外出も多少しつつ、相変わらず映画を観ています。
【今回観た作品】
ロビンフッドの冒険
トータル・リコール
刑事コロンボ#32忘れられたスター※TVドラ
ハリー・ポッターと秘密の部屋
ニコライとアレクサンドラ
怒りのガンマン/銀山の大虐殺
スターリンの埋葬狂騒曲
レベッカ
若草の頃
ノッティングヒルの恋人
ロビンフッドの冒険 ★★★☆☆
1938米。102分。エロール・フリン。オリヴィア・デ・ハヴィランド。
イングランドのリチャード国王は、十字軍の帰路で捕らえられてしまう。不在中に、王弟ジョンはサクソン人に圧政を敷こうとする。ロビン・フッドはサクソン人を助けて戦う。
以前に観た「ロビン・フッド(2010年。米英)」の印象が残っているので、比べてしまうけど、こちらは約70年も前の作品。なので、題材は同じだけど全くの別物。
こちらはこちらで面白い。
2010年の方とは比べ物にならないが、この年代の映画にしては映像がとてもきれい。衣装も良い。アカデミー賞の美術賞を受賞したそうだ。
ロビン・フッドは緑色の服と帽子、頭には羽根を差している。一般的なイメージに近い。
トータル・リコール ★★★★☆
1990米。113分。ポール・バーホーベン監督。フィリップ・K・ディック原作(追憶売ります)。アーノルド・シュワルツェネッガー。シャロン・ストーン。
時は西暦2084年。記憶を操作された主人公が、自分の正体を確かめようとリコール社の擬似体験旅行に行った事から命を狙われる。
リメイク版(2012。米加)でなく、シュワちゃんとシャロン・ストーンの方(1990。米)を観た。
当時の第一級の映画だと思うけど、特撮やメイクなどは今観ると安っぽく、B級映画みたいな雰囲気を感じてしまった。
ロボットのタクシーや、ドームの外に出た時の顔みたいにデフォルメされた表現はそれほど劣化を感じないんですが。
これはSFの宿命かと思う。本物が無くて、空想を実体化した物(ミュータントなど)は、技術が古くなると観る側がリアリティを感じられなくなってしまいますね。
でも、これも味。古くなっても造形は良いと思うし、個人的には好きだ。ちょっとグロい所はあるけど。
一方で、最近のCGってやっぱり大した技術なんだと再認識した。
話はとても面白い。
記憶の謎は使いすぎると訳が分からなくなるので、程ほどにしてる。(小説なら、こちらを深掘りしても面白くなりそう)
アクションが多めで、とてもテンポが良い。良く出来た映画だと思った。あっという間の2時間だった。
刑事コロンボ #32忘れられたスター ★★★★☆
1975米。ピーター・フォーク。
往年の大女優が、カムバックしてミュージカルを上映しようとする。夫に資金提供を断られて殺害してしまう。
今回も、いつも通り面白かった。
いつも以上だったのはラスト。最後に秘密が明かされ、急展開する。とても良かった。
今回はメインの事件の他に、コロンボのキャラを感じさせるエピソードが豊富だった。
事件で夜中に叩き起こされたコロンボが、ボロボロの格好で現れたり。警察内で射撃の訓練をサボってることがバレちゃったり(コロンボは銃が嫌いなんですね)。
まだコロンボを観た事が無い人に、“コロンボってどんな話なの?”って聞かれたら、今作をまず観るようにお勧めしたい。
ハリー・ポッターと秘密の部屋 ★★★☆☆
2002米英。161分。クリス・コロンバス監督。J・K・ローリング原作。ダニエル・ラドクリフ。エマ・ワトソン。ルパート・グリント。ケネス・ブラナー。
新学期を迎えてハリー・ポッターは2年生になる。
ホグワーツ魔法魔術学校には秘密の部屋があって、中にはすごい怪物がいる。ハリー・ポッターと仲間たちは秘密の部屋へ向かう。
ハリー・ポッターシリーズ第2作。今作も久し振りに観た。やっぱり面白い。ハリー・ポッターやハーマイオニーたちが少し大きくなって、可愛らしい&懐かしかった。
ニコライとアレクサンドラ ★★★☆☆
1971英米。189分。フランクリン・J・シャフナー監督。ローレンス・オリヴィエ。マイケル・ジェイストン。
