ドイツにおける太陽光発電の実態  - つまり、原発に頼るしかないのか・・・ | プロムナード

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若干古いデータだが、2010年までに全世界で導入された太陽光発電の発電容量はおよそ40GW。つまり、原発の約40基分。そのうちの75%はEUにあり、17GWはドイツにあるという。

早い話、ドイツには全世界の太陽光発電のうち、実に44%の太陽光発電所があるという計算になる。



ところが、

これだけの発電所があっても、実際の消費から見ると総電力量のわずか2%しか賄っていないという。これが実態らしい。あのドイツにしてその体たらくか



太陽光発電大国であるドイツにしてこの状態。要するに電力エネルギー事情として、再生可能エネルギーの代表といえども、需要としてのエネルギー総量に対しては殆ど非力であることが判る。


山梨県北杜市にある、NEDOの大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究施設



小生、仕事上で太陽光発電についてシステム技術に拘わっており、今後の技術革新、即ち高効率化や低コスト化、そして発電期間を加味して検討されるLCOE(均等化発電原価)の低減に対して貢献できればいいと常に考えてはいるものの、太陽光発電が原発を置き換える存在として君臨できるとはさらさら思っていないのだが、こういう数字を見ると、やはり現実はそうかと思わざるを得ない。



また、準再生可能エネルギーともいえる水力発電についても、我国における揚水式発電の設備容量国内合計は約2,540万KWとなっているが、これを運用するためには夜間の揚水が必要であり、そのためには莫大な電力を必要とする。ところがこの作業はもっぱら夜間に行われるから、くだんの太陽光発電方式は役を果たさない。


つまり、それをまっとうするためには、どうしても原子力発電が必要なのだ。



以前、このブログでも言ったことだが、小生、基本的には原発のようなあぶなっかしいものはできるだけ早く廃炉にした方が良いと思っている。思ってはいるが、上述の様な台所事情を鑑みれば、必要悪でもある原発は、厳重なる管理体制を行うという大前提の基に当面の間は稼動し続けさせる必要があると思うのだ。



結局、安定的にエネルギーを供給するためには、以前紹介した京都大学が研究を進めている、

宇宙太陽光発電やジェネシス計画の様な、人類が団結して初めて達成しうる遠大な計画の立案と遂行が必要なんだろう。或いは、レーザー核融合ですかね、次世代は。

別の考え方としては、全人類が電力の需要を一斉に落とせばいい。「全人類」とした理由は、一部の国が電力需要を減らすとなると、その国の経済や科学の発展に負の力が及ぶ。そのまま進めば、他国から追いつかれ追い越され、あっという間に見る影すらなくなることは自明。だから、全世界が一斉に電力需要を落とすことが必要だ。

競争という宿命を持った人類が、全世界規模でおとなしく電力需要を落とすということは想像し難い。

ひょっとすると、いずれそうなるのかもしれないが、小生が生きているうちはゼッタイ無理だろうナ