光速の壁を越えて ‥ 3 | inca rose*のブログ

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「あなた方の文明が成し遂げたような霊的かつ科学的な生き残りの方法を、もはや地球の人々に示すことはできないのでしょうか?」と私は繰り返した。

「私たちはそれを示すことはできます。しかし、違いは乗り越えられるものではありません。地球の当局は、私たちのアプローチに対して攻撃的な反応を示してきました。私たちを打ち落とすように空軍に指令を出し、不可能なことではありますが、自分たちの航空機で私たちの宇宙船を撃墜しようとしました。このようにして、彼らは私たちの優れたテクノロジーを入手しようとしましたが、彼らが求めているのはそれだけです。そのような状況において、私たちが政府や軍当局の指導者らと接触することはありません。

政府や組織の責務は、私たち、すなわち科学者たちが負っています。私たちは自身の文明において生活のすべての側面を管理して、決断を下します。私たちの科学への鍵は、銀河の管理と自由を維持することです。私たちは必要な力をえるために、宇宙のエネルギーを利用し、惑星の大気から電気を生み出します。宇宙船の推進システムを利用することが他の星へ脱出する唯一の手段で、私たちは他の文明による誤用から自分たちの科学の秘密を命がけで守ります」





第六章    時間の壁を越えて、ケンタウルス座α星系メトン星へ

◆惑星メトンは想像を超えた美しい世界だった

美しく続く田園が深紅色の岩肌を輝かせた大きな山々まで広がっていた。草で覆われた斜面には山吹色の木々が点在し、恒星で照らされた大気の中、澄んできらめく川が海へと滝のように流れていた。いたるところに鮮やかな色彩のエキゾチックな花々が育ち、森の中のじゅうたんのように大量のユリが花を咲かせていた。

海、湖、川にはたくさんの魚類や哺乳類が溢れていた。そこには、陸上の肉食生物やサメのような、大型の肉食動物はいなかった。陸上の生物は草食で、豊富な緑色の植物を食べていた。過剰に繁殖した生物の問題は、その生物を類似した条件の他の惑星に移すことで解消しているため、生命の破壊は起こらない。

牛は少数精鋭で、牛乳のために科学的に飼育される。彼らは角を持たず、真っ白な体をしている。大きな優しい目を持ち、とても温厚で人なつっこく、湖の中にいるのを好む。彼らは常に清潔ですがすがしい香りがして、決して建物の中に詰め込まれることはない。彼らは呼ばれた際にひらかれた草原で乳が絞り取られる。タンパク質と必須ミネラルがたくさん含まれるその乳は素晴らしい味がする。

白馬たちは情熱と勇ましさをみなぎらせながらも、優しく慈悲深く、エメラルドグリーンの大草原を躍りはねていた。彼らは想念に反応するように訓練されていて、私たちのところに駆け寄ってきて、美味しい食べ物を求めて穏やかに鼻をすり寄せた。

鳥たちはこれまで私が見てきた中で最も美しかった。鮮やかに彩られた彼らは、美しい土地一帯にたくさんいて、高オクターブの鳴き声で素晴らしいキャロルを歌っていた。鳥たちはよく人に慣れていて、空や木の上から堂々と羽ばたいて下りてきては、伸ばした手や肩にとまる。自然の食べ物と水は豊富にあり、何世紀もの間この文明において、人をもてなすよう促されてきたので、鳥たちはただ愛と優しさを持ってやって来ていた。彼らは頭を片側にぴんと立てて、人なつっこい目でまばたきもせずに私を見つめた。そして、草の上で羽ばたき、ピョンピョン跳びながら、うっとりするような優美で明朗な曲をさえずり始めた。

私はほのぼのした満足感で吐息をつき、柔らかく厚い草のカウチにもたれかかった。大きな金色のハチがブンブン音を立てながら花々を渡り、私は眠りに落ちた。


◆宇宙の不朽の生命力の源とは?

エイコンは私を眠らせ続けた。私が目を覚ました時、彼はまだかたわらで座っていた。枝の間を通して紺碧の空を見ると、一隻の銀色の宇宙船が横切っているのが見えた。
「なんて美しいの!」と私はつぶやいた。
「自然の爽やかなリズムの中での本当の平和ね」
エイコンは肘をついて私に顔を近づけ、私の髪をなでおろした。

「私たちの生活様式はとてもシンプルです。人生のすべてのことに穏やかでまっすぐなアプローチをします。真実は隠すことはできず、私たちの態度にごまかしはありません。駆け引きはないので、私たちの文明によって管理されるすべてのものには平和と調和があります。鳥たちのように、私たちはくつろいで、時に歌うのが好きです」
そして、エイコンは天を見上げて、深く豊かなテノールで忘れられないメロディーを歌った。

