久々に読みました。司馬遼太郎で1番好きな作品かもしれません。ストーリーも面白いし、人物の評価や考え方などたくさん影響を受けました。

劉邦がなぜ項羽に勝てたか。
劉邦は空っぽな、大きな袋で、優秀な人がその中に入って働けば良い。普通の人は、自分自身の能力以上の事は出来ないが、劉邦の場合は人が入れ替われば何でも出来るので限界が無い。
この描写にはびっくりしました。こんな人間がいるのか。こんな事が出来るのか。考えたものです。
大人になった今、近い人は居たような気がします。

韓信が見出された時の話も印象的でした。
処刑を止めた夏侯嬰、巴蜀・漢中へ落ちていく劉邦軍から脱走兵が続々と出る中、韓信だけ連れ戻した蕭何。

韓信と言えば、高い所に窓が空いている、という話も。
蕭何の価値がよく分からない韓信と、大切にしている劉邦。劉邦の方が、高い所に窓が空いていると言えるだろう。この表現を初めて読んだ時は、良く分かりませんでした。しかし、いつの間にか私自身の中に入り込んでいました。先輩や上司と自分を比べて、窓の場所について考える事がよくありました。今回読み返して、ここに書いてあったことかと改めて気付きました。

その他にも、儒者を圧迫した始皇帝の失敗、張良や陳平の作戦、劇的な活躍をする弁士たち。
書ききれないぐらいです。大きな影響を受けた本だと思います。

★★★★★