緊急事態宣言が解除される地域も出てきました。引き続き、引きこもって映画を観ています。


【今回観た作品】
キッド
哀愁
捜索者
127時間
メトロポリス(アニメ)

新鞍馬天狗
男はつらいよ #45寅次郎の青春
遥か群衆を離れて
男はつらいよ #46寅次郎の縁談
ハクソー・リッジ




キッド ★★★☆☆
1921米。68分。チャールズ・チャップリン監督・脚本・製作・音楽・主演。

ある日、散歩していた主人公は赤ん坊を拾ってしまう。
5年後、主人公は成長した子供と暮らしていた。
一方、赤ん坊を捨てた婦人はその後成功して、息子を探していた。

白黒。無声映画。

言葉は無いけど、動きで笑える。
感情も伝わってきて、最後は感動的。
チャップリンはトーキーやカラーになる前の方が良かったかもしれない。




哀愁 ★★★☆☆
1940米。108分。マーヴィン・ルロイ監督。ヴィヴィアン・リー。ロバート・テイラー。

第一次世界大戦中のロンドン。
イギリス軍の大尉クローニンと踊り子のマイラが出会って結婚を誓い合う。
しかし、クローン戦死の連絡が入り、マイラは身を持ち崩してしまう。

このすれ違いはどうにもならないな・・話の運びがとてもうまいと思う。面白かった。
マイラの選んだ結末は悲しい。




捜索者 ★★★★☆
1956米。119分。ジョン・フォード監督。ジョン・ウェイン。ジェフリー・ハンター。ヴェラ・マイルズ。ナタリー・ウッド。

南北戦争終了から3年。
故郷に帰った主人公は、兄夫婦を殺害して姪を攫った先住民のコマンチ族を追う。

今作のジョン・ウェインは協調性に欠ける孤独な役。
ラストの寂しそうな感じが印象に残った。

それでも、ジョン・ウェイン自身にはいつもの様に人を惹き付ける魅力があるので、一匹狼という設定ながらみんなのリーダーみたいに見える。
一匹狼は似合わない人なんだろうな。

ジョン・フォード監督作品では「駅馬車」や「荒野の決闘」をしのぐ評価だそうだ。
個人的には「駅馬車」を推すけど、今作も良かった。
西部劇らしく楽しめて、ストーリーも凝ってる。
やっぱり西部劇は楽しいのが一番だと思う。



127時間 ★★★☆☆
2010米英。94分。ダニー・ボイル監督。ジェームズ・フランコ。

実話ベース。

主人公は登山中のアクシデントで岩に腕を挟まれてしまう。脱出も、助けを呼ぶことも出来ず、体は衰弱していく。
ついに5日間が経過し、彼は決断を下した。

先日観た「ロスト・バケーション」を思い出す。元になった実話もすごいが、これだけの映画になるのは大したものだと思った。
臨場感、迫力がすごい。
決断のシーンは、見ていられない。




メトロポリス ★★★☆☆
2001日。107分。りんたろう監督。大友克洋脚本。手塚治虫原作。

アニメ。

人間とロボットが共に暮らす巨大都市・メトロポリス。

レッド公がロートン博士に作らせた少女型のロボット「ティマ」を巡る物語。

ロボットの描き方や迫害など、昔懐かしい感じがするSF。

手塚マンガのスターが勢揃いなのも懐かしかった。
ググったら、かなり初期の作品だった。この頃からレギュラーキャラは揃っていたんですね。

2000年台のアニメだけあって、絵がきれい。CGもたくさん使われてる。




新鞍馬天狗 ★★★☆☆
1965日。77分。安田公義監督。市川雷蔵。五味龍太郎。中村玉緒。

舞台は幕末の京都。長州藩が蛤御門の変で朝敵になる少し前だと思われる。

黒装束で身をを包んだ謎の剣士、鞍馬天狗の活躍を描く。

市川雷蔵が格好良い。中村玉緒が、当たり前だけど若い。

ひょんな事で知り合った好青年が、新撰組に入って敵となる。
天狗は気に掛け、江戸に戻るように話す。

その他、少年との交流などベタな人情話もなかなか良かった。

時代劇らしい、気持ちの良い作品。
今でも色褪せないと思う。




男はつらいよ #45寅次郎の青春 ★★★★★
1992日。101分。山田洋次監督。山本直純音楽。渥美清。風吹ジュン。永瀬正敏。吉岡秀隆。後藤久美子。夏木マリ。

小芝居は今回が最終回。舞台は明治時代の日本。
寅さんは「ハムレット」を翻訳する博士。
そこへ、満男と泉が駈落ちして逃げ込んでくる。寅さん博士は追手を退治して助けてやるのだった。

