『ヤング・フランケンシュタイン』感想2 | 大海の一滴、ミルキーのささやき

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舞台・映画・小説の感想を自分勝手に書き綴る、きまぐれブログ。

スタッフ

作詞・作曲:メル・ブルックス
脚本:メル・ブルックス
トーマス・ミーハン
演出・上演台本:福田 雄一

キャスト

フレデリック:小栗 旬
インガ:瀧本 美織
ケンプ警部:ムロツヨシ
アイゴール:賀来 賢人
ブリュッハー:保坂 知寿
モンスター:吉田 メタル
ヴィクター:宮川 浩
エリザベス:瀬奈 じゅん

今回は「ヤング・フランケンシュタイン」東京公演千穐楽を含めた短い感想です。
前置きとして、お芝居はファースト・インプレッションがすべてだと信じています。
リピートすると感想は変わっていきますが、初めに感じたことが「そう」なんです。
なにが「そう」なのかはわかりませんが、まあ、置いておきますね。
ですから、これから綴ることは、予備知識が付いてしまったリピーターの感想になります。

(初めの感想はコチラ)

なぜか、1幕の方が楽しめるようになったんですよ。
日本では通用しなさそうなギャグをそのまま採用していて、そのことが不思議と楽しいという、マニアックな喜びをみつけたんです。
例えるなら、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でアメリカ人なら大爆笑シーンでも、日本人は訳がわからないのに、何となく、“ふふふ”と愛想笑いをしてしまうというか、なんというか、そんな感じです。
わからないですよね、でも、その感覚に近いのです。
ブリュッハー夫人を演じた保坂知寿さんのセリフは、特に、大元が生きていたような気がします。

千穐楽だからといって、特に大きくハメを外すことはなく、プロらしい舞台でした。
サプライズといえば、モンスターとエリザベスのチョメチョメシーンで、演出の福田雄一氏が登場したことでしょうか。
チョメチョメ。我ながら古過ぎる。失礼しました。
ミュージカル界初、吹き替えミュージカル俳優として生きていくことを決意したムロツヨシさんは、決意表明のためか前言撤回、吹き替えを貫きました。
神様場面のラストにわざと音痴に歌うのですが、そのままでも大丈夫!と伝えたかったです。
宝塚初・おっぱい女優宣言をした瀬奈じゅんさんは、あいも変わらずキラッキラに光輝いていましたよ。
欲を言えば、2幕の授賞式タップシーンで一緒に踊って欲しかったですね。
気になったのは、唸りや吼えで笑いを取りにいこうとする回数が多いこと。違う手法も観たいところです。
ああ、瀬奈さんにはひと言ふた言多くなってしまう私です。

さて、最後に。
フレデリックを演じた主演の小栗旬さんについてです。
この際、フレデリックは関係ありません。
本題とは違う話です。
賀来賢人さんはカーテンコールのはけぎわに、バク転すると見せかけてしない、というパフォーマンスを披露するのですが、小栗さんも同じように被せるのです。
観客はウケているし、いいんですよ、いいんですけどね。
そこは、バク転と見せかけてからの“おばたのお兄さん”でしょう!と思っているのは、広い劇場の中で私だけなんでしょう。

はい、千穐楽感想とは言えない感想でした。

Fin