【今回観た映画】

猿の惑星: 創世記(2011米)

逃亡者(1990米)

バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997米)

ハミングバード(2013英)

インサイド・マン(2006米)

居眠り磐音(2019日)

闘牛に賭ける男(1960日)

フェア・ゲーム(1995米)

ビッグ・フィッシュ(2003米)

トランス・ワールド(2011米)





猿の惑星: 創世記 ★★★☆☆

2011米。106分。ルパート・ワイアット監督。ジェームズ・フランコ。アンディ・サーキス。フリーダ・ピントー。ジョン・リスゴー。ブライアン・コックス。トム・フェルトン。


試験薬の投与で高い知能を持って生まれたチンパンジーのシーザー。

彼は試験薬を盗み出して仲間に投与し、人間への叛逆を企む。


wikiによると、「猿の惑星」はオリジナルシリーズが5作、リメイクが1作。

リブートシリーズが、2024年5月10日公開の最新作「猿の惑星/キングダム」を含めて4作。

他にテレビシリーズ、アニメもある。

本作はリブートシリーズの第1作。

私はこれまで一番最初のオリジナル第1作「猿の惑星」(1968年)とそのリメイク「PLANET OF THE APES/猿の惑星」を観た。

本作はオリジナルシリーズとは全然違う話。

第1作へつながる、昔の話。

設定は目新しくないけど、その分 分かりやすい。

話は面白かった。ただ、展開にも意外性は無い。何と言うか、真っ直ぐなストーリー。

このテーマには、変に捻らない話が合うと判断したのかと思う。

映像がとても良い。「ナショナルジオグラフィック」を見ているみたいだった。




逃亡者 ★★★☆☆
1990米。105分。マイケル・チミノ監督。ミッキー・ローク。アンソニー・ホプキンス。ミミ・ロジャース。リンゼイ・クローズ。ケリー・リンチ。

ウィリアム・ワイラー監督「必死の逃亡者」(1955米)のリメイク。

判決直前に、凶悪犯のボズワースは弁護士のナンシーから拳銃を奪い逃亡する。

ボズワースは郊外に住む平和なティム一家を人質に取って立てこもる。

そして、実は愛人であったナンシーの到着を待っていた。

恐怖にさらされるティムたち4人の家族。

だがFBIはナンシーが仲間であることを突き止め、捜査に協力させようとしていた。


オリジナルは未視聴。

ストーリー優先なのか、用心深いはずの犯人が時々家族だけの会話を許していたり、不動産屋だけあっさり殺してしまったり、ディテールはどうかと思うところもあるんだけど、概ね緊張感があって良かった。

ミッキー・ロークの悪役が良い。




バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲 ★★★☆☆
1997米。124分。ジョエル・シュマッカー監督。ジョージ・クルーニー。クリス・オドネル。アリシア・シルヴァーストーン。ユマ・サーマン。アーノルド・シュワルツェネッガー。マイケル・ガフ。パット・ヒングル。

かつては高名な分子生物学者だったが、難病の妻を超低温保存しようとした時に起きた爆発事故で凍結液を浴び、超低温でなければ生きられない体になってしまったMr. フリーズ。

