引き続き、必要以外は外出せずに家で映画を観ています。

ガス燈 ★★★☆☆
1944米。114分。ソロルド・ディキンソン監督。パトリック・ハミルトン原作。シャルル・ボワイエ。イングリッド・バーグマン。ジョゼフ・コットン。
(1940年版もあるそうだけど、そちらは観ていません)
昔の白黒映画。前半は単調で退屈。
迷宮入りした殺人事件、妻が精神的に追い詰められたり、全体的に間延びしてる所など、ヒッチコック映画を連想した。話自体は面白い所も。
あくまで“昔の名作”なんでしょう。観客も昔とは違うし。と思って観ていたら、最後の30分は嘘みたいに面白かった。何だこれは。これが名画って事か。流石だ。
被害者とは言え、旦那に振り回されるばかりの弱々しい奥様にイラっとした。それだけに最後、逮捕された旦那との対話シーンは良かった。イングリッド・バーグマンはこれでオスカーを獲ったそうだけど、確かに印象に残った。最初のイライラも含めて。

デイ・アフター・トゥモロー ★★★☆☆
2004米。124分。ローランド・エメリッヒ監督。デニス・クエイド。ジェイク・ギレンホール。エミー・ロッサム。
地球温暖化の影響で、突然氷河期が訪れる。パニック映画。
氷河期を引き起こす理屈がよく分からなくて「トンデモ理論か?」と思ったが、科学的な根拠がある話だそうだ。
昔、氷河期の話を読んだり見たりして、怖かった事を思い出した。この映画も、SFながらリアルな怖さを感じた。
途中でメキシコがアメリカに対して国境を閉鎖する場面があるんだけど、現実を考えると皮肉だ。

愛と死の記録 ★★★☆☆
1966日。92分。 蔵原惟繕監督。渡哲也。吉永小百合。中尾彬。
2人は恋に落ちる。しかし青年は幼い頃に広島で被爆していた。原爆症が現れてくる。
昔の青春映画。映像は白黒。映像だけでなく、セリフや演出も昔っぽい。昔の映画ってこんな話し方だなって。貶している訳では無く、単純な感想ですが。
渡哲也と吉永小百合は初共演で、付き合うきっかけになった映画だそうだ。
景色やファッションだけで無く、オートバイにノーヘルで二人乗りする所など、時代だなと思う。それにしてもみんな若い。20歳は超えている筈だけど、中尾彬はともかく渡哲也と吉永小百合は童顔で、まだ可愛らしい感じがする。この映画の渡哲也は渡瀬恒彦に良く似てた。中年以降は感じた事が無いけど、やっぱり兄弟なんですね。
後半、原爆症に苦しむ所では、実生活でも病気がちだった姿が被って、見てて辛かった。
ラストはどうかと思う。(ネタバレになりますが→→→ヒロインが自殺)救いが無さすぎるし、安易な気もする。これも昔風なのか。あるいは、当時は実際にこんな事があったのかも。今、こうした映画を作るならこんな結末にはしない気がする。
余談ながら、寅さんのおばちゃん(三崎千恵子。今作では吉永小百合の母親役)はこの頃からおばちゃんだった。・・と思ったら、寅さんの映画第1作は1969年だった。この映画から僅か3年後なんですね。

あやしい彼女 ★★★☆☆
2016日。125分。水田伸生監督。多部未華子。倍賞美津子。要潤。小林聡美。
韓国映画「怪しい彼女」(2014年)のリメイク。70歳のお婆さんがある日、20歳になっていた!?多部未華子のお婆さん(中身だけ)役が可愛らしい。この人、こんなに歌が上手いとは知らなかった。
「ローマの休日」へのオマージュが少し入ってる。最後にベスパ(スクーター)で旅に出る所はニヤリとさせられた。

刑事ジョン・ブック 目撃者 ★★★★★
1985米。113分。ピーター・ウィアー監督。ハリソン・フォード。ケリー・マクギリス。ルーカス・ハース。
殺人を目撃したアーミッシュ(キリスト教の宗派。少数派で前近代的な生活を送っている)の少年と母親を、一人の刑事が守ろうとする。
昔、映画好きな友達に勧められた時以来、2度目の鑑賞。久し振りに観て、やはり傑作だと思った。
信頼した上司に事件の報告をした為に、口封じで命を狙われてしまう。警察内部の犯罪がどこまで広がっているのか分からず、不気味だ。アーミッシュという異文化の村で逃亡生活。未亡人との恋愛。色々な要素が溶け合っている。
最初から最後まで隙が無くて、2時間が短く感じた。

