【今回観た映画】

ミニミニ大作戦(2003米・仏・英)

ゴジラ-1.0(マイナスワン) (2023日)

300 〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜(2014米)

五福星(1983英領香港)

シンデレラ(2015米)


ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017米)

サイド バイ サイド 隣にいる人(2023日)

耳をすませば(2022日)

ひとよ(2019日)

ラストスタンド(2013米)





ミニミニ大作戦 ★★★☆☆

2003米・仏・英。111分。F・ゲイリー・グレイ監督。マーク・ウォールバーグ。シャーリーズ・セロン。エドワード・ノートン。セス・グリーン。ジェイソン・ステイサム。モス・デフ。フランキー・G。ドナルド・サザーランド。

イタリア・ベニス。


金庫破りのプロであるジョン・ブリジャーは最新型金庫から3500万ドル相当の金塊を盗むためにその道のプロを集める。


強盗は成功するが、仲間の一人であるスティーヴの裏切りで金塊は奪われ、ジョンは殺されてしまう。


1年後、ロサンゼルス。


逃げ延びたジョンの仲間、チャーリー・クローカー達はスティーヴから金塊を奪回する作戦を立てる。



1969年製作の同名の映画のリメイク。細部は異なる。


「ミニオンズ」のシリーズかと思っていた。笑


原題は「The Italian Job」。邦題は直訳ではない。というか、意訳でもない。笑


ミニクーパーが印象的に使われているから、らしい。



出演者が豪華。


ストーリーはシンプルで展開も早く、難しいことは考えずに楽しめる。


最後もスッキリ。面白かった。





ゴジラ-1.0(マイナスワン) ★★★☆☆

2023日。125分。山崎貴監督・脚本。神木隆之介。浜辺美波。山田裕貴。青木崇高。吉岡秀隆。安藤サクラ。佐々木蔵之介。


第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)。


特攻隊員の敷島浩一は零戦が故障したと偽り、小笠原諸島の大戸島にある守備隊基地に着陸する。


その夜、島の伝説で語り継がれる、全長15メートルほどの恐竜のような生物「呉爾羅(ゴジラ)」が基地を襲撃する。



第96回アカデミー賞視覚効果賞を受賞(邦画・アジア映画史上初)。


予算を考えると信じられないような快挙らしい。


本作の予算は製作費が15億円以下で(wiki)、これはハリウッド版のゴジラに比べると1桁少ないそうだ。


こういう話を知ると、誇らしい気持ちがする。



庵野秀明監督の新作だと勘違いしていたが、無関係だそうだ。影響はあるのかも知れないけど。


戦後の荒廃した生活がリアルだった。


最近の特撮映画は、周辺情報を描き込んでリアリティを出すのが流行りなのか。


庵野監督のリアリティとはまた違うけど、周辺をリアルにすると世界観に入り込めるのでとても良いと思う。


神木隆之介と浜辺美波のコンビを見て、朝ドラ「らんまん」を思い出してしまった。


息が合っていて、お似合いだ。ただ、浜辺美波の声が可愛すぎる。幼く聞こえてしまうので、もう少し落ち着いてるともっと良いんだけど。


メインテーマの使いどころがうまい。


「わだつみ作戦、発動!」の掛け声と共に始まり、気分が高揚する。





300 〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜 ★★★☆☆

2014米。102分。ノーム・ムーロ監督。サリバン・ステイプルトン。エヴァ・グリーン。レナ・ヘディ。ハンス・マシソン。ロドリゴ・サントロ。


紀元前480年。


前作「300 〈スリーハンドレッド〉」で、スパルタのレオニダス王が300人の精鋭で100万人のペルシア帝国軍と戦っていた同じ頃。


ギリシャのテミストクレス将軍もまた、自由と平和を守るため立ち上がり、パン屋、陶工、詩人といった一般市民から成るギリシャ連合軍を率いてペルシャ帝国海軍とエーゲ海での海軍を繰り広げる。


