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今できること……

以前とは少し趣向を変え、ニュースや報道番組についての感想や、日常の中で気になったことを綴っています。さらに、関心のあるテーマを理解するための情報も発信しています。もし誰かの気づきや共感につながれば幸いです。

 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 いつもご訪問ありがとうございます。

 

 ここ数日、急に暑さが増してきましたね。季節の変わり方が、以前とはどこか違ってきているように感じます。これも温暖化の影響なのでしょうか……

 

 体調を崩しやすい時期ですので、どうかくれぐれもご自愛くださいませ。

 

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倫理・行動規範を考える

 

 前回の投稿では、「政治倫理」とは何かというテーマに触れ、特にその判断が多くの場合、政治家個人の倫理観や価値判断に委ねられている点に焦点を当てました。現在運用されている政治倫理審査会制度とは、1985年、いわゆる「ロッキード事件」の教訓を踏まえて設置されたものです。

 

 皆さんは、これについてどうお考えでしょうか?

「政治倫理」とは、本来制度として明文化され、すべての政治家に共通する最低限の行動基準として運用されるべきものではないのか?

それとも、政治家一人ひとりの信念や倫理観に委ねられ、問題が起きた際に、政治倫理審査会を開いて説明責任を果たすことが妥当なのか?

 現在の制度運用を見ていると、政治家の行動基準は、あくまで個人の裁量に委ねられている側面が強く、その行動を抑制すべき政治倫理審査会も、実質的には「追認」するに留まっているように見えます。

 

 実際、先日行われた審査会では、野党側が主張していた「審査会の規程に基づく行為規範の順守勧告」を行うことも、自民党側が慎重な姿勢を示したことで見送れたと報じられています。

 

 これは単なる制度の問題に留まらず、民主政治における「責任」「透明性」のあり方そのものに深く関わるものだと感じます。

 

 

 前回の内容では、触れきれなかった部分もあったので、今回も引き続き、「政治倫理」、「行動規範」について考えてみたいと思います。

 

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 参議院サイトの政治倫理審査会規定によれば、議員が「行為規範」やその他の関連法令に著しく違反し、政治的・道義的に責任があると認められる場合に、審査が行われる仕組みになっています。
 それでは規定に関する要点と、どのような条件・手順で開催されるかをまとめてみます。
 
 
参議院 政治倫理審査会
◆ 審査会の目的(第1条)
政治倫理審査会は、議員が「行為規範」や議長が定める法令に著しく違反し、政治的・道義的責任があるかどうかを審査する機関として設置されています。
 
◆ 審査会が開かれるケースは主に2つ

①【他の委員からの申立てがあった場合】(第2条)

  • 審査会委員の3分の1以上の申立てが必要。
  • 申立てには「違反があることを示す文書」が添付され、会長に提出される。
  • 会長は速やかに審査会を開催しなければならない。

②【当事者である議員自身からの申出があった場合】(第2条の2)

  • 「不当な疑惑を受けている」として、自ら審査を求める場合。
  • 疑惑の疎明資料を添付して申し出れば、原則として審査される。
  • ただし、明らかに審査の必要がない場合は却下も可能。
◆ 審査会の結果と対応(第3条)
審査の結果、政治的・道義的責任が認められた場合は、以下の勧告が行われる場合があります。
  • 行動規範の遵守を促す勧告
  • 一定期間の登院自粛
  • 役職(委員長や会長など)の辞任勧告
(これらは2つ以上を併せて行うことも可能です。)
 
◆ 決議に必要な条件(第15条)
  • 勧告を行うには、出席委員の3分の2以上の賛成が必要。
  • 一般的な議決には出席委員の過半数の賛成が必要。
◆ 弁明の機会と関係者の出席(第16~20条)
  • 審査対象となった議員には必ず弁明の機会が与えられます。
  • 必要に応じて、国務大臣、官房副長官、関係機関などの出席や資料提出、参考人の意見聴取も可能。
◆ 公開性・透明性について(第22~25条)
  • 原則として非公開(傍聴可能)。
  • 審査会の判断で傍聴を許すこともあるが、会議録の閲覧も制限されている。
  • 閲覧は審査終了後や特定の場合に限定されるため、国民への透明性には限界があると言える。

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政倫審:制度としての評価

 日本での政治倫理審査会は、議員の行動が「行為規範」や法令に著しく違反した場合に、その責任の有無を審査する仕組みです。

 審査会は、「審査の申立て」「会長の裁量」「委員の多数決」によって運営されており、議会内部の自浄作用を前提とした制度設計となっています。

 

