オミクロン株の新規感染者数が増えてきました。
クリスマス、年末年始は人が出てましたから影響が出てきた感じでしょうか。
私はまだ当分、部屋で映画を観ていることになりそうです。




【今回観た作品】
パリのランデブー
HERO(2015年)
空飛ぶタイヤ
釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様

オクラホマ・キッド
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション
レッドクリフ Part I 
レッドクリフ Part II-未来への最終決戦-
トゥルーマンショー

サボテンブラザース
プロフェッショナル
シャラコ
あん
アルマゲドン




パリのランデブー ★★★☆☆
1995仏。100分。エリック・ロメール監督。
クララ・ベラール。アントワーヌ・バズラー。セルジュ・レンコ。オーロール・ローシェル。ミカエル・クラフト。ベネディクト・ロワイアン。

オムニバス。
第1話。
彼氏の浮気に悩む女性が、相手の女性と偶然知り合い、現場に鉢合わせしてしまう。

短いシンプルな話だけど、パズルが組合わさったみたいなうまい作りだと思った。

第2話。
彼氏はいるけど、もう一人の男性と曖昧な関係を続ける女性と言い寄る男がデートを重ねていた。

ある日、2人は彼氏の浮気現場を見てしまう。
彼氏と別れて自分と付き合えと言う男性に、彼女は・・

本命を失った時に、浮気相手への関心も無くなってしまうのは分からなくもない。

自分勝手な女性だと思ったけど、男女を逆にしたら割りとよくある話かも。

第3話。
画家の卵の青年が、美術館で見かけた女性をナンパしようとするが振られてしまう。

後付けで理屈を付けてたけど、きれいな女性に惹かれたんだなという話。

3話とも、日常を切り取った話。
恋愛をテーマに男女のやり取りが描かれる。

センスが合えば、心地よい映画だと思う。
パリの街並みはきれい。
ただ、私は観ていて妙に居心地が悪かった。
人を選ぶ映画かも。




HERO(2015年) ★★★☆☆
2015日。119分。鈴木雅之監督。木村拓哉。松たか子。北川景子。佐藤浩市。

久利生検事と助手の麻木事務官が担当していた交通事故は、ネウストリア公国大使館の関与が濃厚だった。

しかし、外交官特権が立ちはだかる。


最後の解決が少しあっけない気もした。
もうひと粘りあっても良かったかも。

久利生検事(木村拓哉)は本作でも格好良く、雨宮検事(松たか子)の成長も感じられ、期待通りの面白さだった。




空飛ぶタイヤ ★★★☆☆
2018日。120分。本木克英監督。池井戸潤原作。長瀬智也。ディーン・フジオカ。高橋一生。深田恭子。寺脇康文。小池栄子。笹野高史。岸部一徳。

トラックが脱輪して主婦が亡くなる事故が起きる。

運送会社が整備不良を疑われ、社長の赤松は警察の厳しい追求を受ける。

赤松はメーカーのホープ自動車に再調査を要求するが、調査は進まない。

自ら調査を開始した赤松は、本当の原因がホープ自動車の不良とリコール隠しだったと知る。


展開が早くて面白かった。

多少早すぎて、ご都合主義な感じもしたけど、それだけ長編小説を2時間の映画に収めるのは大変だったんだろう。

本作は実在の事件がモデルだそうだ。

自分がもし、赤松社長(長瀬智也)やホープ自動車の沢田課長(ディーン・フジオカ)だったらどうしたか、何が出来るか、考えさせられた。

本作は映画だからスッキリ終わったけれど、実際には今でも握りつぶされている事件があるのかもしれない。




釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様 ★★★☆☆
朝原雄三監督。山田洋次他脚本。西田敏行。三國連太郎。浅田美代子。山本太郎。常盤貴子。

