【今回観た映画】
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984米・伊)
夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023日)
ホリデイ(2006米)
ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023米)
劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-(2017日)
デッドフォール(1989米)
ピノキオ(1940米)
アリータ: バトル・エンジェル(2019米)
ラーゲリより愛を込めて(2022日)
カウボーイ(1958米)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ ★★★★☆
1984米・伊。229分。セルジオ・レオーネ監督・脚本(共同)。エンニオ・モリコーネ音楽。ロバート・デ・ニーロ。ジェームズ・ウッズ。エリザベス・マクガヴァン。ジョー・ペシ。ジェニファー・コネリー。
1920年代初頭のニューヨーク。
ユダヤ系移民の少年ヌードルスは親友のマックス達と禁酒法の下、闇酒場で荒稼ぎする。
仲間を殺されたヌードルスは殺人を犯し、刑務所へ。
出所したヌードルスを待っていたのは勢力を広げたマックスだった。
やがて、禁酒法が終焉を迎える。マックスは全米一の警備を誇る連邦準備銀行を襲撃しようとする。
ヌードルスは、警察に密告してマックスを逮捕させる以外に彼の命を助ける方法はないと考える。
それから35年後。彼は不審な手紙を受け取る。
セルジオ・レオーネはクリント・イーストウッドのマカロニ・ウエスタンを作った監督。
今回観たのは「完全版」で229分。かなり長い。
インターミッションあり。
なお、「オリジナル版」は269分と更に長い。
あまり長いので、アメリカでは映画会社が勝手に編集して90分にしたバージョンが公開され、大不評だったそうだ。
長すぎるのも良くないが、それはいくらなんでも切りすぎだ。苦笑
しかし、長い映画って良く言えばゆったり、悪く言えば間延びしている。
本作もそんな感じだった。
でも話は面白いし、良い映画だった。
「ゴッドファーザー」を思い出した。共通点はマフィアってだけで、内容は特に似てないけど。
夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく ★★★★☆
2023日。100分。酒井麻衣監督・脚本(共同)。汐見夏衛原作。白岩瑠姫(JO1)。久間田琳加。箭内夢菜。吉田ウーロン太。今井隆文。上杉柊平。鶴田真由。
周囲の空気を読んでばかりで自分を出せない優等生の茜は、自由奔放で絵を描くことを愛する銀髪のクラスメイト・青磁のことが気になっていた。
青磁も言葉は荒いけど茜のことを気にかけていた。
そんな2人は少しずつ距離を縮めていく。
やがて、2人の過去が明らかになる。
青磁はイケメンで、口は悪いけど良い奴。
主人公のことを一人だけ理解してくれている。
少女マンガを原作に忠実に映画化したんだろうと思って観ていた。
実際には、原作は小説のようだけど。
そんなに期待はしてなかったけど、分かりやすいし面白い。
タイトル回収もスムーズ。
最後の方で明かされる過去の話とか、ベタなんだけど飽きさせない。
最初から最後まで、無理なくエピソードがはめ込まれてると思った。
途中から思ったんだけど、映画の構成として作家性とかオリジナリティは感じないけど、既製品みたいな安心感があった。
緊張が続いたら気を抜いて見られるシーンが来るし、どういうシーンを並べるかきちんと計算されてる気がした。
構成が良くできてると、ストーリーに入り込める。
好みはあると思うけど、ストーリーも良かったと思う。
茜が青磁を「せいちゃん!」って呼ぶ辺りからがクライマックス。
ちょっと泣ける。
屋上のシーンはきれいで、楽しそうでとても良かった。
