【今回観た映画】
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2022米)

交渉人(1998米)
60歳のラブレター(2009日)
ジョンQ -最後の決断-(2000米)
欲望のバージニア(2012米)


しゃぼん玉(2017)

ナチュラル(1984米)

キング・オブ・エジプト(2016米・豪)

スノーホワイト(2012英・米)

サハラ 死の砂漠を脱出せよ(2005米)





ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 ★★★☆☆
2022米。147分。コリン・トレヴォロウ監督・脚本(共同)。クリス・プラット。ブライス・ダラス・ハワード。イザベラ・サーモンローラ・ダーン。ジェフ・ゴールドブラム。サム・ニール。キャンベル・スコット。

噴火して壊滅したイスラ・ヌブラル島から救出した恐竜を世界中へ解き放してから4年。

恐竜たちは世界中に生息していた。

恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、クローンの少女・メイジーを守って人里離れた山小屋で暮らしていた。

シリーズ第6作にして、「ジュラシック・ワールド」三部作の第3作目で完結編。

一時期は完結したと思ったけど、うまいことシリーズを続けていると思う。

掴みは良いけど、なかなか続け辛いアイデアだと思うので。

他には「ターミネーター」なんかも同じ様に続け辛い気がする。

でも、これだけすごい映像を作れるならどんなストーリーを作っても実現出来てしまいそうだ。

お金はものすごくかかるだろうけど。

それに、話の展開自体には既視感がある。こちらのノウハウも豊富そうだ。


名前があるから、新作を立ち上げるより売上が見込めるのかもしれない。




交渉人 ★★★★★

1998米。139分。F・ゲイリー・グレイ監督。サミュエル・L・ジャクソン。ケヴィン・スペイシー。デヴィッド・モース。ロン・リフキン。


シカゴ警察東地区で人質事件の交渉人を務めるダニー・ローマン。


殺人と横領の罪を着せられた彼は、濡れ衣を晴らすために人質を取ってビルに立て籠り、同僚で西地区の凄腕交渉人クリス・セイビアンを窓口役として指名、真犯人を探し出すよう命令する。