大作。映像がきれい。


話は前作に続いてシンプル。というより陳腐。


アルテミシアのキャラなんか、今時こんなのいないでしょ、という悪役みたい。


そのアルテミシアとテミストクレスの会談も、かなりしょうもない。


ラブシーンというか、サービスシーンを見せるためか。


「大軍と戦う」ことが最大の見所なので、細かい話は不要なのかも。


その戦いについても、善戦した理由をもっと描いても良かったと思う。


本作ではアルテミシアと部下が少し話す程度しかない。


戦術的なことは史実で伝わってないんだろうか。もしそうなら、創作でももう少し尤もらしくやれば良いのに。


そうしたら、戦闘シーンも映像の美しさだけでなくもう少し面白くなるんじゃないだろうか。





五福星 ★★★★☆

1983英領香港。101分。サモ・ハン・キンポー監督・主演・脚本(共同)、製作(共同)。サモ・ハン・キンポー。ジャッキー・チェン。


マフィアの抗争に巻き込まれたポットたちは、さらわれたモジャの美人の妹を助けに行く。



コメディ。ドタバタアクション。


楽しい映画。


ジャッキー・チェンはあまり出てこないけど、サモ・ハン・キンポーが魅力的。


コミカルなルックスで、カンフーのキレが良くて最高。





シンデレラ ★★★★☆

2015米。105分。ケネス・ブラナー監督。リリー・ジェームズ。ケイト・ブランシェット。リチャード・マッデン。ステラン・スカルスガルド。ホリデイ・グレインジャー。


継母と義理の姉につらく当たられ、家の仕事をこなすシンデレラはある日、か王子様に見初められる。



あらすじは知ってる通りで、新しい解釈も加えられていない。


逆に、それが良い。こういうので良いんだよ、と思える。


ディズニーだけあって、家族で観るのに良い映画。


継母や義理の姉たちはいじわるだけど、物腰は穏やかで暴力をふるったり怒鳴ったりすることはない。


また、シンデレラが逆転してから継母たちに仕返しをすることはなく、これまでのことを許している。


継母たちは王様に罰せられた様子もなく、よその国に立ち去ったとだけナレーションで語られる。


(ひょっとしたら、追放されたのかもしれないけど)


暴力やどぎつい描写がとことん排除されているのが、今風だと思った。





ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

2017米。119分。ジェイク・カスダン監督。ドウェイン・ジョンソン主演・製作総指揮(共同)。ジャック・ブラック。ケヴィン・ハート。カレン・ギラン。ニック・ジョナス。ボビー・カナヴェイル。アレックス・ウルフ。マディソン・アイズマン。


