【今回観た映画】
プロジェクト・イーグル(1991英領香港)
ドラゴン・ブレイド(2015中)
タイガー 伝説のスパイ(2012印)
タイガー 甦る伝説のスパイ(2017印)
ザ・ファン(1996米)
東京ドドンパ娘(1961日)
ヘラクレス(2014米)
レイクサイド マーダーケース(2005日)脳内ポイズンベリー(2015日)
アラモ(2004米)プロジェクト・イーグル ★★★★☆
1991英領香港。116分。ジャッキー・チェン監督・主演・脚本(共同)。ドゥドゥ・チェン。エバ・コーボ。池田昌子。
冒険家「アジアの鷹」ジャッキーのもとへ、サハラ砂漠に隠されたヒトラーの金塊を探し出すという仕事の依頼が届いた。
ジャッキーは途中で出会った3人の美女エルサ、エイダ、桃子と共に灼熱の砂漠で珍道中を繰り広げる。
数年振り(10年以上かもしれない)に観た。
ジャッキー・チェンの映画はコミカルなアクションが楽しくて大好きだった。
エンドロールで流れるNG集も。笑
細かい内容は忘れていたが、砂漠でジャッキーがエルサ達に水を飲ませるシーンとか、敵が仲間を呼び寄せるダンスなんかは覚えていた。
映像ってやっぱり記憶に残るんだと実感した。
ドラゴン・ブレイド ★★★☆☆
2015中。103分。ダニエル・リー監督・脚本。
ジャッキー・チェン主演・製作総指揮(共同)・製作(共同)。ジョン・キューザック。エイドリアン・ブロディ。
紀元前50年頃、前漢時代の中国・シルクロード。
西域警備隊司令官フォ・アンは、反逆者の汚名を着せられ、部下と共に西域辺境へと送られる。
執政官の息子ティベリウスに命を狙われているティベリウスの弟プブリウスを守るため、西域に逃れてきたローマ帝国の将軍ルシウスと出会ったフォ・アンは、国を超えて友情を深め合い、共に戦う。
かつてシルクロードでローマ帝国軍と中国西域連合軍が激闘を繰り広げたという史実を基にした映画。
とは言え、映画は史実とは大分違うそうだ。私は詳しくのでよく分からないが、ストーリーは創作として楽しんだ方が良いらしい。
「ものすごいお金を掛けた割には残念な出来」という評価の映画。うーん、確かにそうかもしれない。
映像はすごく良い。壮大なスケールで、豪華。美しい。
決闘、合戦のアクションも素晴らしい。
この辺は、良いところ。
一方で、話はあまり面白くない。
一本調子なので、30分ぐらいで飽きてくる。
ジャッキー・チェンが主役なんだから、もう少しコミカルなエピソードを入れても良いのに。
この辺が、残念なところ。
タイガー 伝説のスパイ ★★★☆☆
2012印。132分(インターミッションあり)。カビール・カーン監督・脚本(共同)。サルマーン・カーン。カトリーナ・カイフ。
インド諜報局RAWのスパイ・タイガーは敵国パキスタンに内通した裏切り者の同僚・ラビンダルを抹殺する。
タイガーは次の任務で赴任したアイルランドのダブリンで女学生のゾヤと知り合い、恋に落ちる。
しかしゾヤは、パキスタン軍統合情報局(ISI)の諜報員だった。
2人は組織を抜けて駆け落ちしようと決意する。
本国インドで2012年の興行成績第1位に輝き、歴代でも2位となる大ヒットを記録したスパイ・アクション大作。
アクションは良かった。スローモーションを多用するのは、観客の好みだろうか。
話はそこそこ。
色んな要素を詰め込み過ぎて中途半端になっている気がする。
映画なんて滅多に観ない人のためにフックをたくさん作っておきました、という感じ。
もう少しテンポが良ければ。あるいは、好みの俳優でも出ていれば。
132分とインド映画にしては長くないはずだけど、実際より長く感じた。
パキスタンの描き方が興味深かった。
タイガー 甦る伝説のスパイ ★★★☆☆
2017印。162分(インターミッションあり)。アリー・アッバース・ザファル監督。サルマーン・カーン。カトリーナ・カイフ。パレーシュ・ラーワル。
2017年。イラクで勢力を拡大するテロ組織ISCが病院を占領し、インド人とパキスタン人の看護師を人質にした。
研究分析局RAWは8年前に行方不明になったタイガーを探し出し、救出作戦への参加を依頼する。
アクションは素晴らしい。ディテールのアイデアが前作より豊富だった。
話は今回もそこそこ。
8年間も行方不明のスパイに重要任務を依頼するとか、リアリティにこだわるつもりはないけどちょっとやりすぎ。
しかも、奥さんは元パキスタンのスパイなのに。笑
しかし、そのパキスタンと共同作戦を展開するのは良かった。
最後、車から両国の国旗を掲げるのは分かりやすいメッセージ。
ISC(イスラム国(IS)のことか)という敵を登場させて、パキスタンを敵として描く必要が無くなった。
あと、アメリカも間接的な悪役として登場している。
これも当時の政治状況の反映か。とてもストレートに批判している。
テンポは悪い。進行が遅いので疲れる。
以前に何かのテレビ番組で見たんだけど、インド家庭の映画鑑賞はみんなで1日掛かりで出かけて楽しむ行事なんだとか。
本作もそういう需要に合わせた映画のような気がする。
インドで映画が娯楽のひとつに過ぎなくなったら、もっとコンパクトになってテンポアップするんじゃないかと思う。
ロマンス要素を無くしたのは前作より良い点。
前作ではうまく噛み合ってなかったように思うので。
フックのひとつとしては有りなんだろうけど。
