クリスマスが近付き、人出が増えてきました。
私はなるべく、部屋で映画を観ています。




【今回観た作品】
ワイルド・アパッチ
スカイ・クロラ
サーミの血
シュレック2
ひみつのアッコちゃん

マトリックス
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
バンク・ジョブ
ボス・ベイビー
黄昏




ワイルド・アパッチ ★★★☆☆
1972米。105分。ロバート・アルドリッチ監督。バート・ランカスター。ブルース・デイヴィソン。

アパッチ族の戦士ウルザナは、数名の仲間を引き連れてインディアン居留地を脱走する。

ウルザナ達は白人に対して残酷な復讐を始めた。

騎兵隊の若き中尉デビュインと老練なマッキントッシュは討伐のために彼らを追う。


西部劇。
製作した時代もあってか、多少残酷な描写もある。

とはいえ、“マカロニ”ウェスタンと比較したらほとんど無いぐらいに少ない。

理由はよく知らないけど、アメリカ製はその辺、安心して観られる。


西部劇は何十本と観たけれど(作られた本数からしたら全然少ないが)、先住民(アパッチ族)がこれほど残酷な敵に描かれているのは初めてかもしれない。

ここに至るまでの話は出てこないが、ウルザナ側の言い分ももちろんあるんだろう。

しかし、本作ではそこは匂わす程度で、あくまで残酷な脱走者ウルザナとデビュイン中尉、マッキントッシュ達の戦いを、戦略・戦術的な側面に絞って描かれている。

その辺、アメリカ製らしいとも思う。


本作を観ていると、改めて西部とは厳しい世界だと感じる。

開拓地で、敵対する先住民がいて、この映画では出てこないが白人のならず者もたくさんいる。

映画のテーマにはもって来いだけど、とても住めない。笑


最近は西部劇の新作を作らなくなったけど、現代やSFの舞台に置き換えて、モチーフを生かしてるような映画はよく見る。


たくさん作られただけに、西部劇のタイトルは似たのがたくさんあって、記憶がごっちゃになる。

“アパッチ”と付くタイトルもたくさんある。

他にも、アラモ、荒野の~、~の決闘、決斗、等々。




スカイ・クロラ ★★★☆☆
2008日。122分。押井守監督。森博嗣原作。菊地凛子。加瀬亮。谷原章介。ひし美ゆり子。竹中直人。栗山千明。

“キルドレ”と呼ばれ、永遠に歳を取らない少年少女達。彼・彼女らはショーとしての戦争で戦うパイロットだった。


不思議な雰囲気のアニメ。
きれいな絵だけど、キャラクターのデザインがちょっと変。

ヘタウマ?なのか、外国で受ける?のか、あるいはアニメオタクみたいな人を排除したい?のか。

(尤も、この絵柄が外国で受けるのか、アニメオタクに好まれないのか、どちらも私には分からないけど。)


CGも安っぽい。この頃はまだ、技術的にこなれてなかったのか。
すごい違和感がある。

PS1とかDSとか、昔の粗いポリゴンのゲームみたいだ。


絵のことはその辺にして、内容的には設定もストーリーも面白かった。

戦争の背景はあまり語られないけど、これくらいの謎の残し方は嫌いじゃない。
破綻してなければ有りだと思う。

パイロットの少年少女は歳を取らないけど、不死身では無いらしい。
戦闘で傷つき、倒れていく。

彼・彼女達には、何となく諦念が漂っている。
みんな終末を予感しているような様子だった。

欲を言えば、後半もう少し盛り上がって欲しかった。
全編を通して淡々としていた。
それも味なのかな。



サーミの血 ★★★★☆
2016スウェーデン・デンマーク・ノルウェー合作。108分。アマンダ・シェーネル監督。レーネ=セシリア・スパルロク。ミーア=エリーカ・スパルロク。マイ=ドリス・リンピ。ユリウス・フレイシャンデル。オッレ・サッリ。ハンナ・アルストロム。

