【今回観た映画】
拳銃残酷物語(1964日)
ブラック・クランズマン(2018米)
太平洋のかつぎ屋(1961日)
やくざの詩(1960日)
不死身なあいつ(1967日)
生きている狼(1964日)
誰も守ってくれない(2009日)
ガール・オン・ザ・トレイン(2016米)
裸足の伯爵夫人(1954米・伊)
フレンチ・キス(1995英・米)
拳銃残酷物語 ★★★☆☆
1964日。86分。古川卓巳監督。大藪春彦原作。宍戸錠。小高雄二。井上昭文。
服役中の登川を仮釈放させた伊藤は、現金輸送車を襲って日本ダービーの売上金1億2000万円を強奪する計画を持ちかける。
仲間3人と共に成功させた登川だったが、それは罠だった。
白黒。
多分、2本立てのメインじゃない方の映画だと思われる地味な映画だけど、どんでん返しの連続でテンポも良く、良作だと思う。
宍戸錠はいつもよりシリアス気味。
こんなキャラも良い。
ブラック・クランズマン ★★★★☆
2018米。135分。スパイク・リー監督・脚本(共同)・製作(共同)。ジョン・デヴィッド・ワシントン。アダム・ドライバー。ローラ・ハリアー 。ファー・グレイス。
1970年代のアメリカ・コロラド州コロラドスプリングスで、黒人で初めて警察官に採用されたロン。
警察署内でも人種差別を経験しながらも、同僚のユダヤ系警官フリップ・ジマーマンと組んで白人至上主義団体クー・クラックス・クランの地方支部への潜入捜査に取り組み、成果を上げていく。
実話ベース。
テーマは興味深く、話はとても面白かった。
テンポも良い。ロンが黒人(アフリカ系アメリカ人)で、フリップはユダヤ人。
どちらもクー・クラックス・クランの攻撃対象。
ユダヤ人はキリスト教の敵(殺した)だから、だそうだ。
ただ、ディテールがどこまで実話に沿ってるか知らないけど、電話と体面の二人一役はさすがにバレる気がする。
ジョン・デヴィッド・ワシントンはデンゼル・ワシントンの長男。
父親のようなイケメンではないけど、本作の演技は良かった。
スパイク・リー監督はデンゼル・ワシントンが主演を努めた「マルコムX」の監督でもある。
こうやって書いたていたら、また観たくなってきた。笑
太平洋のかつぎ屋 ★★★☆☆
1961日。87分。松尾昭典監督。小林旭。宍戸錠。浅丘ルリ子。岡田真澄。
パイロット立花哲次は機長のジムのせいで事故の責任を被せられ、腕を惜しまれつつも日新航空を首になった。
パシフィック・ポーターズに就職した立花は、被災した仲間を勇気ある飛行によって救出する。
哲次のフライト・スピリットにジムは前非を悔い真実を語るのだった。
本作の小林旭はパイロット。舞台は変わっても、ノリや話はいつもと似てる。
マンネリとも言えるけど、安心して楽しめるとも言える。
小林旭は本作でも格好良い。
宍戸錠が珍しく今いちだった。
やくざの詩 ★★★☆☆
1960日。88分。舛田利雄監督。小林旭。南田洋子。芦川いづみ。和田浩治。二谷英明。
キャバレー“グリーンキャット”に流れ者のピアノ弾き・滝口哲也がやって来た。
彼は昔、恋人を撃った犯人を探していたのだった。
小林旭は本作でも格好良い。
今度は流れ者のピアノ弾き、正体は医師。
ケンカは強いし、撃たれたヤクザも助けられる。
まさにスターシステム。
左手を撃たれた後に、ヤクザに囲まれて的をきれいに撃ち落としたり、単純と言えば単純なんだけどどこまでも格好良い。
せっかく本作を観るなら、突っ込むのも良いけどその世界に浸って格好良さに酔う方がより楽しめるかもしれない。
悪役は和田浩治、二谷英明。宍戸錠ほどキャラは立っていないけど、悪くない。
不死身なあいつ ★★★☆☆
1967日。91分。齋藤武市監督。小林旭。浅丘ルリ子。東京ぼん太。二谷英明。光川環世。
鹿児島の小さなバーに、死んだと思われていた都築浩介がギターを片手にひょっこり姿を現した。
彼はかつて、ヤクザ稼業から足を洗おうとしてボスの瀬戸内からリンチを受け、神戸沖へ沈められたのだった。
やがて都築は、かつて所属した組織と九州を舞台に対決する。
「あいつ」シリーズの第2作。
3~4ヶ月のペースで全4作作られている。
似た作品が大量に出来るわけだ。
本作の小林旭は本作でも格好良い。