 しかしながら、この制度にはいくつかの構造的な限界や課題が指摘されています。

 出席や説明が任意であり、審査の実効性に疑問が残る

 勧告には法的拘束力がなく、実際の処分や責任追及には直結しない

 非公開原則により、審査の過程や判断の妥当性が国民から見えにくい

 

 さらに重要なのは問題として、審査を行う委員が、すべて国会議員の中から選ばれているという点です。つまり、「議員が議員を審査する」構造のもとでは、どうしても内向きな判断や、身内への配慮が入り込みやすくなります。

 その結果、どれほど厳正な倫理判断が求められていても、実際には政治的な思惑に基づく判断として処理されてしまう傾向が強く、これまでも審査の信頼性や公平性に疑念を招いてきました。

 

 本来、政治倫理とは、国民から信託を受けた立場にある者としての責任と自制を前提とした、極めて重要な概念です。自制という理念は尊重されるべきですが、現行制度のもとでそれを監視・抑制するには限界があると言わざるを得ません。

 

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日本国憲法と民主政治のあり方

 日本では、政治倫理とはあくまでも政治家自身の「自制」に委ねられており、自己完結的な道徳意識に留まっているのが実情です。

 しかし本来、政治倫理とは国民の信頼を前提とする公的な規範であり、その監視や運用には客観的・制度的な担保が必要とされるべきです。この点を「民主政治の理念」という観点から考えてみると、日本国憲法の前文には次のように記されています。

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、

われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、

わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、

政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、

ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

 

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、

その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、

その福利は国民がこれを享受する。

と、このように憲法は「主権が国民にあり」「国政は国民の信託によって行われるもの」と明確に述べています。

 つまり、政治家とは「国民の代表者としての責任を負い、その行動の正当性は、常に国民の視点によって評価されなければならない」という立場が示されています。

 にも関わらず、現行の政治倫理審査会制度は、「議員が議員を審査する」という内向きな構造に留まり、その判断も非公開・無制裁に近い形で処理されている現状は、国民主権の理念に相反していると言えるのではないでしょうか。

 

 そして、こうした制度の構造を変える権限をもつのもまた「国会議員自身」である事実は、見逃せない点です。つまり政治倫理の審査制度が「議員による議員のための仕組み」として設計され、その変更すらも自らの意思に委ねられている以上、結果として議員を擁護する体制が堅持されている。このような自己防衛的な制度構造こそが、日本の政治における不信や腐敗を生み出す根源のひとつとなっているのではないでしょうか。

 

 この構造改革を率先して進めることのできる立場にある日本のトップが、かの田中角栄氏の「愛弟子」とも称された、石破茂現総理大臣であるとすれば、それはなんとも皮肉なことであると同時に、日本の未来がなおも深い闇に包まれていることを象徴しているようにも思えます。

 

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これからの政治倫理のあり方

 まず、「自制」という理念に基づく現在の倫理観においては、政治家自身が自らの身を切る覚悟をもって、自律的に行動する意思が不可欠です。

 

 かつて、吉田松陰らが目指した理想の「大和の国」には、そのような自己統制を前提とする行動規範として「士規七則」という教えが存在していました。

 

 侍とは、自らを一振りの剣のように鍛え、常に己を研ぎ澄ます厳しさと覚悟を、生き方そのものに宿す存在でした。しかし、悲しいかな、現代の日本において、果たしてそのよう「侍」と呼べるような政治家が、どれほど存在しているのでしょうか。

 

 

 もちろん、海外の制度や仕組みに倣うことも、一つの有効な選択肢でしょう。

 倫理監視を担う独立した第三者機関の設置や、政治家による倫理宣誓制度の導入など、各国の取組みには、私たちが学ぶべき多くの示唆が含まれています。

 

 しかし……

 

 やはり最後に求められるのは、日本の未来をしっかりと見据えた政治改革に、真摯に向き合う覚悟を持ち、国益と国民のためにその全てを捧げる、そんな理想と信念を持つ政治家の存在にほかなりません。そうした人物の出現なくして、真の変革が起こり得ないからです。

 

 もし今もなお、日本の政治がバブル経済期を「国力のピーク」と捉え、その頃の延長線上で理念や制度を理解しているとすれば、それはもはや、過去のノスタルジーに縛られた惰性的な統治にすぎず、未来を切り拓く希望には成り得ないでしょう。

 

 民主政治とは、常に「道半ば」にある存在です。それは決して完成されるものではなく、時代の変化に応じて流動し、最適化され続けなければならないものです。

 

 政治倫理もまた、制度化されたことで満足するのではなく、その本質が絶えず問い直され、新たな倫理基準に基づいて再構築されていくことが求められているのではないでしょうか。

 

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 わたしのような未熟なもののことばが、国の中枢に届くことはないかもしれません。

