【今回観た映画】
屍人荘の殺人(しじんそうのさつじん)
リアリティのダンス
十二単衣を着た悪魔
パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
ジャーヘッド
THE INFORMER 三秒間の死角
「粘土のお面」よりかあちゃん
燃ゆる女の肖像
ミラクル・ニール!
小さい魔女とワルプルギスの夜
屍人荘の殺人 ★★★☆☆
2019日。119分。木村ひさし監督。今村昌弘原作。神木隆之介。浜辺美波。中村倫也。葉山奨之。矢本悠馬。佐久間由衣。山田杏奈。福本莉子。塚地武雅。柄本時生。
神紅大学のミステリー愛好会の「ホームズ」と「ワトソン」こと会長の明智恭介と葉村譲。2人はミステリ好きだが推理はまるで当たらない。
文学部の学生で私立探偵でもある剣崎比留子は2人に音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかける。
フェス研には脅迫状が届いていたのだった。
夏合宿へ向かう3人。
そして、会場であるペンション紫湛荘で予告通りに事件が起こる。
出だしを見て面白そうだと期待したんだけど…いきなりのゾンビで萎えた。
しかし、後半は意外と面白かった。
浜辺美波は浮世離れした役が似合うのか見慣れているのかしっくりくるし、神木隆之介がやっぱり良い。
朝ドラの「らんまん」じゃないけど、この2人のコンビは似合うと思う。
最後は、シリーズ化を狙ってる雰囲気が少ししたけど、さすがにこれはないだろう。
もし、この2人のスケジュールが押さえられたら、私でも違う企画を推すと思う。笑
リアリティのダンス ★★★☆☆
2013チリ・仏。130分。アレハンドロ・ホドロフスキー監督・脚本・原作・製作(共同)・出演。ブロンティス・ホドロフスキー。パメラ・フローレス。イェレミアス・ハースコヴィッツ。アレハンドロ・ホドロフスキー。
ハンドロ・ホドロフスキー監督が自らの自伝を映画化。
1920年代。軍事政権下のチリ。
田舎町に住むホドロフスキー少年は元サーカス芸人だった権威的な父親のハイメ、息子を自身の父親の生まれ変わりだと信じるオペラ歌手の母親と暮らしている。
また、彼はロシア系ユダヤ人であるがゆえに学校でいじめられて苦しんでいた。
父のハイメは大統領の馬丁を務めていたが、馬の死をきっかけにチリ各地を放浪する旅に出る。
ストーリーを始め、色々とシュール。
一体どこが自伝なんだか。笑
マッチョな性格の父親。
身体が不自由だったり、仮面を被ってる人たち。
母親は歌で話す。「シェルブールの雨傘」みたい。
おし○こや、放浪の父親が拷問を受けるシーンは流石に引いたが。
思い切り人を選ぶ映画。ピンと来る人には良いのかも。
十二単衣を着た悪魔 ★★☆☆☆
2020日。112分。黒木瞳監督。内館牧子原作。伊藤健太郎。三吉彩花。伊藤沙莉。田中偉登。
就職試験に落ちてばかりのフ リーター、雷は「源氏物語」のイベント会場でアルバイトした帰り道で「源氏物語」の世界へトリップしてしまう。
アルバイト先で配られたあらすじ本のお陰で陰陽師として弘徽殿女御に見いだされた雷は、息子を異母弟・光源氏との帝位争いに勝たせるべく闘う彼女に仕えることになる。
公開の時に主役の伊藤健太郎が交通事故を起こして…スキャンダルはテレビでたくさん流れたけど、残念ながら映画はあまり話題にならなかった。
タイトルを覚えていたので観てみた。
タイトルは「プラダを着た悪魔」か。内容には関係なかった。
タイムスリップの話はよく見るし、その意味ではありがちかも知れないけど、あらすじは面白そうだった。
しかし、実際に観ると今一つ。長い2時間だった。
最後、現代に戻ってからちょっと良かった。
パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 ★★★☆☆
2017米。129分。ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ監督。ジョニー・デップ。ハビエル・バルデム。ブレントン・スウェイツ。カヤ・スコデラリオ。ケヴィン・マクナリー。ジェフリー・ラッシュ。
ジャック・スパロウに恨みを持つ「海の死神」サラザールが、魔の三角海域から解き放たれた。
サラザール止めるには、「最後の海賊」だけが見つけ出せるという秘宝「ポセイドンの槍」が必要だった。
一方、フライング・ダッチマン号に乗るウィル船長の息子、ヘンリーは父の呪いを解くために「ポセイドンの槍」を見つけるべく、ジャック・スパロウを探そうとする。
コミカルな冒険もの。
ジャック・スパロウは相変わらず良い。
今回も楽しい映画。前作の「命の泉」より良いかも。
ジャーヘッド ★★★☆☆
2005米。123分。
サム・メンデス監督。ジェイク・ジレンホール。ピーター・サースガード。ジェイミー・フォックス。
