【今回観た映画】
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023米・中)
長い灰色の線(1955米)
映画ドラえもん のび太と空の理想郷(2023日)
8月の家族たち(2013米)
ファーストラヴ(2021日)

タイムリミット(2003米)
REDリターンズ(2013米)
騎兵隊(1959米)
くろねこルーシー(2012日)
アーヤと魔女(2020日)




ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー ★★★☆☆
2023米・日。93分。アーロン・ホーバス、マイケル・イェレニック監督(共同)。宮本茂他製作。

クリス・プラット。チャーリー・デイ。アニャ・テイラー=ジョイ。ジャック・ブラック。チャールズ・マーティネー。

ニューヨーク・ブルックリンに住む水道配管工のマリオとルイージ兄弟はある日、地下配管の破損事故を知り、修理に向かうが謎の土管に吸い込まれ、別々の場所へとワープしてしまう。

ルイージを救い出すべく、マリオはキノコ王国のピーチ姫と協力して大冒険を繰り広げる。


3Dアニメ。

ゲームがそのまま飛び出して来たみたい。

きれいな絵で、楽しい映画。

マリオがピーチ姫と特訓するシーンでは、ゲームで何度も同じところで引っ掛かって、繰り返しプレイした時を思い出した。




長い灰色の線 ★★★☆☆
1955米。138分。ジョン・フォード監督。タイロン・パワー。モーリン・オハラ。ベッツィ・パーマー。ワード・ボンド。

陸軍士官学校ウェスト・ポイントの体育助教として50年間勤めて来たマーティ・マー軍曹。

辞職命令に不服な彼は撤回を旧友の大統領のところへ頼みに行き、昔の思い出話を語る。

―1903年、アイルランドからアメリカへやって来た青年マーティは…。


今観るとさすがに古臭いし、退屈なところもあるけど味わい深い。

古き良き時代の映画という感じ。

50年分の思い出話を2時間に詰めこんだだけあって、全体を引っ張る大きな話があるというより小さなエピソードが積み重ねられている。

アメフトの試合とか子供が生まれる話とか、個々のエピソードは地味だけど興味深い。




映画ドラえもん のび太と空の理想郷 ★★★☆☆
2023日。107分。堂山卓見監督。水田わさび。大原めぐみ。かかずゆみ。木村昴。関智一。山里亮太。藤本美貴。永瀬廉。

空に浮かぶ謎の三日月型の島を発見したのび太とドラえもん。そこは誰もが完璧になれるという理想の国「パラダピア」だった。

完璧なネコ型ロボットのソーニャと友達になったのび太たち。

しかし、その夢のような楽園には、大きな秘密が隠されていた。

アニメ。

すっかり絵がきれいになって、声優も変わっているけど、変わらないところもちゃんとあって、おなじみの「ドラえもん」だった。

新しいものも生まれて欲しいけど、こうした昔からある作品も残っていくと嬉しい。




8月の家族たち ★★★☆☆
2013米。120分。ジョン・ウェルズ監督。メリル・ストリープ。ジュリア・ロバーツ。ユアン・マクレガー。マーゴ・マーティンデイル。クリス・クーパー。