 それでもなお、このささやかな声が、いつの日かこの国の未来の礎になることを、心から願っています。 

 

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 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 いつも、ご訪問ありがとうございます。

 

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倫理・行動規範を考える

派閥の政治資金問題で、参議院政治倫理審査会は、去年の春以降に審査会で弁明した29人の自民党議員について、政治的・道義的な責任があることを全会一致で認め、関口議長に報告書を提出することになりました。
 
6月4日の参議院政治倫理審査会では、派閥の政治資金問題で、収支報告書に不記載があり、去年の春以降に審査会で弁明した自民党議員の取り扱いについて議論しました。

そして、参議院側の審査会で弁明した合わせて30人の議員のうち、現在、衆議院議員を務める世耕前参議院幹事長を除く29人について、政治的・道義的な責任があることを全会一致で認め、関口議長に報告書を提出することになりました。

一方、これまでの与野党の協議で、野党側が主張していた、審査会の規程に基づいて行為規範の順守などを求める「勧告」を行うことについては、自民党が慎重な姿勢を示したことから見送られました。

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政治倫理審査会

 政治倫理審査会は、政治倫理の確立のため、議員が「行為規範」その他の法令の規定に著しく違反し、政治的道義的に責任があると認めるかどうかについて審査し、適当な勧告を行う機関です。
 本審査会は、国会法に基づき、第104回国会の昭和60年12月から設置されています。

 

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審査会開催のタイミングと条件

 参議院政治倫理審査会が開かれ、政治資金問題をめぐって、関係する議員29人について「道義的責任がある」と全会一致で認めたと報じられました。

 

 こうした動きの中、あらためて考えたいのは、そもそも「政治倫理」とは何か、そして「行為規範・行動規範」といった概念はどのようなものなのか……という点です。

 

政治倫理とは個人の裁量に委ねられるものか?

 衆議院の公式サイトによれば、政治倫理審査会は「議員が行為規範または法令に著しく違反した場合」に、その責任の有無を審査するとされています。

 ですが、ここで次のような疑問が浮かんできます。

「政治倫理」とは、本来制度として明文化され、共通の基準として運用されるべきものではないのか。
それとも、政治家個人の信念や倫理観に委ねるべき問題なのか?

 現在の制度運用を見ていると、政治家の行動基準はあくまで個人の裁量に委ねられている側面が強く、審査会もその判断を「追認」する形に留まっているように感じられます。

 

 これまで何度も、政治倫理に関わる問題が表面化してきました。しかし、そのたびに「説明責任を果たした」という形で幕引きが図られ、具体的な勧告や制裁に至る例は少ないのが実情です。今回も「全会一致で道義的責任を認めた」とされながら、勧告も処分も見送られるのではないでしょうか。このような対応が今後も続いていくことは、政治の透明性が高まることもなく、責任の所在も曖昧なままであれば、日本の民主政治への信頼の回復には繋がらないのではないでしょうか。

 

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国際的な動向

アメリカ:独立した監視機関

 アメリカでは、1950年代後半に議会が政治倫理という概念を正式に認め、以降、議院規則、法律、判例等により精緻な倫理体系が構築されています。特に、1978年に制定された「政府倫理法」は、ウォーターゲート事件の反省から生まれ、議員、政府職員、裁判官などすべての公職者を対象としています。これにより、資産公開の義務、外部所得の制限、贈物や謝礼の受領禁止などが定められています。

 また、2008年には下院に「議会倫理室(Office of Congressional Ethics)」が設置され、議員以外の第三者による調査が可能となり、倫理違反の監視体制が強化されました。

 

イギリス:ノーラン原則と倫理基準コミッショナー

 イギリスでは、1995年に「公的生活の倫理基準に関する委員会(ノーラン委員会)」が設置され、議員を含むすべての公職者に関する倫理問題について検討が行われました。その結果、以下のような改革が実施されました:

  • 議員のための新たな行為規範の制定

  • 議会倫理基準コミッショナーの任命

  • 利益登録制度の強化

これにより、議員の行動に対する透明性と説明責任が向上しました。

 

カナダ:独立型の倫理監視機関

 カナダでは、独立した倫理監視機関が設置され、議員の行動に対する監視と評価が行われています。これにより、政治倫理に対する信頼性が高まっています。

 

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日本の動向

制度の限界と課題

 日本では、1985年に政治倫理審査会が設置され、議員の行動が「行為規範」や法令に著しく違反した場合に審査が行われます。しかし、審査会の出席は任意であり、倫理審査も「実効性があるかどうか」に関しては疑問視されています。また、倫理違反に対する具体的な制裁措置が乏しく、政治倫理制度の実効性に課題が残ります。

 

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 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 ご訪問ありがとうございます。