「私の声はいつもあなたに歌いかけます。遠方のもう一つの環境で歌っています。私たちは他の明るい天体のいずれとも同様に、本当に宇宙、そして空に存在しているからです。ケンタウルス座α星の向こうには、他にたくさんの明るい天体があって、そこでは、宇宙の他の住民たちが存在して、永遠に歌い続けています。計り知れない宇宙の果てまで鳴り響く天界の鉄琴とともに、調和して歌われる私たちの愛という不朽の美は、あなたの魂にあるたくさんの窓を強化するでしょう。そして、もはや悲しみはなく、私たちの永遠なる結束において幸せだけが残されるでしょう。

私たちは皆、宇宙における人類の進化と形成において、自分のパートを演奏せねばなりません。愛しいあなたは勇気をもって地球に戻り、自分がなさねばならないことを行う必要があるでしょう。地球に戻ると、あなたの心臓はゆっくりとした調子には戻らず、脈拍数は以前のように低いバイブレーションにとどまることはありません。あなたが私たちの時間連続体に進入したことがすべてを変えました。食事と呼吸の訓練を行うだけで自身を徐々に高いバイブレーションに慣らすことは可能です。あなたが私たちの時空連続体に対処できるように私たちがあなたの心臓を調整してきたように、自然の方法では時間がかかり、集中力を要します。私があなたを地球に連れ戻せば、あなたは自分の心拍リズムを整える薬に頼って生きていかねばならなくなります」

私は心の中にその光景を刻み込んだ。私は生涯、この先長い年月にわたって私の勇気が補給される源泉だけを頼りに生きていかねばならなくなる。そして、この大気内での高い振動率は私の心臓に悪影響をおよぼし、今後不整脈が不吉にも重く残っていくため、私は不安を感じた。

すぐにエイコンは私の左胸の下を優しくしっかりとした圧でマッサージして、ハーブの錠剤を飲むように渡した。気分は改善して私はエイコンの言葉を聞いた。

「私たちは、生きた哺乳類の脳とそれが属する星系内の生きた恒星との間で、放射能のバランスを常に繊細に維持してきました。すべての生命の中心、すなわち恒星からの真にバランスの取れた、正気を与える放射能によって脳細胞が再生される限り、人類は生きていくことができます。このようにして、人々は銀河の中心核から発せられる膨大なパワーと影響力 ー宇宙の不朽の生命力ー に同調して利用することができますの驚異的な知性の光波が宇宙の深部から絶えず送り届けられているのです。

大きな脳を有した人類はこの広大な貯蔵庫に触れ、生命を維持していくことができますので、知識と知恵、知性と長寿を備えていることは、霊的に進んだ種である証です。人の脳は電磁波を発して、自身が属する恒星から放射される電磁波とつながります。もし不安定な放射線で惑星を砲撃する太陽のように、恒星が変わりやすければ、生物の脳細胞は退化します。これが加齢の原因で、その影響を受けた生物たちは攻撃的になり、共食いし、急速に老けていきます。なぜなら、生命維持に必要な脳細胞が悪影響を受けて崩壊し始めるからです。

もしあの美しい生ける地球の人々が自分たちの態度を変えれば、どれだけ地球は変わることか。なぜなら、気候変化も誘導・管理することができるからです。私たちは人口過剰ではありません。私たちはここの森で育つ薬草を使うだけで受胎調整ができます。この薬草は、必要な際に男性と女性の食事に加えられ、効果も一時的です。実際、この薬草は健康に優れた特質を持っていて、食事への有効な付加物です。

精神的な発展や健康の改善を遅延させるので、無計画の人口増や過密化は精神的な発展や健康を遅延させるため、私たちのそこに価値を見出すことはありません。地球の人々が海を渡って他の国々へと引っ越すように、私たちは銀河内の他の惑星へと引っ越すことで、人口のバランスを維持しています。


◆生き残りをかけて、ケンタウルス座α星へ

エメラルドの宝石のように点在する島々は、満ちゆく恒星の光線の中でまどろんでいた。穏やかな雨をもたらす白い雲をともなった、青空の照り返す大気は、湿気のある大気から新鮮な酸素を吸って、温かい海を泳いだ私たちの先祖に生命を与えた。暖かい気候と安定した大気が穏やかな海を守っていたので、体毛は不要だった。長くとても美しい髪の毛は宇宙線から脳を守り、これが理由で髪の毛は静電気で満ち、ブロンドまたは金色は光を反射する。黄昏時に眠るべく海から出て、金色の砂の丘の上に横になる時、身体の陰部もまた毛で守られるのだ。