フェロモンガスで誘惑する魔性の美女に生まれ変わったポイズン・アイビーと組んで
ゴッサム・シティを氷の王国に変えようとする。

バットマンとロビンは街を守るために立ち向かう。

ストーリーはシンプル、というより結構しょうもない。

俳優が豪華。ジョージ・クルーニーがバットマンを演じているとは。




ハミングバード ★★★☆☆
2013英。100分。スティーヴン・ナイト監督・脚本。ジェイソン・ステイサム。アガタ・ブゼク。ベネディクト・ウォン。

元特殊部隊兵士のジョゼフ・スミスは戦場で犯した罪の為に追われ、ロンドンの裏社会でひっそりと生きていた。

彼がただ一人心を通わせた少女イザベラがギャングにさらわれてしまう。

ジョセフは裏社会でのし上がり、ギャングに報復する。


ジェイソン・ステイサムが格好良い。

難しいことは考えずに楽しめる映画。




インサイド・マン ★★★☆☆

2006米。128分。スパイク・リー監督。

デンゼル・ワシントン。クライヴ・オーウェン。ジョディ・フォスター。


マンハッタンの銀行で、銀行強盗事件が発生した。


犯人グループのリーダーで切れ者のダルトンは、人質全員に自分達と同じ格好をさせて捜査を撹乱する。


警察の交渉役である捜査官フレイジャーとの心理戦が展開される。


そこへ銀行の会長から指名を受けた女性弁護士のマデリーン・ホワイトが交渉人として現場へやって来る。



アクションはあまり無いが、知的な勝負といった趣で緊張感がある。


絵的には人質の格好が不気味で印象に残る。


忘れた頃にもう一度観たい作品。笑





居眠り磐音 ★★★★☆

2019日。本木克英監督。佐伯泰英原作。松坂桃李。木村文乃。芳根京子。柄本佑。杉野遥亮。佐々木蔵之介。柄本明。


藩の守旧派の陰謀で2人の幼馴染と婚約者を失った坂崎磐音 (いわね)。


暇乞いをして江戸へ出てきた磐音は浪人となり、昼はうなぎ屋、夜は両替商の用心棒という生活を始める。


しかしある時、両替の相場をめぐる騒動に巻き込まれてしまう。


話がとても面白い。


原作者は有名な作家かな、と思って調べたら佐伯泰英だった。


「居眠り磐音」シリーズは51巻も出ているそうだ。


チャンバラが時々入ったり、芳根京子の花魁姿とか見せ場もしっかりあって、観ていて楽しかった。


あっという間の2時間だった。


もし続編を作るなら、ぜひ観たい。





闘牛に賭ける男 ★★★☆☆

1960日。93分。舛田利雄監督。石原裕次郎。二谷英明。北原三枝。

スペインの闘牛に魅せられ、日本で開催したいと数々の困難に負けずに奮闘する新聞記者の北見徹。

ひょんなことから知り合った佐倉冴子は、そんな北見に惹かれていく。



スペインを中心にヨーロッパでロケを行った映画。


ストーリーはシリアスな所もあるけど、基本は明るくて楽しい映画。


公開時の石原裕次郎は26歳。若くて細い。スタイルの良さが際立っている。


裕次郎のオーラというか、光輝くような明るさが映画を華やかにしていると思う。


大体いつも、何でも出来て強いスーパーマンな役柄なんだけど、それがよく似合う。正にスター。


器(映画)が小さく感じられるのは勿体ない。


当時はこれ以上の舞台は用意出来なかっただろうし、しょうがないことなんだろうけど。



ふと思ったんだけど、同じ日活のスター映画でも小林旭と比べて裕次郎の作品はバラエティに富んでいるように思う。


赤木圭一郎もそうだけど、この人は早死にして作品数も少ないので比較は出来ないか。


全部観た訳ではないから印象に過ぎないけど。

そういえば、シリーズものもない。


売り方の戦略が違ったのかもしれない。



北原三枝(石原まき子)は本作の後で石原裕次郎と結婚、女優業を引退した。


本作は2人の最後の共演作となった。





フェア・ゲーム ★★★☆☆
1995米。90分。アンドリュー・サイプス監督。ウィリアム・ボールドウィン。シンディ・クロフォード。スティーヴン・バーコフ。クリストファー・マクドナルド。


※2010年に同タイトルの映画が公開されているが、本作とは無関係。


女性弁護士のケイトはある日突然変異、KGBの暗殺集団に命を狙われる。

彼女の抱える案件が犯人たちの計画を妨げる為だった。

事情聴取したマックス刑事は、彼女が捕らえられた敵の船に単身で救出に向かう。


話はシンプルで、割と雑。


一般人もバンバン撃って、バンバン殺してしまう。


シンディ・クロフォードがきれい。一番の見所かも。





ビッグ・フィッシュ ★★★☆☆

2003米。125分。ティム・バートン監督。ユアン・マクレガー。アルバート・フィニー。ビリー・クラダップ。


エドワード・ブルームは自分の人生をおとぎ話のように語って周囲の人々を楽しませる。

しかし、一人息子のウィルは成長と共に父の話を嫌って疎遠になる。

やがて、父が病気で長くないと知ったウィルは妻を連れて実家へ向かう。


幻想的なシーンはティム・バートン監督らしい。


息子のウィルが幼い頃は父親のヨタ話を信じていて、成長と共に反発して離れ、大人になったらもう少し客観的に父親の姿を捉えられるようになる。


そんな所にリアリティを感じた。





トランス・ワールド ★★★☆☆

2011米。89分。ジャック・ヘラー監督・製作(共同)。スコット・イーストウッド。サラ・パクストン。キャサリン・ウォーターストン。


森の中に迷い込み、人里離れた山小屋に1人ずつやってきた、互いに見知らぬ3人。


助けを求めに行っても、いつの間にか山小屋に戻ってきてしまう。


やがて、3人はそれぞれ別の場所や時代からある理由で集められたことを知る。



SF的なサスペンス。


謎の提示がうまい。テンポが良いので引き込まれる。


最後も、ハッピーエンドで気持ちよく見終わることができる。89分と短めなのも良かった。



同じ所に戻ってきてしまう状況を「これじゃまるでパックマンよ」と例えている。アメリカでもそんなに流行っていたんだ。


知識としては知っていたが、こんな風に生活の中にまで溶け込んでいるとは。