 

 昨日、韓国で大統領選挙が行われました。昨年12月、ユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領が非常厳戒を発令したのち、罷免されたことを受けて、この選挙は前倒しで実施されました。その結果、「共に民主党」の前代表、イ・ジェミョン(李在明)氏が第21代韓国大統領に選出されました。

 今回の選挙では、投票率は80%を超えたと報じられています。韓国国内の混乱を背景に、国民の関心が非常に高かったことが伺えます。

 

 韓国の政治の良し悪しはさておき、これだけの高い投票率は、民主主義の成熟度を示すものとも言えます。

 一方で、わたしたち日本ではどうでしょうか。政治や選挙への関心は、低下していく一方だと感じられます。

 

 「米騒動」のどさくさに紛れて「政治と金問題」は、葬られてしまったのでしょうか。まさか、政府から通達を受け、報道を差し控えているのでしょうか。

 

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李在明氏の勝利

[ソウル 4日 ロイター]

 

 3日投開票の韓国大統領選挙は、革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表が勝利した。大統領選は昨年12月に非常戒厳を宣言した尹錫悦前大統領の罷免に伴い、前倒しで実施。李氏は首都ソウルの国会前に集まった支持者に向けた演説で、大統領の責務を果たし、国に団結をもたらすと表明した。

選挙管理委員会によると、開票率が99%を超えた時点で李氏の得票率は49.3%、保守系与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相は41.3%。投票率は約80%と、韓国大統領選としては1997年以来の高水準となった。

 

李氏は支持者に対し「われわれは素晴らしい力を持っている。その力を合わせれば、この一時的な困難を乗り越えることができる」とし、経済再生のほか、対話と力を通した北朝鮮との和平追求を確約した。

金氏は敗北を認め、李氏に祝意を表明。李氏は選管による開票結果の確認を経て、大統領に就任する。

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イ・ジェミョン氏の勝因は?

 イ・ジェミョン氏が勝利した最大の要因は、何と言っても、ユン・ソンニョル前大統領による「非常厳戒令」の発動にあったと考えられます。

 現在イ・ジェミョン氏自身は、複数の刑事裁判で係争中ですが、それ以上の怒りを買ったのは、ユン前大統領による強硬な政権運営でした。国民感情としては「非常厳戒」を、民主主義の根幹を脅かすものと受け取り、絶対に許せないものだったようです。

 選挙中、経済格差の是正や社会福祉の拡充を訴える一方で、保守系政党「国民の力」の候補、キム・ムンス氏は、選挙の中でイ・ジェミョン氏を「すべての権力を掌握し、独裁政治を目論んでいる」と厳しく批判しましたが、今回の選挙では有権者には届かなかった結果となりました。

 

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実用主義

分裂の政治終わらせる

 3日に投開票された韓国の大統領選で当選した進歩系「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏(61)が4日午前、大統領就任式に臨んだ。李氏は演説で、進歩と保守の対立を乗り越え、「実用主義」によって経済の発展や外交・安全保障政策の立案などを図る考えを強調した。

 李氏は、保守勢力の源流の一人である朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領や、進歩系で初めて政権を握った金大中(キム・デジュン)元大統領の名を挙げ「朴正熙政策も金大中政策も、必要で有用ならば区別なく使う」と訴えた。保守と進歩の対立が政治家だけでなく国民の間でも深まっていることを踏まえ「分裂の政治を終わらせる大統領になる。国民の統合を原動力にして、危機を克服する」と融和を呼びかけた。

 

 外交安保の分野では「堅固な韓米同盟を土台に、韓米日の協力を固め、周辺国との関係も国益と実用の観点からアプローチする」と述べた。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権との関係については「韓米軍事同盟に基づいた強力な抑止力で(北朝鮮の)核と軍事的な挑発に備える」としたうえで「意思疎通の窓口を開き、対話と協力を通じて平和を構築する」と強調し、対話に強い意欲を示した。【ソウル日下部元美】

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イ・ジェミョン氏の人となりは?

 かつてイ・ジェンミョン新大統領は、かなり強い口調の反日発言を繰り返してきたことで知られています。

「分断されるべきは朝鮮半島ではなく日本だった」

「日本は本当に友邦国家と言えるのか」

「日韓併合は米国のせい」

これらの発言は、いずれも日本の近代史や安全保障政策に対する、厳しい批判として受け止めれ、韓国国内でも波紋を呼びました。

 ところが、今回の大統領選では、そうした反日的な発言を一切控える姿勢を見せています。この急なトーンダウンに、日本の政府関係者や外交筋の間では、今後の対日政策の方向性に、むしろ不安や警戒感を高めているようです。

 

 そんなイ・ジェミョン新大統領とは、一体どんな人物なのでしょうか?

