銀河鉄道の夜 宮沢賢治
ありがちだけど、アニメの「銀河鉄道999」を先に知った。
それで、子供の頃に表題作を読んでみた。何が言いたいのかよく分からなかった。今も良く分かるとは言い難い。
文章は難しくないが、分かりにくい小説(童話)だと思った。
思うに、作者のベースになる知識や実生活が今の人と全然違うので、空想した話も我々の想像できる話とは少し違って、なじみにくいんじゃないかと思う。
すっと入って来ないというか。
設定やストーリーは割りとシンプルなんだけど、舞台やキャラクターが独特で、話自体も唐突な感じがしてしまう。
慣れるまで少しかかる。
なじむと、幻想的な雰囲気や弱い者に目を向けた優しい世界が心地よい。
ちなみに、アニメの「銀河鉄道999」の方も古臭いところがあって、メインは異星を旅するSFのはずなんだけど何故か異星人の住居が四畳半のボロアパートで住人がラーメンをすすっていたり、西部劇そのものの星が出てきたりした。
子供の頃はよく分からなかったが、この間テレビ神奈川で再放送していたので懐かしくて視聴した時に感じた。
作者の松本零士がマンガ家を目指して貧乏していた頃の話を取り入れたり、当時のことだから映画で西部劇をたくさん観ていたんだろうと思う。
宮沢賢治なんて松本零士よりもっと前の人だし、今の我々の生活とはずいぶん違っただろう。
本書では、
「銀河鉄道の夜」
「セロ弾きのゴーシュ」
「よだかの星」
は読んだことがあったり、タイトルを知っていたりした。
初見だけど、分かりやすかったのは
「カイロ団長」
なぜ、こんな話を書いたの分からないけど興味深かったのが
「ビジテリアン大祭」
そんなところ。
注文の多い料理店 宮沢賢治
表題作と、「なめとこ山の熊」には覚えがあった。
本書も、ベースの違う昔の人の空想(失礼)にすっと馴染めず、何度も戻って読み返した。
優しい小説(童話)。
その一方で、「死の匂い」がするって書かれているのも分かる。
比較的分かりやすかったのは
「鹿踊りのはじまり」
「雪渡り」
「ざしき童子」
「茨海小学校」
といったところ。
風の又三郎 宮沢賢治
表題作の他に、
「やまなし」
は覚えがあった。
(クラムボンはわらったよ。)
「貝の火」で「つ○ぼ」(=耳が聞こえないこと)という単語が出てきてびっくりした。
「フランドン農学校の豚」
あまりにも意外(この著者がこんな話を書くとは!)だったので、強く印象に残った。
(以上3冊は新潮文庫で読みました。巻末に用語解説が付いているのが、さすが“名作”だと思った。)