100回の夜が過ぎて | ミルフィー@アビシニアン

ミルフィー@アビシニアン

CFAに登録されたアビシニアン専門のキャッテリーエマーブルの日常、キャットショーや生まれた子猫たちの成長記録を綴っています。                 

今日は長いです。文章もまとまらないものかもしれませんが、お許しを。


ミルのおっぱいをまだ飲んで、甘えたりもするメルだけど、2頭で追いかけっこやプロレスの大騒ぎもあります。なんだか親子というより、アークが我が家に来た、昨年の9月を思い出します。
アークは2ヶ月と3週間で、我が家にミルのお婿さんとしてやって来ました。ちょうど、ミューちゃんやアラン君が巣立った頃と同じ月齢です。

メルとアークの違いは、ミルとメルは親子だから、産まれた時からずっと一緒だから、アークの時の様な「仲良くなれるかな?」という心配はありません。そして、メルはレッドじゃなくてフォーンで、アークよりも体重がちょっと重くて、お耳がちょっと小さくて・・・・。アークは、あまりガツガツしてなくて、上品に食べるおっとりさんだけど、メルは、よく食べるし、おもちゃは大好きでやんちゃ。

なんとなく、メルはアークに似てるような気がしていたけど、メルはメルでアークではないんです。

何を?って思うような人もいらっしゃるでしょう。
実は、アークはミルが出産する数日前に虹の橋を渡ってしまいました。
ミルの妊娠がわかった日、アークも一緒に病院に来ていました。数日前に熱を出して受けた検査の結果を聞くためでした。
そして、ミルの妊娠と同時にアークに残された時間があまりなく、少しづつ天国への階段を上りはじめていたことを知りました。


ARCHANGE―大天使なんて意味の名前をつけてしまったから、神様が呼びたくなってしまったのかな?
本当に甘えん坊で優しい、いつも微笑んだような口元がチャームポイントだったアーク。ワタシにとっては天使みたいな子でした。優しい子だったから、ミルの出産や育児で大変になる前を選んで逝ってしまったのかもしれません。

アークの侵されている病気のこと、虹の橋を渡ったことをいつココに書くかとても迷いました。

書けば、たくさんの温かい言葉を頂けたと思います。昨年5月にちびが亡くなった時もココでいただいたコメントに、助けられました。もしかしたら、アークの治療に有効な情報も得られたかもしれません。
でも、ワタシは書きませんでした。書けませんでしたが、正しいかもしれません。

書いたらアークは病気の可哀想なアビシニアンになってしまいます。ワタシはアークをただのアビシニアンの男の子のままにしておきたかったのです。それに、きっと奇跡が起こって、後から「実は、大病をしていたのだけど、元気になりました!」って、書ける日が来るのではないかと信じていました。

ココには、ミルの出産までの明るめの話を書き続けました。今考えると、現実逃避、精神安定だったのかもしれません。

あと、書かなかったのは、ワタシのずるさもあります。

アークのブリーダーさんに、一番最初に相談したのですが、「好意的ではない中傷もないとは限らない」と言われ、ワタシも初めてのブリードで不安だったのです。病気の子がいたキャッテリーの子猫を欲しいと思う人がいるんだろうかと・・・。ミルの子猫が無事に産まれたら、良いオーナーさんにめぐり会いたい、ミルの子猫達の出会いの可能性は最大限にしてあげたい。アビシニアンの子猫を探している人の選択肢にちゃんとミルの子猫達も入れて欲しかったんです。露出を多くしたくて、アビシニアンランキングにも登録したのもそんな考えからでした。


アークの治療は最初の頃は毎日の通院、それが1日おき、後半はまた毎日でした。

最後は病院の診察台の上でした。

治療は、ワタシとママゴンとで協力し合って、ワタシも実家と今の家を行ったり来たりでした。アークにとっても通院は辛くて大変だったと思います。病院に行く時間になると行きたくないと逃げたり、お気に入りのフリースをキャリーに入れていたら、そのフリースを見ると病院と思うようで、家では使うのを嫌がったり・・・。そんなフリースなんて、何枚だって買ってあげるから元気になってねと祈るような日々でした。
病院でキャリーはイヤ、抱っこと鳴くから、お膝に乗せてあげると良い子に座っていました。診察や治療も嫌がらずに良い子でした。なるべくアークの負担にならないように、午前中一番や夜の最後など患者さんの少ない時間を選んで通院していたけど、時折、一緒になる他の来院されているオーナーさんが、良い子にお膝でオスワリしているアークを見て、「とってもお利口さんですね」とか「キレイな猫ですね」と言ってくれたけど、褒められてもちっとも嬉しくなくて、悪い子でも、もっと暴れん坊で困らせてもいいから・・・って、元気になってくれたらって、涙がでました。

