そんな川西さんは10月20日で生えて還暦を迎えるに当たり、呉凱旋から川西スペシャルがスタート。
というわけで川西の女なので両方の地域に参加したのだが、尼崎2日目アンコールについて先に書く。
名古屋のミーハーブログ先に書きたくなったが、貯めてしまうと二度と出ない気がするのでざっくり書く。
曲がその人の人間性なり魂を表明するものであるなら、
誤魔化しも装飾も利かぬ短期間で作られた今作は、見事にそれが現れている。
愛にあふれる純粋さ、揺らがぬ強い意志、暗黒混じりの無邪気さ、それぞれの個性溢れているが、
今回のアルバム、特に川西さんの精神の現れが特筆すべきものだと思っている。
分業制が主となっているこのバンドにおいて比較的忘れ去られがちなのが、
かにさんの読書量と人生経験に裏打ちされた言葉の力である。
かにさんは愛の詩人であるが、それを最高の形で表現するには、
言葉同様に高次のレベルにある曲が必要だ。
時に大当たりもあるも、詩の打率と比較し、曲の打率はやや低い。
電大でも曲作りをしているとはいえ、彼の描きたい大絵巻を鮮やかに表現するに、
素直に言ってしまって申し訳ないのだが、楽曲力の不足は否めない。
川西さんの心底から湧き出る言葉の泉には、民生または阿部の力が不可欠だ。
民生の曲と阿部の曲の異なる音世界に、長く深い映画を超え、誰かの人生を経験したような、
もはや現実的な手触りを与えた今回の川西さんの言葉の大活躍っぷりは印象的である。
命の終わりによる不可避の別離と、なお魂を共にする永遠の誓いの珠玉・4EAEについて、
「曲を聴いてイメージが湧いてきて書きたくなった。
自分で歌うには恥ずかしいけどあべちゃんの曲だしいいや!と。てへっ。」と語られている。
実際のところ、そういったいたずらっ子な気持ちではなく、絶対に自分が書く、という決意がある。
阿部の煌めく楽曲にふさわしい、自分の言葉で真っ直ぐで強い愛を開花させる、という、
川西さんの揺るぎなき信念がある言葉故にこの曲は一瞬で人々の心を貫いたのだろうし、
「僕は江戸時代が好きだからぜひ書きたい!」という、単純な自分の希望もありながらも、
自分の脳内に流れる江戸の光景と、民生の熟成されつつも軽快な音世界に乗せるにふさわしい、
小さくも強く前へ進んでいく生きとし生けるものの意志の言葉を選び抜いたことで
楽曲が単なる曲でなく、誰かの人生に寄り添うものとなったのだ。
で、10/20あましんアンコール。
数十秒だけ上手に行った部分を除き、ほぼ全編にわたり阿部の真横で語られたBLUES。
下手側の観客にとってはほぼ目も前で歌われ、ご褒美以上のスペシャルであったと思われる。
この曲は自分の生き様、そしてこれからを語るライムで構成されているが、
しかしこの日のそれは川西さんの座る位置に加えて、阿部の精神に向けて思いが語られていた。
かにさんが再びこのバンドに何の躊躇もなく戻れるように格闘し、
彼の人生を丸ごと美しいものにした阿部への感謝と身体の奥底からあふれる愛情、
そしてこれからも伸びやかに、共に進んでいく決意をこのパフォーマンスで表現したのであろうか、と。
アーティストは自分のためだけに芸術を突き詰めるものだが、
阿部の姿勢、ひたすらの努力をもってして、周囲を救おうとしながらもそれを主張せず、
ただ息を吸って吐くかのように自然と行われる全身全霊の献身の美について、
おそらく鈍感な人は気付かぬまま利益を享受しているのだろうが、
川西さんは阿部の清らかな、すべてを理解し受け入れる神々しき魂の美を知るがゆえ、
自分の思いを伝えたい、そばで語りたい、という気持ちに川西さんはなったのだろうか。
阿部はその無意識の献身の美、そしてそこから生まれる自身の神性について、
彼は我々が想像するような美を求めているかどうかわからないし、
美というものは意識・無意識、どちらからでも生まれるとして、
何か意義深い物事を必死で続ける人に美は伴う。
川西さんの力強い演奏、それも美と呼んでいいと思うが、それに惹かれて民生はユニコーンに加入し、
多くのミュージシャンが民生の音楽への仙人的美学に(やや勘違いしながら)憧れている。
私は別に何の美も達成してはいないが、魂が美しいかどうかはなんとなくわかる。
しかし美の存在を理解、別の形で達成した人間が、その美を創るまでの道程の厳しさを知る故に、
