最近も映画を観ています。
【今回観た作品】
2012(にせんじゅうに)
ジャージー・ボーイズ
スーパーマン(1978年版)
続・激突!/カージャック
ジュマンジ/ネクスト・レベル
アイズワイドシャット
シャイニング
フルメタル・ジャケット
アメイジング・スパイダーマン
アメイジング・スパイダーマン2
2012(にせんじゅうに) ★★★☆☆
2009米。158分。ローランド・エメリッヒ監督。ジョン・キューザック。アマンダ・ピート。ダニー・グローヴァー。
2012年に地球が滅亡することが突き止められる。
終末を迎えようとする中で、人類は生き残る術を必死に模索し続ける。
パニック映画。
危機への対応(みんな、自分が助かることで精一杯!)にはリアリティを感じた。
映像は迫力がある。
家が潰れたり、飛行機が飛び立つ所など、わざとらしいほど間一髪のタイミングで助かる。笑
この辺は適度にエンタメ要素を入れてて、絶望的なテーマのせいで重苦しく退屈な映画にならないようにバランスが取れていると思う。
テンポも良い。
「ジョーズ」を観た時のように「ウソだろ、ウソだろ」って思いながら最後まで観てしまった。
ジャージー・ボーイズ ★★★☆☆
2014米。134分。クリント・イーストウッド監督。ジョン・ロイド・ヤング。エリック・バーゲン。
ニュージャージー州の貧しい町で生まれ育った4人の青年たちは、歌手を目指す。
やがて「ザ・フォー・シーズンズ」というバンドを結成し、トップスターの座に就く。
実話ベース。
1960年代には「ザ・ビートルズ」と並ぶほどの人気バンドだったそうだ。
確かに、オールディーズに詳しくない私でも知ってる曲が何曲もあった。
クリント・イーストウッド監督ということで観てみた。
多作なのは知っていたけど、色んな映画を作っているものだ。
スターの階段を登っていく所は気持ち良い。
頂点に立ったのもつかの間、メンバーはお金や様々なトラブルを抱え、バンドは壊れていく。
スターの話だけど、人間関係の描写はリアルに感じた。
クリント・イーストウッド監督の、特に後期の作品は何気ない所にリアリティを感じることが多い。
リアルな生活をそのまま切り取ったように見える。
そんな所が好きで、この監督のまだ観ていない作品を見つけると必ず観てしまう。
ラストでみんなが集まるのは良かった。気持ち良く観終わることが出来た。
スーパーマン(1978年版) ★★★☆☆
1978米英。144分。リチャード・ドナー監督。マーロン・ブランド。ジーン・ハックマン。クリストファー・リーヴ。
故郷クリプトン星の寿命で地球へ送られた赤ちゃん、スーバーマン。地球でケント夫妻に拾われ、クラークと名付けられる。
超人的な力を秘めたクラーク・ケント/スーバーマンの成長と活躍の物語。
今でもNHK地上波でシリーズ作品が放送されていたりする、超有名で長寿な作品。
その第1作だと思って観てみたら、最初の作品はもっと昔に作られていたらしい(「スーパーマンと地底人間」(1951年))。
本作自体は、今の映画とは比べるべくもない。
それらしい雰囲気のSF。
期待したほどには面白くなかった。
でも、超人的な力を持つクラーク少年が成長していく姿や、スーパーマンとしての活躍、ピンチに陥る時の無理矢理っぽい所(笑)など、今の様々な作品に通じるものを感じる。
原点として、観ておいて損のない映画かと思う。
続・激突!/カージャック ★★★☆☆
1974米。110分。スティーヴン・スピルバーグ監督。ゴールディ・ホーン。ベン・ジョンソン。マイケル・サックス。ウィリアム・アザートン。
裁判所の命令で子供の養育権を取り上げられてしまった妻が、刑務所から夫を脱獄させる。
二人は交通警官を人質にしてパトカーを奪い、子供の居るシュガーランドへ向かって逃走する。