寅さんは宮崎の美容師と恋をする。
一方、満男と泉の恋にも新しい展開が。
母親の病気で泉は名古屋へ帰ってしまうのだった。

寅さん大怪我する!のニュースなど、ベタだけどほのぼのとした笑いは健在。

玄関の鐘のエピソードが印象に残った。風吹ジュンのツンデレな、気の強い女性がとても良かった。
宮崎から帰るシーン、満男の寅さんへの分析はグサッと来た(笑)。
東京駅で泉と別れるシーンは切ない。

最近の寅さんには寂しさを感じていたけど、本作は久々に良かった。

「御前様」役の笠智衆は、本作が最後の出演。
数作前から座ってるシーンしか無くなってたので、気持ちの準備は出来ていたけど(そもそもリアルタイムで観てる訳じゃないけど)、やっぱり寂しい。

あと、寅さん痩せたなあ。新作は残り3作。大事に観なければ。
山田洋次監督には、いつまでも元気でいて欲しい。




遥か群衆を離れて ★★★☆☆
1967英。168分。ジョン・シュレシンジャー監督。トマス・ハーディー原作。ジュリー・クリスティ。テレンス・スタンプ。ピーター・フィンチ。

19世紀イギリスの牧羊地エセックス地方を舞台に、美しい女性バスシーと求婚者達のロマンを描いた物語。

168分と長め。インターミッションあり。

美しいけど我儘すぎて、今ひとつ感情移入出来ない主人公だった。
後半は落ち着いてくるんですけどね。どうしても前半の印象が残ってしまう。

牧羊地の風景や当時の暮らしぶりなど、映像はとてもきれい。

ストーリーは今イチ。
悪くはないんだけど、主人公のせいで求婚者達が「なぜ、こんな女性に固執するんだろう」って思えてしまうんですね。
内容の割に長いし。

惜しい映画だと思う。




男はつらいよ #46寅次郎の縁談 ★★★★★
1993日。104分。山田洋次監督。山本直純音楽。渥美清。松坂慶子。吉岡秀隆。倍賞千恵子。

満男の就職活動。
うまくいかなくて、家出してしまう。
寅さんは、瀬戸内の小さな島から来たハガキを手掛かりに探しに行く。
そこでまた、恋が芽生える。

満男の苦しみは分かる。でも、面接でこんな事言ってたら通らないだろうとも思う。
経済学部だから事務系採用だろうし。
我々は映画を観てるから良い子だと分かるけど、勿体ない。

松坂慶子は27作目「浪花の恋の寅次郎」以来、久々の登場。この人の明るさは寅さんに良く似合う。

夜、寄合から帰ってきた寅さんに葉子(松坂慶子)が
「月がとってもきれい」って言うシーンがある。
これは、漱石の
「月がとっても青いなあ」
に引っ掛けてるんだろうか。前後からして、そうなんだろうな。

「釣りバカ日誌」の浜ちゃん(西田敏行)がゲスト出演して、「とらや」の前を通り掛かる。
違和感は全然無い。ほっこりする。

御前様は姿を見せないけれど、元気な設定になってる。
こういうのは良いなと思う。




ハクソー・リッジ ★★★☆☆
2016米。139分。メル・ギブソン監督。アンドリュー・ガーフィールド。サム・ワーシントン。

主人公は自分の信仰を守り、“良心的兵役拒否者”として、従軍は希望するものの銃を扱うことは拒否する。
軍法会議に掛けられたり、紆余曲折の末に衛生兵として銃を持たずに戦場へ行くことを認められる。
激戦地で負傷者を75人も救出し、“良心的兵役拒否者”として初めて“名誉勲章”を受ける。

アメリカ人の信仰についての描写が今ひとつ理解しにくいこともあって、前半は主人公が勝手なやつに見える。

日本軍は完全にモブ扱いだし、正直あまり好感は持てなかったが、話が進むにつれ面白くなってきた。
最後は感動した。