【今回観た映画】

巴里祭(1933仏)

最高の人生のはじめ方(2012米)

ちはやふる -上の句-(2016日)

ちはやふる -下の句-(2016日)

ちはやふる -結び-(2018日)


惡の華(2019日)

風車のある街(1966日)

006は浮気の番号(1965日)

タイムマシン(2002米)

ロング・ライダーズ(1980米)





巴里祭 ★★★☆☆

1933仏。86分。ルネ・クレール監督・脚本。アナベラ。ジョルジュ・リゴー。


アパルトマンの向かいどうしに住むタクシー運転手のジャンと花売り娘のアンナは惹かれ合っていた。


7月13日。明日のお祭りへ、一緒に踊りにいく約束をする。


しかし、些細なことから2人はすれ違ってしまう。


白黒。約90年も前の映画。


今観ても、2人の恋を中心にタクシードライバーや悪い仲間が絡んで、なかなか楽しい。


舞台がパリだし、当時の人にはお洒落に感じられたんだろうと思う。


今、普通に見てしまうとみすぼらしいけど。笑



原題は「Quatorze Juillet」。“7月14日”という意味。当時の配給会社が「巴里祭」とつけたそうだ。


今ならそのままフランス語を使うか、直訳するだろうか。


これも興味深いエピソードだった。







最高の人生のはじめ方 ★★★☆☆

2012米。109分。ロブ・ライナー監督・製作(共同)。モーガン・フリーマン。ヴァージニア・マドセン。マデリン・キャロル。キーナン・トンプソン。ケヴィン・ポラック。フレッド・ウィラード。


有名小説家のモンテ・ワイルドホーンは最愛の妻に先立たれてから酒に溺れる日々を送っていた。


心配した甥のヘンリーに勧められて避暑地で夏を過ごすことになったモンテは、シングルマザーのシャーロットと3人の娘たちに出会う。


彼女たちと触れあい、無気力なモンテは少しずつ取り戻していく。



良い話だった。


最初の方は、会話が洒落てるのか皮肉なのかよく分からなくて、これで意思が通じあっているのかと思った。


モンテがシャーロットや近所の人たちと仲良くなっていくに連れて、面白くなってきた。


特に、真ん中のフィンが良かった。末っ子のフローにモンテがゾウのお話をプレゼントしたことを知ってショックを受けるのはよく分かる。


ラストも良かった。心暖まる映画だった。





ちはやふる-上の句- ★★★★☆☆

2016日。111分。小泉徳宏監督・脚本。末次由紀原作。広瀬すず。野村周平。真剣佑。上白石萌音。矢本悠馬。森永悠希。清水尋也。坂口涼太郎。松岡茉優。松田美由紀。國村隼。


千早、太一、新は小さい頃いつも競技かるたで遊んでいた。


小学校を卒業して離れ離れになったものの、千早と太一は高校で再会する。


いつか新と同じ道で再会できると信じる千早は競技かるた部を立ち上げ、全国大会を目指す。



マンガは最初の1、2冊だけ読んだ。アニメもあるそうだが未視聴。


他にない題材だけど、面白いストーリーを作るのは相当難しいだろうと思った。


競技以外の部分、例えば競技かるた部の運営に関わるエピソードが多めなのはそのせいだろうか。


例えばこれがバレーやバスケなら、もっと競技中心のストーリーにしても盛り上がったと思う。





ちはやふる -下の句- ★★★☆☆

2016日。102分。小泉徳宏監督・脚本。末次由紀原作。広瀬すず。野村周平。真剣佑。上白石萌音。矢本悠馬。森永悠希。清水尋也。坂口涼太郎。松岡茉優。松田美由紀。國村隼。


千早と太一は東京大会で優勝した。


千早はもう1人の幼なじみ、新に優勝を報告するが、そこで彼からかるたをやめたことを知らされる。


かるたにここまで人生賭けられるものか…とは言いっこなし。


2本も続けて観ると、そんな気もしてくる。笑



吹奏楽部が、競技かるた部を練習場所を譲ってもらったお礼に演奏するシーンは良かった。



「上の句」「下の句」の2作、私はサブスクで続けて観られたから良いけど、映画館で「下の句」からorだけ観てしまった人は面白さが半減するかもしれない。


本来なら1作にまとめるか、分けるならもっと独立した話にすべきなんだろう。



「上の句」の公開日が2016年3月19日、「下の句」は2016年4月29日。


約1ヶ月で続けて公開したのは苦肉の策だったのかも。





ちはやふる-結び- ★★★☆☆

2018日。128分。小泉徳宏監督・脚本。末次由紀原作。広瀬すず。野村周平。新田真剣佑。上白石萌音。矢本悠馬。森永悠希。。佐野勇斗。清原果耶。松岡茉優。賀来賢人。松田美由紀。國村隼。


