昔、
「状況説明なしにピタリと当てて見せる」
と謳っていたある占い師さんに
恋愛で悩んでいた親友が対面鑑定を依頼して
ミラも、占い師さんの許可の元
同席させていただいたことがある。
その占い師さんは
引いた悪魔のカードを見て
「相手はあなたの体だけが目当てで、遊びの関係だ。
会えばすぐに体を求めるでしょ?
それでいて結婚の話は避けるよね?
状況説明なんてしなくていいよ、
カードみたらすぐに分かるんだよね」
と言い切られたけど
その親友は、体の関係どころか
お相手はノラリクラリと
気をもたせるよなメールのやり取りはあるも、
二人きりで会いたいと言うよなニュアンスのメールを送ったら、核心をまるで無視したよな
はぐらかすよな内容の返信。
「ああ、やっぱ二人で会うのは無理なのか…厚かましかったかな、私」と反省して
控えめなメールに切り替えたら
気を引くような返信。
親友は一喜一憂、彼のきまぐれな返信に翻弄され、
ふたりきりのデートの約束さえ
出来なくて
悩んでいたんだよね。
「あの…お相手とは、その、カラダの関係はなくて…」
と(なぜか)申し訳無さそうに伝える親友。
「隠したってわかるのよ、カラダだけの関係だよね?認めることも大切よ。
なんで、嘘つくの?
カードは嘘つかないんだから!
悪魔のカードはね、カラダ目当てなの!」
と占い師さん。
「もしも今現在はカラダの関係がないとしても、
間違いなくこの先、カラダの関係に進む。
だけど遊びで終わる!絶対に当たるんだから!」
と占い師さん。
私はあんとき、カードの知識がほとんどなかったけど、悔しかったのよね。
「悪魔のカードって、なんなん?
勉強しまくってやろー」と
思った(笑)
………………
さて。あれから何年も経った今。
結果がわかったよ。
あの占い師さんが言い切った「カラダの関係」はないままに、お相手とは結局、連絡がつかなくなったらしい。
悪魔のカードって
キーワード一つに絞って断言出来るほど
単純ちゃうわい!
悪魔のカードが出るときは
確かに「シタゴコロ」ってのも
意味の一つとしてはあるとは思う。
けど、あんときの…
占い師さんの気迫に圧された
(ミラ的には本音は)納得行かなかったリーディングを(お金出した親友本人も、ほんとにカラダの関係ないもん〜!って涙ぐんでた)
自分なりに検証してみたら
あのときの「悪魔のカード」は
「その彼のタチノワルイ執着」として
出てきていたんじゃないかと思う。
ふたりきりでデートする気もない
しかしちゃんと断らず
気持ちだけ曖昧に引っ張って
「僕から去れないでしょ?」みたいな感じ。
ふたりきりで向き合わない癖に
切ってあげることもしない。
見えない鎖に繋ぎっぱなしの人に
自分の自信を重ねてるよな「お相手のつきあってらんない執着」
ミラ的には
「意識が引っ張られっぱなしだけど
いつまで頑張っても答えが出ないお相手」
こーゆーときに「悪魔」のカードが出ることが多くて
もしもミラが対面鑑定して「悪魔」が出たなら
「彼との関係で、ずっと繰り返している、努力しても答えが出ないよな状況…なんか、思い当たることありますか?」
ってご相談者様にお聞きしてみるかな〜
その「あなたが思い当たること」は
何かを変えない限りは
ずっとそのまま引っ張られちゃうよなカードが出てます。「悪魔」ってカードなんですけどね。
それを変えていくために何が必要か
カードに聞いてみましょうね。
って言うかな…
一個だけ、言えるのは
悪魔のカードが出るときは
「悪循環の繰り返し」
「抜け出さない限り、伸びしろがない」
「強い執着」
のエネルギーがあるカードだから
今の状況を変えたくば
行動を変えないとずっと繰り返すって意味はあるんだよね。
それは辛いけど、ご相談者様にはちゃんと伝えないといけないと思うけど…。
タロットは、霊視や透視じゃないんだから
カードのキーワードだけ拾って
ご相談者様が違うと言ってるのに
それを嘘だと決めつけて
「悪魔のカードはシタゴコロです!カラダだけの関係!」と一方的に言い渡すよりは
「悪魔のカードには
こういう意味もあるんだけど
なんか思い当たること、ないですか?」
ってお聞きして
一緒に悪魔のカードが伝えようとしてる答えを探り
そして
障害やアドバイスに出てる別のカードから
その悪循環から抜けるヒントを
ご相談者さまと一緒に探る方が
「当てて見せる」というより
「プラスの方向へ」と言うタロットの使い方になると
ミラは思ってます。
大アルカナのカードは特に
特定のキーワードをこれが絶対!と縛られずに
そのカードが持つエネルギーの性質を
掴む方が伝わりやすいのでは?と
感じます。