人はなぜ生まれいかに生きるのか ‥ 1 | inca rose*のブログ

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第二章   守護霊はあなたを見捨てない

◆人はみな「落ちこぼれた天使」

私たちは苦しいとき、辛いとき、また人生の節目の折々に神仏を求めます。
私たちが神を求める心、それは、私たちがなぜ生まれ、なぜ生きるのかに通じることなのです。
魂は、永遠の霊性の進化を続ける旅人であります。人間世界を第一の修行の場として、肉体の死を通過した後、幽界、霊界、神界と進んでいきます。しかし、同時に、神もまた永遠の進化向上を目指す愛の光なのです。

人間の私たちは究極の進化を創造するしかないのですが、それは多分個々の霊が無限絶対の大我に融合一致することであろうと、日本心霊学の大家、浅野和三郎先生は言っておられます。
その意味では、私たちは実は無限の大我を目指す未熟な神でもあるのです。この世のすべての人々は神という神性を肉体で覆った神なのです。

わかりやすく説明してみましょう。宝石を磨く行為を思い浮かべてください。一回磨くごとに、原石は澄んで輝きを増していきます。そして、原石を磨くたびに生まれる僅かな輝き、これがあなたの霊であり、光増す宝石が神なのです。
ですから、私たちはまだ磨かれていない霊を持った神なのです。そして霊性進化を続け、いつしか光り輝く絶対の大我=神の粒子になることを目指しているのです。

私たちがそれを忘れているのは、この世に生まれてくるときに、その記憶を捨ててくるからなのです。私たちが生まれた目的を忘れ、孤独に泣いていたとしても、それはまた霊の世界の配慮なのです。
なぜならば、もしその目的などを知って生きているのであれば、私たちは自らの台本を演じるわざとらしい役者になってしまうでしょう。そこには大きな発見や感動、感情の目覚めがなくなってしまいます。それでは霊の修行にはなりません。

真っ白になって生まれてきて、泣いたり笑ったり、苦しんだり感動したりしながら、自分の魂の目的を探す。これが私たちに課せられた人生の修行なのです。
人が神を求めるとき。それはこの世に生まれてくるとき忘れてきた神への憧れであり、懐かしみからなのです。

もう、おわかりですね。
人は誰もみな、おちこぼれた天使であり、神なのです。
そして、神は霊界から我が子であるあなたをたった一人で、この厳しい現世に修行に送られたのではありません。あなたが孤独に泣いているとき、あなたを確かに見つめ思いやる存在があります。あなたがうちひしがれ、人生に絶望していても、あなたに寄り添う存在があるのです。それが守護霊(背後霊)です。



◆守護霊を構成する四つの霊

○ 主護霊(ガーディアン・スピリット)

私たちの守護霊の中心的役割を果たしている霊魂です。統計的に見ると、四百年前から七百年前に他界した先祖の霊魂がこの主護霊であることが多いようです。
少数の例外を除き、男性には男性の守護霊が、女性には女性の守護霊がついて、私たちを守り指導しています。
この主護霊は、私たちがこの世に生まれる前、そして現世、死後も本人とは切っても切れない間柄となります。主護霊は入れ替わることはありません。この強い絆のためでしょうか。私たちはこの主護霊に似た生涯を送るとも言われています。あなた自身にとても似た存在であると言えましょう。


○ 指導霊(ガイド・スピリット)

私たちの趣味や職業を指導している霊魂です。芸術家には芸術家の霊魂が、医師には医師の霊魂が、宗教家には宗教家の霊魂がついていることがよく見受けられます。
たとえば私ですが、私には生前僧侶であり、霊的能力にたけ心霊治療を得意としていた指導霊がついて指導しています。この霊魂の指導により、現在の私があるわけです。

また、この指導霊は、私たちの先祖霊に限られるわけではなく、外国人の霊がつくことも往々にして見られます。実際、私も外国語の教師に外国人の指導霊が、ヨーガの先生にインド人の指導霊がついて指導しているのを見た経験があります。このように、指導霊には私たちの職業を司る働きがあります。
私たちにはこの指導霊の影響がとても強く現れるので、その人自身の適性や才能を見いだすにも、まずその人の指導霊を見る必要があると考えられます。霊能者には、どのような指導霊がついているかによって、その方の成功度がわかるのです。

しかし、指導霊はしばしば途中で代わることがあります。その指導霊が指導している人間が増長したり、傲慢となったり、精進を怠ったりして波長が低下してしまったりすると、指導霊はあなたから去っていくのです。
それは、あなたと指導霊が持つ波動の双方が合わなくなるからなのです。そうすると、高級指導霊は去り、代わりに低俗な低俗指導霊が入れ替わります。このため能力が落ち、できるはずのこともできないというような状態になったりするのです。

一方、精進努力を重ね、謙虚で高い波動を持っていれば、才能がない人でも高級霊を呼び込み、能力を飛躍的に伸ばすことも可能になるのです。どのような職業分野においても、著しい活躍をする人はその方の指導霊がとても長けていると言います。余談ですが、スポーツなどを見ていると、この指導霊同士がプレイをしあっていて勝負が決まるということがよくあるのです。


○ 支配霊(コントロール・スピリット)

支配霊とは霊能者の心霊実験や交霊会で、霊界側のすべてを統括し、支配する高級霊であると言われています。しかし、一般的にはその人間の運命をコーディネイトしている霊魂のことをこう呼びます。
たとえば、あなたの新たな出会いや結婚、新しい土地など、私たちの進むべき環境などは、この支配霊がコーディネイトしているというわけです。
この支配霊は、私たちの十年程度先もすべて見通すことができるようです。人生はすべて偶然や奇遇な出会いだと思っている方も多いようですが、実はこの支配霊たちが私たちの人生と運命をコーディネイトしているのです。


○ 補助霊(ヘルパー・スピリット)

私たちの主護霊、指導霊、支配霊のほかに、この三役の霊を手伝う補助霊という存在があります。補助霊はさほど古くない霊魂の場合もあります。私たちの身内や近い先祖がこの補助霊となって守ることも多いのです。また、ときには、前世に関わる霊魂などが関与する場合もあります。

よくテレビなどで「あなたの守護霊はおじいさんですね」などと言っている霊能者を見かけますが、それは守るという定義が違うからなのですが補助霊も守るという意味では守護霊と言えますが、心霊科学で言うリーダーの守護霊ではありません。あくまでも補助をする霊魂なのです。なぜ、そう言えるのでしょうか?

私たちの守護霊は私たちが生まれる前から私たちに関わっているのです。もし、私たちのおじいさん(おばあさん)が守護霊だとするならば、その人たちが存命中、私たちには守護霊がいないということになってしまいます。
霊能者のなかにも「あなたには守護霊がいない」などと言う人がいますが、そのようなことは絶対にありません。どの方にも必ず、霊的守護はあります。

私たちには、このような霊的な家族が存在するのです。この霊的家族を「グループ・ソウル(類魂)」と呼びます。
私たちは、この守護霊の愛の指導により、日々、この現世での使命を果たしているのです。なんとありがたいことでしょう。なんと喜ばしいことでしょう。
私たちは、いつもこの守護霊のことを心に置き、感謝の念を持たなくてはいけません。















『人はなぜ生まれいかに生きるのか     新装版・自分のための「霊学」のすすめ』
著 . 江原 啓之

から抜粋。