季節の変わり目。 

自分のモノが詰められている棚を

整理していました。

そこで目に入った、財布。

嫌な思い出が、蘇ります。

 

母子家庭だったので、

お小遣いは自分で稼ぐものと思っていた私は、

アルバイトをしていました。

高校の修学旅行。

京都でたくさん、

自分のお土産を買いました。

綺麗な京織物(友禅?)の財布があったので、

自分用と、

母親に、購入。

母に似合うのはどれかなーとか悩んでやっと決めて。

ちょっと高かったけど喜んでくれるかなと思った。

旅行から帰り、

包装した財布を母に渡す。

 

開けた母、出した言葉は、

『なんで この色選んだの?

お婆さん臭い色だね。

好きじゃないわ』真顔

 

ショック でしたね。

『じゃあ、

私がオバさんになったら使うから良いわ』と言って、

返してもらいました。

それから、ずーっと、

保管していたものです。

引越のたび、捨てずに持っていました。

少し奮発して、

喜んでもらえるものと思って買った財布。

捨てることはできませんでした。

でも、

見るたびに思い出すこの財布。

自分用に買った別の財布は、

目に入っても、

旅行の楽しい思い出が蘇るのに。

 

思い返せば、

私の母は、

昔からそういう人でした。

親の都合とはいえ、

途中から母子家庭になり、

寝る間も惜しみ働いて、

育ててくれたので、

本当に感謝しています。

だから私は、

反抗期もなかったし、

母を尊敬しています。

でも、理不尽なこと、

たくさんあったなと、

財布の件以外も、

こうやって急に思い出して

泣いてしまう事があります。

姉妹間で比較され、

ずっと、自己肯定感を下げるような発言や育て方、されていました。

その結果、

 非常に情緒不安定で、

マイナス思考な人間になりました。

 

 母のように、

見栄えばかり気にして、

周りにどう思われるかばかり気にして、

誰かに褒めて欲しいと思っていた人間です。

 

中学生になった頃、

母が再婚を決めて、

私も新しい家に住むことになり、

相手の家族とも

良好な関係を築いていました。

社会人になり、

すっかり自分の家だと思っていた私にまたもや母が

『私は〇〇さんと結婚したからいいけど、ここはあなたの家じゃない。

準備が出来たら出て行くんだよ』と言ってきました。

仲が悪い状態ではなく、です。

母としては、

 私がいることによって、気を遣い、

相手の家族と仲良くできないと感じていたそうです。

私は相手の 家族兄妹、親戚の人とまで仲良くしていたので、

何を言っているのか全く意味がわからなかったです。

母は私より相手の家族と仲良くしたかったということでしょう。

 

自分で稼ぐようになって、

相手の家族はしていなかったけど、

毎月家にお金を入れました。

母とはもう心の距離ができたので、

 できるだけお金を貯めました。

その後、同棲し、結婚。

同棲も、私の家庭の状況をよく知る相手が『いつも一緒に居るし、こっちに、来れば?』と言ってくれたからです。

私は、一人暮らしするお金も必要なく、家を出ることができました。

同棲中も相手が全てお金を払ってくれていました。

そんな相手(夫)とは、

その時から数えると、

20年以上の付き合いです。

 

 

 

おかげで、

家を出てからも、

ずっと親に仕送りもできました。

貯金も増えました。

マイホームをもち、

可愛い猫と娘も居ます。

私の人生、結構いいもんだなって、

思えるようになりました。

 

 

 

感謝しなければなりませんね照れ

 

嫌なことばかり。

でも必ず、なんとかなる。

必要なときに必要な助けはあるってことだね、神様ありがとうひらめき

 

 そうそう、

それでね、嫌な記憶の財布、

捨てようと思って、持ち出したの。

そして、B子に、

母とのやりとりを話したの。

そしたら、

『素敵な財布なのにね!

お母さんが、選んで買ったプレゼントなのに

変なの!』だって。

使ってくれるって。

また、泣けたよ。

優しい娘に、育ってるよ。

ありがとうB子。