【今回観た映画】

ジャスティス・リーグ(2017米)

ザリガニの鳴くところ(2022米)
スカイスクレイパー(2018米・中)

オデッセイ(2015米)

いつでも夢を(1963日)


Winny(2023日)

親愛なるきみへ(2010米)

修羅雪姫(2001日)
コンクリート・ユートピア(2024韓)

盗ルビイ(1988日)





ジャスティス・リーグ ★★★☆☆

2017米。120分。ザック・スナイダー監督。クリストファー・ノーラン製作総指揮(共同)。


ヘンリー・カヴィル。ベン・アフレック。ガル・ガドット。エズラ・ミラー。ジェイソン・モモア。レイ・フィッシャー。エイミー・アダムス。ジェレミー・アイアンズ。ダイアン・レイン。


スーパーマンが命がけで守った世界に再び危機が訪れる。


危機を察知したバットマンは超人たちをスカウトし、地球征服を企むステッペンウルフとその手下パラデーモンによる脅威を迎え撃つ。



「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」が響かなかったのであまり期待していなかったが、こちらは結構面白かった。


これもまたシリーズが続いていくのかな。面白ければ良いけど。





ザリガニの鳴くところ ★★★☆☆

2022米。126分。オリヴィア・ニューマン監督。デイジー・エドガー=ジョーンズ。テイラー・ジョン・スミス。ハリス・ディキンソン。マイケル・ハイアット。


ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な青年チェイスの変死体が発見される。


6歳の時に両親に捨てられてから、一人で“ザリガニが鳴く”といわれる湿地で育ち、町の人々に“湿地の娘”と呼ばれ蔑まれている孤児のカイア。


彼女に容疑がかかり、逮捕されてしまう。


牢の中で、カイアは過去を回想する。


テレビやネットの記事で見かけて、興味があったので期待して観た。


地味な映画だけど、なかなか良かった。


家族に捨てられた少女が一人でたくましく生きていく話。でもあり、2人の男性との恋愛、作家としての成功、そして殺人容疑と裁判の話でもある。


こうして挙げると盛りだくさんだ。実際、展開も早くて中だるみすることもなく、最後まで引き付けられた。


こんな風に湿地で生きていけるものなのかな、と素朴な感想を持った。絵が売れて、現金収入が得られるようになって良かった。


最後はどんでん返し。


(以下1行ネタバレ)

てっきり、裁判の通り無罪だったんだと思っていた。





スカイスクレイパー ★★★☆☆

2018米・中。102分。ローソン・マーシャル・サーバー監督・脚本。ドウェイン・ジョンソン。ネーヴ・キャンベル。チン・ハン。ローランド・ムーラー。ノア・テイラー。バイロン・マン。パブロ・シュレイバー。


元FBIの人質救出部隊リーダーで、ある事件で左脚が義足になる大怪我を負って辞職してからは危機管理コンサルタントとして働くビルは、香港に建設された史上最大のビル「ザ・パール」の安全管理のチェックを依頼される。


愛する家族を伴ってザ・パールに滞在したビルだったが、ビルに隠されたある秘密を狙う犯罪組織が大火災を引き起こす。



「ダイ・ハード」とか「タワーリング・インフェルノ」などを思い出した。


本作は色んなシーンで既視感があった。


初めて観るような斬新さは感じなかったけど、これだけたくさんの映画がある今、それはしょうがない。


本作はストーリーも映像も良かった。アクションは迫力満点で、とても面白かった。


変にひねらないで真っ直ぐオーソドックスに作ってある印象だった。


こういう大作はやっぱり面白い。


ドウェイン・ジョンソン演じるビルの家族愛が良かった。


こちらも歳を取ったのかもしれない。笑





オデッセイ ★★★★☆

2015米。141分。リドリー・スコット監督。アンディ・ウィアー原作「火星の人」。

マット・デイモン。ジェシカ・チャステイン。クリステン・ウィグ。マイケル・ペーニャ。ショーン・ビーン。ケイト・マーラ。


火星の有人探査計画「アレス3」は猛烈な砂嵐で中止され、植物学者のマーク・ワトニーが火星に一人取り残されてしまう。


マークは、酸素、水、食料が不足する絶望的な環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。



原作は未読。


本格的なSF映画。まさに大作で、大変なお金と労力がかかっていると分かる。


こういうのはやっぱり映画ならでは。大作も時には観たいねえ、と思わせてくれる。


ストーリーも映像も、とても良かった。





いつでも夢を ★★★☆☆

1963日。89分。野村孝監督。橋幸夫。吉永小百合。浜田光夫。松原智恵子。


東京の下町で働く看護師のひかると、夜間学校の同級生で工員の勝利、工場に出入りするトラック運転手・留次の友情と恋。



橋幸夫のヒット曲を映画化。


昔の青春もの。当たり前だけど、みんな若い。





Winny ★★★☆☆

2023日。127分。松本優作監督・脚本(共同)。東出昌大。三浦貴大。渡辺いっけい。吉田羊。吹越満。吉岡秀隆。


2004年。プログラマーの金子勇が開発したファイル共有ソフト「Winny」が匿名掲示板を通じて広まる。


「Winny」は違法コピーに利用されて社会問題になり、金子は逮捕されてしまう。



実話ベース。詳しいことは知らなかったので、興味深く観た。


この事件のせいで日本のソフト開発が遅れてしまったとも聞いた。


国を挙げて新しい芽を潰してしまったのだとすれば、残念なことだ。


東出昌大が良かった。





親愛なるきみへ ★★☆☆☆

2010米。108分。ラッセ・ハルストレム監督。ニコラス・スパークス原作「きみを想う夜空に」。チャニング・テイタム。アマンダ・サイフリッド。ヘンリー・トーマス。スコット・ポーター。


