どこかのメーカーが（パナソニックだったか？）
レコードプレーヤーの新型を
何年かぶりに発表すると言っていた。
衰えぬアナログレコード人気に背中を押されて
発売することになったようだ。
新しいレコードプレーヤーは
モーターを工夫することにより
より雑音の少ないきれいな音で再生できる、
とのことだった。
いやまてよ。
レコードが好きな人って
あの雑音も含めて好きなんじゃないのか。
お宝レコードを紹介するラジオ番組で
「味がありますねえ～」と喜ばれるのは、
雑音が混ざった決してクリアとは呼べない音の
レコードだった。
わざとじゃなくて、そうなってしまった音。
そこに時代が刻まれていて、
聞く人を懐かしい気持ちにさせてくれる。
わたしはレコードを持っていないけれど、
レコードってそういうものだと思っていたから、
音がきれいになりましたというレコードプレーヤーは、
もはやあのレコードプレーヤーではないのではないかと
心配になった。
