このシリーズは前から読んでいて、分かりやすい良い本だと思う。

新聞だとこれだけ俯瞰した記事をまとめて読むことはないので、気付きがある。

著者はテレビやユーチューブでも見かける。

そちらも分かりやすくて面白い。

活字はまとまった情報を得るのに向いているので、動画とはまた違った魅力がある。

このシリーズは新作を見かける度に購入している。

本屋に平積みされている理由がよく分かる。

(最近は電子書籍で買うこともある)


プロローグ 世界は新たな時代を迎えた
第1章 どうなるバイデン政権の今後
第2章 揺れるヨーロッパ
第3章 米中ロの国益が交差するユーラシア
第4章 “経済からイデオロギー”へ。転換した中国
第5章 国際ルールを守らない国、平和を脅かす国
第6章 歴史の韻を踏む、今の日本は?
エピローグ 未来を知るには、未来を創ること


「歴史は繰り返さないが韻を踏む」というのはアメリカの作家マーク・トウェインの言葉だそうだ。

昔読んだ、トムソーヤの冒険、ハックルベリー・フィンの冒険、が代表作。

これは良く覚えておきたいと思った。

賢い人は歴史に学ぶ、というのはこういうことか。

(賢くない人は自分の体験に学ぶ。なので、1回は失敗する)


最後の方で出てくる、東京大学前で起きた切り付け事件の話。

そこから述べられる、「学歴信仰」についての話は印象に残った。

著者はテレビ局から「有識者が選んだニュースをクイズ番組で出題したい」と協力を要請されて

「出演者のタレント一人ひとりの出身校が明記されて、有名大学をアピールするような番組には協力できません」

とお断りしている。


アメリカにはそれぞれの州に特色ある良い大学があったのに、雑誌が「大学ランキング」を始めてから変わってしまった。

各大学はランキングを上げるために設備を充実させれば良いと立派な体育館やアメフト場を作った。

その結果、どんどん学費が上がった。

今、アメリカの学生は多額の学費ローンに苦しめられている。


実際に、私(当ブログ筆者)が社会人になってからも「出身大学」を話題にされることは良くある。

有名大学を出た人から自慢されることもある。

あれは聞かされると本当に格好悪い。

自分は決してやるまいと思う。笑