「計り知れない年月を経て、息を呑むほど美しい海と島々で彼らは海と陸の植物から栄養を得て暮らしてきました。私たちの先祖が海中で過ごしていた頃、恒星からの放射線は、昼間は厚い大気のフィルターにかけられました。だから皮膚に色素はなく、この時代においても白く繊細な皮膚が残され、私たちに受け継がれているのです。

私たちは海に対して自然な憧れを持っていて、それは時代を越えて伝えられてきました。そして、恒星による有害な放射線に対して私たちは自分たちの白い肌を労わります。
私たちは自然との調和のもと、平和的に暮らして進化することで、科学とテクノロジーを発展させて、上層雲の宇宙塵の向こうにあるものを発見したいと望んで、高層大気を探索しました。

私たちの科学者は、大気の限界を越えて浮遊すべく、ヘリウムが充塡されたスカイシップを完成させました。そこで、自分たちの恒星、すなわち太陽の反射光で輝く別世界を発見したのです。そして、私たちは外の世界の探検を求めるようになって、近隣の世界 ーより大きな惑星が生命を育み、最も興味を惹かれた連星系ー へと宇宙空間を渡ることのできる宇宙船を完成させました。地球に着陸したあと、ちょうど私たちが最初の回想であなたに示したように、私たちは宇宙探索を続けて火星に着陸しました。そして、恒星からの温度(距離)の観点から、活動的な生命の存在を許す、太陽系の三つの内惑星を私たちの活動領域に含めました。

太陽系のこれらの三惑星は計り知れない年月を通じて平和と調和のもとで繁栄しました。しかし、暴力的な宇宙において自分たちの遺伝形質を守ろうと常に警戒していたので、このユートピアの科学者たちは、自分たちの恒星、すなわち太陽のリズムに弱点を発見しました。恒星は年を取るとともに、進化の道における時間サイクルの中で、不安定になり、致死的な放射線をともなって拡大していきます。恒星は年を取って内部の圧力バランスを失うと、不安定なサイクルはさらに頻繁に繰り返されるようになります。

私たちの科学者たちは自分たちの宇宙船で外へと旅し、母星系を離れて、自分たちの文明を守り、自分たちの種族を永続させうる新しい星系を探しました。星間宇宙の果てまで旅し、何百万人もの人々を太陽系から運び出すために、巨大な宇宙船が建造されました。私たちの科学者たちは隣接する星系を発見して、生命をかくまうことのできる四つの若い惑星に着陸して、今日あるように、本部を設置しました。やがて私たちの文明は星系内の残りの3惑星の状態を改善させて、今や私たちはケンタウルス座α星として知られる太陽系内のすべてに居住しています。

私たちの文明をケンタウルス座α星に運んだ宇宙船は母船として知られていて、優良宇宙船は今日でもまだ使用されています。私たちはそれらの宇宙船で馬や牛などの温和な動物たちに加え、多くの種類の鳥たちをケンタウルス座α星系内の新しいホームに移送しました。

科学者たちは、揺らめく恒星に適応した新しい人類種を生み出すべく、同胞を地球に残しました。計り知れない年月を通じた自然の隆起が赤道付近や南半球の大陸や海の表情を様変わりさせましたが、彼らは惑星の極北の地を維持しました。この人々の末裔は混血していて、気候・環境的な変化と厳しい気象の絶え間ないサイクルに影響を受け、ほとんど見る影もありません。

しかし、彼らのいくらかはあちらこちらにいて、わし鼻にアーモンド形の目をした長身で金色の肌をした人種は、金星の私たちの先祖の血をひいています。しかし、現在の地球が腐敗していく中、野蛮な人々によって私たちの子孫の多くは掃討されました。
もし地球の人々が自分たちの態度を変えず、自分たちが暮らす宇宙真実に啓発されることなく、星々への脱出ルートと自分たちの運命を見出そうと、宇宙進出した先祖を見習うこともなければ、暴力と破壊がもたらさせるでしょう。

硬直した社会的法律が維持される地球の住人は無情で危険な存在に耐え、駆け引きや原始的な体制がなおも存続する世界で暮らす貪欲な仲間たちが、残りの人々を駆け足で踏みつけていくことでしょう」













『光速の壁を越えて     今、地球人に最も伝えたい[銀河の重大な真実]  ケンタウルス座メトン星の【宇宙人エイコン】との超DEEPコンタクト』
著 . エリザベス・クラーラー

から抜粋。