ミルボーテのサイエンスコミュニケーター松本千加子です。
さて、今日はファンデーションの特徴をお伝えするのに、少しサイエンスの観点からお伝えしていこうと思います。
前回ファンデーションタイプを
・パウダータイプ
・クッションタイプ
・リキッドタイプ
・クリームタイプ
・固形タイプ
・粉タイプ
と分けましたが、これは
中みの形状や容器の形、販売流通上のネーミングで分けてみましたが、モノの作り方としては、ほとんど親戚のようなモノとなります(笑)
前回、ファンデーションの歴史をほんの少し思い起こしてみましたが、この100年の間に
化粧品の技術はものすごい進化を続けていて、その分、これからお話しをする特徴が微細に分かれているのです。
なので簡単に言うと
人によっては、
ここは良いけど、ここがもう少しこうだったら良いのに!
とか
勧められて買ってみたら、期待した以下だった・・・
とかですね!
帯に短したすきに長しという感じです!
でも、ファンデーションのタイプ別の特徴や強みの傾向を知っておくと
絞ることができるかもしれません!
では簡単に解説をしますね。
ファンデーションは使っている材料と処方によって
カバー力や濃さ、そして伸びや感触のテクスチャー、仕上がり、化粧もちなどの違いがありそれらが大きな特徴となるのです。
ちなみに、中みをつくる時はだいたい以下のような呼び方をします!
特に現在は、BAさんの教育などではこのような表現は使わないので、どちらかというと
研究所や工場では、こんな会話で語ることがあるのです。
<ファンデーションの処方タイプ>
1.油性タイプファンデーション
2.油性乳化ファンデーション
3.乳化(水溶性)ファンデーション
4.ケーキ型ファンデーション
5.粉タイプファンデーション
1.油性タイプファンデーションは
ファンデーションの原点のようなモノで、ひと昔前はこのタイプが多く流通していました。
瓶に入ったクリーム状や、スティック状のような固形のファンデーションの多くは油性が多いのです。
テクスチャーは少し重めですが、カバー力も高く油性であることから耐水性に優れています。油性タイプと言うことから、肌が乾燥しやすい方にはとても好まれるタイプです。
一方仕上がりは肌に厚くつきやすいことから、のっぺり見えたり肌がオイリーの方は化粧崩れしやすいという弱点もあります。
今では瓶に入ったファンデーションのタイプは少なくなってきて、
スティック状や、筆やチップタイプなどで、そのフィット力やカバー力の高さの強みを生かしたコンシーラにこの技術は採用されているようです。
続いては、
2.油性乳化ファンデーション
こちらは、ざくっと言うとスキンケアのクリームや乳液の中に色のついた粉末などを入れているファンデーションです。
3.乳化(水溶性)ファンデーションも、クリームや乳液の中に色のついた粉末を入れていてつくっています。
つまり粉末の周りが水溶性なのか、油性なのかということですね!
イラスト左は、水溶性の中に色材が入っているクリームやリキッドタイプの場合と
油性が強い性質の中に色材が入っているクリームやリキッドの場合です。
こちらは両方ともクリームタイプやリキッドライプで容器はチューブや瓶やディスペンサーボトルに入っていたりします。最近のクッションファンデーションも突きつめるとこのタイプになります。
では、油性型と水溶性型は何が違うかというと
テクスチャーの違いとカバー力や化粧もちの違いとなります。
油性乳化タイプは油性ファンデーションよりテクスチャーは軽く伸びが良いタイプです。
化粧もちは、油性タイプの特性で耐水性に優れています。
水溶性乳化タイプは、テクスチャーはなめらかでみず水しく、カバー力はそんなにありませんが薄付きの分、肌に軽くメイク落としも簡単なタイプで現在ディスペンサーボトルに多いタイプです。
肌が乾燥しやすい方はこれらのファンデーションが合うと思います。
そしてこれらは、この他BBクリームなどにも応用されている処方でもあります。
よく美容液成分○○%配合・・・などと謳っているものは、これらの水溶性乳化タイプで処方されています。
本日はここまでいしておきますね!
続きます!
またお会いしましょう^^/