【今回観た映画】
台風クラブ
モンスターズ/地球外生命体
ブロークダウン・パレス
燃えよ剣
ファースト・マン
スパイダーマン3
TENET テネット
TANG タング
バタアシ金魚
隣のヒットマン
台風クラブ ★★★☆☆
1985日。115分。相米慎二監督。三上祐一。紅林茂。松永敏行。工藤夕貴。大西結花。
台風の接近と共に感情が高揚してしまい、日頃の鬱屈を爆発させた中学生たちの4日間。
相米慎二監督ということもあって、タイトルは知っていた。
サブスクに入っていたので観てみた。
長回しとか、演技の説明をせず役者自身にとことん考えさせるとか、相米慎二監督の手法は興味深い。
しかし、本作はなぜ評価されているのかよく分からなかった。実験作といった趣。
そんな中で一ヶ所、「もしも明日が」を歌いながら生徒たちが雨の中で躍り狂うのは楽しそうだった。
そこにいたら、一緒に狂ってしまうかも。
台風が来てハイになるのは確かに分かる。
ベルナルド・ベルトルッチが本作から創作意欲を刺激されたと語っていたそうだ。
どんな所に魅力を感じたんだろうか。
モンスターズ/地球外生命体 ★★★☆☆
2010英。94分。ギャレス・エドワーズ監督・脚本。スクート・マクネイリー。ホイットニー・エイブル。
地球外生命体のサンプルを積んだ探査機が大気圏突入時にメキシコ上空で大破した。
その直後から謎の生物が増殖し、メキシコの半分が危険地帯として隔離される。
6年後。メキシコでスクープを狙うカメラマンのコールダーは、上司から現地でケガをした社長令嬢をアメリカ国境まで送り届けろとの命令を受ける。
肝心の「地球外生命体」が全然出てこない。
モンスターがいる世界の、ロードムービーといった趣。
何だこりゃ、と思ったら、実は1万5000ドルの低予算で作った映画とのこと。
悪くはないけど、その辺を知ってから観た方ががっかりしなくて良いかも。
ギャレス・エドワーズ監督は本作の成功で「GODZILLA ゴジラ」の監督に抜擢された。
ブロークダウン・パレス ★★★☆☆
1999米。101分。ジョナサン・カプラン監督。クレア・デインズ。ケイト・ベッキンセイル。ビル・プルマン。
タイのバンコクへ卒業旅行に出かけたアリスとダーリーン。
2人はハンサムなオーストラリア人男性と出会う。
しかし、彼は麻薬の密売屋だった。2人は罠に掛けられてしまう…。
プロデューサーのアダム・フィールズがタイを旅行した際、現地で多くのアメリカ人の若者が麻薬密輸という無実の罪を着せられて劣悪な環境の中で服役していることを知り、徹底的なリサーチを行い、映画化した。(wikiより)
最後はハッピーエンドにしてくれればと思ったけど、映画のテーマを考えるとみんなが助かるラストにはしたくなかったのかもしれない。
主人公2人はかなりお調子者で危なっかしい。
しかし、そうは言っても外国でこんな風に狙われたら防ぎようがないかな…。
身代わりになって残った彼女はどうなっただろうか。
考えさせられる映画だった。
燃えよ剣 ★★★★★
2021日。148分。原田眞人監督・脚本。司馬遼太郎原作。岡田准一。柴咲コウ。鈴木亮平。山田涼介。伊藤英明。山田裕貴。金田哲。松下洸平。村本大輔。村上虹郎。髙嶋政宏。柄本明。市村正親。
江戸時代末期。
武州多摩の農家に生まれた土方歳三は近藤勇、沖田総司ら同志とともに京都へ行き、芹沢鴨を局長に新選組を結成する。
大作。しかし、それでも描き切れないぐらいに内容が長大なので、ナレーションであっさり流している部分もある。
メリハリが上手につけてあって、とても分かりやすい。
ダイジェスト版みたいな描写不足を感じるところがなく、見所はきちんと押さえられている。
時間配分も前後半に片寄らず、バランスが良い。
話も演出も、とても良かった。
出演者が豪華。
岡田准一の主演作品では「海賊と呼ばれた男」も良かったが、個人的には本作が一番好きだ。
妻役の柴咲コウも気丈で良かった。
沖田総司役の山田涼介がきれい。
男の役者にきれいと言うのも変かもしれないけど。まさにアイドルだと思う。
ファースト・マン ★★★☆☆
2018米。141分。デイミアン・チャゼル監督。スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮。ライアン・ゴズリング。クレア・フォイ。ジェイソン・クラーク。カイル・チャンドラー。コリー・ストール。クリストファー・アボット。キアラン・ハインズ。
人類で初めて月に降り立った宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生。