1930年代のスウェーデン。

先住民族のサーミ人(劇中では、居住地ラップランドから“ラップ人”と呼ばれている)は、他の人種より劣った民族だと差別されていた。

主人公の少女エレ・マリャは、サーミ語を禁じられた寄宿学校に通う。

成績の良いエレ・マリャは進学を望むが、教師は「あなた達サーミ人は文明に適応出来ない」と言われ、推薦状を書いてもらえない。

エレは、スウェーデン人の振りをして忍び込んだ夏祭りで都会的な少年ニクラスと知り合い、恋に落ちる。

トナカイを飼育しテントで暮らすサーミ人の生活から抜け出したいと思っていたエレは、ニクラスを頼って街に出る。


サーミ人は、先日観た映画「アナと雪の女王2」のクリストフや、架空の民族「ノーサルドラ」のモデルだそうだ。

アマンダ・シェーネル監督はサーミ人の血を引いており、自らのルーツを映画にしたとのこと。

こういう、異文化に触れられる映画は好きだ。

でも、テーマは普遍的。
とてもリアルで、差別について考えさせられる作品だった。




シュレック2 ★★★☆☆
2004米。93分。アンドリュー・アダムソン、ケリー・アズベリー、コンラッド・ヴァーノン監督。マイク・マイヤーズ。エディ・マーフィ。キャメロン・ディアス。

アニメ。

前作で結婚したシュレックとフィオナ姫は、ハネムーンを終えてフィオナ姫の国へ結婚の報告に行く。

しかし、娘が怪物オーガと結婚したと知って驚くフィオナ姫の両親や王国の人々には歓迎されず、特に父親とシュレックの溝は深まるばかり。

フィオナ姫の両親は、フィオナ姫とシュレックを別れさせてチャーミング王子と結婚させようとする。


テンポが良いので楽しく観られる。

最後の、フィオナ姫が醜い今の姿を選ぶ所はちょっと良かった。




ひみつのアッコちゃん ★★★★★
2012日。120分。川村泰祐監督。綾瀬はるか。岡田将生。谷原章介。吹石一恵。塚地武雅。香川照之。

実写。

鏡の精に魔法のコンパクトをもらって大人に変身したアッコは、公園で出会った青年にひとめぼれ。

彼、早瀬尚人の勤める化粧品会社を再建しようと一緒に働くことになり・・


アニメは小さい頃に観たと思うけど、記憶がない。
なので、アニメと比較した感想は特に無いです。

綾瀬はるかと岡田将生なら、そんなに変な出来では無いだろうと思って観てみた。

とは言え、さほど期待はしてなかったけど、これは面白かった。

綾瀬はるかが本当に10歳の子供に見える。
さすがトップ女優だ。

本作は子供が大人社会に入って失敗したり、新鮮な発想を持ち込んだり、って所が見処なんだけど、綾瀬はるかがうまいお陰で違和感が無く、映画に入り込める。

履歴書の“早稲田大学算数学部”っていうのが可愛らしくて笑ってしまった。

最後の再会シーンで、伏線をきれいに回収しているのもスッキリとして良かった。

きっとこの後、食事に行ったりして昔の秘密や思い出を語り合うんだろう。
そう思うと、ほっこりする。

ハッピーエンドで、楽しい映画。

好みはあれど、個人的には隠れた傑作だと思う。
(実は私が知らないだけで、隠れてないヒット作だったらすみません)




マトリックス ★★★★★
1999米。136分。ウォシャウスキー兄弟(姉妹)監督・脚本。キアヌ・リーブス。ローレンス・フィッシュバーン。キャリー=アン・モス。

人類が現実だと思っている世界は、コンピューターが作った「マトリックス」と呼ばれる仮想空間だった。

プログラマのアンダーソン=凄腕ハッカーの“ネオ”は、彼を救世主と信じるモーフィアス、トリニティと共に人類を救う戦いに乗り出す。


久しぶりに観た。何度観ても面白い。
傑作。

観ていると、“では、自分がいるこの世界は現実か??”って思わず考えてしまう。

サイバーパンクな世界が良い。

後半のアクションは迫力があって、とても格好良かった。

パロディも含めて、この辺のシーンは何度見たことか。

当時は、これまでに無いすごい映画が出たと思った。
テレビや雑誌を見てもそんな扱いだった気がする。

また、この少し前に日本では「エヴァンゲリオン」がヒットしていた。
何というか、この頃は新しいものが次々に出てきて、とても面白かった。




イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 ★★★★★
2014米。114分。モルテン・ティルドゥム監督。ベネディクト・カンバーバッチ。キーラ・ナイトレイ。マシュー・グッド。ロリー・キニア。チャールズ・ダンス。マーク・ストロング。