コクリコ坂から ★★★☆☆
2011日。91分。宮崎吾朗監督。
佐山哲郎、高橋千鶴原作。長澤まさみ。岡田准一。アニメ。
青春映画。舞台は東京オリンピック開催直前の横浜。由緒ある建物であり文化部の部室棟である「カルチェラタン」の取り壊しを巡る騒動。映像がきれいで、素敵な建物だと思った。同様な事例が全国の学校であるみたいで、時々ニュースで見る。中には古くて危険な建物もあるんだろう。映画では残せて良かった。海と俊の2人もハッピーエンドで、良い結末だった。
昔の映画っぽいノリで、映像は最新のきれいなアニメ。狙いが面白かった。好みで言えば、この内容なら実写で観たいと思ったけど。でも実写の青春映画って、変に中二病みたいなのがあるから、そうなるとつまらないかな。
声優についての感想。ジブリって主役に専門の声優でなく俳優を使ってることが多いけど、これまでは実写みたいな雰囲気を出したいのかな、と思うくらいであまり気にして無かった。今作を観て、やっぱり俳優の魅力は容姿も込みだと感じた。有名俳優の名前は売りになるんだろうけど。うーん。演技はともかく声は悪い。アニメは詳しくないけど、今回はちょっと文句を書きたくなった。

ドラえもん 新・のび太の日本誕生 ★★★☆☆
2016日。103分。八鍬新之介監督。藤子・F・不二雄原作。水田わさび。大原めぐみ。アニメ。
ドラえもんは子供の頃大好きで、よく観た。道具は今でもよく覚えている。やっぱり良い。

機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 ★★★★★
1981日。134分。富野喜幸監督。アニメ。
BS11で放送していたので観てみた。1番最初のシリーズで、テレビ放送のダイジェスト版。映画第2作。
シャアはガルマ戦死の責任を取って失脚。セイラとの関係が少しずつ明らかになる。改めて、この兄妹は人気が出た訳だと思った。
一方のアムロはホワイトベースを脱走する。徐々に成長していくが、シャアとは比べ物にならない格好悪さ。等身大の魅力・・なのかな。良く言えば。
敵だけど、ランバ・ラルは立派だった。レストランでの邂逅など、エピソードも良かった。
マチルダ、リュウが戦死。カイと知り合ったミハルの死。今作は戦争が激化して、悲しい話が多かった。タイトル通りか。
後半はシャアが再び登場。ホワイトベースは南米のジャブローへ。ガンダムと、シャアのズゴックとの戦いは見応えがあった。最近の金ローで観たアニメに比べると、昔の作品だけに絵は粗い。だけど、内容は今でも面白い。改めて名作だと思った。

シーズンズ 2万年の地球旅行 ★★★☆☆
2015仏独。97分。ジャック・クルーゾ、 ジャック・ペラン監督。先日観た「オーシャンズ」の陸上編みたいな映画。監督も同じ。きれいな映像で、「オーシャンズ」と同様に良くこんなに撮ったものだと思った。自然との共存の大切さを改めて感じた。

男はつらいよ21 寅次郎わが道をゆく ★★★★☆
1978日。103分。山田洋次監督。山本直純音楽。渥美清。倍賞千恵子。木の実ナナ。武田鉄矢。竜雷太。
小芝居では寅さんが宇宙人で、UFOが迎えに来る。そろそろネタ切れか。
今回のマドンナは木の実ナナ。レビューの踊り子さん。武田鉄矢が九州の田舎から出てきた青年役で、いい味出してる。

ぼくらの七日間戦争 ★★★☆☆
1988日。94分。
菅原比呂志監督。宗田理原作。小室哲哉音楽。宮沢りえ。大地康雄。佐野史郎。賀来千香子。
厳しい学校に反発して、生徒達は家出。廃工場に立て籠もる。
宮沢りえが可愛らしい。学校のシーンは今観ても不愉快。家出後は大人達を振り回す。戦車や機動隊が出てきて、コミカルで派手な戦い。教師が凄く嫌なキャラなので結構スッとする。ラストの花火も楽しくて良かった。

ミッドナイト・イン・パリ ★★★★☆
2011西・米。94分。ウディ・アレン監督。
オーウェン・ウィルソン。レイチェル・マクアダムス。
主人公はシナリオライター。作家への転身を目指している。旅行先のパリで、2010現在から、あこがれの“黄金時代”1920年へタイスリップしてしまう。
大人のためのおとぎ話。大人と言ってもセクシーな意味ではない。ほのぼのファンタジー。ヘミングウェイとかピカソとか、色んな有名人が出てきて楽しい。パリの映像が美しい。
オチも面白い。1920年の人も、主人公と同様に過去を美化して、19世紀こそ黄金時代だと言っていた。そこで主人公は、黄金時代を追いかける事に意味が無いと気付く。
主人公が言う、“ “現在”って不満なものなんだ。それが人生だから。”確かにそうかも。

カンフー・ヨガ ★★★☆☆
2017中印。107分。スタンリー・トン監督。ジャッキー・チェン他製作総指揮。ジャッキー・チェン。アーリフ・リー。レイ(EXO)。ソーヌー・スード。
ジャッキー・チェン版のインディ・ジョーンズか。と思ったら途中でセリフに出てきた。自覚してるのね。インドや中東の映像が新鮮できれい。アクションも良い。最後にみんなで踊るところがインド映画っぽい。ジャッキーの明るさがインド映画に良く合ってる。

