ずっと考える | 群衆コラム

群衆コラム

耳目を惹きつけて止まない話題の数々。
僭越ながらお届けいたします。

最近引っかかった言葉。

「好きなこと仕事にできる人ってほとんどいないですから」。

ボストンレッドソックスから

シカゴカブスに移籍した上原浩治投手が

ラジオに出て言っていた。



好きなことを仕事にできているかどうかは、

希望の仕事につけたかどうかではないと思う。

いろんな判断のしかたがあると思うが、

わたしの場合は

「四六時中どうすればうまくなれるのか考えていられるか」。

自然とそうなってしまう仕事なら、

それは好きなことだと思う。

幸せなことだと思う。



たぶん上原選手はどうしたら自分の球で

バッターを討ち取れるか

ずっと考えているだろう

(上原投手の球はメジャーの中では遅い)。

営業が好きな仕事という人なら、

どうすれば商品のよさを伝えられるか

ずっと考えているだろう。



それが苦痛でなくて

むしろ当たり前だからどんどんやる。

やるからどんどんうまくなる。

好きなことは仕事にしないほうがよい

という意見もあるけれど、

仕事がうまくなりたいなら、

好きなことであるのは条件と思う。



わたしの本質はケチでなまけものなので

好きでもないことに努力はできない。

ずっと考えていられない仕事なら

一時の収入源と割り切って、

区切りがついたら

やめてしまうのがよいかもしれない。

でも、ずっと考えていられることって

なんでしょうね。

そこで考え込んでしまうのである。