こんにちは!

パーソナルスタイリスト 山下美季です。


「もう 自分はいい歳だから、

かわいい色を着たらおかしいよね」


という言葉、よく耳にするのでキョロキョロ

今回はこのお話。


私はパーソナルカラリストですので、

似合う色がどんな色で、

どういう理由で、

どういう見え方で 似合うのか

ということは必ずお伝えするのですが、

「絶対にこの色を使って下さい!」とか

「この色はダメ!!」

と限定してしまうような言い方は基本的にはしていません。


「基本的に」と書いたので、言う時もあります。

「ビジネスシーンで成功に近づくための印象を作るにはどうしたら良いか」

と強い気持ちを持った方からコンサルティングを依頼された場合は、

「この色を使って下さい」

と具体的にお伝えすることもあります。


ただ、多くの方がパーソナルカラー診断を受ける理由は

「真剣な印象作りのため」というよりも

「なんとなく…綺麗になれたら良いな」

「普段のお買い物の目安にしたい」

「クローゼット整理に活用したい」

というもの。

「似合う色も知っておきつつ、

できるだけ幅広い色を使いたい!」

と思われる方が多いです。


ですので、

もちろんお似合いになる色は伝えますが、

「絶対にこの色以外ダメ!!」

と押し付けるような言い方はあまりしないのです。

(実際には、似合う色の時は ご自身のお顔の見え方が全然違うので、

似合う色を使っていこう、と自主的に思ってくださる方が多いですが照れ


そんな私ですが、

「ここだけは絶対譲れない」

と思うポイントが実はあります。


皆さんも聞いたこと・言ったことがあるかもしれないこのフレーズ。


「もう いい歳だから、

かわいい色を着たらおかしい」


これに対してだけは、

声を大にして

「それは絶対にない!!」

と伝えたいのです。


「もういい歳だから こんなかわいい色はおかしいよね」

と、仰る姿を彼方此方で見かけます。

パーソナルカラー診断結果が

サマーやスプリングだった時に

「この歳で この色着ても良いものでしょうか」

と聞かれることは結構多いですし、

百貨店やショッピングモールで

お客さんとショップ店員さんとのこうした会話を

耳にすることもあります。

先日、私の母も 

同窓会に着て行く服を迷っている時に

「もうおばあさんだから、あんまり可愛い色もおかしいから。

グレーにしとこうかな」

と言っていました。


果たして

「年齢を重ねていたら、かわいい色はおかしい」

のでしょうか?


私は、色の専門家として

「おかしくない!」と思っていますので、

今回は、私の見解を書いていきたいと思います。


まず、

「いい歳なのに、かわいい色はおかしい」

という言葉の意味を改めて読み解いてみると、


①「年齢重ねていると、かわいい色を着ると見た目がおかしい(変に見える)」

という意味にも取れますし、

②「年齢重ねているのに、かわいい色を着るという行為自体が おかしな行為である」

という意味にも取れます。


多くの人が両方の意味をない交ぜにして使っている言葉かなと思います。



①②それぞれについての私の見解を書いていきます。

まず
①「年齢重ねていると、かわいい色を着ると見た目がおかしい(変に見える)」

これについての私の見解は
「NO」で、
「かわいい色が似合う・似合わないは、年齢とは関係ない」です。

ちなみに、一般的に「かわいい色」というと

明るく柔らかなパステルカラーを想像される方が多いようです。)


明るく柔らかなピンクや水色は

「ベビーピンク」「ベビーブルー」という名前が付いていますが、

赤ちゃんしか使ってはいけない色、ではありません。

「ベビーピンク」が似合う人は 

何歳になってもベビーピンクを着た時が

一番綺麗に見えます。

逆に「ベビーピンク」が似合わない人は 

子供であっても似合わない。

例えば、私は子供の時から「ベビーピンク」がどうにもしっくりこなくて、

「オレンジ」の服を着せていた、

と母が言っていました。

私のパーソナルカラーはオータムで、

今も「ベビーピンク」は苦手ですし、

恐らく30年後も「ベビーピンク」は似合わないだろうなーと思っています。

(なお、パーソナルカラーは一生変わらないか?については、また別途書きたいと思います。)


私のように「かわいいベビーピンク」が似合わない人はいますが、

それは「年齢のせい」ではないのです。


「かわいい色」が似合う(=パーソナルカラーである)のであれば、

何歳になっても その色が似合うので、

「かわいい色を着て、見た目がおかしい・変」

にはなりません。

「かわいい色を着ると、むしろ良い印象」になります。

具体的には、

「肌色がくすみのない綺麗な色に見える」

「シワが目立たない・お肌にハリを感じる」

「表情が明るく見える」

結果、「若く見える」

これが実際に「かわいい色」を使うことによって、その人に起こる現象です。


ですので、

「かわいい色が本当に似合う(=パーソナルカラー)のであれば、何歳でも着るべき」

なのです。


続いて

②「年齢重ねているのに、かわいい色を着るという行為自体が おかしな行為である」


これについては、

かわいい色の服を着て若々しく見える70歳代の方を見て、

周りの人は その人のことを

「あんな色の服を着て、変」

とネガティブに捉えるでしょうか?


実際にアンケートをとったわけではないので、

根拠となるものはありませんが、

恐らくネガティブに捉える人はあまりいないのではないかと思います。


先日、私の母にも伝えたのですが

「黒・グレーの服を着て、シワが濃く表情も険しい、お肌もくすんだおばあさんよりも、

ベビーピンクの服で、明るく優しい表情で、実年齢より若く見えるおばあさんの方が見てる方も気分良いよ」


こんな風に感じる人の方が多いのではないかと思います。


つまり、

「年齢を重ねたから、かわいい色を着ると 

見た目が変になる(=似合わなくなる)」

ということはありませんし、

「年齢を重ねた人が 

かわいい色の服を着るなんておかしい」

と感じる人も恐らくいないのです。


だったら、

自分自身で

「こんな歳だから、かわいい色の服はおかしい・ダメ」

なんて決めてしまうのは、

とても勿体無いと思いませんか?


上記した通り、私は

「この色はダメ」「この色絶対使いなさい」

と押し付けるようなことは言わない主義ですが、

「いい歳だから、かわいい色はおかしい」

と多くの人が自ら言うことに関しては、

色の専門家として

ちょっと譲れないなえー、と思う点です。

「かわいい色が似合う人は、何歳になっても使うべき」

だと思います。


なお、上記した通り、

私のように 「かわいい色」が年齢に関わらず似合わない可能性があるので、

このブログを読んでくださっている全ての人に

「年齢を重ねても、かわいい色を使うべき」

とは言えません。

今回のブログは

まずは、

「かわいい色が似合うかどうか」

がスタートになりますので。

もし似合うかどうかが気になっちゃったら 

ぜひパーソナルカラー診断にお越しをてへぺろ

と…宣伝はさておき。


「こんな歳だから かわいい色はおかしいよね」

彼方此方で耳にします。

多くの人の心に染み付いた 

これといった根拠もない呪いのようなものかな、と感じます。

この迷信じみた

「歳を取ったら地味な色の服を着る」という思い込みをみんなで払拭して、

彩溢れる華やかな社会にしていけたら良いな〜

と私は思っています。

きっとその方がたくさんの人がハッピーな気持ちになる!

と思うのです照れキラキラ音譜


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Mille Fleurir(ミル・フルリール)

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