高田建設の御曹司で営業三課に配属された大輔と、大分県出身で総務部の派遣社員、波子が結婚することに。


このシリーズはBSテレ東で毎週観ていた。

本作だけ年末に放送するってことだったので楽しみにしていた。

特に年末っぽい内容でもなかったと思うけど、なぜ年末に回したのか良く分からない。
大分に社員旅行に行く所だろうか。

いつも通りの面白さだった。
ただ、すーさんはさすがに元気がなかった。
もう最終作に近いですもんね。




オクラホマ・キッド ★★★★☆
1939米。85分。ロイド・ベーコン監督。

キンケイド町長は、町の悪党マッコード一味によって無実の罪を着せられ、殺されてしまう。

息子であるオクラホマ・キッドが復讐に立ち上がる。


白黒。
古き良き西部劇。

ハンフリー・ボガードの悪役が渋い。

ストーリーはシンプルで分かりやすい。
テンポも良い。

映像はさすがに悪いけど、古い映画なのを割り切れば今観ても楽しめる作品。




シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション ★★★☆☆

2019仏。93分。フィリップ・ラショー監督。北条司原作。フィリップ・ラショー。エロディ・フォンタン。

“シティーハンター”冴羽獠とパートナーの香の元に、どんな人も虜にしてしまう“キューピッドの香水”を守る依頼が入る。


アクション。コメディ。

原作とテレビアニメは昔よく見た。
フランス映画になっていたとは驚いた。

所々に日本人の感覚とは違う解釈やギャグがあるけど、それは不快ではなくてむしろシティーハンターの世界観に西欧(フランス独特?)の下ネタっぽい笑いが溶け込んでいて、なかなか面白い。

俳優を始め、映像は原作に忠実で、リスペクトが感じられる。

盗まれたのが香水というのが、このフランス版のシティーハンターに合っていて良い。

原作では注射したら強くなる薬だったと思う。
惚れ薬の話もあったのかな。
もう覚えてないですが。




レッドクリフ Part I ★★★☆☆
2008中・香港・日・韓・台・米合作。145分。

レッドクリフ Part II-未来への最終決戦- ★★★★☆
2009中・香港・日・韓・台・米合作。144分。

梁朝偉(トニー・レオン)。金城武(かねしろ・たけし)。張豊毅(チャン・フォンイー)。張震(チャン・チェン)。趙薇(ヴィッキー・チャオ)。胡軍(フー・ジュン)。中村獅童(なかむら・しどう)。林志玲(リン・チーリン)。

「三国志」の「赤壁の戦い」を描く。
緒戦で曹操軍80万もの大軍を劉備・孫権連合軍は孔明・周瑜の作戦により5万の軍勢で退ける。
しかし、曹操軍の勢いは止まず、食料不足と疫病もあって連合軍は劣勢に陥る。

超大作。
Part Iは、大いなる序章という感じ。
Part IIが良く知ってる「赤壁の戦い」で、盛り上がる。

お金が掛かってる豪華な映像で、見応えがあった。
合戦シーンもスケールが大きい。

「三国志演義」をベースに、オリジナル要素が多少入ってる。
個人的には、オリジナル要素が無い方が良かった。

船に敵の矢を射させて奪うエピソードとか、「三国志演義」の話は面白い。

オリジナルも、孫尚香の活躍なんかは悪くないけど、枝葉の話に留めておいた方が良かった。

メインストーリーを弄ったせいで、きれいな話になったけど少々安っぽくなってしまった。

とは言え、少々の不満点を差し引いても本作は有り余る魅力がある。

とても面白かった。
長いけど、間延びしてるとは感じなかった。

諸葛孔明役の金城武が格好良い。
日本のドラマで見なくなったので、どんな活動をしているのか知らなかった。
こんな大作で見られて嬉しい。




トゥルーマンショー ★★★★☆
1998米。103分。ピーター・ウィアー監督。ジム・キャリー。ローラ・リニー。ノア・エメリッヒ。ナターシャ・マケルホーン。エド・ハリス

平凡なアメリカ市民のトゥルーマン。
実は、全世界に知られた有名人だった。

彼は生まれた時からずっと隠しカメラで撮影され、生活は全てTV番組「トゥルーマン・ショー」として世界中に放送されていたのだった。

平凡な彼の人生は、その“リアルさ”が受けていたのだ。

しかし、製作側の小さなボロが重なってトゥルーマンは自分の人生がフィクションだと気付いてしまう。

彼は自分の住む街から脱出しようとする。


ひとつのアイデアを活かしてうまく映画にまとめていると思った。

短編小説や読み切りマンガで、アイデア主導の面白い作品に出会った時みたいな感じ。

ショウの綻びに対しては、“これだけの巨大なプロジェクトなら、そんな些細なミスをするか?”みたいなツッコミも思わなくは無いんだけど、そこは映画。

多少のご都合主義は有りだと思う。
ミスが無いとトゥルーマンに真実がバレないし。

父親や恋人の話なんかは一応、“元出演者が忍び込んだ”ってことで説明されてる。

俳優もうまくて、臨場感があった。
主役のジム・キャリーもさることながら、プロデューサー役のエド・ハリスが特に良かった。




サボテンブラザース ★★★★☆
(原題: i Three Amigos!)
1986米。105分。ジョン・ランディス監督。スティーヴ・マーティン。チェビー・チェイス。マーティン・ショート。

