夕方アップした記事に
「意外にも反響」をたくさんいただきまして(笑)

それは私が「例え」として書いた
「もしも入学したてのピチピチ女子大生と仮定しましょう」の例え話に対してのご反響でした(笑)m(__)m

クレームが来たのか?
違います(笑)

「わかる!4月5月って魔物よね(笑)」
ってご意見でした❤️

私だけじゃなく
みなさん、ご経験があるんだな、と。

「エイプリルマヌーサ」って言葉、知ってます?
え?私が今テキトーに名付けた言葉です
(笑)

新しい世界に踏み込んで
右も左もわからない状態の
4月(5月)独特の【マヌーサ】状態。

マヌーサとは
ゲームのドラクエに出てくる【幻に包まれた幻惑状態】です。

自分で名付けた【エイプリルマヌーサ】状態を説明する実体験として
(あれは正にエイプリルマヌーサだったな)と懐かしく思い出すのは..

大学出てすぐに勤めた会社は
あまりの激務に、前任者が数日で急に来なくなり、
しかし週刊誌だから
毎週出るので、その職務が居ないと回らない!どうしよう!
って時に面接を受けに行った文系の私は
ガッツがありそうだと言うことで
即採用していただけたんだけど

新卒の私はパソコンも触ったことがなく
経理伝票も触ったことがなく・・・

そこに週刊誌は、容赦なく「締め切り」があり、掲載枠、掲載料の経理部分が
やって来るんだけど
【ついていけない(*_*)意味がわからない(*_*)】が正直なところで
毎日泣きべそかいてました。

大きな失敗もめっちゃ一杯してしまいました。

容赦なく鳴り響く外線電話。
2コール以内に取らねばならぬ
しかしまだ営業所の人の名前もわからん、聞き取れん
マックを(パソコン自体を)触るのも初めて・・・

わからんことばかり。
誰かに聞きたくも皆さんめっちゃ忙しそうで声も掛けれない(*_*)

コピー用紙が詰まってエラーの表示さえも、自分で対応出来んかった。
こんな大きな機械を勝手に触って壊してしまったらどうしよう(*_*)

そこに現れたのが
当時の私には【騎士】に見えた先輩若手男性です(^_^)

モタモタしてる私にいつも怒声が飛び交いましたが
5つか6つ年上のその男性先輩は
いつも優しく
「オレは応援してる。君に頑張ってほしい。辞めないでね。困ったらオレに声をかけて、遠慮しなくていいよ。」

彼は【騎士】です、【ナイト】です(笑)

彼は営業だから
昼間はほとんど営業所に居ない(>_<)
夕方、彼が営業所に帰ってきた姿を見たらホッとした。

外線が鳴り、営業先からの彼の受注報告を受けたら、他の人の受注報告より倍ぐらいに嬉しく感じた。

「困ってるあなたを放っておけないんだ!」
マジすか?他の営業さんは私を冷たい目で見てるように思うんです(>_<)
だって私、失敗ばかりで..(←悲劇のヒロインちっくにw)

「そんなことないよ、あなたの笑顔で少なくともオレは救われてるから(^_^)」

エイプリルマヌーサ(笑)
新卒の4月の小娘は
ついに出会った白馬の王子様❤️
って、思いましたとさ(笑)

残念ながら、物語はここで終わります(笑)

4月5月に掛かった魔法は
6月にあっけなく魔法はとけてしまう。

「うちの営業所でお荷物はyくんか断トツかな~、あれは究極のナルシスト。
使えなくてあらゆる部署をたらい回しされてるからね~」
と、ある日
女性の先輩が言った。

私は「え?私、yさんにめっちゃ助けてもらってますよ?尊敬してるんです」

先輩はガハハと笑い
「かわいいかわいい」と私の頭を撫でる😅

「今まで一生懸命目の前のことやってきたから、全体が見えてないのは当然だよ❤y君は白馬の王子様に見えた?」
と先輩。

私はコクンとうなずく。

「じゃあ、聞くけど
実際の実務で困った時に彼は実際に手助けしてくれた?」
と先輩。

私は
「いや、あの、実際の経理伝票の処理とかは教えていただけなかったけど
でも営業さんだし、昼間は居ないし。
でもいつもすごく慰めていただきました」
と私。

先輩は
「頑張ってほしい、とか
抽象的な言葉だけよね?
だってy君、昔、その部署に居たけど
その伝票扱えなくて
総務に回されたけどそこの仕事も出来なくて・・
実務で助けれるわけないじゃん。
今も○○の仕事出来ないから
J君が残業して彼の面倒見てるんだよ?
自分の仕事も出来なくて
周りに面倒見てもらってる男が
新人のあなたの面倒見るなんて
勘違い男なんだよ」
と。

ああ、そういえばJさんが
彼の名前で書類出してきて
不思議に思ったことが何回かあるけど
私は無愛想なJさんが苦手で
「yさんは忙しいからJさんにお仕事お願いしてるのかな。そんな忙しいのに新人の私を気遣ってくれて、なんてイイ人!!」
と勝手な解釈をして惚れ直してました(笑)

とは言えやはり私はyさんを白馬の王子様と信じていたから
女性先輩の話を100%信じたわけではなく

でも、次の日から
「見えてきた」んです。

外線が鳴る。
新人の私が取る。
相手の言うことが意味がわからなくて聞き取れない(>_<)

