引き続き、家で映画を観ています。
【今回観た作品】
折れた矢
検察側の罪人
約束のネバーランド
蜜蜂と遠雷
ゴールデン・チャイルド
LUCY/ルーシー
若草物語(1994)
ロッキー5/最後のドラマ
ロッキー・ザ・ファイナル
クリード チャンプを継ぐ男
折れた矢 ★★★★☆
1950米。92分。デルマー・デイヴィス監督。ジェームズ・スチュアート。ジェフ・チャンドラー。デブラ・パジェット。
アリゾナ州へ金を探しにやって来たトムは、傷ついたアパッチの少年を助ける。
それをきっかけに、族長のコチーズを始めアパッチ族と交流が出来、友情が生まれる。
また、アパッチの少女ソンシアレイと恋におちた。
トムはアパッチと白人との間の架け橋になろうとする。
一方、大統領の命でアリゾナに派遣されたハワード将軍は、アパッチとの和平に尽力し、トムの仲介でコチーズと会見、休戦を成立させる。
これでアパッチに平穏が訪れるかにみえたが…。
西部劇。
先住民との和平をテーマにした異色作。
以前に観た「ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990米)」を思い出した。
本作の方が大分前ですし、あれほどの大作ではないですが。
アクションはあまりないし、白人、先住民それぞれの内部で意見の相違があったり、裏切り者が出たりといった話が多くて、面白いけど地味な作品。
でも観ておくべき作品だと思う。
検察側の罪人 ★★★★★
2018日。123分。原田眞人監督。雫井脩介原作。木村拓哉。二宮和也。吉高由里子。平岳大。大倉孝二。八嶋智人。松重豊。山崎努。
東京地検刑事部のエリート検事・最上のもとに、彼に心酔する若手検事・沖野が配属される。
ある時、二人が担当する殺人事件の容疑者に、松倉という男が浮上する。
松倉は既に時効を迎えている未解決殺人事件の重要参考人だった。
「武士の一分」以来、木村拓哉って実は演技力あるんだと再認識しました。
本作も自分の正義に固執する頑ななキャラが良い。
二宮和也、吉高由里子もうまい。
松重豊の存在感も良い。
映画は緊迫感があって、先が気になるストーリー。
テンポも良かった。
特に、中盤以降の弓岡を連れ去った辺りからは怒涛の展開で目が離せない。
これは面白かった。傑作。
約束のネバーランド ★★★★☆
2020日。118分。平川雄一朗監督。白井カイウ(原作)・出水ぽすか(作画)原作。浜辺美波。
城桧吏。ノーマン。渡辺直美。北川景子。松坂桃李。三田佳子。
自然の中に建てられた楽園のような孤児院「グレイス=フィールドハウス」。
エマとノーマンは、そこが人肉を食べる鬼のために子供を飼育する“農場”だと気付いてしまう。
原作マンガは読んだ。
アニメは未視聴。
本作はマンガのダイジェスト版といった趣で、オリジナルのエピソードは無し。
目立つ違いは、壁の上でエマとママが対峙するシーンぐらいか。
ママが一人立ちする子供たちを納得の上で見送った様になっていた。
原作ではママが諦めて、せめて生き延びてくれれば良いと祈るようにしていたので、少しニュアンスが違った。
2時間の映画なら、こちらの方がまとまりが良いか。
新しい映画なので、映像はとてもきれい。
幻想的な雰囲気がよく出ていた。
映画も、とても面白かった。
ただ、長い話を2時間に詰め込んでいるので少々駆け足気味。
個人的にはテンポが良いと思ったけど、映画だけ観た人には分かりにくいかもしれない。
あと、主要キャラ3人がもう少し上手ければもっと入り込んで観れたんだけど。
一方で、北川景子や渡辺直美は良かった。
ママがエマの顔を覗き込むところや、鬼ごっこでシスターがエマを発見して言う“見~つけた”なんて本当に不気味だった。
続編の話は聞かないけど、もう作らないんだろうか。
作ったら観たいと思う。
蜜蜂と遠雷 ★★★☆☆
2019日。118分。石川慶監督。恩田陸原作。松岡茉優。松坂桃李。森崎ウィン。鈴鹿央士。片桐はいり。平田満。斉藤由貴。鹿賀丈史。
ピアノの天才たちが集う芳ヶ江国際ピアノコンクール。
若き4人のピアニストたちはお互いに刺激し合い、予選会、本選を経て成長していく。
正直、今ひとつ。
原作は読んでないので、映画だけだと少々分かりづらいかも。
主役の4人が“天才”だってことが、前半は伝わってこなかった。
上手いのは分かるんですが。
等身大の姿を描写する方に力を入れているようだったし、全体的に淡々としてるのもそんな印象に繋がったかもしれない。
後半になってようやくその辺も分かってきて、それぞれの個性や背景も飲み込めて来ると大分印象が変わる。
そこからは普通に面白かった。
ピアノの演奏シーンがクライマックスとはなんて地味な、と思ったけどなかなか良かった。
松岡茉優は熱演だった。