海兵隊員の父親と同じ道を歩むことを選択して海兵隊に志願した18歳のアンソニー・スウォフォード。
過酷な訓練を耐え抜き、狙撃兵として湾岸戦争の為サウジアラビアへと派遣された。
しかし、派遣先で待っていたのは果てしない砂漠と訓練、そしてひたすら待機する日々だった。
戦闘シーンがほとんど無い戦争映画って時々あるけど、本作はそんな映画のひとつ。
前半は訓練。「フルメタル・ジャケット」を思い出すような雰囲気。
後半は戦地に行くけど実戦がない。
ない方が本当は良いんだろうけど…。
これはこれで、思い悩むものか。
砂漠の映像はきれいだった。
ジェイク・ジレンホール。名前は覚えてないけど、顔は印象に残っていた。
どんな映画で見たのか、と思って出演作を調べたら、「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」だった。
特別面白かった記憶はないけど、確かに主役の印象は強かった。サムネイルの顔が何か言いたそうで。
THE INFORMER 三秒間の死角 ★★★☆☆
2019英。113分。アンドレア・ディ・ステファノ監督。ジョエル・キナマン。ロザムンド・パイク。クライヴ・オーウェン。コモン。
模範囚のピート・コズローは、元特殊部隊の経歴を買われて極秘裏にFBIの捜査に協力していた。
そして、最後の任務として麻薬組織への潜入を任される。
ピートは組織のリーダー(“将軍”)から刑務所内での麻薬取引を仕切るよう命令され、競合組織を壊滅させたが、ピートの動きを嗅ぎまわっていたニューヨーク市警の横やりによってFBIに裏切られ、FBI、マフィア、NY市警、囚人たち、すべての組織から命を狙われる大ピンチに陥る。
見応えがあって面白かった。
ジョエル・キナマンがイケメン。
「粘土のお面」よりかあちゃん ★★★☆☆
1961日。88分。中川信夫監督。伊藤雄之助。望月優子。二木てるみ。
1949年。東京・下町の長屋に住むブリキ屋銅由の由五郎は人の良さからつい騙されて稼ぎを巻き上げられる。
妻のお雪が借金をして凌ぐが、ついに夜逃げしてしまう。
昔の貧しい日本。
由五郎に歯がゆさを感じつつ、当時はこんな人たちがたくさんいたのかと思って観ていた。
燃ゆる女の肖像 ★★★☆☆
2019仏。120分。セリーヌ・シアマ監督・脚本。ノエミ・メルラン。アデル・エネル。
18世紀のフランス。
画家のマリアンヌは、伯爵夫人から娘のエロイーズの見合い用に肖像画を描く依頼を受けてブルターニュの孤島を訪れる。
しかし、結婚を嫌がる娘のエロイーズには拒絶されてしまう。
長い2時間だった。
正体を隠して近づいてきたマリアンヌに、エロイーズが怒るのも完成した絵を否定するのも分かる。
しかし、その後モデルになるのと恋に落ちるのはよく分からなかった。
劇場での再会で、エロイーズがマリアンヌを無視して通りすぎるのは余韻があってなかなか良かった。
ただ、そこまでのテンポがゆっくり過ぎて正直疲れた。笑
ミラクル・ニール! ★★★☆☆
2015英。85分。テリー・ジョーンズ監督・脚本(共同)。サイモン・ペグ。ケイト・ベッキンセイル。ロブ・リグル。エディー・イザード。テリー・ギリアム。マイケル・ペイリン。エリック・アイドル。ロビン・ウィリアムズ。
銀河法の定めにより、エイリアンたちが地球の破壊を検討していた。
最後のチャンスとして、無作為に選ばれた地球人1人に全知全能の力が与えられ、その人物の行動を見て最終判断が下されることになった。
・・高校教師のニールはある日、自分になんでも願いがかなうという能力が備わっていることに気付く。
しかし彼は、せっかくの能力をロクなことに使わない……。
コメディ。
平凡な人物がある日力を授かって…みたいな話はありがちかもしれないけど、隣人との恋愛や愛犬とのドタバタなどエピソードが楽しく、テンポも良くてなかなか面白かった。
最後に、愛犬のデニスが
“力の源を破壊して2度と同じようなことが起きないように”
って唱えて、エイリアンの「評議会」が無くなってしまう。
コメディだし、地球は救われてハッピーエンドになると思ってはいたものの、これは意外な終わり方で、うまく締めたと思った。
小さい魔女とワルプルギスの夜 ★★★☆☆
2019スイス・独。103分。マイク・シェーラー監督。カロリーネ・ヘルフルト。ズザンネ・フォン・ボルソディ。アクセル・プラール。
127歳だけど、まだ半人前の“小さい魔女”。
森の奥でカラスのアブラクサスと暮らす彼女の夢は、年に一度開かれる魔女の祭り“ワルプルギスの夜”に招待されることだ。
こっそり忍び込んで怒られた彼女は、一番偉い“大きい魔女”から来年の“ワルプルギスの夜”で“良い魔女”のテストに合格したら、お祭りに参加して踊ってもいいという約束をとりつける。
思ったより面白く、期待以上だった。
昔読んだ絵本みたいなファンタジー。