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル ★★★☆☆
2006日。123分。水田伸生監督。一色まこと原作。須賀健太。篠原涼子。西村雅彦。北村一輝。
原作は読んでいないので、映画のみの感想。幽霊が見える様になった少年が、父親達の秘密を知る。ホラーというよりも家族のドラマに重点が置かれた、ほっこりコメディ。
西村雅彦の誤解はもっと早く解けててもいいんじゃない?とか、幽霊のお嬢さんが高校生なのに老け過ぎとか、粗はあるけど許容範囲。

アビス ★★★☆☆
1989米。171分。ジェームズ・キャメロン監督。エド・ハリス。メアリー・エリザベス・マストラントニオ。
海底油田で原子力潜水艦が行方不明になる。採掘基地の作業員が潜水艦に乗って探しに行く。そこで未知の生命体に遭遇する。
最初の30分でキャラを立てて、本題に入る。海底という不自由な状況設定といい、上手い作りだと思った。絵もきれいで、引き込まれる。途中までSF色が薄めなので、最後の急展開には驚くけど感動する。
ただ、完全版とは言え171分はちょっと長い。

遠すぎた橋 ★★★☆☆
1977英米。175分。リチャード・アッテンボロー監督。ロバート・レッドフォード。ジーン・ハックマン。マイケル・ケイン。ショーン・コネリー。アンソニー・ホプキンス。
第二次世界大戦末期。ノルマンディー上陸作戦で反攻開始した連合軍は敗走する独軍を追うが、補給線が伸び切ってしまう。マーケット・ガーデン作戦の話。
大作。出演者も豪華。先日観た「パットン大戦車軍団」のパットンみたいな強烈なキャラが出て来ないので、凄く真面目な映画に感じる。
マーガレット・ガーデン作戦はとても無謀な作戦だったらしい。映画を観る限り、確かに酷い。特に後半の激戦は悲惨だ。しかし、どこかで日本軍を思いながら観てしまうので、まだ全然ましじゃないか、とも思えてしまう。
連合軍には物資が豊富にある。不足してるのは、うまく渡せて無いだけ。兵士が飢えてる場面も見た事が無い。また、映画とは言え、接収する家に対しての態度も紳士的だ。
途中、解放した街で熱狂的な歓迎を受ける。戦争は支持出来ないが、大衆に支持されない戦いはもっとダメだと思う。
長いので疲れるが、観ておくべき作品だった。

追想 ★★★☆☆
1956米。105分。アナトール・リトヴァク監督。マルセル・モーレット原作(「アナスタシア」)ユル・ブリンナー。イングリッド・バーグマン。ヘレン・ヘイズ。
第一次世界大戦後のパリ、コペンハーゲン。ロシア帝国のアナスタシア皇女が生きていた、という伝承を元にした話。記憶喪失のそれっぽい女性を使って成りすましを企んだら、実は本物だった。
思ったよりつまらなかった。イングリッド・バーグマンはきれいだけど、映画の時には40歳。この子供っぽい役は、もう少し若い女優が似合う気がする。

ニキータ ★★★☆☆
1990仏。115分。リュック・ベッソン監督。アンヌ・パリロー。ジャン=ユーグ・アングラード。チェッキー・カリョ。ジャン・レノ。麻薬中毒の少女が捕まって終身刑になるが、服役する代わりに秘密警察の訓練を受けて暗殺者になる。
付き合い始めた彼との日常生活と、任務のギャップが凄い。舞台はパリ、ベニス。街並みが美しい。結末が中途半端。続編を作るつもりだったのかな。
本筋とはあまり関係ないが、無骨なニキータが化粧をして凄くきれいになるシーンがある。女優だからきれいなのは当然かもしれないけど、そこまでは本当に可愛くなくて、メークって凄いんだなと思った。

刑事コロンボ #22第三の終章 ★★★☆☆
1974米。ピーター・フォーク。
出版社の社長が人気作家の殺人を企む。今回は推理小説の結末がキーになってて、少し地味だけど面白かった。

アパッチの怒り ★★★☆☆
1954米。79分。ダグラス・サーク監督。ロック・ハドソン。バーバラ・ラッシュ。
父の遺言を守って白人と共存しようとする兄のターザ。あくまで戦おうとする弟。映画が史実通りとは限らないが、先住民も一枚岩ではなかったんだろう。今作は弟とジェロニモが鉾をおさめてうまく折合いがついたが、白人に付け込まれる事もあっただろう。
日本でも、スケールが全然違うだろうけど古代には先住民と新たに渡来した人達の争いがあっただろう。そんな事を思いつつ、アメリカの歴史を題材にした今作を興味深く観た。