 

「怪物」「独裁者」と呼ばれる

 韓国の政界では、イ氏に対して「怪物」あるいは「独裁者」といった、非常に強い表現で語られることが少なくありません。

 というのも、彼の経歴があまりにも異色だったからです。

 極貧の家庭に生まれ、高校へは進学せずに工場に働き始めたイ氏は、少年時代から劣悪な労働環境にさらされ、暴力が日常茶飯事だったと明かしています。

 15歳のときには、野球グローブ工場での事故により左腕に障害を負いました。

 しかしその中でも独学を重ね、成人後に司法試験に合格。人権派弁護士としての道を歩むのでした。

 

 彼の政治理念はそうした苦境から育まれたものです。

「弱者の生活を包み込む抑強扶弱の政治で、あらゆる人々が共に幸せに暮らす大同世上を目指す」と、かつての大統領選挙出馬宣言時に誓っています。

 

「貧しい少年工」から国家の頂点へ

 1963年12月8日、慶尚北道安東市に7人兄弟の5番目(次男)として生まれました。極度の貧困の家庭で育ち、中学卒業後に工場で働きながら、独学で学び、高校の卒業資格を取得し、1986年に中央大学法学部を卒業し、司法試験に合格しました。

 彼は人権・労働問題に取り組む弁護士として、労働者の権利保護や地域医療の充実に尽力しました。その後、社会運動だけでは限界があると感じ、2005年に政治の世界へと足を踏み入れました。2010年には城南市長に就任し、2018年から2021年まで京畿道知事を務め、その行政手腕は高く評価され、特にCOVID-19への迅速な対応が注目されました。

 

2度目となる大統領選挙

 イ・ジェミョン氏にとって、今回の大統領選挙は2度目の挑戦でした。

 2022年の大統領選挙では、「異色すぎる経歴」や、「強引すぎる政治スタイル」が大きな争点となってきました。また、その理由から、多くの反対票を生んだと言われています。

 

 学生時代、当時の民主化運動には一切参加しておらず、韓国政界でエリートの登竜門とされる「ソウル大学の出身」でもありません。

 こうした背景から、イ氏は長らく韓国の主流政治文化において異端と見なされきました。

 

 さらに、彼の政治スタイルは「即断即決型」で、意見の異なるものや反対勢力に対して、容赦なく切り捨てる姿勢を見せてきたことから、「独裁的だ」「協調性に欠ける」といった批判を受けることもしばしばでした。

 

 とはいえ、そうした強さや厳しさこそが、むしろ「不正や既得権益に切り込める政治家」として、一部からは熱烈な支持を受けていることもまた事実です。

 

 過去には選挙法違反や汚職疑惑で起訴も経験していますが、大統領在任中は憲法上の免責特権により起訴が停止されます。ただし、任期後の法的責任が問われる可能性もあります。 

 

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逆境を鱗に変えた龍

 大統領就任おめでとうございます。

 そして、この言葉をに贈らせて頂きます。

 

 極貧・障害・偏見という逆境を、鱗に変えた龍

 

 今後の大統領としての活動は、日本とは水と油のようになるかもしれません。トランプ氏と同じとは言いませんが、恐らく自国優先の姿勢を貫く「実用主義」路線になると思われるからです。

 就任時に発言した「実用主義」とは、理論や理想ではなく、結果によって正当性を判断する合理的思考です。つまり、理念より成果を重視する外交姿勢をとるとの発言に加えて、歯に衣着せぬ物言いからも、ハッキリとした現実主義的な行動をとることが伺えます。

 

 今後のイ・ジェミョン新大統領の施政に賛同できるかはわかりませんが、これまでの彼の人生に敬意を表さずにはいられません。

 

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 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 ご訪問ありがとうございます。

 

 昨日、わたしが投稿した内容と、偶然にも重なる記事を見つけました。ただ、この記事を読んで、皆さんはどう感じられるでしょうか?

 

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尖閣諸島とは……

 

読売新聞の報道姿勢とは……

 沖縄県・尖閣諸島で5月3日に起きた中国ヘリによる領空侵犯を巡り、政府が現場周辺の民間飛行への対応に苦慮している。この事案では、政府の自粛要請を振り切って一帯を遊覧飛行した日本の民間機に中国側が反応して、ヘリを飛ばし、結果として領空侵犯の口実に利用されたためだ。

 

  【図表】ひと目で分かる…尖閣諸島で起きた中国ヘリによる領空侵犯の経緯

 

 「十分な対応能力を有さない民間機が当該空域を遊覧飛行すれば、国民(搭乗者)に危害が及ぶ可能性がある。これを防ぐ観点から当然の措置を取った」

 