歴史ドラマ。ロシア帝国最後の皇帝ニコライ二世と皇后アレクサンドラの話。第一皇子アレクセイ皇太子の誕生から、ロシア革命によって一族と共に処刑されるまで。
189分と長い。インターミッションあり。
映像はきれい。お金を掛けてると思わせる大作。
歴史物らしく、皇帝をはじめ、レーニンやスターリン、ラスプーチンなどお馴染みの人物がたくさん出てくる。
ロシア革命の頃なので、前半は日露戦争と重なってて日本が結構話題に出る。「坂の上の雲」の時代、ロシア側はこんな感じだったのかと思うと興味深い。
革命の進行につれ、ロマノフ家は没落して行く。観ながら、フランス革命や、清のラストエンペラー等を思い出した。
皇帝の元でたくさんの血が流れている訳で、同情は出来ないけれども・・
最後の静寂は、とても怖かった。
怒りのガンマン/銀山の大虐殺 ★★★☆☆
1972伊。94分。ジャンカルロ・サンティ監督。リー・ヴァン・クリーフ。ピーター・オブライエン。
マカロニウエスタン。この監督は、セルジオ・レオーネ監督の「ウエスタン」等で助監督をしていたそうだ。
賞金首となった無実の若者を、保安官が助けて旅をする。
リー・ヴァン・クリーフは今作でも渋くて格好良い。
マカロニなので、もっとひねってあるかと思った。らしさはあったけど、そこまででもなかった。
撃ち合いのBGMが、何故かドリフに似てた。ドリフのコントで、最後にセットが滅茶苦茶になる時の音楽。もちろん、影響を受けてる訳じゃないだろうけど(年代的には近いが、さすがに無いと思う)、ちょっと笑ってしまった。
スターリンの埋葬狂騒曲 ★★★★☆
2017英仏。107分。アーマンド・イアヌッチ監督。スティーブ・ブシェミ。サイモン・ラッセル・ビール。
独裁者スターリンが倒れた。イリヤ、フルシチョフの後継者争いが始まる。
舞台になったソビエト連邦は、“鉄のカーテン(の向こう側)”って言われてた頃かと思うけど、血も涙もない独裁者スターリンが国民を監視させ、片っ端から粛正している、そんなイメージ。
市民だけでなく指導者達も、ひとつ判断を間違えれば殺されてしまう。そんな恐ろしい国で、スターリン亡き後の難しい状況下、熾烈な勢力争いが繰り広げられる。
映画は、そんなソビエト連邦の指導者達を、突き放した目線でとてもシニカル(冷笑的)に描いている。
随所にブラックユーモアが散りばめられ、思わず笑ってしまう。同時に、当時のソビエト連邦指導者や市民のことを小馬鹿にしてるとも思う。
今では体制が変わってるとは言え、ロシア人がこの映画を観たら怒るだろうな。
製作者のセンスと、底意地の悪さを感じる。
でも、とても面白いのは確か。個性的な、珍味と言える映画だった。
レベッカ ★★★☆☆
1940米。130分。アルフレッド・ヒッチコック監督。ジョーン・フォンテイン。ローレンス・オリヴィエ。ジュディス・アンダーソン
貴婦人に雇われた付き人としてモンテカルロにやって来た主人公(名前無し)は、滞在中のホテルでイギリス人の大金持ちマキシムと恋に落ちる。
結婚してイギリスへ行くが、マキシムの邸宅(マンダレイ)では使用人で邸内を取り仕切るダンバース夫人に受け入れられず、亡くなった前妻レベッカの影に悩まされる。
いかにもヒッチコック監督らしい映画。この監督の作品を観る度に、同じ様に感じる。とても特徴のある、作家性の強い監督だと思う。
今作は、何と言ってもダンバース夫人(ジュディス・アンダーソン)の不気味さが素晴らしい。また、主人公のジョーン・フォンテインはとてもきれいで、演技も良かった。
ヒッチコック作品でよく感じる、引っ張りすぎやしつこさが少なくて見やすかった。
謎解きも、映画で理解できる程度の難易度で、この辺はこの監督って毎回上手いと思う。
主人公は、マンダレイで困難に遭って成長して行く。マキシムが、彼女に言ったセリフが印象的だった。(以下引用です↓)
今の君にはもう/私が好きだった/あのあどけなさはない/二度と戻らないんだね/私が消してしまったのだ/