「続」とあるが実際には「激突!」とのつながりはない。
(監督は同じ)
商売とは言え、ひどい邦題だ。
実話ベース。
世の中には色んな話があるものだ。
夫婦と人質になった警官の間に友情めいた感情が生まれたり、警部がある程度の理解を示したり。
夫婦は犯罪者で、やってることは無茶だけど動機は分からなくはない。
この辺の感情や機微が描かれているのが「激突!」とはまた違った面白さ。
(違いであって、優劣ではないです)
しかし、刑務所とか犯罪者への扱いなどアメリカは日本と全然違う社会なんだと改めて感じた。
あの、西部劇の社会から発展して行ったのだから当然か。
道中の町で受ける、パレードみたいな歓迎は信じがたいけど…
ラストは、予想出来るけどやっぱり悲しい。
ジュマンジ/ネクスト・レベル ★★★☆☆
2019米。123分。ジェイク・カスダン監督。ドウェイン・ジョンソン製作・主演。ジャック・ブラック。ケヴィン・ハート。アレックス・ウルフ。マディソン・アイズマン。
シリーズ第3作。
ジュマンジをクリアして2年後。
大学生になったスペンサーは、破壊したジュマンジを修理しようとして再びゲームの中に吸い込まれる。
バグったゲームの世界ではキャラクターが入れ替わり、スペンサーの祖父たちもジュマンジの中に入ってしまう。
そして新たに、砂漠や氷山などのステージが追加されていた。
ドウェイン・ジョンソンとジャック・ブラックはお気に入りなので楽しい映画だった。
ただ、それはそれとしてイケメンも必要な気がするけど。
新しい映画だけあって映像はきれい。
アイズ ワイド シャット ★★★☆☆
1999米英。159分。スタンリー・キューブリック監督・脚本・製作。トム・クルーズ。ニコール・キッドマン。シドニー・ポラック。
ニューヨークに住む内科医のビルは妻のアリスと幸せに暮らしていた。
ある日、ふとしたことからビルとアリスは口論し、二人の間に亀裂が入ってしまう。
ビルはアリスが浮気している妄想に取り憑かれてしまう。
患者の急死で夜中に呼ばれたビルは、家に戻らずに夜の街を徘徊する。
バーで昔の友人と再会し、好奇心から秘密の乱交パーティに潜入してしまう…。
キューブリック監督の遺作。
日常生活のすぐ側に、非日常の世界がパックリと口を開けている。
導入部は平凡な夫婦の話に見え(実際そうなんだけど)、ペースが以前に観た同監督の「バリー・リンドン」並みにゆったりしてるので退屈だった。
まさか、このままつまらない2時間半になるのか?と思ったけど、秘密のパーティに忍び込む辺りから断然面白くなった。
ペースは相変わらずゆっくりだけど、先が気になって最後まで入り込めた。
キューブリック監督が映画製作に長い時間を掛けるのは有名だけど、これまで観た何作かも含めて監督の作品には確かに長時間掛けて磨き上げたと思える偏執的な完成度を感じた。
映画が面白いかどうかはまた別として。
というのも、磨く前に直した方がいいんじゃないの、という変な“歪み”みたいなものもキューブリック監督の作品には感じるので。
何にせよ、他にいない個性のある監督だと思う。
個人的には、雑味をそのまま取り込んで、リアリティのある映画を作るクリント・イーストウッド監督と対極にあるような感じ。
雑味を取り除くために濾して、濾して、濾して、また濾して、最後に蒸留しとこか、みたいなのがキューブリック監督。
シャイニング ★★★☆☆
1980英米。119分。スタンリー・キューブリック監督・脚本・製作。スティーヴン・キング原作。ジャック・ニコルソン。シェリー・デュヴァル。スキャットマン・クローザース。ダニー・ロイド。
作家志望のジャックは、冬の間閉鎖される「展望台ホテル」管理人の仕事を得た。
