・スチュワート・ハワード。


そんな彼らの物語。



実話ベース。良い話だった。馬も騎手も、よく復活したものだ。


レースシーンが素晴らしい。本物の競馬中継を超えるような臨場感だった。


トビー・マグワイアを始め、役者も良かった。





モンタナの風に抱かれて ★★★☆☆

1998米。170分。ロバート・レッドフォード主演・監督。クリスティン・スコット・トーマス。サム・ニール。ダイアン・ウィースト。スカーレット・ヨハンソン。


弁護士のロバート、雑誌編集長のアニー、娘のグレースはニューヨークで暮らしている。


ある日、乗馬中の事故でグレースは片足を切断してしまう。


愛馬のピルグリムもショックで心に傷を負い、暴れ馬になってしまった。


深く傷ついた娘と馬を立ち直らせるため、アニーは馬を癒す能力(ホース・ウィスパラー)を持つカウボーイ、トム・ブッカーの元を訪れる。



モンタナの景色が美しい。


グレースと愛馬のピルグリムが立ち直っていくのを見て、こちらも心が癒される。


しかし、170分は長かった。インド映画じゃないんだから。


しかも、淡々としてるので余計に辛い。



ロバート・レットフォードが渋くて格好良い。


スカーレット・ヨハンソンがこんな若い頃から映画に出ていたとは知らなかった。


公開時は14歳。さすがにまだ幼いけど、きれいだった。





マンハッタン★★☆☆☆

1979米。96分。ウディ・アレン主演・監督・脚本(共同)。ダイアン・キートン。マリエル・ヘミングウェイ。メリル・ストリープ。


白黒。群像劇。


42歳のアイザックは、売れっ子のTVライターだったがシリアスな小説に転向しようとしていた。

17歳の学生トレーシーと同棲中。


アイザックには2度の離婚歴があり、2番目の妻・ジルが暴露本を書こうとしていることが目下の悩み。


彼の親友である学校教師・エールには結婚して12年になる妻がいるが、他の女性を好きになったとアイザックに告白。


ある日、エールの浮気相手である雑誌記者メリーと出会ったアイザックは彼女と意気投合してしまう。



お洒落で独特な雰囲気。


主人公は知識人で、知的な小ネタがたくさん出てくる。


それとともに、下ネタも。


固定ファンが付きそう。この監督の映画はみんなそうか。


全部観たわけではないけど、これまでの印象として。残念ながら、私はそこには入れそうにない。鼻に付く感じがする。





太陽は動かない ★★★☆☆

2021日。110分。羽住英一郎監督。吉田修一原作。藤原竜也。竹内涼真。ハン・ヒョジュ。市原隼人。南沙良。加藤清史郎。 勝野洋。宮崎美子。鶴見辰吾。佐藤浩市。


謎の秘密組織「AN通信」。

表向きは小さなニュース配信会社だが、実態は違法に入手した機密情報を売買する産業スパイ組織。


この組織に属するエージェントは心臓に爆弾が埋め込まれ、24時間ごとにリセットされる小型爆弾が埋め込まれており、常に死の危険と隣合わせでミッションに臨んでいた。


鷹野と相棒の田岡は、死の危険を抱えながら「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐって、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦を繰り広げる。



藤原竜也主演の割にネットの評価が低いと思ったんだけど、観てみたら悪くない。面白かった。