愛犬もこちゃんは
この古い毛布が大好き。

夏なのに毛布?
と思われるかも。 
しかももう、もこちゃんがカミカミして
クタクタなんですが
私にとってもこの毛布は「特別な毛布」なんです。

2016年の熊本地震で被災し、
自宅は大規模半壊で
体育館で避難生活を過ごさせていただいてました。

この時に支援物資として新品で支給していただいた毛布。
私と娘たちは大きな余震が続く不安な中
この毛布に包ませていただき
体育館の硬い床の上でも暖かく
「ひとりじゃない、大丈夫、生きていける、てゆっか生きていく!ありがとう」
と眠らせていただいた。

一ヶ月半の避難所生活から
なんとか自宅に帰って眠ろうと決断し
体育館を去る時に
「一ヶ月半、私達が遣わせていただいた毛布は
お返ししたら他の誰かが使ってくださるんですか?」
と聞いたら
廃棄処分になるとのこと。
とても「想い」があった毛布なので
たとえ買い取りでもなんとか買い取るから
お別れしたくなかった。
手放しても他の誰かが使ってくれるなら良いとして、廃棄処分なんて辛すぎる。

「持って帰りたいなら持って帰っていいですよ」
と仰ってくださったので
いただいて帰ってきた。

めちゃくちゃ大切にしてきたその毛布。
今はもこちゃんがカミカミチパチパしながら安心してネンネしてます(笑)

ミラ的の「大切にする」は
もこちゃんに一切カミカミ、チパチパさせず
隔離して奉る(たてまつる)、とかではなく

「愛するものが、今も変わらずこの毛布に包まれて安心感を得てくれてることが嬉しい」
と考えてるし
それによって、この大切な毛布がボロボロクタクタになっても
クタクタになったから毛布として価値がないとは全く思わない。
だからこそ 
他の毛布よりも、
このクタクタな毛布をもこが一番気に入って
安心して眠ることが
なんか嬉しかったりする。

この毛布は
私達も不安な中、包まれて守ってもらえた
「ありがとう」が詰まった特別な魔法の毛布。

「クタクタになったから今は犬用に使ってます」
ではなくて
今も、私も愛するもこちゃんと
この毛布を肌に感じながら毎晩一緒に寝てます。

それはどんなにお金を掛けても買えない
「ありがとうの毛布」だから
クタクタながらも、史上最強の毛布なのです♡