実は、そのホテルは呪われたホテルだった。
過去には当時の管理人が家族を惨殺するという事件が起こっていた。
キューブリック監督の作品はどれも独特の緊張感がある。
軽く流し観ることが出来ない、磨き上げられた作品。
本作はホラーの怖さも加わって、二重の緊張感。
観てて疲れた。笑
エンタメとしては、少々説明不足で話が分かりにくいとか(これはキューブリック監督の他作品でも感じる)、料理人があっけなくやられてしまうのは無いんじゃないか(息子と同じ超能力があった筈なのに??)とか、突っ込み所はあるんだけど。
一見の価値はあると思う。
ジャック・ニコルソンの演技がすごい。
あちらの人には珍しいほど表情が豊か。
フルメタル・ジャケット ★★★★★
1987米英。116分。スタンリー・キューブリック監督・脚本・製作。マシュー・モディーン。ヴィンセント・ドノフリオ。R・リー・アーメイ。
ベトナム戦争に従軍するために海兵隊に志願した若者たちは訓練所で過酷な訓練を受ける。
訓練を終え海兵隊員となった彼らをベトナムの戦場が待ち受ける。
本作を初めて観た時にはハートマン軍曹の指導、というより罵倒か、度肝を抜かれた記憶がある。
ランニング中の歌も印象に残った。
後にCMで使われたのは上手い選択だと思った。
ただ、前半の訓練があまりにも強烈すぎて、後半が霞んでる。
覚えていたのは狙撃手を見つけるシーンぐらい。
今改めて観ると、後半も充分面白いんだけど。
個人的には大傑作だと思う。
でも、世間の評価は「プラトーン」等の後塵を拝しているのが残念だ。
キャラクター造形が極端だったりして、リアリティが感じられないせいか。
でも、それは本作の(キューブリック監督の他作品にも見られる)特徴で、ある意味寓話みたいなものだと思うんだけど。
あるいは、前半の訓練所だけだったらもっと評価は高かったかもしれない。
けど、それだけじゃベトナム戦争の映画にはならないか。
アメイジング・スパイダーマン ★★★☆☆
2012米。136分。マーク・ウェブ監督。アンドリュー・ガーフィールド。エマ・ストーン。リス・エヴァンス。デニス・リアリー。
幼いときに両親が失踪し、伯父夫婦のもとで育った内気な高校生のピーター。
ある日、研究室で遺伝子実験中の蜘蛛に噛まれてしまい、超人的なパワーとスピードを身につける。
やがて彼は、スパイダーマンとしてその能力を正義のために使うことを決意する。
新シリーズ第1作。
スパイダーマンの映画は、糸を使って跳躍する映像が好きなんだけど、本作もきれいで迫力があった。
ストーリーは王道。
前シリーズよりピンチが多いかも。
あと、恋人の父親との関係性が描かれるのは新しいと思った。
「一人じゃない」
「グウェンからのプレゼントだ。ここは任せろ。行け!」
って台詞はクサイかもしれないけど、やっぱり良い。
ただ、これってフラグだったのか…犠牲となったのは悲しいが、それも王道。
その他、いかにも続きがありそうな終わり方など、さすがエンタメ作品だと思った。
アメイジング・スパイダーマン2 ★★★☆☆
2014米。142分。マーク・ウェブ監督。アンドリュー・ガーフィールド。エマ・ストーン。ジェイミー・フォックス。
スパイダーマンとしてニューヨーク市民の安全と平和に貢献し、プライベートでは恋人と充実した日々を送るピーター。
しかし、街を離れていた旧友のハリー・オズボーンが戻ってきたことから、その生活に少しずつ変化が現れる。
ハリーの会社オズコープ社で働く電気技師のマックスは、ある日作業中の電気事故のせいで電気人間になってしまう。
スパイダーマンのアクションシーンは更に進化。
きれいで迫力がある。
CGってすごい。
ヒロインのグウェンが死んじゃったのは残念。
最後の勇敢な少年は良かった。