家に帰って「おとうさん」って義理の父親を泣かせるところとか、小技も効いてる。
邦画の水準って上がってるよなあ、と最近の作品を観るとよく感じる。
当たっているかは分からないけど、たぶん当たってるんじゃないかと思う。
ホリデイ ★★★☆☆
2006米。135分。ナンシー・マイヤーズ監督・脚本・製作(共同)。キャメロン・ディアス。ケイト・ウィンスレット。ジュード・ロウ。ジャック・ブラック。
ロンドンの新聞社に勤めるコラムニストのアイリスと、ロサンゼルスでハリウッド映画の予告編の製作会社を経営するアマンダは、失恋して旅に出ることにする。
2人は「ホーム・エクスチェンジ」というサイトで知り合い、お互いの家を交換する。
そこで、アマンダはアイリスの兄グレアムと、アイリスはイーサンの友人で映画音楽の作曲をしているマイルズや、近所に住む引退した脚本家のアーサーたちと出会う。
ラブコメ。
ほのぼのとした良い話で、観ているこちらも元気が出る。
ワイルド・スピード/ファイヤーブースト ★★★☆☆
2023米。141分。ルイ・レテリエ監督。ヴィン・ディーゼル主演・製作(共同)。ミシェル・ロドリゲス。タイリース・ギブソン。クリス・“リュダクリス”・ブリッジス。ジョーダナ・ブリュースター。ナタリー・エマニュエル。サン・カン。マイケル・ルーカー。シャーリーズ・セロン。スコット・イーストウッド。カーディ・B。ジョン・シナ。ジェイソン・ステイサム。リタ・モレノ。
パートナーのレティと息子ブライアンと3人で静かに暮らしていたドミニク。
しかし、そんな彼の前にかつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテが復讐に燃えて現れる。
ダンテの陰謀により、ドミニクと仲間たち“ファミリー”の仲は引き裂かれ、散り散りになってしまう。
ヤンチャな人たちが“ファミリー”を大切にして暴れまくる。
ターゲットが明確な映画。
しかし、ポール・ウォーカー亡き後白人のイケメンを全然補充しない。
ヴィン・ディーゼルが渋く喋ってるのを観る度に、それでいいのかと思ってしまう。
最近の映画は白人の比率がどんどん減ってるから、時代ゆえかとも思うけど、この映画はこれで良いってことか。
このシリーズは長くて、本編だけでももう10作目。スピンオフを含めると11作。
さすがに飽きたかも。
劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- ★★★☆☆
2017日。119分。伊藤智彦監督・脚本(共同)。川原礫原作。松岡禎丞。戸松遥。伊藤かな恵。竹達彩奈。沢城みゆき。
2026年。
AR (拡張現実)の機能を最大限に広げたマシン「オーグマー」が発売され、「オーディル・スケール」と呼ばれる専用のARMMO RPGによって世間に広まっていく。
アスナたちもプレイしているそのゲームにキリトも誘われる。
最初は乗り気ではなかったが、やがて大切な人を守るためにゲームの攻略を決意する。
アニメ。
タイトルは知っていたけど、小説やゲームも含めて初めて観た。
ゲームの仮想空間と現実を行き来する話なんてワクワクする。とても面白い。
ただ、本作は続き物のようで、初見だとよく分からないところもあった。
デッドフォール ★★★☆☆
1989米。106分。アンドレイ・コンチャロフスキー監督。シルヴェスター・スタローン。カート・ラッセル。ジャック・パランス。
ロサンゼルス市警察でそれぞれ別の分署に所属するレイモンド・タンゴとガブリエル・キャッシュは対照的な性格で、No.1を競い合うライバル。
しかし、2人は犯罪組織のボスに罠を仕掛けられ、殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまう。
投獄されてしまった2人は、冤罪であることを知っている刑務所長に支援されて脱獄し、猶予期間として与えられた24時間以内に無実を証明すべく協力して組織に立ち向かう。
エンタメに徹して、見所が盛り沢山な楽しい映画。