 岩屋外相は28日の衆院外務委員会でこう述べ、自粛要請に理解を求めた。日本領空を日本の民間機が飛ぶのは原則自由だと説明しつつ、不測の事態を防ぐ目的だったと強調した。こうした観点から、政府は、尖閣上空への不要な接近は望ましくないとの立場だ。

 

 日本維新の会の和田有一朗衆院議員は同委で、自粛要請で係争地のイメージが広がれば、「尖閣諸島に領土問題は存在しない」との日本の立場が揺らぎかねないと指摘した。

 

 対して室田幸靖・内閣審議官は、中国海警局の船が尖閣周辺で領海侵入を常態化させている現状に触れ、「主権の行使として国民の安全を守るのも我々の責務だ」と答弁した。自粛要請で「日本の主権が引っ込む(揺らぐ)ことは全くない」と訴えた。

 

 今回の遊覧飛行は、機長の80歳代の日本人男性が「奮闘する海上保安庁の諸君にエールを送りたかった」として計画した。国土交通省や国家安全保障局、内閣官房事態室が対応を協議し、自粛要請を決めたが、聞き入れられなかった。

 

 5月3日午後、男性の小型民間機が尖閣諸島に近づくと、領海侵入中の海警局の船からヘリが飛び立ち、領空侵犯を開始。ヘリは民間機が現場を離れるのを見届けるようにして約15分で船に戻った。中国側はその後、日本の民間機を「中国領空」から退去させるためにヘリを飛ばしたとの一方的な主張を展開した。尖閣周辺での領空侵犯は3回目だが、日本側への退去要求は初めてだった。

 

 武藤茂樹・元航空自衛隊航空総隊司令官は「力による現状変更を徐々に進める中国の『サラミ戦術』は、海から空へと広がっていくだろう。領海侵入や領空侵犯を繰り返すことで、尖閣を中国が実効支配していると国際社会に印象づけるのが目的だ」と警鐘を鳴らす。

 

 政府は今後、民間飛行の自粛要請継続や法規制の是非を検討していくとみられる。ただ、航空法に基づく飛行禁止区域は、航空機の計器故障のリスクがある在日米軍のレーダー配備先など、物理的な危険が明白な例外的な地域に限られており、強制力を伴う規制を設けるハードルは高い。政府関係者は「中国に不当な介入の口実を与えない方策を慎重に検討したい」と語る。

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民間人が悪者のような報道……

 

 何度も同じ話題を投稿するのもどうなのかと思いましたが、やはり気になるので、問題提起させてください。

 今回の80代の民間人の方の行動には、本当に「非」があったのでしょうか?

 確かに、「政府の自粛要請を無視した」と聞けば、注意がたりないと感じる方もいるかもしれません。

 ですが、それはあくまで個人の判断であり、自己責任に基づいたもの。そのなかで日本領空を日本人が飛ぶことに、何の問題があるのでしょう?(今回のケースでは、飛行計画が提出されていたと推測します)

 

 むしろ、問われるべきは、日本政府の対応が極めて中途半端だった点ではないでしょうか。以下で、先ほどの記事の内容を引用しながら説明します。

 

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日本領空を飛ぶことは原則自由のはず

 岩屋外相は28日の衆院外務委員会でこう述べ、自粛要請に理解を求めた。日本領空を日本の民間機が飛ぶのは原則自由だと説明しつつ、不測の事態を防ぐ目的だったと強調した。こうした観点から、政府は、尖閣上空への不要な接近は望ましくないとの立場だ。

 ここにもはっきりと「日本領空を日本の民間機が飛ぶのは原則自由だ」と記載してあります。その上で政府は「望ましくない」という曖昧な理由で飛行を制限しようとしたのです。これは、政府自身が対応の難しさや、方針の不明確さを示しているに等しいのではないでしょうか。

 

イメージ戦略という政治判断?

 日本維新の会の和田有一朗衆院議員は同委で、自粛要請で係争地のイメージが広がれば、「尖閣諸島に領土問題は存在しない」との日本の立場が揺らぎかねないと指摘した。

 「尖閣諸島に領土問題は存在しない」という日本政府の立場はは、もはや願望に他なりません。こうした政治的判断の誤りを誰も指摘できないことにこそ、問題があると考えます。

 

言葉は強いが、実際の対応とは?

 対して室田幸靖・内閣審議官は、中国海警局の船が尖閣周辺で領海侵入を常態化させている現状に触れ、「主権の行使として国民の安全を守るのも我々の責務だ」と答弁した。自粛要請で「日本の主権が引っ込む(揺らぐ)ことは全くない」と訴えた。

 続いて、こちらでは「中国海警局の船が尖閣周辺で領海侵入を常態化させている現状」と、はっきりと領海侵入している事実を認めています。また室田内閣審議官の答弁も、自粛要請で日本の主権は揺らがないと言いつつ、その対応とはいった何だったのでしょう?

