前に、少しだけブログで

触れた事があるが、

簡単な気持ちで付き合い始めた結果、

別れるのが大変で

勉強になった、と書いた事がある。


そもそも全く知らない相手に

ジムの駐車場で

声をかけられた。

日本人でもなかった。


全く軽い気持ちだった。


それから、何となく誘われれば

会うようになっていった。


知り合いだったわけでもなく、

好きで付き合い始めたわけでもないので、

心のハードルが低くかった。


かわいい人で、

きちんと教育も受けていたし、

世界展開している企業で働いてもいた。

今日はこんな事がしたいと

楽しいアイデアのある人だった。

繰り返しの毎日が

段々と付き合っていくうちに

楽しくなり好きにもなっていった。


そんなで数ヶ月過ぎた頃、

おや、と思う事があり、

他にも女の人がいるのでは、

と思うような事があった。


急に私の存在は彼にとって

なんだろうと疑問が湧いたし、

自尊心も傷ついた。


彼に尋ねたが、

女友達で会う女の人はいる

ような事を言った。


今考えると、

意図せず、なぜか自分が追う立場に

なってしまったようで、

苦しい気持ちで相手に予定を合わせて

毎日どうしたらいいんだろうと

考えるようになっていった。

それまで経験した事のない類の

苦しさのように感じた。


相手に

振り回されているような自分が

自分でないようだったし、

この状態から

逃げたかった。

そして、逃げた。

連絡を絶って、

物理的に中々会えない距離に

行く事にした。


彼には何も言ってなかったので、

後から住所だけは知らせた。

手紙やちょっとしたプレゼントが

届いたが、

自分的には、もう遅いよ、という

気持ちだったように記憶している。


新しい場所で

する事もたくさんあったし、

男女問わず

友達もたくさんできた。


初めは彼の事が頭の中にあったが、

段々と冷静になって行った。

周りを見てみると、

世の中には、あらゆる面で

彼よりもステキな男性は

たくさんいると、当たり前だが

思った。


彼に、何かの時に、

なんで自分と付き合っているのか、

というような事を聞かれた事がある。

適当に答えたが、多分、

何も考えずに付き合い始めたから、

私自身よく分からなかった。


しばらく経って元の場所に戻り、

彼からの連絡で久しぶりに会った。

少し痩せていたような気がしたが、

もう私を苦しめていた彼では

なくなっていた。


彼に泣かれた。

もう一度元に戻りたいと言われた。


私を苦しめた彼だ。

ほんの少し心が揺れたが、

ハグされた時に私の気持ちが

以前と不思議なくらい変わって

しまっている事に気がついた。



戻れなかった。



そんな自分を振り返ってみて、

自分が必要としている人が分かった。


人生を一緒に歩むなら、

嘘偽りのない、

誠実な人がいい。


それから、数年後、

夫に出会えた。


その時、

自分の欲しいものが分かっていて、

本当によかったと思っている。