月面の映像がきれいだった。
話は思ったより地味で、長く感じた。
スパイダーマン3 ★★★☆☆
2007米。139分。サム・ライミ監督。トビー・マグワイア。キルスティン・ダンスト。ジェームズ・フランコ。トーマス・ヘイデン・チャーチ。トファー・グレイス。ブライス・ダラス・ハワード。ローズマリー・ハリス。J・K・シモンズ。
スパイダーマンはニューヨーク市民の人気者になっていた。
ピーター(中の人)は、ブロードウェイデビューを果たした恋人メリー・ジェーンへのプロポーズを決意する。
そんなある日、スパイダーマンの前に3人の強力な敵が現れる。
スーツに謎の黒い生命体が取り憑いたことで、スパイダーマンはパワーアップする。
ピーターと恋人の展開は既視感がある。
敵はもう少し絞った方が分かりやすくて良いかも。
スパイダーマンのアクションはとても良かった。
TENET テネット ★★★☆☆
2020英米。151分。クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作。ジョン・デヴィッド・ワシントン。ロバート・パティンソン。エリザベス・デビッキ。マイケル・ケイン。ケネス・ブラナー。
ウクライナ・キエフで発生したテロ事件は、エージェントのテストだった。
合格した主人公(作品中に名前は出てこない)に課された使命は、時間移動が可能になった未来の世界から来た敵と闘い、第三次世界大戦の勃発を防ぐことだった。
大作。
クリストファー・ノーラン監督は初期の「メメント」がとても面白かった。
最近のは話が凝りすぎてると思う。テンポものろいし。
興味深い話なので、面白いのは面白いんだけど。
人を選ぶ映画だと思う。
主人公のジョン・デヴィッド・ワシントンはデンゼル・ワシントンの息子だそうだ。
TANG タング ★★★☆☆
2022日。115分。三木孝浩監督。デボラ・インストール原作「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。二宮和也。満島ひかり。市川実日子。小手伸也。奈緒。京本大我。山内健司。濱家隆一。野間口徹。武田鉄矢。
父親の死に目に研修医として立ち会うが、何も出来なかったことから引き込もってゲーム三昧になってしまった春日井健。妻には愛想を尽かされる。
そんな彼の家の庭に、記憶を失ったロボットのタングが迷い込んできた。
時代遅れな旧式のロボットだが、その中に実は世界を変えるほどの秘密が隠されていた。
原作は未読。ベストセラーだったそうで、本屋で平積みになっているのをよく見かけた。
最近観た「プーと大人になった僕」や「パディントン」のような映画。実写+3Dアニメとでも言うか。
実際にロボットがいるみたい。最近の映像技術はすごい。
心暖まる話で、最後は泣ける。
ありがちな感想だけど。笑
バタアシ金魚 ★★★☆☆
1990日。95分。松岡錠司監督・脚本。望月峯太郎脚本。筒井道隆。高岡早紀。伊武雅刀。東幹久。浅野忠信。いしかわじゅん。
元気者の高校生・カオルは水泳部のソノコに一目惚れ。
カナヅチにもかかわらず、さっそく自分も入部する。
つれないソノコに良いところを見せようと、密かにコーチのババアに付いて特訓する。
昔の青春映画。今観ると、時代を感じる。
高校生がお酒やタバコ、ノーヘルでバイクに2人乗り、といった点ももちろんだけど、映画の空気、雰囲気というか、それこそ映画そのものが全然違う。
もちろん、良い悪いの話ではなく。
「あいつはね、女の腐った奴のケツ拭く紙よ」
って台詞、聞いたことがあったけどこの映画だったのか。
浅野忠信がライバル高の主将で出てくるんだけど、最初誰だか分からなかった。
みんな若くて、下手で、瑞々しい。
隣のヒットマン ★★★★★
2000米・加。98分。ジョナサン・リン監督。ブルース・ウィリス。マシュー・ペリー。ロザンナ・アークエット。
歯科医のオズと妻・ソフィは多額の借金を抱え、2人の関係は冷えきっていた。
ソフィは殺し屋を雇うほどだった。
そんなある日、隣の家に新しい住人が引っ越してきた。
彼・ジミーは伝説の殺し屋だった。
コメディ。
笑い声が被せてあっても不思議じゃないようなノリ。
映画というよりコントを観てるみたいだった。
このノリ、どこかで観た気がすると思ったら…
「ゴーストバスターズ」がこんな感じだった。
1984年の、最初のやつ。
話も特別凝ってはいないけどちゃんとしてて、面白かった。
アマンダ・ピート、ナターシャ・ヘンストリッジと女優がとてもきれいだった。
印象に残ったセリフ。
「ボクはいつも心掛けてる!なるべく痛くないように」
「…俺もだ」