本当のパートナーになったと認めた事が分かる反面、マキシムの身勝手さも感じた(笑)。
ただ、ここで切っておけばいいんだけど、この後更に(再び引用です↓)
消えた/わずかの間に君はすっかり大人になった/
と、繰り返しのセリフが続く。この辺がこの監督のしつこいところだと思う。
今作は、よっぽどマシな方だけど。
ヒッチコック監督の出たがりについて。
後半まで見掛けなかったので、今回は無いのかな?と思ったら。最後の方、レベッカの従兄弟が公衆電話で電話してるシーンで、脇を通り過ぎて行きました。本当に好きですね、この監督は(笑)。
若草の頃 ★★★☆☆
1944米。113分。ヴィンセント・ミネリ監督。ジュディ・ガーランド(次女・エスター)。マーガレット・オブライエン(四女・トゥーティ)。
ミュージカル。
四姉妹という類似点もあり、「若草物語」を連想してしまうが、原題は「Meet Me in St. Louis (セントルイスで会いましょう)」で、 若草物語(原題「Little Women(少女たち)」)とは関係無さそう。
邦題は意識して付けたんでしょうし、影響は受けているのかも知れませんが。
主演は次女のジュディ・ガーランド。見覚えがあると思ったら、「オズの魔法使」の人だった。色々あって、早死にした女優。
四女のマーガレット・オブライエンは、先日観た「若草物語」(1949年製作のもの)の三女(ベス)役だった。製作(出演)はこちらが先。
古き良き、暖かい家族を描いた映画。日本だと「サザエさん」みたいな感じか。ほのぼのとしてる。
ノッティングヒルの恋人 ★★★★★
1999英米。123分。ロジャー・ミッシェル監督。ジュリア・ロバーツ。ヒュー・グラント。
ロンドン西部の町“ノッティングヒル”。ウィリアムが営む小さな本屋に、ハリウッドスターのアナが偶然訪れる。二人は恋に落ちる。
楽しい映画だった。
有名人がある日、自分の住む町に現れて、自分の事を好きになったら。
そんな、誰もが空想したことがあるような、夢みたいなお話。
昔読んだ少女漫画で、アイドルが主人公のクラスへ転校してくる話があった。男性アイドルの時は主人公を好きになったし、女性アイドルは恋のライバルになった。この映画を観て思い出した。
もっと有名な所では、“ローマの休日”。王女と女優、新聞記者と本屋の違いはあるけど、作りは似てる。最後の山場が記者会見なのは、オマージュなのかもしれない。
と言うか、古くは落語の“目黒のさんま”や“ねぎまの殿様”、時代劇の“水戸黄門”や“暴れん坊将軍”、“遠山の金さん”もこの系統か。
こういう話は受けるんでしょうね。
アナは大女優なんだけど、とても良い人。
妹の誕生日パーティーに来て、ブラウニーをゲットする所は良かった。所々で、スターだけど素顔は普通の人と変わらないって姿を見せる。
アナだけじゃなく、この映画は悪い人が出てこない。友人達はもちろん、ウィリアムにとても優しい。良い人たち。
ルームシェアしてる売れない芸術家のスパイクも、おバカだけど人は悪くない。
アナの周りの業界関係者も、ウィリアムからアナをガードしようとするけど、必要以上に邪険にはしない。
リッツ・ロンドンのフロントなんて、対応が洒落ていて、とても良い人。
(その後のギャグは笑えなかったけど)
この映画が気持ち良く観られた一因だと思う。
大女優がなぜ、小さな本屋さんを好きになるのかは描かれてない。接点は、店でのやり取りと、その後道でぶつかってオレンジジュースをかけてしまった時しかないけど、弱い。
でも、どう描いてもリアリティは出せないだろうし、こういう映画なんだから問題ないと思う。
ジュリア・ロバーツはきれいで、ヒュー・グラントはイケメンだった。最近あまり聞かなくなったけど、“甘いマスク”って表現が似合う気がする。
“ローマの休日”と結末は全然違うけど、こちらもとても良かった。てっきり、それぞれの世界に戻るんだと思ってた。
超ハッピーエンドで、気持ち良い映画だった。
疲れた時や落ち込んだ時に良いかも。