第二次世界大戦下のイギリス。

若き天才数学者アラン・チューリングは、誰も解読出来なかったドイツ軍の暗号“エニグマ”を解き明かす。

そして、解読されたことがドイツ軍にバレないように、情報を使って勝ちに行く戦いと成り行きに任せる戦いを計算によって分け、最小限のコストで戦争を勝利に導く。

ドイツには、他の情報源があると思わせるために諜報組織“MI6”が偽の情報を流す・・


これまた、期待を大きく上回る作品。
とても面白かった。

創作だとしても素晴らしいアイデアだけど、実話ベースだそうだ。

事実は小説より奇なり、かもしれない。

暗号解読のメンバー候補をテストするところから、解き明かしたことを明らかにせずに冷酷な方針を決めるところ、ソビエト連邦のダブルスパイが見つかるが、意外な理由で泳がされていたこと・・

入り込んでしまう。
あっという間の2時間だった。


ただ、アランの人生は悲しい。

コンピューターに友人の名前“クリストファー”を取って名付けたエピソード。

ジョーンとの愛、“化学的去勢”が起因となった最期。
こんな功績を上げた人なのに。今なら、もっと幸せに生きられただろうに。




バンク・ジョブ ★★★☆☆
2008英。110分。
ロジャー・ドナルドソン監督。ジェイソン・ステイサム。サフロン・バロウズ。

実話ベース。1971年にロンドンで実際に起こった銀行強盗事件「ベイカーストリート強盗事件(ウォーキートーキー強盗とも)」がモデル。

中古車店を営むテリーは昔の仲間と銀行強盗を企て、貸金庫を襲う。

貸金庫から国家的な機密を入手してしまい、政府のエージェントや筋金入りのプロの刺客に狙われるようになる。


これが実話だとは、すごい話だ。
良質のクライム・サスペンス。

ジェイソン・ステイサムは本作でも良いけど、珍しくアクションが無かった。




ボス・ベイビー ★★★☆☆
2017米。97分。トム・マクグラス監督。アレック・ボールドウィン。マイルズ・バクシ。

7歳のティモシーの家に、弟がやって来た。

それはスーツを着て大人のように話す赤ん坊だった。

彼、ボスはベビー・コープ社からある任務を帯びて派遣されてきた。

世界で赤ん坊より子犬が愛されるようになった秘密を探るという任務だった。


アニメ。

スーツを着た赤ん坊のボスが可愛らしい。

パピー・コーポレーションの最新作が“フォーエバーわんこ”っていうのも。




黄昏 ★★★☆☆
1952米。118分。ウィリアム・ワイラー監督。ローレンス・オリヴィエ。ジェニファー・ジョーンズ。

田舎娘のキャリーと有名レストラン支配人のジョージは、不倫の果てに店の金を持ち逃げして駆け落ちし、シカゴからニューヨークへ向かう。

しかし、金は返さざるを得なくなり、持ち逃げを知られたジョージは職に就けなくなってしまい、生活は困窮する。

キャリーはジョージに家族の元へ戻るように促し、自らは身を引く。

後に女優として成功したキャリーは、ジョージのしたことを知る。

何故、あんなにお金が無かったのか。何故、彼は定職に就けなかったのか、友人に助けを求めなかったのか・・

そんな彼女の元へ、更に落ちぶれたジョージが現れる。


白黒。

考えさせられる映画だった。

ジョージは、奥さんや子供達とあのまま暮らしていたら・・

キャリーは成功出来たけど、シカゴで同棲していたチャーリーとあのまま結婚していたら・・

きっと2人とも困窮しなかっただろうけど、そうは行かないから不倫してしまうんでしょうね。

ジョージの奥さんが不動産売却のサインを貰いに来るところ、息子に会いに行くところは運命の境目だった。

ラストで、よりを戻そうとするキャリーからジョージが立ち去るところは最後の矜持を感じた。