【今回観た映画】
暗闇でドッキリ(1964米)
沈黙のパレード(2022日)
四つの恋の物語(1965日)
バリー・シール/アメリカをはめた男(2017米)
青い山脈(1963日)
ホーム・アローン3(1997米)
シャイロックの子供たち(2023日)
エビータ(1996米)
いぬやしき(2018日)
暗闇でドッキリ ★★★☆☆
1964米。102分。ブレイク・エドワーズ監督・製作・脚本(共同)。ピーター・セラーズ。エルケ・ソマー。ハーバート・ロム。ジョージ・サンダース。
パリの大富豪バロン邸で使用人の殺人事件が起こる。
捜査に向かったパリ警察のクルーゾー警部は、バロン邸のメイドで容疑者のマリア・ガンブレリに一目惚れしてしまう。
コメディ。
前作「ピンクの豹」で大好評だったクルーゾー警部を主役に格上げした作品。
時代のせいかお国のせいか、ここで笑わせたいんだろうな、というポイントは分かるんだけど笑えない。しょうがないけど。
楽しい映画ではある。
沈黙のパレード ★★★★★
2022日。130分。西谷弘監督。東野圭吾原作。福山雅治主演・音楽(共同)。柴咲コウ。北村一輝。飯尾和樹。戸田菜穂。田口浩正。村上淳。吉田羊。檀れい。椎名桔平。
数年前から行方不明になっていた女子高生の並木佐織が遺体で発見された。
容疑者の蓮沼寛一は黙秘を貫き、証拠不十分で釈放されて佐織が住んでいた町に戻って来る。
不穏な空気が漂う中、夏祭りのパレード当日に新たな殺人事件が起こる。
このシリーズは好きで、最初のテレビドラマから観ている。
原作を読んで、これまでの「容疑者Xの献身」や「真夏の方程式」に比べて映像化が難しい内容のように感じていた。
正直不安だったんだけど、映画はとても良かった。
ダイジェスト版になってしまうのはある程度仕方がないと思うけど、本作はうまくまとめていたと思う。
とても面白かったし、ストーリーは分かりやすかった。
祭りの幻想的な映像がとてもきれいだった。
ガリレオ役の福山雅治を始め、久々に復帰した内海刑事の柴咲コウなど役者も良かった。
本作は特に北村一輝が目立っていた。苦悩が感じられて、とても良かった。
原作も映画も、ぜひ続けて欲しいと思う。
四つの恋の物語 ★★★☆☆
1965日。89分。西河克己監督。源氏鶏太原作。芦川いづみ。十朱幸代。吉永小百合。和泉雅子。笠智衆。浜田光夫。関口宏。藤竜也。
妻を亡くした三沢平太郎は男手ひとつで4人の娘たちを育てあげ、定年退職の日を迎えた。
平太郎は退職金から50万円を娘たちにそれぞれ与える。
娘たちは使い道を考えながら、恋や目の前の障害に向き合い、精一杯生きていく。
青春もの。
人気者を集めた豪華なキャスト。
身近な内容で、気軽に観られる。今ならテレビか配信のドラマにありそうな感じ。
バリー・シール/アメリカをはめた男 ★★★☆☆
2017米。117分。ダグ・リーマン監督。トム・クルーズ。ドーナル・グリーソン。ジェシー・プレモンス。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
1970年代のアメリカ。
敏腕パイロットとして民間航空会社に勤務するバリー・シールはCIAにスカウトされ、偵察機のパイロットとしてCIAの極秘作戦に参加する。
バリーは作戦の過程で麻薬密売組織と接触し、運び屋の仕事で荒稼ぎを始める。
実話ベース。コメディタッチのクライムアクション。
日本ではなかなか考えられない、豪快な話。
最後はバリーが油断した感じ。CIAが守ってくれる訳はないのに。
エンタメ全振りの映画だけど、組織と個人という点で考えさせられる所があった。
面白いし、良い映画だと思う。
青い山脈 ★★★☆☆
1963日。99分。西河克己監督・脚本(共同)。石坂洋次郎原作。吉永小百合。浜田光夫。芦川いづみ。田代みどり。高橋英樹。南田洋子。二谷英明。
とある城下町の女子高に、恋愛騒ぎを起こして前の学校を退学になったという噂の寺沢新子が転入してきた。
ある日、新子はラブレターを受け取ったと英語教師・島崎雪子に相談する。
雪子は更に校医の沼田玉雄相談。大騒ぎに発展してしまう。
青春もの。1949年・1957年・1963年・1975年・1988年の5回映画化されている。