ワタシは日中は仕事、ママゴンはほとんど、アークに付っきりで、ミルも妊婦中に新しい家に1頭で過ごすのは心細かったかもしれません。

アークが虹の橋を渡ってしまった数日は、ワタシは自分がアークの寿命を縮めてしまったのではないかと責めていました。キャットショーがいけなかったのではないかと。ストレスになってしまっていたのではないか・・・。アークと過ごした時間は4ヶ月と5日でした。その思い出は、ショーと通院ばかり。

アークの寿命を縮めてしまったから、バチが当たって、神様はミルもミルの子猫も連れて行ってしまうのではないか、無事に子猫は産れてくるのだろうかと不安で眠れませんでした。なんとか、アルコールを入れて眠りにつけるのが夜中3時を過ぎてから、そんな状態で仕事が出来るはずもなく、体調不良で早退をしたり。

そして、アークが亡くなった翌日に、面識もないブリーダーさんから、アークの病気や治療について根堀り葉掘り聞く電話が掛かってきました。私は途中で泣いてしまったけど、それでも、電話は続きました。おそらく、以前、ミルのお婿さん探しでお問い合わせをしたブリーダーさんから、ワタシの電話番号が洩れたのでしょう。

悲しみのどん底にいるのに、なんでこんな目に遇わなければならないのだろうかと、 ブリーダーってそんな世界なの?と幻滅していました。

アークのブリーダーさんは「生体保障として譲渡代金の半額をお返ししたい」とおっしゃってくださったけど、「生体保障」という言葉がなんだか、ペットショップみたいで、冷たく悲しく感じて辞退しました。アークのブリーダーさんにも、ヒドイ言葉も言って責めてしまいました。

ミルのお婿さんを探すときに、繁殖やショーについて条件無しで譲渡してくださるブリーダーさんがいない中、ご好意で可愛いアークを譲渡してくださったブリーダーさん、云わばアークのパパに対して・・・。

そんな姿を見たら、アークも虹の橋で悲しんでいたかもしれません。

アビシニアンに子供のころから憧れていて、やっとミルと暮らすようになって、親ばかで可愛くてたまらなくて、ショーに行って、キレイなアビシニアンを見て、ミルの子猫を見てみたい、キレイなアビシニアンをブリードしたい、そう思って迎えたアークが虹の橋を渡ってしまい、ワタシなりに考えていた繁殖計画も白紙になりました。

ミルの出産は最初で最後にして、子猫を全部、残して、みんな仲良く暮らすのも良いかなぁと思ったりもしました。現実にそんなにたくさんには愛情は注げないから、レッドの子は残して、アークの分まで可愛がって幸せにしてあげたい。そう思っていたけど、レッドは産まれる確率が高いはずなのに不在。

家に居残りしたメルシー。なんとなく、アークに似てる気がしていたのです。レッドとフォーン・・・・色の濃淡の違いで雰囲気はなんとなく似ているのかもしれませんが、今、ミルと走ってる姿や食い意地や性格を考えたら、ぜんぜん似てるわけではないのだけど、いつの間にかお布団に潜ってるところや、スリスルと甘えるところが似ている気がしていたのです。

アークはアビシニアンなのに、食いしん坊じゃなくて品の良いお坊ちゃまくんでした。よく、アークは正しいアビシニアンじゃないと言ったけど、メルはとっても正しいアビシニアンです。産まれてすぐに、臍帯がくっついる状態でミルのおっぱいを飲み始めた生命力に驚き、感動しました。フォーンのなんとも言えないカラーは大好きでしたし、残すのなら、この子が良いなぁと漠然と思っていました。

でも、甘えん坊な性格だったので、家に残るよりももっと良い環境―アットホームなお家で日中は誰かいて、関東近郊のみ、単頭飼いしてくれる家―があったら、その方が幸せになれるかもしれないとオーナーさん募集もしたけど、見つからず。残す理由が出来て、安心しているワタシがいました。