二谷英明が地味ながら良いキャラだった。
生きている狼 ★★★☆☆
1964日。83分。井田探監督。小林旭。笹森礼子。芦田伸介。佐野浅夫。桂小金治。
舞台は大正時代の浅草。吉原へぶらりとあらわれた山口明夫は、口入屋の手で遊郭に売られた妹の早苗を捜していた。
そんな中で彼は女郎の悲惨な境遇を知り、“おいらん権パ”となって彼女たちを足抜けさせていた。
白黒。
義理と人情の任侠もの。
小林旭はヤクザ役が一番似合う気がする。
別れのシーンが良かった。
誰も守ってくれない ★★★★☆
2009日。118分。君塚良一監督・脚本(共同)。佐藤浩市。志田未来。柳葉敏郎。石田ゆり子。佐々木蔵之介。松田龍平。
刑事の勝浦は過去の事件のトラウマが原因で家族と別居中。
離婚の危機に瀕していた。
そんな中、小学生姉妹の殺人事件が発生し、18歳の少年が容疑者として逮捕される。
容疑者の両親と15歳の妹・沙織は状況も分からぬままマスコミに追いかけられ、激しいバッシングに会う。
勝浦は容疑者家族の保護を命じられる。
容疑者家族の保護というテーマは目新しくて面白かった。
警察内部の理不尽な指示、主人公に過去の傷がある等の設定はありがちかもしれないけど。
その分、目新しいけど安心して楽しめる映画になってると思う。
テンポも良い。良作だと思う。
ただ、リアリティはあんまりない。
保護の仕方はリスクがありすぎるし、マスコミやネットの描き方等、色々と極端ではある。
志田未来はこの頃、天才子役と言われていた記憶。懐かしい。
以前に読んだ話なんだけど、佐藤浩市が「起終点駅 ターミナル」という映画に出演することになり、相手役が本田翼と聞いて演技は大丈夫なのか??って心配した話を思い出した。
そりゃ、志田未来みたいな子と演ってるんだから心配にもなるか。
ただ、本田翼は最近観た寮母さんのドラマでは昔みたいにひどくはなかった。
うまくなっていると思う。
松田龍平は出番こそ多くなかったが印象に残る良いキャラだった。
ガール・オン・ザ・トレイン ★★★☆☆
2016米。105分。テイト・テイラー監督。 エミリー・ブラント。レベッカ・ファーガソン。ヘイリー・ベネット。ジャスティン・セロー。
職を失い、 離婚したレイチェルは毎朝通勤電車の窓からいつも見える夫婦の姿に幸せだった日々を重ねていた。
ある日、レイチェルは電車から「理想の夫婦」の妻の不倫現場を目撃する。
その女性は間もなく死体となって発見され、唯一の目撃者として、レイチェルに疑いがかかってしまう。
原作がベストセラーと書いてあったので観てみた。
紹介文にはスリラーと書かれていたが、そんなに怖くはない。
サスペンス的なミステリーという感じ。
ちょっとごちゃごちゃして分かりづらい所も。
昼ドラ風。
裸足の伯爵夫人 ★★★☆☆
1954米・伊。130分。ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督・脚本。ハンフリー・ボガート。エヴァ・ガードナー。
マドリッドのカフェで踊る裸足のダンサー、マリアに目をつけた映画監督のハリーは彼女をスカウトする。
マリアはたちまち大スターとなる。
カラー。
時代を考えるときれいで豪華な映像。
ハンフリー・ボガートのカラー映画って初めて観たかも。
この方、57歳で亡くなっているんですね。早い。
知らなかった。
フレンチ・キス ★★★☆☆
1995英・米。111分。ローレンス・カスダン監督。メグ・ライアン主演・製作(共同)。ケヴィン・クライン。ジャン・レノ。ティモシー・ハットン。フランソワ・クリュゼ。
アメリカ女性のケイトはパリで心変わりしてしまった婚約者のチャーリーを追って、極度の飛行機恐怖症と闘いながら機上の人に。
そこで、魅力的だがちょっと怪しい雰囲気のフランス人男性リュックと出会い、騒動に巻き込まれる。
オールフランスロケのロマコメ。
パリの風景が美しい。
昔、アメリカ人のヨーロッパ・コンプレックス、あるいは憧れみたいな話を読んだことがある。
「ローマの休日」の記事だったかと記憶している。
本作のような映画を観ると、そういうのは確かにあるんだろうと思う。
メグ・ライアンが可愛らしい。
さすが、ロマコメの女王。