CYCPLUS G1 サイクルコンピュータ  - 実際に使って書く取扱説明書 | プロムナード

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最近、自転車を新調したのでそれに伴い、サイコン(サイクルコンピュータ)を取り付けた。以前にも使っていたことがあったが、当時のサイコンは車輪のスコープに磁石、フロントフォークに受信モジュールを取り付け、車輪が回転すると受信モジュールが電磁誘導によって励起される電流を検知し、ワイヤレスで信号を送ると車輪の径を基に走行距離と走行速度を計算して表示するというものだった。

ところが今回、サイコンを探してみるとそんな方法のサイコンは見当たらず、もっぱら今日びのサイコンはGPSで走行速度や走行距離、更に高度なども計測していることが分かり、まさに隔世の想いとなった。確かに従来の方法だと、サイコン本体と受信モジュールの両方に電源が必要だし、GPSによる方法であれば電源は一つなので、利便性は高まる。

ということで、今回そのGPS対応のサイコンを取り付けることにした。

調べてみると、相当な種類が発売されている様なのだが、自分的には走行速度と距離が分かればいいので、単純なサイコンを調達した。

機種名は"GPS BIKE COMPUTER G1"という型名のCYSPLUS社製のサイコン。

 


 

届いたサイコンを見ると、サイコン本体とマウンター、そして取説が同梱されている。その取説を見て各種設定をしようとすると、かなり手強い。というか、相当に手抜きな取説なのだ。どちらかというと、もう既に使用している人が、確認用として見る説明書みたいなものだ。

そこで、実際に使いながら、使い方をまとめてみた。

・ 基本的に電源ボタンは右上、設定ボタンは右下。但し例外もある。これがクセモノ。

・ 電源がオンになると液晶のバックライトが点灯する。点灯は電源が遮断されるまで常時オン。

・ 使用に先立ち、日本のタイムゾーンを設定する。下のボタンを長押しすると、Cxという表示が出る。そのまま何度か押してC4を表示させる。表示されたら、上のボタンを押すと下の表示が点滅する。そこで09が出たら、上のボタンを押して確定させる。その後、下のボタンを長押しすると、最初の表示に戻る。これでタイムゾーンが設定される。09というのは、UTC、GMTを基準と世界標準時に対して9時間早いので、その数字である。日本のタイムゾーンがいくつなのかという説明が取説にないので、そこで座礁する人も多そうだ。この値はあとで述べる完全リセットをしない限りは、電源がオフになっても維持する。

・ 電源オンの後、GPSを受信するまでの時間はおよそ3分くらいなので、それまでは計測はされずに表示を保持したまま。

・ GPSを捕らえた後で自転車が動き始めると、走行距離や走行時間の計測がスタートする。

・ 計測位置が移動している限り、表示はオン状態となるが、移動していない時とGPSが受信できない場合は、10分後に電源が落ちる。

・ 動作を止めるとおよそ10分後に自動的に電源がオフとなる(表示が消える)が、電源を入れるとオフになった時の計測データを表示する。移動を始めると、その計測データから連続して計測が始まる。

・ 右上の電源ボタンを長押して電源を落とすと、計測データがリセットされる。新たに計測を始める時はこの方法で行う。但し、積算データのTOT(Total Time)、ODO(Total Odometer)は保持される。

・ 積算データを含めて計測データを全てリセットする時、つまり工場出荷状態に戻す時は、右下ボタンを長押ししてC7を表示させると「RECOVER」が表示されるので、そこで右上ボタンを押すと「RECOVER」の表示が点滅する。その後、右下ボタンを2回押すとバックライトが3回点滅し、すべてのデータがリセットされる。この場合、GPSのタイムゾーンもリセットされる。

・ 充電はUSBケーブルで行う。USBは本体側がMicroUSB、電源側がUSB-A。

・ 通常画面に戻る時は設定ボタンを長押しする。

・ MAX最高速度・NOW現在速度・AVG平均速度の表示は電源ボタンを軽く押すと表示が変わる。

 

・ GPSの受信による表示へのタイムラグはおよそ3秒。恐らく3秒に一度の計測?従って、その間の走行距離や時間はカウントされない。

 

・ 走行距離の表示は数字で4桁。9999mまでは1m単位で表示、9999mを超えると100m単位に切り替わる。従って上限は999.9kmということになりそうだが、その後は1kmが最小単位となるのかは不明。




 

実際に使ってみると上記の手順を理解して使用すれば問題なく動作するし、使い勝手も頗る良い。視認性も良いし、秀逸なサイコンだ。ただし、これを自転車のハンドルに装着する方法は、付属品であるゴムバンドで締め付けるというところが経年劣化などを鑑みると、ちょっと心もとない。そこで、別のメーカーのマウンターを探してみると、Garminなどを含めて他社製サイコンとの相性もよい、格安のマウンターが見つかったが、これがちょうどよい。写真がそれだ。装着できるハンドル径も広い幅があるし、使い勝手も良い。サイコンの取り外しは90度捻れば簡単に外れる。盗難などの防止として、自転車から離れるときには、そうやって外せばよい。

 

このマウンターを付け、液晶画面に保護フィルムを被せれば完璧である。