こんにちは！
パーソナルスタイリスト 山下美季です。
緑の美しい季節ですね！
今日はパーソナルカラーやお洋服の話から離れますが、
「色」のちょっとイイお話しを
私は、パーソナルスタイリストという仕事を始めてまだ5年程。
前職は全く畑違いの仕事だったので、
色やデザインについて学び始めてまだ10年経つか、経たないか…くらいの感じです。
つまり、
何十年も色やデザインを扱ってきたスペシャリスト！というよりは、割と皆様と近いところにいるのです。
こんな感じで
色やデザインに全然詳しくなかった私が、色やデザインの勉強をして「これは知れて良かったなぁ」と思うことがたくさんあります。
パーソナルカラーの使い方やお洋服のデザイン選びに関してはもちろんなのですが、
全然お洋服と関係ないところでも
「へぇ 色って面白いなー」と
感じることがあるので、
今日はその一つを皆様にもお伝えしたいと思います。
上に葉っぱの写真を掲載しましたが、
今回皆様にお伝えしたいことは
「黄緑は、明るく照らされると黄色っぽく見え、逆に暗くなると緑に見える」ということ。
これを、光の強さが変わることで色が変化して見える「ベゾルトーブリュッケ現象」といいますが、難しいことは置いておいて
要は
「黄緑の葉っぱが、太陽が当たって明るいと黄色っぽく見え、太陽が当たらず暗いと緑に見える」
ということ。
たったこれだけのことなのですが、
このことを知って、この季節 外を歩くと 本当に美しい。
今までなんとなく一塊に見えていた木も、
陽のあたり具合による緑の濃淡が鮮明に感じられて今まで以上に綺麗に見える。
そして、サワサワと風で葉が揺れるたび、
陽のあたり具合が変わるので
葉の色もそよぐ風と共に変わり続けるのです。
きっと「ベゾルトーブリュッケ現象」なんて知識が無くても、敏感な人はこうした変化を感じ取れるものだと思います。
でも、私はあまりそういう感覚が優れていなかったので、知識を得たことで見え方が格段に変わりました。
今まで見えていなかった分、
楽しいのかもしれません。
今は ただただ風に揺られる葉を 眺めている時があります。
あぁ… 綺麗だなぁ… と感じながら。
ただ、そう感じているだけですが
その間 自然が作り出す美しさに
自分の中に溜め込んでいたどんよりしたものが ふわっと浄化されていくような感覚があって。
豊かに生きるって こういうことなのかなぁ、とか思ったりします。
そして こう感じながら過ごしている時を
とても贅沢なものに感じるのです。
ちょっと下世話な言葉で言っちゃうと…
「旅先で見る青い海に癒される」感覚が、
ご近所でできちゃう！的な 感じです
知識を得るまでは「旅に出る過程」がないと
色の綺麗さに気付けていなかったのですが、
実は身近にもあった、ということ。
もちろん、旅先にしかない空気・日差し・自然・建築物…があって、
そこでこそ成立する風景が存在するので
「旅に出ること」の価値が下がるわけではないですが。
ただ、日々の生活の中で、
上手く心を癒すことができるということは
ストレスの多い社会で生きる私たちにとって大きなことではないでしょうか。
パーソナルカラーや自身の骨格に合うデザインは、
人の外見を良い印象に整える効果がありますが、
「人が良い印象であること＝素敵であること」は
見た目だけで成立するものではないように
私は思っています。
まずは、心が健やかに整ってこそ。
パーソナルスタイリストという仕事上、
ついつい「見た目を整える」情報を多くご提供しがちになりますが、
私自身は今日書いたような方面でも
色の効果を得ています。
それ故に、
「皆様にパーソナルカラーを上手く活用してもらいたい！」
という気持ちと同じくらい
「今日書いたような 色の効果で
毎日を楽しく清々しく過ごして頂きたい！」
とも思っています。
言い過ぎかもしれないけれど、
もしかしたらパーソナルカラーを知るよりも
生きていくうえで大きな支えとなるかもしれないですね。
色やデザインから受ける心理的な効果・影響は
皆様の生活を劇的に変えるわけではありませんが、
服やコスメ選びだけに留まらず、
様々な場面で 皆様の毎日を
必ずちょっとは 良くしてくれる。
そういうものだと思います。
今は、パーソナルカラーや骨格診断などから
「色」「デザイン」に興味を持ってくださる方が増えています。
少し興味を持つと、
色やデザインに関するセンサーが今まで以上に敏感に働くようになります。
私自身、パーソナルカラーをきっかけに
色に敏感になって、気持ちのゆとりを得ています。
皆様にも「色の効果」で日常を少し豊かにして頂けたら、と思って
今回は全然お洋服とは関係のない話ですが、
「ベゾルトーブリュッケ現象」ご紹介しました。
ちなみに、黄緑だけではなく、
オレンジも明るいところでは少し黄色っぽく見えるんですよ！
「えー…本当かなぁー…？
」
と感じたら、
お天気の良い日の散歩途中に確かめてみてください。
その瞬間、あなたは もう色のちょっとした変化に気付いちゃってます
じゃぁ、曇りの日は どう見える？
曇った日に同じ散歩道を歩いてみてください。
そうなると もう 色の虜かなー
前より必ず少し季節も進んでいるし、
同じ景色はあり得ない。
同じ風も、同じ日差しもあり得ない。
今、目にしているものは
刻一刻と変化し続ける「一瞬」だということ