最強のかるたクイーン・若宮詩暢(松岡茉優) に敗れて2年。千早は3年生になっていた。


一方、かるたから離れていた新は千早と対戦するため、自身の高校でかるた部を作ろうと奔走する。


新入部員を迎えた千早は最後の全国大会を目指すが、想定外の事態に直面する。


こちらは2018年3月17日公開。約2年経っている。話も、続編ではあるけど独立している。



盛り上げるためとはいえ、イザコザが起こりすぎ。笑



清原果耶演じる我妻伊織が新田真剣佑の綿谷新に告白しては瞬殺されるのが面白い。


何度か出てくる。名シーン。


清原果耶、新田真剣佑ともに魅力的だった。





惡の華 ★★★☆☆

2019日。127分。押見修造原作。

伊藤健太郎。玉城ティナ。飯豊まりえ。佐久本宝。松本若菜。黒沢あすか。高橋和也。坂井真紀。 鶴見辰吾。


田舎の中学2年生・春日高男はボードレール「惡の華」を愛読する孤独な男。


ある日、春日は出来心から憧れのクラスのマドンナ・佐伯奈々子の体操着を盗んでしまう。


その現場をクラスの問題児・仲村佐和に見られ、秘密にする代わりに無理難題を押し付けられる。


原作マンガは未読。


最初は、他にない個性的な話だと期待しながら観た。


後半はやや尻すぼみか。でも、なかなかの珍味で面白かった。



玉城ティナは、以前に観た「わたしに××しなさい!」でも変な役をやっていた。


きれいな子だと思うけど、オーソドックスな役では人気が出なかったのか。演技力を見込まれて?とは見えなかったが。





風車のある街 ★★★☆☆

1966日。90分。森永健次郎監督。吉永小百合。浜田光夫。芦川いづみ。


大学を出て保母になったまり子は、貿易商の息子・夏川からプロポーズを受ける。


しかし彼女は、旅行中に出会って意気投合した石倉に強く惹かれていた。


まり子は石倉が勉強しているオランダへ行ってもう一度会うことにする。


しかし、そこに夏川も現れる。



青春映画。吉永小百合がきれい。


オランダの風景が絵に描いたようだった。昔はオランダと言えばこんなイメージだった。





006は浮気の番号 ★★☆☆☆

1965日。81分。近江俊郎監督。三沢あけみ。由利徹。花岡菊子。松村達雄。


山長製薬の看板商品「カゼナオール」を服用した人がショック死。


厚生省から販売停止の連絡が入り、山田社長は卒倒してしまう。


実はこれは八田利製薬が政界の悪玉大山議員を抱き込んででっち上げた陰謀だった。


八田利製薬の八田社長と平松常務は山長製薬の浜田専務を裏切らせて潰し、「カゼナオール」を手に入れようとするが…。


コメディ。


今観ると、お笑い番組のコントみたいな安っぽさ。


とはいえ、楽しい映画だった。2本立てなら有りかなと思う。





タイムマシン ★★★☆☆

2002米。96分。サイモン・ウェルズ、ゴア・ヴァービンスキー監督(共同)。H.G.ウェルズ原作。

ガイ・ピアース。ジェレミー・アイアンズ。


1890年代のニューヨーク。大学教授のアレクサンダーは婚約者のエマにプロポーズした直後に強盗に襲われ、エマを失ってしまう。


アレクサンダーはエマを救うために自室に籠って研究に打ち込み、4年の歳月を費やしてついにタイムマシンを完成させる。


「タイム・マシン 80万年後の世界へ」(1959米)のリメイク。


H.G.ウェルズの原作には大幅な脚色がなされているとのこと。


原作を読んだのは学生の頃なので、細かいところまでは覚えてないけど。



2000年代の映画だけあってCGを使った映像がきれいで演出も良く、1時間半があっという間。

ただ、どこかで観たような映画になってしまうのは仕方ないところか。

この辺は技術より想像力のせいだろう。




ロング・ライダーズ ★★★☆☆

1980米。100分。ウォルター・ヒル監督。ジェームズ・キーチ主演・脚本(共同)・製作総指揮(共同)。ステイシー・キーチ出演・脚本(共同)・製作総指揮(共同)。デヴィッド・キャラダイン。キース・キャラダイン。ロバート・キャラダイン。


アメリカに実在したジェシー・ジェイムズとその仲間による無法者集団の物語。


南北戦争の直後。

元カントリル・ゲリラ隊のジェシー・ジェームズとその兄フランク、仲間のヤンガー兄弟とミラー兄弟は銀行強盗と列車襲撃を繰り返していた。


彼らを英雄視する人々の人気を集める一方、ピンカートン探偵社が追跡を開始する。


1876年。強盗団はノースフィールド銀行を襲う。


しかし、彼の動きを予期したピンカートン探偵社と町の人々が待ち構えており、襲撃は失敗する。



西部劇。


彼らには義賊的な一面もあり、英雄視されていた。


ただ、エピソードがどこまで本当のことなのか分からないそうだ。


それにしても、映画は美化しすぎな気もする。強盗は強盗だろう。人も殺している。


途中では弟を殺された復讐に燃えていたけど、自業自得だ。


この辺は日本のヤクザ映画みたいなものか。


でも、日本のヤクザ映画はここまで自己正当化してないと思うけど。笑



映画は面白かった。話も、テンポも良い。


劇中の兄弟達はわざわざ兄弟の俳優をキャスティングしているそうだ。



ジェシー・ジェームズは西部劇を観ていると時々出てくる。


以前にブラッド・ピットの「ジェシー・ジェームズの暗殺」(2007米)を観た。とても長かった。笑


他には「地獄への道」(1939米)、「無法の王者ジェシイ・ジェイムス」(1957米)、「ミネソタ大強盗団」(1972米)など。