前作より面白いが、今回は162分と本当に長いので、やっぱり長く感じた。笑
ザ・ファン ★★★☆☆
1996米。117分。トニー・スコット監督。ロバート・デ・ニーロ。ウェズリー・スナイプス。エレン・バーキン。ジャック・ブラック。
サンフランシスコ・ジャイアンツのスラッガー・ボビーの大ファンであるギルは、ボビーの息子を誘拐してしまう。
要求は、「俺のためにホームランを打て。でなければ息子は殺す。」
というものだった。
デ・ニーロ演じるギルのサイコパスぶりが不気味で怖い。さすがの演技力。
話も面白く、結末もスッキリ。
東京ドドンパ娘 ★★☆☆☆
1961日。64分。井田探監督。沢本忠雄。香月美奈子。渡辺マリ
同名の歌謡曲(渡辺マリ)をモチーフに作られた映画。
ダイヤモンド・レコードの鶴野亀三郎社長は体調を崩し、どこかにいるはずの隠し子・光彦に後を継がせようと決める。
専務の小松たちはヤクザの息子・五郎に光彦のふりをさせて会社乗っ取りを企む。
社長になった五郎はやがて、専務の手を離れて会社を立て直そうと奔走する。
そんな時、渡辺マリの「東京ドドンパ娘」と出会う。
映画はかなり、しょうもない。粗製乱造も大概にしておかないと…と思わせる出来。
ヒット曲と込みで、当時は楽しめたんだろうけど。
前に「有難や節 あゝ有難や有難や」を観た時も同じことを思った。
2本立ての内の1本なら有りかもしれないが…。
ヘラクレス ★★★☆☆
2014米。98分。ブレット・ラトナー監督。ドウェイン・ジョンソン。イアン・マクシェーン。ルーファス・シーウェル。ジョセフ・ファインズ。ピーター・ミュラン。ジョン・ハート。
神々の王ゼウスと、人間の女性の間に生まれたヘラクレス。
魔物退治など「12の難業」を終えて伝説となった彼は今、といっても紀元前358年のことだが、傭兵として人間社会に暮らしていた。
ある日、彼はトラキアの王女ユージニアから、反乱軍から国を守ってほしいと頼まれる。
神話を題材にした創作。B級ぽいけど、結構な大作だった。
難しいことは考えずに楽しめる。
ドウェイン・ジョンソンがはまっている。昔ならシュワちゃんが演りそうなキャラ。
レイクサイド マーダーケース ★★★★☆
2005日。118分。青山真治監督・脚本(共同)。東野圭吾原作「レイクサイド」。役所広司。薬師丸ひろ子。柄本明。鶴見辰吾。杉田かおる。黒田福美。豊川悦司。
中学受験を控えた子どもを持つ3家族、藤間、関谷、並木家は塾講師を招いて一緒に勉強合宿を開く。
家族と別居中の並木俊介も妻・美菜子と娘・舞華のためこの合宿に参加する。
そこに現れた俊介の愛人・高階英里子を美菜子が殺してしまう。
合宿に参加した3組の夫婦はスキャンダルを恐れ、事件を隠蔽しようとする。
原作は未読。
気味が悪いところもあるが、話は面白くて入り込めた。
最後の、被害者のアップは悪趣味だったけど。
死体が見つかって捕まるんだろうと思っていたので、結末は意外だった。
その分、2時間という限られた時間でドラマをじっくり描き込めた印象だった。
映像に派手さが無いので、良くできた2時間ドラマみたいな感じもした。
出演者は2時間ドラマにしては豪華だけど。ベテラン揃いでみんな上手かった。
脳内ポイズンベリー ★★★☆☆
2015日。120分。佐藤祐市監督。水城せとな原作。真木よう子。西島秀俊。神木隆之介。吉田羊。
携帯小説のライターをしているアラサー女性の櫻井いちこ。
飲み会で気に入った7つ年下で芸術家肌の男子・早乙女に偶然再会したいちこは、頭の中で「理性」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」という5つの思考による会議を繰り広げ、彼にアプローチ。2人は付き合い始める。
しかし、その後も早乙女とのすれ違いや越智さんの好意に頭の中の会議は白熱する。
原作マンガは未読。
頭の中で色んな人格が会議するシーンは珍しくないけど、ここまで徹底するのは新鮮。
2時間もこのアイデアでもつのか不安だったけど、楽しく観られた。
結末は意外だった。でもちょっとスッキリした。
頭の中の面々を演じる役者が皆達者で、良かった。
アラモ ★★★☆☆
2004米。137分。ジョン・リー・ハンコック監督・脚本(共同)。 デニス・クエイド。ビリー・ボブ・ソーントン。ジェイソン・パトリック。パトリック・ウィルソン。エミリオ・エチェバリア。ジョルディ・モリャ。
1835年12月。メキシコ領(当時)テキサス、サン・アントニオ。
独裁者サンタアナの圧政に苦しむ民衆がメキシコからの独立を目指して立ち上がる。
彼らはアラモ砦に立て籠り、包囲攻撃するメキシコ軍との壮絶な戦いを繰り広げる。
1960年の同名映画(ジョン・ウェイン主演)とはまた違った味わい。
「家族」など登場人物のバックグラウンドを描写したり、黒人や色んな人種が出るのが分かりやすい違い。時代の変化か。
あと、ジョン・ウェイン版をハッキリ覚えている訳ではないけど、こんなにセンチメンタルではなかったと思う。
どちらが良いかは好み。
個人的には、西部劇は総じて昔の全盛時代の方が良いものが多いように思う。
もうひとつ、日本人目線だとアラモの戦い自体が歴史的にどんな意味があったか、何らかの解説があると映画自体がもっと分かりやすくなると思った。
アメリカ人はもちろんよく分かってるんだろうけど、当然この映画は世界中に売るつもりだったんだろうし。