この週末は、大学入学共通テストですね。
東京大学会場では、痛ましい事件が起こってしまいましたが・・
超有名進学校の生徒らしいですが、成績が下がって死のうとかアホかと。
しかも他人を巻き込むなと。
他にも、ネットでチカン予告がたくさんあったそうですが、ろくでもない。
受験生が皆、実力を発揮できるよう祈ります。
【今回観た作品】
きっと、うまくいく
残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う
歩いても 歩いても
相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン
岸辺の旅
SP 野望篇
SP 革命篇
コップランド
泥棒成金
去り行く男
きっと、うまくいく ★★★★☆
2009印。171分。ラージクマール・ヒラーニ監督。アーミル・カーン。R・マドハヴァン。シャルマン・ジョーシー。ボーマン・イラーニ。カリーナ・カプール。オミ・ヴァイディア。
インドの工科大学で寮生活を送る3人組と、それを取り巻く人たちの話。
工学が好きでたまらないランチョーを中心に話が進む。
「うまくいく」が口癖。
学生らしい破天荒な行動の面白さと、インド社会の問題を伺わせる点、貧富の差や周りの強制で望まない進路に就かざるを得ないこと等が描かれていて興味深い。
自殺(未遂含む)シーンが2回も出てくる。
落第の恐怖とか、大学生の悩みは日本とはかなり違いそうだ。
本作の映像を観て、インドの発展を感じた。
特に大学や病院は、アメリカ映画に出てきても違和感が無いくらい。
少なくとも、トップレベルは先進国と変わらないと思った。
インド映画って長いイメージがあるけど(本当の所は分からないけど)、この映画も171分と長め。
インターミッションあり。
間延びした感じは無いので、最後まで楽しく観られる。
評判が高いだけのことはあり、とても面白かった。
歌とダンスは思ったより少なかった。
もっと入れれば良いのに。と思ったけど、これ以上長くなるのを避けたのか。
残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う ★★★☆☆
2019日。79分。森川圭監督。森田亜紀。階戸瑠李。門前亜里。梅村結衣。円谷優希。
低予算ゾンビ映画の裏舞台。控え室でのやり取りを描く。
低予算、ゾンビということで、以前に観た「カメラを止めるな!」を思い出した。
あちらは映画撮影のシーンが中心だったけど、本作は控え室のみを舞台にしている。
「十二人の怒れる男」みたいな感じ。
メイク担当の都筑さんを中心に、監督達スタッフ、出演者が入れ替わりながら登場する。
急遽、控室で撮影するシーンもある。
登場人物が、デフォルメされてるけどいかにもいそうでリアル。
意識が低かったり、我が儘、大根などの出演者(地下アイドル)たち。
それぞれの立場で口を挟んでくるマネージャー。
職人肌のカメラマン。
刻々と変わるスケジュール。
都筑さんや監督の目線で観てしまった。
限られたお金と時間の中で、大勢の人たちでモノを作るのは大変だ。
映画撮影のことは知らないけど、自分の周りを思い浮かべてしまった。
本作は同じ監督の「メイクルーム」シリーズ第3作。
そちらは観てないけど、Wikiによると「メイクルーム」「メイクルーム2」はAV撮影の舞台裏を描いた作品だそうだ。
歩いても 歩いても ★★★☆☆
2008日。114分。是枝裕和監督。阿部寛。夏川結衣。YOU。高橋和也。樹木希林。原田芳雄。
夏の終わり。お盆過ぎのある日。
15年前に亡くなった兄の命日に、横山良多は家族で実家に帰省した。
しかし、良多は失業していることを両親に言い出せず居心地の悪い思いをしていた。
是枝監督ワールド。
本作も、家族の風景が「あるある」だったり、新発見だったり。
阿部寛や原田芳雄、樹木希林は当然ながら、YOUが良かった。目立っていた。
相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン ★★★☆☆
2008日。117分。和泉聖治監督。水谷豊。寺脇康文。鈴木砂羽。高樹沙耶。岸部一徳。木村佳乃。西村雅彦。原田龍二。松下由樹。本仮屋ユイカ。柏原崇。小野寺昭。津川雅彦。平幹二朗。西田敏行。
都内で謎の連続殺人事件が発生する。
杉下右京警部は、現場に残された謎の記号から犯人の狙いが3万人のランナーと15万人の大観衆を集める東京ビッグシティマラソンだと解読する。
テレビドラマも時々観るけど、相棒は分かりやすくて面白い。
チェスを用いての暗号解読が推理ものの王道な感じで良い。
この頃は、肉体派の亀山巡査部長と対照的なのも良かった。
二人以外のキャラも立っているし、警察内の人間関係とか事件以外のネタも効いてる。