メルシーはフランス語で「ありがとう」の意味です。

アークが虹の橋を渡って、本当に真っ暗な闇の中にいるようでした。その数日後に産まれた3頭の新しい命は、我が家の希望の光になりました。どうか、無事に健康に成長して欲しいと願う日々でした。

健康に産まれてきてくれた子猫達に「産まれてくれてありがとう」ミルに「産んでくれて、きちんと育ててくれてありがとう」そんな気持ちと、ミルと似ている響きの名前ということで「メルシー」と名付けました。


一緒に産まれたルディのミューちゃん、ブルーのアランくんは可愛がって頂ける素敵な家族の元に巣立っていきました。オーナーさん、見学にいらっしゃった方には、アークのことは、全てをお話させていただきました。

一番、可愛い盛りのアークを亡くしてしまい、ワタシはとても悲しくてたまりませんでした。

ワタシも子猫の健康状態が安心できるものと知りたかったし、オーナーさんにも安心していただきたかったので、ミルの子猫は全て血液検査を実施しするつもりでいました。しかし、まだ小さな子猫に針を刺して、採血するのは可哀想ですし、4ヶ月以降に実施しないと正確な検査結果は出ないということで、ミルの血液検査も再度実施し、通常の総合的な血液検査も特に大きな問題はなかったこと、エイズ・白血病は陰性、コロナウィルスは抗体値100以下で問題がないことをお伝えしました。

ミルは産まれたとき、本当にチビチビでおっぱいが飲めなくて、ミルのブリーダーさんが哺乳してくれたおかげで今があります。後から、助かる可能性は3割くらいかなぁと思っていた、もし野良猫ちゃんの子猫なら、親が見離していただろうと・・・。そんな、ミルが、病気一つしないで、ママになっています。

4兄弟で産まれたのに、どうしてアークだけが早く虹の橋を渡らなければいけなかったのだろう。何度「どうして」と繰り返したか分かりません。悲しいけれど、それぞれの寿命があって、アークは神様がくれた時間が少しだけしかなかったのかもしれません。その短い時間の中で、ワタシと一緒にいて、アークは幸せだったのだろうかと自問してみるけど、ショーと病院ばかりで、あまり幸せじゃなかったかもしれないなぁと思うととても辛い。


アークは永遠に6ヶ月の男の子のままです。

当たり前ですが、メルシーがアークの年齢を追い抜いていきます。

そして、人間よりも動物の寿命の方が短いです。言葉をしゃべれない猫の気持ちを考えて、健康管理に気を使いながら、大切な家族として一緒に生活していきたいです。

出産、生命の誕生に感動し、それに助けられて、やっぱり、アビシニアンのブリードはしていきたいと思っています。現状、ミルのお婿さんはいませんし、ミルとメルは親子ですから、一緒に暮らしていく中で近親が起こっては困ります。たくさんの課題があります。

これから、また、子猫が生まれることはあると思いますが、初めてのブリードという事実以上に、今回の子猫達は思い出深い子達になると思います。ミューちゃんのオーナーさん、アランくんのオーナーさんとの出会いに感謝しています。

ミルのことは、初めてのアビシニアンという意味でやはり特別な思いはありますし、昨年、ちびが亡くなった時もそばにいてくれて、今年、アークが亡くなって、メソメソしてる時も、黙ってそばに座ってくれたこと、そんな中で子猫を見せてくれたことを考えると、これから何頭もの猫に出会って、アビシニアンとしては優秀な猫に出会っても、ずっと特別な猫であるような気はします。


今まで、アークのことを秘密にしていた―書かずにいたことを申し訳なく思っています。

アークのことを知っていた一部のブロガーさん、それからミルのブリーダーさんをはじめ、アビシニアンのブリーダーさんには本当に助けていただきました。

長文、お付き合いくださいましてありがとうございました。

アークにいただいたお花を載せさせてくださいね。

最後を看取ってくれた先生より
動物病院より
おきょーさんより
いただいたネックレスを棺に入れさせていただいたことを連絡したら、ご好意で。
おきょーさんより
ミルのブリーダーさん、シーちゃんママ、お婿さんのママからいただきました。
ブリザードフラワー
初めてのショーに参加した時のアーク
Archange 4ヶ月
一番、気に入っている写真です。大きな足を見て成長が楽しみでした。
アークの病気のこと、治療についてはいつかまた書きたいと思っています。

虹の橋のアークに
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