よほどヒットした作品らしい。私(当ブログ筆者)も主題歌とタイトルには聞き覚えがある。
ストーリーや台詞など、時代を感じられて楽しい。
吉永小百合、芦川いずみがきれい。
ホーム・アローン3 ★★★☆☆
1997米。102分。ラジャ・ゴズネル監督。アレックス・D・リンツ。オレク・クルパ。リア・キルステッド。
アレックス少年が雪かきのお礼にもらったラジコン・カーには、犯罪組織が奪ったアメリカ国防省のトップシークレットを収めたマイクロチップが手違いで入ってしまっていた。
犯罪組織は留守番中のアレックスの家に取り返しに来るが、彼は罠を仕掛けて立ち向かう。
前作までとはつながりはなく、出演者も一新されている。
テイストはこれまで通り。
悪く言えばマンネリかもしれないけど、前作から5年たっているし子供向けの内容だから顧客が入れ替わってる想定なんだろう。
さすがに前作までのような大ヒットはしなかったようだけど、これはこれでありかと。
シャイロックの子供たち ★★★★☆
2023日。122分。本木克英監督。池井戸潤原作。阿部サダヲ。上戸彩。玉森裕太。柳葉敏郎。杉本哲太。佐藤隆太。柄本明。橋爪功。佐々木蔵之介。
東京第一銀行・長原支店で現金紛失事件が発生した。
ベテランお客様係の西木雅博は、濡れ衣を着せられた部下の北川愛理や後輩の田端洋司と共に真相を突き止めるべく、調査に乗り出す。
それはメガバンクを揺るがす不祥事の始まりだった。
原作は未読だけど、池井戸潤作品ということで期待して観た。
結果は期待以上で、とても面白かった。
後で知ったが、映画はオリジナルストーリーだそうだ。
阿部サダヲを始め、俳優の演技も良いので入り込める。
佐藤隆太を見ると「ビッグモーター」を思い出してしまうのはご愛敬。演技は良いし、違和感はすぐ消えた。
エビータ ★★★☆☆
1996米。134分。アラン・パーカー監督・脚本(共同)・製作(共同)。オリヴァー・ストーン脚本(共同)。マドンナ。アントニオ・バンデラス。ジョナサン・プライス。オルガ・メレディス。
アルゼンチンの田舎町で私生児として生まれ、不遇の少女時代を送ったエバは15歳の時に家を飛び出し、女優として成功する。
陸軍大佐ペロンと出会った彼女は、26歳にしてファーストレディにのしあがる。
実話ベース。
ミュージカル。全編ほとんど歌だった。
予備知識がなかったので、後でサイトを読んだ。
とても人気があった人らしい。
一方で、選挙で選ばれた訳ではないので国政に関与することには反対も強かった。
最後は暗殺されたのかと思ったら、本当に病死したそうだ。
軍事クーデターとか、政情の動きの激しさが南米のイメージ通りだと思った。
(個人的なイメージですが)
いぬやしき ★★★☆☆
2018日。127分。佐藤信介監督。奥浩哉原作。木梨憲武。佐藤健。本郷奏多。二階堂ふみ。三吉彩花。生瀬勝久。濱田マリ。斉藤由貴。伊勢谷友介。
定年を目前に控えた冴えない初老のサラリーマン、犬屋敷壱郎。
末期がんによる余命宣告を受けた彼はある日、謎の事故に巻き込まれて機械の体に生まれ変わる。
同じ事故に遭った高校生の獅子神皓も同様の力を手に入れていた。
2人は人類の命運をかけて繰り広げる壮絶なバトルを繰り広げる。
原作は未読。
CGがきれいだった。
木梨憲武が冴えないキャラで、先日観たドラマ「
春になったら(2024年。奈緒とダブル主演)」とは大分イメージが違う。
こちらもリアリティがあって良かった。
佐藤健が悪役。初めてだそうだ。イケメンなので、雰囲気があって良かった。
ケイン号の叛乱 ★★★★☆
1954米。124分。エドワード・ドミトリク監督。ハンフリー・ボガート。ホセ・フェラー。ヴァン・ジョンソン。フレッド・マクマレイ。ロバート・フランシス。
第二次世界大戦中の1943年。
嵐に遭遇した駆逐艦ケイン号は艦隊からはぐれてしまう。
神経質なクイーグ艦長は沈没の恐怖から精神錯乱に陥り、副官のマリックが代わって指揮を取る。
しかし、嵐を乗り切った彼らを待っていたのは艦長解任の是非をめぐる厳しい軍事裁判だった。
演出が古いし、技術的に仕方ないけど映像も単調なので、今観たら退屈かもしれない。
しかし、話は面白い。
敵と戦うシーンはなく、艦長の精神的な問題がテーマなので地味だけど、引き付けられる。
ハンフリー・ボガードがうまい。