美の創造主により惹かれるのは当然のことだろう。
そしてその美が自分の人生をより照らしているのであればなおさらである。
間違いなく私は阿部信者であるが、少なくとも阿部の魂は阿部を色々な角度で批判している者とは
比べ物にならぬほど美しいことは当然わかっているし、そしてそんなものと比べる必要もないことも。
彼が自然な行為として全力で成し遂げてきた全て、それに伴い救われた人々が皆知っている。
そして最も知っている一人である川西さんが半世紀、そしてこの還暦という、
人間にとって大きな節目を舞台上で迎えられた、という、感謝と愛情を向ける相手は阿部なのだ。
勿論民生という日本屈指のスターあってこそのユニコーン、なことも川西さん含め皆知っているが、
民生に向ける精神と阿部に向ける精神は質感が異なるのである。
このバンドは楽曲と感情で出来上がっていて、それは特殊な家族関係と恋愛関係が
ひたすら混ぜ合わされて正しい関係性なんぞ部外者は誰もわからないと思う。
私だってよくわからないのは当然なのだから、ステージを見て感じたことをただこねくり回すのみだが、
その印象からして、10/20のアンコールは、そういう印象だったのだ。
簡単に言えば、阿部の位置で同じことを川西さんにやられたら素敵すぎて2秒で落ちますwwww
もうあれはやばいよ!
座ってギター弾いてる阿部の真横でずーっとチョットオンチーをうまく隠すように語るわけやん人生を!
そんなん口説かれてるようなもんやん!
で途中でヘルメットを片手で外して強く大きい手を自然とアピールしつつぽふっとかぶせたりとか、
上手に動いたのにやっぱり戻ってきてまたずっと真横に来るねんで!
それは反則やわ川西さん!!!!
なお名古屋2日目にもBLUESやったんですが、民生の顔ひでええwwwwwwwwwwww
また書かなきゃwwwwwwwwwww
あ、あと呉ライブに行くまでがしんどかったのを念のため記録に残して後世に伝えるw
後はツイッターに書いたからいいとしよう!
================旅日記===================
まずライブに行って必要なものは何か、チケットと金とカードとスマホと着替え・・・
準備はいつもどおりであるが、準備うんぬんより今回は根本的なことが大変だった。
呉にたどり着くこと。
10月11日、この日飛行機と新幹線は全便の運休を発表し、日本全国がパニックに陥った。
横浜から広島にたどり着くに、新横浜発広島着の新幹線は8時が最後であったが、
自分の仕事の都合上、8時頃に新横浜は博打に近かった。どうすれば・・・
(新横浜から横浜からは完璧にスムーズであれば15分のはずなのだが、
横浜駅になかなか止まらない横浜線のせいで30分を見た方がいい。地下鉄も20分は必須。)
あ。
5年前、もみまんで利用した地獄の夜行バスのことを思い出す。
急いで座席を探すと奇跡的に1席。全力で入力し予約、そして迎えた11(金)。
いつもはゆるいはずの金曜日なのにこういう日に限って難しい資料作りに参加させられる。
大慌てで仕事を済ませて家に戻って風呂を済ませて12時間を覚悟して横浜を出発。
相当疲れていたのか、気付いたら眠っていた。バスの明るさでゆっくり目覚めると朝8時。
アナウンスを聞くと「兵庫県」????????????
昨日のうちに関東を脱出しようと試みる渋滞と、台風の影響による大雨の渋滞が繰り返されたようだ。
結局更にここから4時間。お昼12時過ぎに何とか広島までたどり着いた。
そしてツイッターの情報で呉線が止まっていることを知り、再びバス・・・
14時前に何とか呉にたどり着いた。
こおいちくううううううううんん!!!!!!!!!来たわよ!!!!!!!!
カレー食ったり、大和ミュージアムにけん玉を買いに行ったり、入船山行ったり、シールもゲット。
帰りの電車がまた止まってる・・・お姉さんをナンパしてタクシーで帰る。
お好み焼きよっちゃんおいしかった・・・
本物のワニが散歩する大和ミュージアム素敵だった。
艦船クルーズがめちゃ楽しかった。海軍OBと思われる解説のおじさまの話術が凄過ぎる。
マジオススメなのでみんな呉に行こう!
てか「呉氏くんはおいくつ~?」「呉氏くんは女の子~?」とかゆるきゃらに聞く阿部が最高だったw