交渉人を首になったクリスが、ビルに立て籠るダニーに会いに来て再び脱出出来たり、リアリティは無い。


エンタメ全振りの映画。


これは面白かった。傑作だと思う。


前半の交渉シーンや脱出など、緊張感があってしびれる。


徐々に真相が明らかになる展開が、とても面白い。


こういうのを観ると、映画はやっぱりシナリオだと思う。


映像も良い。アングルは見やすいし、時々ビルの遠景が入るので状況が把握しやすい。


他にも、素人が気づいてない工夫がたくさんありそうだ。



ダニーが陥った不運から、追い詰められての犯行には感情移入出来る。


交渉人のクリスが、裏で結託した犯人の力によって警官隊をコントロール出来ず、ダニーを助けようと味方になる流れにも無理がない。


クライマックスの、署長との交渉も緊張感がいっぱいで最後まで見入ってしまった。


解決した後、2人の友情シーンも良い。


良い映画だった。





60歳のラブレター ★★★☆☆

2009日。129分。深川栄洋監督。
中村雅俊。原田美枝子。井上順。戸田恵子。イッセー尾形。綾戸智恵。


熟年男女3組ののラブストーリー。


定年退職を期に離婚することになった孝平とちひろ。


仲の良いおしどり夫婦である正彦と光江を病魔が襲う。


愛妻を亡くした医師の静夫と翻訳家の麗子。静夫の娘・理花は2人の仲に賛成できない。



地味ながら面白い話だった。


所謂“老いらくの恋”というよりは、“終活”の観点で考えさせられた。


今ではあまり見かけなくなった人たちがたくさん出ていた。


2009年公開といえば、もう15年前。やはり長い。





ジョンQ -最後の決断- ★★★☆☆

2002米。118分。ニック・カサヴェテス監督。デンゼル・ワシントン。キンバリー・エリス。ロバート・デュヴァル。ジェームズ・ウッズ。ローラ・ハリング。


イリノイ州・シカゴ。


ジョンの息子マイクが心臓病で倒れる。


生き延びるには心臓移植するしかない。


しかし、リストラで半日勤務となっているジョンの保険は高額な移植手術に適用されなくなっていた。


金策に詰まったジョンは銃を持ち病院へ立て籠る。



wikiによると、本作は


アメリカの医療制度、保険制度の問題を風刺したヒューマンドラマ。


とのこと。


確かに、この映画を観ると保険って大切だと思う。


適切に掛けていないと治療費が確保できない。


その昔、アフラックのCMで“お金は大事だよ~♪”っていうのがあった。


何となく思い出してしまった。


ジョンQは、自分が死ぬことでマイクに心臓を提供しようとする。


“最後の決断”では父親の愛情に涙が出た。


デンゼル・ワシントンは良い。


ロバート・デュヴァルの警部補も良かった。





欲望のバージニア ★★★☆☆

2012米。115分。ジョン・ヒルコート監督。シャイア・ラブーフ。トム・ハーディ。ゲイリー・オールドマン。ミア・ワシコウスカ。ガイ・ピアース。


1931年、バージニア州。禁酒法時代。


密造酒ビジネスで名を馳せたボンデュラント3兄弟の住むフランクリン郡に新しく着任したこ特別補佐官のレイクスは高額の賄賂を要求する。


周りの密造組織は次々に従っていくが、兄弟は拒否する。


レイクスは、脅迫・暴力で兄弟を圧迫。やがて壮絶な抗争が勃発する。



実話ベース。


時代に興味があって観た。


アル・カポネなど有名なマフィアが活躍(と言っていいのか分からないが)しただけあって物騒な時代。


本作では、マフィアではなく取り締まる警察側が悪役で密造酒を作って売りさばく3兄弟が主役。


末っ子はもう少し見せ場があるのかと思ったけど、最後までダメな子だった。苦笑


ストーリーは普通。でも雰囲気があって良かった。





しゃぼん玉 ★★★★★

2017日。108分。東伸児監督・脚本。乃南アサ原作。林遣都。市原悦子。藤井美菜。相島一之。綿引勝彦。


親の愛情を知らずに育ち、通り魔や強盗傷害を繰り返して逃亡生活を続けていた青年・伊豆見(いずみ)。


宮崎県の山深い椎葉村にたどり着いた彼は怪我で道端に倒れていたスマ婆ちゃんを偶然助け、彼女の家で世話になることに。


当初は金を盗んで逃げるつもりだったが、スマや村人たちとの思いがけない交流が始まり、彼はその温かな心に触れて改心していく。



市原悦子の声を聞くと「日本昔ばなし」を思い出す。


田舎のお婆ちゃんが良く似合ってる。


綿引勝彦の無骨なシゲ爺も良かった。


最後に改心した伊豆見が婆ちゃんに自分のことを告白する所から自主して帰って来る辺りは泣いてしまう。





ナチュラル ★★★☆☆

1984米。137分。バリー・レヴィンソン監督。
ロバート・レッドフォード。ロバート・デュヴァル。グレン・クローズ。キム・ベイシンガー。ウィルフォード・ブリムリー。

天才的な野球の才能に恵まれ、メジャーリーグ入りを目の前にしながら凶弾に倒れて夢を断たれたロイ・ホッブス。

16年後、彼は35才のルーキーとして復活を遂げる。

「ナチュラル」とは天性の才能のこと。

ロイ・ホッブスのモデルは“ブラックソックス事件”で球界を追われたシューレス・ジョー・ジャクソン。

(本物は撃たれたり35歳でデビューしたりはしてないが、モデルなんだそうだ)

ジョー・ジャクソンは「フィールド・オブ・ドリームス」(1989米。ケビン・コスナー他)にも登場している。


突然現れた35歳のルーキーがホームランをガンガン打ち、シーズン途中に倒れて入院したかと思ったらすぐに退院してまたホームラン。

気持ちいいけどリアリティは全く無い、エンタメに振り切った映画。

その割には雰囲気がシリアスで、「メジャーリーグ」みたいな明るさが無い。

ちょっと中途半端かな、と思った。

ロバート・レッドフォードが格好良い。




キング・オブ・エジプト ★★★☆☆

2016米・豪。117分。アレックス・プロヤス監督。ニコライ・コスター=ワルドー。ブレントン・スウェイツ。チャドウィック・ボーズマン。エロディ・ユン。ジェフリー・ラッシュ。


神と人間が共存し、繁栄する古代エジプト。


「生命の神」オシリス王から息子である天空の神ホルスへの譲位式で、弟で砂漠の神であるセトが王を殺してホルスの両眼を奪い、王座を簒奪してしまう。


人々は暴虐なセトに苦しめられる。


王座と両目を奪われたホルスは、コソ泥の青年ベックと手を組み、エジプトの王に復帰するために「神の眼」を探す困難な旅に出る。



タイトルは知らなかったが、豪華な映画だった。


wikiでは制作費が1億4千万ドル(1ドル150円として210億円)となっていた。


絵もきれいで、ここまでくると目の保養になる。


話ももちろん楽しめる。





スノーホワイト ★★★☆☆

2012英・米。127分。ルパート・サンダース監督。グリム兄弟原作「白雪姫」。クリステン・スチュワート。シャーリーズ・セロン。クリス・ヘムズワース。サム・クラフリン。イアン・マクシェーン。


スノーホワイト(白雪姫)は父親を殺した継母で正体は魔女であるラヴェンナに城の塔に幽閉されてしまう。


7年後、魔法の鏡の答えでスノーホワイトが自分より美しく成長したことを知ったラヴェンナは、彼女を殺害しようとする。


スノーホワイトは一瞬の隙をついて闇の森へ逃げ込む。



「白雪姫」の実写映画。


子供向けという感じでもなく、普通にSF・ファンタジー映画として観られる内容。


お金はかかっていそうで、テンポも良く楽しめる。



空はどんよりと曇り、空気も水も冷たそう。


「白雪姫」といっても色々あるけど、本作にはディズニー映画やアンデルセン童話の暖かな感じはなく、グリム童話のちょっと怖くて残酷な雰囲気がある。


冒険ものにするならこういう雰囲気が良いのか。


これなら白雪姫でなくても良さそうだけど、これといった特徴のない内容だけにタイトルを観客動員のフックにしたかったのかもしれない。


舞台がヨーロッパだからこんな空気感になるのかもしれないけど、前に見たケビン・コスナーのロビン・フッドとか、ミラ・ジョヴォヴィッチのジャンヌ・ダルクもこんな感じだった。


個人的には寒そうで好きになれない。せめて、日が差していて欲しい。笑





サハラ 死の砂漠を脱出せよ ★★★☆☆

2005米。124分。ブレック・アイズナー監督。マシュー・マコノヒー。スティーヴ・ザーン。ペネロペ・クルス。


ダーク・ピットは米国特殊機関NUMA(国立海中海洋機関)のエージェント。


ナイジェリアとマリの国境付近で発見された一枚の金貨が、南北戦争時に莫大な財宝と共に姿を消した甲鉄艦テキサスを見つける手掛かりになると推理した彼は現場へ向かう。



難しいことは考えずに楽しめる映画。


ペネロペ・クルスがきれい。