合気道の稽古で訪れる道場の壁に
なにか貼ってあった。
近づいてみるとカレンダーだった。
目立たないので今まで気づいていなかったが、
少林寺拳法のカレンダーであるらしかった。
各月に少林寺拳法ゆかりの地の写真と、
開祖と思しき人の言葉が書かれてあった。
そのうちのひとつがよい言葉であったので
携帯で写真を撮ってきた。
曰く、
「生きてさえおけば、命さえあれば、
人生は必ず変わるのである。
これを自分の信念としてたたき込め。
あきらめるなよ」
人生は変えるものではないと思っている。
人生は連続のものだから、
電車に乗っていれば窓の外の景色が変わっていくように
その場その場で見える景色は変わる。
この言葉では人生を変えよう、とは言っていない。
「必ず変わる」と言っている。
当たり前のことだけれど、
忘れられがちなことが
言葉になっている。
「あきらめるなよ」は変えることに対してでなく、
生き続けることにたいしてのはげましと思う。
「信念としてたたき込め」というところがいい。
わたしも忘れていた。
だからよい言葉と思った。