かつてアランとが川に投げ捨てた「ジュマンジ」はボードゲームからロムカセットに変化していた。


2016年。スペンサーたち高校生4人組は地下室の清掃中に「ジュマンジ」を発見、プレイしようとしてゲーム世界に吸い込まれてしまう。


そこには鬱蒼としたジャングルが広がっており、彼らは自分の選んだアバターに変身していた。



ジュマンジ(1995米)の続編。よく似てる。


ドウェイン・ジョンソンに既視感があったけど、前作には出演していなかった。


他の映画の記憶が混ざったのかもしれない。


「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」あたりか。





サイド バイ サイド 隣にいる人 ★★☆☆☆
2023日。130分。伊藤ちひろ監督・脚本・原案。坂口健太郎。齋藤飛鳥。浅香航大。津田寛治。 


霊視の能力を持つ末山は、その不思議な力で悩みを抱える人々を癒して感謝されていた。


末山にはある金髪の青年の姿が見えるようになる。


それを機に、未山は自らの封印してきた過去と向き合っていく。



サブカル的な雰囲気のある映画。


人を選ぶと思う。


あらすじは悪くないと思うけど、展開は遅いし淡々としてる。


芸術志向なのか、エンタメ的な面白さはなくて少々退屈だった。





耳をすませば ★★★☆☆

2022日。115分。平川雄一朗監督・脚本。柊あおい原作。清野菜名。松坂桃李。山田裕貴。内田理央。松本まりか。森口瑤子。田中圭。近藤正臣。


読書好きな中学生の月島雫は、図書貸出カードでよく名前を見かけていた天沢聖司と出会い、お互いに惹かれて行く。


10年後に再会することを誓い合い、聖司は夢を叶えるためにイタリアへと旅立つ。


それから10年が過ぎた1999年。


出版社で働きながら夢を追い続ける雫は、イタリアで頑張る聖司とお互いを心の支えにしていた。



原作漫画とアニメで描かれた中学時代プラス、主人公2人が大人になった10年後をオリジナルストーリーで描いた映画。


ジブリも協力しているそうだ。


10年後の話は悪くないと思うけど、話が安易というか描き込み不足な気がした。


わざわざイタリアへ会いに行ったのに、誤解して簡単に帰国してしまうし、しかもその後で聖司は急遽帰国して日本を拠点にしてしまうし。


中学時代にも時間を割く以上、仕方ないんだろうけど中途半端になってしまったと思う。



「夢は形を変えて育っていく。」


「人生は贈り物。無駄にするつもりはない。」


という言葉が印象に残った。


後のは、映画ではディカプリオの言葉だと言っていたんだけど検索してみたら映画「タイタニック」の台詞だった。


どちらにしても、良い言葉だ。





ひとよ ★★★☆☆

2019日。123分。白石和彌監督。佐藤健。鈴木亮平。松岡茉優。音尾琢真。筒井真理子。浅利陽介。韓英恵。MEGUMI。大悟。 佐々木蔵之介。田中裕子。


15年前、土砂降りの雨が降る夜。


タクシー会社を営む稲村家の母・こはるは、最愛の3人の子供たちのため、家庭内暴力を振るう夫を手に掛けた。


こはるは15年後の再会を誓い、家を去った。


運命を大きく狂わされた残された3人の兄妹たち、長男・大樹、次男・雄二、長女・園子は、心に抱えた傷を隠しながら人生を歩んでいた。


そして15年が過ぎ、出所したこはるが帰ってきた。



殺伐とした話で、観ていて辛い気持ちにもなるけど、引き付けられた。


話は面白いし、テンポも良い。俳優陣も豪華で、みんなうまかった。



子供たちを助けるつもりで犯した殺人のせいで、社会の冷たい視線に晒されてしまい心に大きな傷を抱えて人生を歩むことになる。


一体、どうすれば良かったのか、これからどうすれば良いのか、考えさせられる。


結論は出ないけど。



途中で堂下(佐々木蔵之介)がタクシーを飲酒運転で暴走させる。


せっかくシリアスな演出が良い感じなんだから、こういう突飛な行動は止めて全編リアルにやって欲しかった。


ここは惜しいと思った。





ラストスタンド ★★★★☆

2013米。107分。キム・ジウン監督。アーノルド・シュワルツェネッガー。ロドリゴ・サントロ。フォレスト・ウィテカー。ピーター・ストーメア。エドゥアルド・ノリエガ。ザック・ギルフォード。ジェイミー・アレクサンダー。


ロサンゼルス市警の敏腕刑事だったオーウェンズは、今では第一線を退きメキシコ国境に近い田舎町・ソマートンで保安官として静かな生活を送っていた。


そんなある日、FBIから脱獄した麻薬王ガブリエル・コルテスがソマートンを通過しようとしているとの知らせが入る。


FBIや警察の応援が間に合わないと知ったオーウェンズは、戦闘経験のない部下や町の仲間たちでチームを組んで凶悪犯を迎え撃つ。



カルフォルニア州知事を退任したアーノルド・シュワルツェネッガーの復帰後初の主演作。

同時に、「グッド・バッド・ウィアード」「悪魔を見た」で知られるキム・ジウン監督のハリウッド・デビュー作。


冒頭の、のどかな田舎町が良い。アメリカの田舎って今でもこんな感じなのかな、と思って観ていた。

凶悪犯が登場してからは急展開。アクション中心でテンポも良く、とても面白かった。

逃亡の様子や最後の銃撃戦と格闘は、西部劇と展開が似ていた。

アメリカ映画のベースになっているのかも。

最後はスッキリ。エンタメ映画はこうでないと。