四苦八苦していたら
「おい!その電話、俺に繋げ!」と苦手な怖いJさん。

苦手なJさんは
私に対するぶっきらぼうな態度とはうってかわった口調で
「申し訳ございません、失礼いたしました。お電話かわりましたワタクシJと申します。
お問い合わせいただきました件は
担当者が去年、異動になりまして現在の担当はMと言う者になります。
ただいま外出しておりますのでMからすぐにお電話させていただきます」
と、本来なら私が言わねばならない言葉をJさんが伝えてくれた。

私が入社する前の、去年異動になった人のことだったのか・・そりゃ私は名前知らんよな😅

Jさんは、電話を切ったあと
「Mに連絡しろ」と。
そして
「それからな、
ノートに書いとけ。
○○、△△、××は去年辞めた営業の名前だ。
担当が変わったと説明して
○○と△△はMに、××はNが今の担当だからそこに繋ぎなさい。」
と。

こわーい無愛想な表情のまま。

そうか・・Jさんは私が四苦八苦してた電話の会話も聞いててくれて
去年辞めた営業さんの名前が出てるな、
新人の私は分からんだろうな、と思って「電話を俺に回せ」と言ってくださったんだ・・
そのあと、私が今後困らないように
去年辞めた営業さんの名前を出し
現在の担当も教えてくれて
「ノートに書いとけ!」と・・

言い方はぶっきらぼうで怖いけど
Jさんは優しいのかも。

と思った。

その直後、私の【白馬の王子様】だったyさんが席にきて
囁くような優しい声で
「電話、なんか難しい内容だったの?
ドンマイだよ!
オレは応援してるよ。
Jさんに怒られても気にしないでいいよ、無視しちゃえ。
オレがついてるからね❤」
と言ってくれたけど

「Jさんの言葉、無視出来ないよ。
今すぐノートに書いとかなくちゃ
今後も去年の担当者を訪ねて電話が来るかも?」
って思った。

私が何に困っていたか
それを彼は把握してなくて
とにかく
気にしないでいいよ、無視しちゃえ、ドンマイと
浅い言葉を投げてるだけに見えた。

【無視しちゃったら
今後困るのは私だ!!】

優しいのはもしかしたらyさんじゃなく、Jさんみたいな人かもな
と思った。

その数日後、私はまた別の壁にぶち当たり、とにかく失敗ばかりで
その日も所長に叱られて
言い訳も出来ないぐらいに私が未熟で出来てなくて
泣きたい気持ちで席に戻ったら
「ファイト!Jより」と
きったない文字で書きなぐった付箋があった。

yさんはにじりよってきて
「所長、ひどいよね、気にしないでいいよ」とささやいてくれた。

所長はひどくなくて
私は自分の出来なさに落ち込んでいた。

ああそうか
私は
「私を叱る、私に指導する人を"ひどいよね、無視しちゃえ"と言う人を求めてるんじゃないんだな。
こんな失敗ばかりの新人が言うのはナンだけど
それはなんか、浅い気がする」
と感じた。

失敗がコタエテ、
涙を堪えながら机を整理していたら

「おい!ミラ!
ついてこい、飲みに行くぞ!」
とJさんが言ってくれた。

「ありがとうございます!よろしくお願いいたします!」
と私は答えた。

yさんは、
なんで?Jさん、冷たいやん?
って顔してた。

飲みの場でもしJさんに辛辣に私の【甘え】を指摘されても
ノートに書き留めて
Jさんになら、言われたことをやってみたい、と覚悟した。

yさんが「(Jさん苦手でしょ?あの人ひどいよね?)大丈夫?」と聞いてくれた。
「ありがとうございます!無理してるんじゃなくて行きたいんです、私」と答えた。

(今まで良くしてやってきたのに)
と、yさんが気を悪くされたのは伝わった。
でもなんか
ひきたくなかった。

大袈裟に言えば
4月のマヌーサから解けた瞬間で
さらに私が
「社会人第一歩」を踏み出した瞬間かな(笑)

ちなみに、飲みの場で
私のダメ出しをコテンパンにしてくるだろと覚悟したJさんは
全くダメ出しもせずに
(当時は流行っていた)プールバーで
飲みながらビリヤードしようか、と言って
ビリヤードのアレコレはいつもみたいに
スパルタに教えてくださったけど
仕事の話は一切しなくて

だからと言って
口説いてくる、みたいな陳腐な感じでもなくて

「Jさん、私の今日の失敗をダメ出ししてもらえませんか?」
と、私は聞いてみた。

「酒はな、おいしく飲もうよ。
ダメ出しは会議室でやればいいやん。
投げ出さず、逃げ出さず
やめるなよ?
明日も出勤してくれよ?
そーゆー馬力をくれるねん、
酒って魔法の飲み物やねんぞ。
こーゆー日こそ
あんな、がぶ飲みしたらアカンねん。
濃い酒をチミチミ楽しめ!」

当時まだ20代後半独身だったJさん。
ごっつオトナだな~、と。

エイプリルマヌーサ(4月の幻)は
「とりあえず今が大変で
今を癒してくれる最短手段に最高ジャッジメントをあたえてしまう幻」

幻であれ、ある程度続けばいいけど
6月位になり
少し周りが見えるようになると
消えてしまうような浅い幻。

エイプリルマヌーサは
優しく暖かいし心地よい。

しかし一歩をふみだしたあとに振り返れば、浅く見える。

でも、あの時はあれがあったから
頑張れたな(^_^)

今回皆様からいただいた反響で
やはり、そんな、似たような感じの経験が
皆さんにもおありだったんだな、と❤