オクラホマの片田舎。

父親が突然失踪したことをきっかけに、病気のため毎日薬漬けの日々を送る毒舌家の母ヴァイオレットの下に、娘たちが久しぶりに集まる。

皆で暮らす中で徐々に本音が出て家族の秘密が明らかになる。

演劇みたいだと思ったら、元々は戯曲だとか。

会話劇で、絵的には退屈だった。

メリル・ストリープやジュリア・ロバーツなど役者は良かった。

お陰で、話にも迫力が感じられた。




ファーストラヴ ★★★☆☆
2021日。119分。堤幸彦監督。島本理生原作。北川景子。中村倫也。芳根京子。板尾創路。高岡早紀。木村佳乃。窪塚洋介。

アナウンサー志望の女子大生・環菜が父親を殺して逮捕された。

事件はメディアでも大きく取り上げられ、環菜が動機を語ろうとしないことも話題になる。

臨床心理士の由紀は出版社から事件の執筆を依頼されていた。

限られた時間の面会と、彼女に関わる人たちへの取材を通して事件と彼女の真実を明らかにしていく。


原作は第159回(2018年上半期)直木三十五賞受賞。

原作を読んだとき、面白いけど嫌な小説だと思った。

登場人物の心の傷が、読者の嫌な思い出や心の奥に蓋をしてある部分を刺激してくる。

映画ではその辺は薄められてて、客観的に楽しんで観ることが出来た。

ストーリーは小説のダイジェスト版で、展開が早くてあっさりしていた。

この話にはその方が合ってたように思う。

一部を取り出してじっくり描く形だったら重すぎた。


中村倫也が良かった。

原作の迦葉(かしょう)はとても嫌なキャラに思えたんだけど、中村倫也が演じることでその裏にある魅力がよく伝わってきた。

良い役者だと思った。




タイムリミット ★★★☆☆
2003米。105分。カール・フランクリン監督。デンゼル・ワシントン。エヴァ・メンデス。サナ・レイサン。

フロリダ州の小島バニアン・キーで警察署長を務めるマットは周りの人望も厚い有能な人物。

しかしプライベートでは妻のアレックスと別居中で、DVに悩む人妻アンと不倫していた。

ある時アンと夫が火事で死亡し、マットに放火の容疑が掛かる。

殺人課のアレックスが捜査を担当することになる。

マットは潔白を証明するために奔走する。

デンゼル・ワシントンのキャラはやたらと格好良いことが多いけど、本作は珍しくそれほどでもない。

平凡とも人間臭いとも言える。

話は分かりやすくてコンパクト、テンポも良い。

B級感はあるけど、楽しめる良作だと思う。




REDリターンズ ★★★☆☆
2013米。116分。ディーン・パリソット監督。ブルース・ウィリス。ジョン・マルコヴィッチ。メアリー=ルイーズ・パーカー。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。イ・ビョンホン。アンソニー・ホプキンス。ヘレン・ミレン。

引退した元スパイのフランクたちは、コードネーム「RED(Retired Extremely Dangerous=引退した超危険人物)」と呼ばれ、CIAに今も危険視されている。

相棒のマーヴィンの命が狙われたことで、フランクは世界中の諜報機関が自分たちを抹殺しようとしていることを知り、再び戦いの舞台に呼び戻される。


「RED レッド」(2010・米)の続編。

モーガン・フリーマンが去って、新たにアンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホンが加わった。

前作と同様にコミカルな味もあって、楽しい映画。

気楽に楽しめる。




騎兵隊 ★★★☆☆
1959米。115分。ジョン・フォード監督。ジョン・ウェイン。ウィリアム・ホールデン。コンスタンス・タワーズ。

南北戦争中の1863年、北軍のマーロン大佐は南軍の領土に深く入り込む危険な作戦に就く。

マーロン大佐はなぜか、軍医のケンドール少佐を憎んで辛く当たる。

南軍に通じようとする農園の女主人ハンナを捕えてマーロンの部隊は目的のニュートン駅へ向かう。


南北戦争の様子がよく分かる。

ジョン・ウェインがいつもながら魅力的。

コンスタンス・タワーズは初めて観た。とてもきれいな女優だった。




くろねこルーシー ★★★☆☆
2012日。107分。亀井亨監督。塚地武雅。安めぐみ。大政絢。濱田マリ。山本耕史。京野ことみ。生瀬勝久。

売れない占い師の鴨志田賢は妻子と別居中で、わびしい一人暮らしの身だった。

ある日、ルーシーという名の黒猫が軒下に生後間もない2匹の黒猫を置き去りにする。

仕方なく子猫の世話をすることになった鴨志田だったが、次第に運が向いてくる。



テレビドラマの映画版。こんなドラマがあったとは知らなかった。

テレビドラマではサラリーマンの息子が主人公。

父親は既に亡くなっている。生前は「黒猫占い師」として、ちょっとした有名人だった。

映画は、その父親が黒猫と出会う若い頃の話。



塚地武雅の、冴えないが優しい中年キャラがリアル。

期待より面白かった。


主人公が先輩占い師に教えを乞うシーンが印象に残った。

占い師は全国に約2,000人。

食えてるんですか?

7割以上は副業または趣味です。

教えましたよね?ビジネスとしての占いは9割統計学だと。

残りの1割がその人の個性。

きちんと問診して、適切なアドバイスをオリジナリティのある言い方で伝える。

これが、占いです。

はい。覚えてます。

今の鴨志田さん、占いにすらなってないなー。

そして、先輩からタロットカードや水晶などのツールも大切だと言われる。

細かいところはうろ覚えですが。

その後、鴨志田の元に黒猫が現れる。




アーヤと魔女 ★★★☆☆
2020日。82分。宮崎吾朗監督。寺島しのぶ。豊川悦司。平澤宏々路。木村有里。柊瑠美。

1990年代のイギリス。

孤児院で育ったアーヤは魔女のベラ・ヤーガと長身の男マンドレークに引き取られる。

アーヤは魔法を教えてもらう条件でベラ・ヤーガの助手として働き始めるが、約束は守られずにこき使われるばかり。

マーヤは仕返しを企てる。


3Dアニメ。

これなら昔ながらの2Dの方がきれいでは、と思ったけどネットを見たら映像面の評判は良いみたいだった。

そんなに良いかな。トイ・ストーリーとかミニオンズなんかに比べたら大分見劣りする気がするんだけど。

先日観たスーパーマリオブラザーズもきれいだった。