 

実行支配への布石:中国のサラミ戦術

 5月3日午後、男性の小型民間機が尖閣諸島に近づくと、領海侵入中の海警局の船からヘリが飛び立ち、領空侵犯を開始。ヘリは民間機が現場を離れるのを見届けるようにして約15分で船に戻った。中国側はその後、日本の民間機を「中国領空」から退去させるためにヘリを飛ばしたとの一方的な主張を展開した。尖閣周辺での領空侵犯は3回目だが、日本側への退去要求は初めてだった。

 

 武藤茂樹・元航空自衛隊航空総隊司令官は力による現状変更を徐々に進める中国の『サラミ戦術』は、海から空へと広がっていくだろう。領海侵入や領空侵犯を繰り返すことで、尖閣を中国が実効支配していると国際社会に印象づけるのが目的だと警鐘を鳴らす。

 こちら武藤元司令官の状況分析は正しいと思います。

 

 日本政府は、軍事力を高めるための時間稼ぎでもしているのでしょう。でも、そうしたあやふやな対応こそが、中国に「実行支配の既成事実」を、積み重ねる温床となっているんでしょうね。

 

 中国の行動こそが、この問題の根本的な原因なのです。

 

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改めて言います

 

国家として正しい行動を

 

 昨日と同じ問いを、もう一度投げかけたいと思います。

 

「勝てるから、日本の領土だと主張する」のですか。

「負けるから、日本の領土だと言わない」のですか。

 

そんなはずはありません。

 

 領土とは、国家の主権の根幹であり、決して譲ることのできない権利です。その正当性は国際法の原則に基づいて厳格に主張されなければなりません。だからこそ、たとえ軍事的に不利な状況であっても、そこで領有権の主張を控えるようでは、独立国家としての矜持を自ら手放すことになります。

 

 今、まさに中国は「既成事実の積み重ね」という形で、日本の主権を脅かしているのです。それに対して、日本政府が及び腰であることこそが、政治離れや政治不信を招いている原因なのです。

 

 毅然とした態度を示すこと。

 そして口先だけでなく、具体的な対策を講じること。

 いま日本政府に求められているのは、まさに行動力なのです。

 

 領海・領空の安全を守れないのであれば、それは国家の責任放棄に他なりません。

 

 国民、そしてこの国の領土を守ることこそが、政治の最も根本的な使命ではないでしょうか。

 

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偏向報道

 今回紹介した記事こそが、まさに「偏向報道」ではないでしょうか。政府のイメージを保つために、記者クラブ制度によって自己検閲が行われた結果、伝えるべき核心がぼかされています。

 報道とは本来、権力の監視役であるべきです。民間人の行動を問題視する一方で、政府の曖昧な対応や、根本的な政治責任には全く触れていません。

 

 

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 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 ご訪問ありがとうございます。

 

 皆さんは、中国海警局の船が、日本の領海を侵犯をし、尖閣諸島周辺をほぼ毎日のように航行している現状についてどう思われますか?

 また「台湾有事」とか「尖閣問題」など、仮に中国軍による軍事的な実効支配が現実のものとなった場合、どうすれば良いと思いますか?

 

 それとも、「実際には、日中戦争など起こり得ないこと」と捉え、国防費を削減して、むしろ社会保障や教育など、暮らしに直結する分野へ財源を振り分けるべきだと考えますか?

 

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5月25~27日

 

中国軍空母打撃群が宮古海峡に

防衛省は25日、中国海軍の空母が沖縄県の尖閣諸島沖の東シナ海を航行し、戦闘機の発着が行われたと発表しました。航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進して対応し、領空侵犯はなかったということです。

防衛省によりますと25日午前7時ごろ、中国海軍の空母「遼寧」やフリゲート艦など合わせて5隻が沖縄県尖閣諸島の久場島の北、およそ200キロの東シナ海を航行しているのを海上自衛隊が確認しました。

「遼寧」では戦闘機やヘリコプターの発着が行われたということです。

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5月3日

ヘリコプター1機が尖閣領空侵犯した 

尖閣諸島の周辺では、中国海警局の船が領海のすぐ外側にある接続水域をほぼ毎日航行していて、防衛省や海上保安庁が警戒を続けています。

 

中国海警局「日本の民間機が領空に不法侵入」と主張

中国海警局は3日、報道官の談話を発表し、沖縄県の尖閣諸島について中国が使っている呼称を使い「日本の民間機が釣魚島(ちょうぎょとう)の領空に不法に侵入した」と主張しました。