2時間があっという間。
ピノキオ ★★★☆☆
1940米。88分。ベン・シャープスティーン、ハミルトン・ラスク監督(共同)。ディッキー・ジョーンズ。クリフ・エドワーズ。
主題歌:星に願いを。
人間の魂を妖精に入れてもらったあやつり人形のお話。
独り暮らしのゼペットじいさんは、木で作ったあやつり人形にピノキオと名付け、いつか本当の子供になるようにと星に願いをかける。
するとその晩、妖精が現れてピノキオに命を授ける。
そして、“良心”ジミニー・クリケットに従って、勇敢で正直で思いやりがあれば、本物の子供になれると告げる。
昔のアニメ。
動きがうねうねしてる。アメリカ製のアニメって昔はこんな風だった。
1940年の映画だとは信じられないくらい絵がきれい。
ピノキオは昔、絵本やアニメで観た。この映画も観たことはたぶんあると思う。
クジラの話なんかは記憶に残っている。
「エヴァンゲリオン」の使徒で海から襲ってくるのがいたんだけど、その回を観るとなぜかピノキオを思い出す。
確かアスカ初登場の回で、食われそうになったエヴァンゲリオンが使徒の口をこじ開けて、戦艦からミサイルを撃ち込んで倒していた。
「星に願いを」がピノキオの主題歌だったとは知らなかった。
アリータ: バトル・エンジェル ★★★☆☆
2019米。122分。ロバート・ロドリゲス監督。ジェームズ・キャメロン脚本(共同)・製作(共同)。木城ゆきと原作「銃夢」。ローサ・サラザール。クリストフ・ヴァルツ。ジェニファー・コネリー。マハーシャラ・アリ。エド・スクライン。ジャッキー・アール・ヘイリー。
実写+3Dアニメ。
天空に浮かぶ都市「ザレム」と、そこから垂れ流される廃棄物が積み上がる地上のクズ鉄町"アイアンシティ"。
ある日、サイバネ医師のイドはクズ鉄の中から300年前のサイボーグ少女の頭部を発見する。
彼はそれを持ち帰って機械の身体を与え、アリータと名づけて共に暮らし始める。
アリータは過去の記憶を失っていた。
昔、原作マンガの第一部?最初のシリーズは読んだ。
映画を観ている途中で思い出した。
話はほぼマンガ通り。懐かしさもあったし、純粋に面白いと思った。
世界観も良かった。
ただ、どうせなら実写にして欲しかった。CGはありだとして。
アリータはアニメじゃなくて誰か俳優がやった方が映像にリアリティが出て良くなったと思う。
以前に観た「トムとジェリー」(だったと思う)なんかだと気にならなかったんだけど。
映画が全く違うから比べられないか。
ラーゲリより愛を込めて ★★★☆☆
2022日。133分。瀬々敬久監督。辺見じゅん原作「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」。二宮和也。北川景子。松坂桃李。中島健人。寺尾聰。桐谷健太。安田顕。
昭和20年(1945年)。
ロシア語が堪能で満鉄調査部に勤める山本幡男は現地招集で兵士となり、第2次世界大戦の終結によりソ連軍の捕虜となった。
シベリアの強制収容所で過酷な生活を強いられる中、幡男は病気になり命を落としてしまう。
収容所の仲間たちはソ連軍に没収されないように遺書を手分けして記憶し、日本の家族のもとへ届ける。
原作はノンフィクション。
登場人物のキャラが立っていてテンポも良く、面白かった。
幡男は主人公だし、必ず助かると思って観ていたんだけど…。
遺書を伝えに来るシーンでは涙が止まらなかった。
カウボーイ ★★★☆☆
1958米。92分。デルマー・デイヴィス監督。グレン・フォード。ジャック・レモン。
シカゴのホテルで働く青年フランク・ハリスはホテルの宿泊客でメキシコの富豪セニョール・ビダルの娘・マリアと恋に落ちるが引き離される。
西部に憧れるフランクは、ホテルにやって来た牛追いのトム・リースに頼んでメキシコへ、次の牛買いに同行する。
しかし、マリアは既に他の男と結婚していた。
また、牛買いの生活は想像よりも厳しいものだった。
カウボーイの仕事がよく分かる映画。
地味だけど良かった。
テンポも良いし、90分とコンパクトなのも良い。