ゴールデン・チャイルド ★★★☆☆
1986米。93分。マイケル・リッチー監督。エディ・マーフィ。シャーロット・ルイス。
千年に一度、この世に生を受け、この世に善をもたらすと言われる神秘の子「ゴールデン・チャイルド」が邪教集団にさらわれた。
ロサンゼルスの探偵ジャレルは、チベット人女性のキー・ナンと捜索に向かう。
この頃のエディ・マーフィはすごい勢いだった。
今でも現役のようだけど、あまり聞かなくなった。
本作は今観ても面白いけど、ジャレルは「ビバリーヒルズ・コップ」のアクセル刑事と同じに見える。
同じ演技ばかり求められて、この人は飽きられてしまったのかと思った。
想像ですが。
でも、全盛期の人気が続かないのはみんなそうか。
LUCY/ルーシー ★★★★☆
2014仏・米。89分。リュック・ベッソン監督。スカーレット・ヨハンソン。モーガン・フリーマン。アムール・ワケド。チェ・ミンシク。
マフィアの闇取引に巻き込まれたルーシーは、体内に麻薬を埋め込まれてしまう。
麻薬を追う別のマフィアに暴行を受けて麻薬が体内にあふれ出し、超人的な能力を発揮してしまう。
麻薬によって超人が誕生する。
アイデアとしてはありふれてるかもしれないけど、その分分かりやすい。
徐々に「◯%」と脳の使用範囲が広がって行くのが面白かった。
ただ後半は、人智を超えたすごい世界に入っていく。
「マトリックス」シリーズを思い出した。
ストーリーは「アルジャーノンに花束を」も。
最後は軽くホラーみたいに終わる。
ちょっと寒気が。笑
若草物語(1994) ★★★☆☆
1994米。115分。ジリアン・アームストロング監督。ルイーザ・メイ・オルコット原作。ウィノナ・ライダー。ガブリエル・バーン。トリニ・アルバラード。サマンサ・マシス。キルスティン・ダンスト。クレア・デインズ。スーザン・サランドン。
オルコット「若草物語」の映画化。wikiによれば実に5度目(アメリカのテレビ映画を含めると6度目)の映画化。
以前観た1949年版の「若草物語」(エリザベス・テイラーなど)とは同じ原作ながら別物。
個人的には1949年版の方が家族の話って感じがして暖かみみたいなものを感じた。
本作も30年近く前の作品ではあるけど、1949年版に比べると見た目が今風になってる。
よく分からないけど、撮り方なんだろうか。機材か、アングルの工夫のせいか。
立体感があって、臨場感や迫力があるというか。
話しは大筋は似ていて(当然だが)あとは好み。
個人的には1949年版の方が面白かったが、「若草物語」自体が初見だったせいだと思う。
ウィノナ・ライダーが魅力的。
ロッキー5/最後のドラマ ★★★☆☆
1990米。105分。ジョン・G・アヴィルドセン監督。シルヴェスター・スタローン脚本・主演。タリア・シャイア。バート・ヤング。トミー・モリソン。セイジ・スタローン。バージェス・メレディス。
ソビエト連邦の最強ボクサー・ドラゴとの死闘を終えて帰国したロッキーは、脳へのダメージ蓄積により引退し、後進を育てるトレーナーになる。
しかし、息子のロッキーJrは新鋭ボクサーのトミーにかかりきりの父に反発する。
成長したトミーにはプロモーターが群がり、ロッキーとの間に溝が出来る。
世界チャンピオンになったトミーは、ロッキーと比較されることに苛立ち、対戦を望むようになる。
「ロッキー」「ランボー」は好きなシリーズで、よく観た。
ロッキーの人気は「3」ぐらいがピークな気がするけど、個人的には「4」「5」も充分面白いと思う。
ロッキー・ザ・ファイナル ★★★☆☆
2006米。103分。シルヴェスター・スタローン監督・脚本・主演。マイロ・ヴィンティミリア。バート・ヤング。トニー・バートン。
妻に先立たれ、息子は家を出て、ロッキーは小さなイタリアンレストランを経営して静かに暮らしていた。
やがてロッキーはもう一度リングに上がる決意をする。
ストーリーはシンプル。
あり得ない話ではあるけど、良い話。
自分も頑張ろうって、単純だけど(笑)思える。
クリード チャンプを継ぐ男 ★★★☆☆
2015米。133分。ライアン・クーグラー監督。マイケル・B・ジョーダン。シルヴェスター・スタローン(製作も)。テッサ・トンプソン。
元ヘビー級世界チャンピオン、アポロ・クリードの息子アドニス・ジョンソン。
彼はアポロの死後に生まれた為、父の偉業を知らなかった。
それでもアドニスには父譲りの才能があった。彼は父のかつてのライバル、ロッキーにトレーナーを頼み世界に挑戦する。
アポロの息子にロッキーがトレーナーで付く、という設定が良い。
ストーリーはまっすぐでシンプル。
ボクシングのシーンはシリーズずっと良かったけど、更に迫力を増してるように思う。
主人公アドニスのキャラも良かった。
気持ちよく楽しめる作品。