春になると食べたくなるのが、雑穀の甘いそぼろを乗せたちらし寿司です。
そぼろですから、もちもちした雑穀ではなく、ヒエのようなサバッとした食感のものを使います。
ごはんもそうですが、わたしは土鍋で炊くのをみなさまにお勧めしたいです。
炊き上がりをほぐしたところです。
ヒエは冷めると粒同士がぎゅっと固まります。
りんごジュースと塩少しで甘く煮て、卵そぼろのようにします。
これはただ甘いのではなく、ヒエの持つ旨みが大きい割合を占めます。雑穀はいいかげんに選ぶと味がなかったり、臭みが気になったりします。 ぜひ上質で安心なヒエを手に入れて下さい。 わたしはつぶつぶネットショップで買っています。
ごはんは決してうちわなどで冷ますことはしないで下さい。ごはんのおいしさが半減してしまいますので。
寿司飯と具をていねいに混ぜて行き、ほろほろの混ぜごはんにします。干し椎茸はごく薄いのが身上と思っています。ごはんと一緒に噛むときのイメージを大事にします。
かんぴょうが思った以上に主張します。煮汁をしっかり含んでとてもおいしいです!!
ちょうど庭のあんずの花がみごとに満開でした。その枝を切って来て添えてみました。頂くときもベランダ越しにあんずの花が見えて、なんともうれしいお昼ごはんでした。
きゅうりがおいしい時季なら薄い輪切りにしてごはんに混ぜるとおいしいです。
このちらし寿司のレシピは今まで何度も書き換えて今に至っています。今回の改良点は、お野菜の割合を増やしたこと、大好きなかんぴょうを使ったこと、以前は使わなかったお酢を使いお寿司らしい味を出したこと、雑穀そぼろの量を減らしたことです。
しばらくぶりに使うレシピはこのように作り変えて、今の自分にとってちょうどよいおいしさに仕上げる。こういうのが家庭料理の最高に贅沢なところで、そして楽しいところです。