AKB48第五回総選挙 - 票の分布状況を数値で分析してわかること | プロムナード

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さて、第五回AKB48総選挙も無事に終わったので、先の選挙との票の分布差状況について分析する。

分析方法としては、前回のブログで使った方法、すなわち「相加平均(単純平均)と二乗平均平方根との乖離状態」を計算し、結果を数値で表して比較する。

前回のブログ: http://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-11546963003.html
二乗平均平方根の算出方法はこちら -> http://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-11484089694.html


計算結果をまとめると、

2011 相加平均    27,033 
二乗平均    40,636
    集中度    1.50

2012 相加平均   28,025
二乗平均   36,823

    集中度    1.31

2013 相加平均   46,263
二乗平均   56,476

    集中度    1.22

となる。完全にバラけている場合には集中度は1.00だ。集中度の数字が大きいほど、乖離具合は大きいことになる。

以前にも述べた様に、この乖離度が低いほど、つまり二乗平均平方根の値が相加平均(単純平均)に近いほど、票は特定のメンバーに偏ることなく広く分布しているということを表す。

今回の結果を前回と前々回と比較してみると、

今回の総選挙では過去の実績と比べて、更に票が分散してばらけてきているということになる。

確かに、いわゆる神7の交代や、上位メンバーへの票の集中現象が見られなくなったことなどを見ても、票の拡散が進んでいることが理解できる。

この傾向は過去3年連続しており、来年総選挙があるとすれば、若年メンバーの更なる躍進やそれを支えようとするファンの動向などを鑑みると、篠田麻里子さんの卒業なども踏まえ、同様な票の拡散傾向で進む可能性が大きい気がする。

従って、更に票読みが難しくなることから識見者たちのコメントや下馬評も含めて今後も話題は尽きないだろうし、上位陣が不動というマンネリについても極く自然に防ぐことができるわけだ。ガチ選挙とはいえ、エンターテイメント性としてはスゴすぎる演出である。

勝ち馬とは、「計算した結果に従ったから勝ったのではなく、行動した結果を計算してみたら理論通り」ということなのかもしれない。