映画会社に給料アップを要求して逆にクビになってしまった西部劇のスター“スリー・アミーゴス”。

盗賊に苦しめられているメキシコの村からの依頼を、ショウの出演依頼だと勘違いしてやって来る。


ドタバタコメディ。

前半のスレ違いな演出が面白かった。

話的に盗賊を倒してしまうのは分かるんだけど、勝ち方がちょっと。
突然強くなって、超展開で倒してしまうのは興ざめ。

偶然が味方した、とかでも良いからもう少し納得出来るような方法にすれば良いのに。

不満はそれぐらい。
主人公たちは良いキャラで、楽しい映画だった。

余談ながら、織田裕二主演の「踊る大捜査線」に出てくる“スリーアミーゴス”(北村総一朗、小野武彦、斉藤暁)は、この映画が元ネタだそうだ。




プロフェッショナル ★★★☆☆
1966米。117分。リチャード・ブルックス監督。バート・ランカスター。リー・マーヴィン。クラウディア・カルディナーレ。ロバート・ライアン。

1917年。メキシコ革命の頃。

テキサス油田の所有者で大富豪のグラントは、妻マリアを革命派のリーダーに誘拐される。

グラントは戦いのエキスパートを雇って救出を依頼する。

彼らは救出のためにメキシコ国境を越えて革命軍のアジトへ向かう。


西部劇。

いけ好かない大富豪の依頼でも、忠実に実行するのがプロフェッショナルということか。

と、思っていたら最後にどんでん返し。
スッキリと終わる。

なかなか良かった。

バート・ランカスター、リー・マーヴィンが格好良い。
クラウディア・カルディナーレが魅力的。




シャラコ ★★★☆☆
1968英・西独・米。113分。エドワード・ドミトリク監督。ショーン・コネリー。ブリジット・バルドー。スティーヴン・ボイド。

1880年。ニューメキシコ。

狩猟にやって来たヨーロッパ貴族の一行は、白人たちの侵入に怒った先住民のアパッチ族に襲われてしまう。

彼らは知らずに侵入禁止の協定を破っていたのだ。

白人と先住民の混血で、元軍人のシャラコは彼らを守って戦う。


西部劇。

出来は普通だけど、ショーン・コネリーとブリジット・バルドーが素晴らしい。

それだけでも観る価値があると思う。




あん ★★★☆☆
2015日仏独。113分。河瀨直美監督。ドリアン助川原作。樹木希林。永瀬正敏。内田伽羅。市原悦子。浅田美代子。

刑務所から出所後、どら焼き屋の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江という年配の女性がアルバイト希望でやって来る。

彼女のあんこは美味しくて、店は繁盛する。

しかし、徳江がハンセン病を患っていたことが近所に広まって客足は途絶え、彼女は辞めてしまう。

その後、千太郎はオーナーから彼女の甥を迎えてお好み焼き兼どら焼き屋へ改装すると告げられる。


地味だけど、しんみりと考えさせる映画だった。

永瀬正敏と樹木希林のお陰でリアリティが感じられた。




アルマゲドン ★★★☆☆
1998米。150分。マイケル・ベイ監督。ブルース・ウィリス。ベン・アフレック。リヴ・タイラー。

地球へ衝突しそうな小惑星が発見された。

テキサス州にも匹敵する大きさで、激突すれば人類が破滅する。

小惑星の破壊を委ねられた14人の男たちが飛び立つ。


2000年前後から映像は本当に進化したと思う。

今観ても迫力がある。

小惑星の破壊というメインテーマで充分に引っ張りつつ、家族愛や友情を絡めたハリウッド大作らしい作品。

途中のアクションも良かった。

2時間半は長いけど、これだけの大作なら必要な時間かと思った。