そろそろ年初めの挨拶状を準備する時期である。
世間がとっくに年賀状を忘れ去ったこの頃合いを見計らい、
毎年この時期に挨拶状を書いている。
年賀状ではないから、
おめでとうなんてことは書かない。
だから喪中も関係ない。
そしてなにより、この時期は郵便屋さんが忙しくない。
混まない時期を狙うのは、観光も挨拶状も同じである。
うちで送る挨拶状は、紙からこだわる。
いや、こだわるというほどではないのだが、
官製はがきの紙質ではどうも味気なくていけない。
文字を書いても絵を描いても、
たのしい書き上がりとなる紙を選ぶ。
これに切手を貼る。
うちには古い切手が売るほどあるのでそれを利用しているが、
古い切手は額が小さいわりになにしろ大きい。
数枚貼ったら、差出人の住所を書くところはなくなる。
そこで頭をひねる。
どうしたら、適度な空間を確保しつつ
うまい配置で切手が貼れるか。
受け取った方にはそういうことも含めて、
挨拶状を楽しんでいただけたらと思う。