犯人のバックグラウンドもサラッと出てくるけど、結構凝っていた。
有森裕子がランナー役で出てくる。懐かしい。
岸辺の旅 ★★★☆☆
2015日。128分。黒沢清監督。湯本香樹実原作。浅野忠信。深津絵里。蒼井優。小松政夫。柄本明。奥貫薫。
3年間行方不明だった夫の優介が、ある日突然帰ってきた。
妻の瑞希に一緒に旅に出ようと誘う。
それは、優介が行方不明になっていた間に出会った人たちを訪ねる旅だった。
旅を続ける内に、瑞希は優介への想いを再確認する。
そして、彼が旅に誘った理由が明らかになる・・
単館上映ぽい(個人の印象です)地味な映画。
テレビなら深夜かBS。(BSで観ました)
しんみりした良い話だった。
瑞希が「一緒に家に帰ろうよ」って訴える所は涙が出た。
深津絵里も浅野忠信も良かった。
SP 野望篇 ★★★☆☆
2010日。98分。波多野貴文監督。岡田准一。香川照之。真木よう子。松尾諭。堤真一。
SP 革命篇 ★★★☆☆
2011日。128分。波多野貴文監督。岡田准一。香川照之。真木よう子。松尾諭。堤真一。
野望篇・革命篇の2部作。
特殊能力を持つSPの井上と仲間たちがテロリストと戦う。
テレビドラマは観たことがあるけど、うろ覚え。
映画単体でも楽しめる作品。
師匠の堤真一が悪役で、実は革命を企んでいる。
設定は中二病みたいで、うーんと思ったけど、ディテールは悪くない。面白かった。
堤真一が、閣僚たちにこの国を蝕んでるのはお前たちだ、みたいなことを言うシーンがある。
これって、国民みんながどこかで少し思ってることかもしれない、と思った。偏見でしょうけど。
岡田准一を始め、SPたちのアクションが良い。
主題歌はV6。
曲自体はともかく、この歌声は映画の最後に流すにはちょっと合わないと思った。
コップランド ★★★☆☆
1997米。104分。ジェームズ・マンゴールド監督。シルヴェスター・スタローン。ハーヴェイ・カイテル。レイ・リオッタ。ロバート・デ・ニーロ。
ニュージャージー州“ギャリソン”。ここにはNY市警の警官がたくさん暮らしている。
しかし、ここではベテラン警官のレイを中心に組織的な汚職が行われていた。
スタローンが冴えない中年の警官役。
増量して役作りしたそうだ。
それはスタローンじゃなくてデ・ニーロがやることだろう、と思った。笑
いつも(ランボーやロッキー、その他)みたいにやっつけてスカッとさせてくれる映画ではなかったけど、このスタローンも良かった。
冴えないけど、正直で不正に手を染めない、良い人。
名演だと思う。
あと、スタローンは太ってもイケメン。改めてルックスが良いと思った。
ロバート・デ・ニーロの出演シーンは少ないけど、相変わらずのカメレオン俳優ぶりだった。
泥棒成金 ★★★★☆
1955米。106分。アルフレッド・ヒッチコック監督。ケーリー・グラント。グレース・ケリー。
引退した元・宝石泥棒の“猫”ジョン・ロビーは自分の偽者が現れたことを知り、正体を突き止めるために南仏のニースへ向かう。
ニースで、ロビーはアメリカから避暑に訪れた大金持ちの娘フランセスと恋に落ちる。
本作はヒッチコック監督の中では少し趣が違って、お洒落な雰囲気の作品。
もちろん、ミステリとしてもちゃんと面白いが、映像が良かった。
南仏の青い海や、風景が美しい。
グレース・ケリーのカラー作品は初めて見た。こちらも美しい。
ヒッチコック監督は本作にも出演している。
冒頭10分ぐらいのシーン、ロビーの乗ったバスで隣に座っている。
去り行く男 ★★★☆☆
1956米。101分。デルマー・デイヴィス監督。グレン・フォード。アーネスト・ボーグナイン。ロッド・スタイガー。
流れ者のジューバルは、気のいい牧場主のシェップに雇われて牧場で働き始める。
シェップに気に入られたジューバルは牧場主になる。
しかし、牧童のピンキーは対抗心を燃やして刺々しい態度で接する。
シェップの若い妻、メイはジューバルを誘惑する。
本作は、シェイクスピアの戯曲「オセロ」から着想を得ていると言われている。
※「オセロ」
ヴェニスの軍人であるオセロが、旗手イアーゴーの奸計にかかり、妻デズデモーナの貞操を疑い殺すが、のち真実を知ったオセロは自殺する、という話。
(Wikiより)
西部劇。
と言っても、盗賊団や保安官は出てこないし、撃ち合いもない。
西部を舞台にしてるけど、人間関係や恋愛のもつれがメイン。
「西部劇が観たい!」と思って観始めると肩透かしだけど、話は結構面白い。
牧童のピンキーが絵に描いたような悪役で、憎たらしいけど最後は悪巧みがバレてスカッとする。
ただ牧場主のシェップは気の毒だった。
良い人だけど、女性に好かれない人っていますよね。
メイとの不仲を利用されてしまった。