米軍特殊部隊の兵士ジョンはドイツからサウスカロライナに帰省中、女子学生のサヴァナと出会い、恋に落ちる。


ジョンの休暇が終わって離ればなれになっても2人は文通しながら遠距離恋愛を続け、除隊後に結婚の約束をする。


しかし、9・11の同時多発テロ事件が発生してジョンは任務を延長せざるを得なくなる。


やがて、サヴァナから別れの手紙が届く。



wikiには「批評家からの低評価にもかかわらず高い興行成績を収め~」と書かれていた。


私は残念ながら批評家寄りの感想だった。


お互いの事情も分かるけど、ちょっとどうなのと思わせた。


もう少しハッキリ書くと、途中で嫌な気持ちになった。


すれ違いのせいで恋が破れたって話を描きたいんだろうけど、2人に共感できない。


勝手に任務の延長を決めてしまうジョン。


あれだけジョンに言ってたのに、突然他の男を選んでしまうサヴァナ。


あーあって展開なんだけど、これくらいのエピソードは恋愛映画によくあるのでそんなに変ではない。 


それに、2人にはそれぞれ事情があることも描かれている。


なのに、こんなに不快になるのは結局ディテールが悪いんだろうな。





修羅雪姫 ★★★☆☆

2001日。92分。佐藤信介監督・脚本(共同)。小池一夫・上村一夫原作。釈由美子。伊藤英明。佐野史郎。真木よう子。嶋田久作。


戦国の時代が続いているどこかの国で。

冷徹な刺客として育てられた娘・雪は、自分の母が殺されていたことを知って復讐しようとする。



原作マンガは未読。本作はタイトルが同じだけの、ほとんど別物な内容だそうだ。


1973年にも藤田敏八監督・梶芽衣子主演で映画化されている。そちらは未視聴。



最初にダラダラと説明がある映画は嫌だな。やりようはいくらでもあるだろうに、もっとうまく処理して欲しい。


釈由美子がきれい。アクションは見応えがあった。


話は暗くてあまり面白くない。例えは悪いけど、中二病な自主制作映画を商業ベースで撮り直したよう。


好みもあると思う。トゥームレイダーやバイオハザードみたいな、女性主人公がアクションする映画が好きな人ならはまるのかも。


伊藤英明が若くてイケメン。でもまだ、演技はあまりうまくなかった。この後上達していったんだな。この人のアクションも見たかった。


佐野史郎はさすがの存在感だった。





コンクリート・ユートピア ★★★☆☆

2024韓。130分。オム・テファ監督・脚本(共同)。イ・ビョンホン。パク・ソジュン。パク・ボヨン。キム・ソニョン。パク・ジフ。キム・ドユン。


世界を未曾有の大災害が襲い、韓国の首都・ソウルも廃墟と化した。


唯一残ったマンションに各地から生存者が押し寄せ、不法侵入や殺傷、放火が続発する。


危機感を抱いた住民たちは秩序を取り戻すために住民から主導者を選ぶことにする。



よくある設定で新鮮味はないが、ストーリーがとても分かりやすい。


本作はアジアをはじめヨーロッパ、南米と152か国で上映されたそうだ。


外国に売るなら、この分かりやすさは武器だと思った。





快盗ルビイ ★★★★☆

1988日。96分。和田誠監督・脚本。

ヘンリー・スレッサー原作「快盗ルビイ・マーチンスン」。小泉今日子。真田広之。岡田真澄。木の実ナナ。陣内孝則。名古屋章。


平凡なサラリーマンの林徹は、同じマンションに引っ越してきたスタイリストの加藤留美と知り合う。


留美は自らを「ルビイ」という怪盗だと名乗り、徹を無理やり相棒にしてしまう。


原作は未読。今でもKindleで入手可能だった。ハヤカワ文庫。



コメディ。


背景が無機質で、チャップリンとかの古い白黒の洋画、邦画だと日活の「無国籍アクション」みたい。


「おしゃれ」と評価されていた。確かにそんな感じもするけど、同時にチープさも感じた。


そんなところも、昔の映画っぽい。


和田誠監督が、昔の洋画風に作ったそうだ。


日活の無国籍アクションは関係ないみたい。笑


真田広之、小泉今日子が若くてきれい。特に、様々な衣装で登場する小泉今日子が魅力的だった。