そして「法律に基づいて必要な措置をとり、ヘリコプターで警告してその場所から離れるよう迫った。日本に対し、一切の違法行為を直ちに停止するよう求める」としています。

中国外務省 “日本大使館次席に厳正な申し入れ”

中国外務省は4日、劉勁松アジア局長が北京にある日本大使館の次席の横地晃公使に厳正な申し入れを行ったことを発表しました。

中国外務省の発表によりますと劉局長は「日本の右翼の民間機が中国の領空に侵入した」などと主張したとしています。

日本大使館によりますと横地公使は中国側のこうした主張に対し、日本の領海に中国海警局の船4隻が侵入し、船から飛び立ったヘリコプター1機が日本の領空を侵犯したとして、極めて厳重に抗議するとともに再発防止を求めたということです。

 

外務省 中国の駐日大使らに厳重に抗議

中国海警局の船が日本の領海に侵入したうえ、船から飛び立ったヘリコプターが領空を侵犯したことを受けて、外務省の船越事務次官は3日午後に中国の呉江浩駐日大使に極めて厳重に抗議するとともに、再発防止を強く求めました。

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もしも実行支配が行われたら……

 現在も、韓国によって不法に実行支配されたままの竹島、あるいはロシアによる侵攻を受けたウクライナのように……もし中国軍が台湾や尖閣諸島に対して軍事的な実行支配を行ったとしたら、どうなるでしょうか。

 

 まず、誰もが想定し得ることは、支配された領土は、二度と返還されることはない、という現実。そして、戦争は長期化し、日本社会全体の未来像に大きな変革がもたらされること。ここまでは、おそらくほとんどの日本国民が想像する展開ではないでしょうか。

 

 では、そのような事態に直面したとき、わたしたち日本がとるべき行動は何か?の問いには、きっと意見は大きく分れるでしょう。ある人は「武力による反撃」を主張し、あるいは「外交による交渉」を主張し、または「経済的・地政学的な取引を通じた譲歩」、それか「国際社会に訴えるべきだ」と声をあげる人もいるかもしれません。中には「日本本土からは離れているのだから、譲ってしまえばいい」などの意見もあるかもしれません。

 しかし、わたしたちがこうして平和的な解決を模索し、議論を重ねている間にも、現実の支配は既成事実として広がっていき、最初は尖閣諸島のうち魚釣島だけだったものが、やがて久場島、大正島、北小島、南小島といった尖閣諸島全域にまで広がっていくことは、決して荒唐無稽ではありません。

 

 つまり現在も中国軍による軍事作戦が、静かに進行されているかもしれないのです。

 

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わたしたちのとるべき行動とは……?

 これらの話は、あくまで未来予測の範囲にすぎません。「いつ、どこで、どのように起こるのか」……それを正確に予見することなど、過去の歴史を振り返っても不可能なことは明白です。

 しかし、ことわざにもあるように「備えあれば憂いなし」。さまざまな不測の事態に、どう対応するか……その鍵とは、事前にどれだけの準備を整えておけるかにかかっています。

 

 そして、その「準備」とはすなわち、防衛態勢の整備、財源の配分、有事の際の行動方針の策定など。それらを実際に決定し、実行するのは政府であり、国家です。

 

 わたしたちは民主主義のもとに暮らしていますが、こうした緊急事態の判断は、わたしたちの直接関与が及ばない領域で進められていく……その現実に、今こそ真剣に向き合わなければならないと思うのです。

 

泣き寝入りか、それとも向き合うか?

 たとえば、あなたの隣人が敷地内に不法に侵入し、毎日のように勝手に駐車を繰り返しているとします。何度注意しても改善されない……そんな状況のとき、あなたならどんな行動をとりますか?と、尖閣諸島の問題を、わたしたちの日常に置き換えて考えてみたらどうでしょう?

 

 「たらればの話に意味はない」と一蹴しますか?

 それとも、誰もが思ってもいなかった最高の解決策をお持ちでしょうか?

 

 いずれにせよ、その問題を「問題視」している時点で、すでにあたなにとって「何らかの不快」が発生しているということです。その不快感を抱えたまま見て見ぬふりをして生きるのか、それとも正面から問題に向き合い、交渉なり主張なりをして対処するのか。選択肢は、結局そのどちらかしかありません。

 もちろん、具体的な対応はさまざまです。そして、対応に暴力が伴うかどうかは、相手次第という側面も否めません。それでも、最終的な構図としてはやはり「泣き寝入りするのか、向き合うのか」この二択に集約されるのです。

 

 万が一問題として認識していなければ、何もしないという選択肢もあるかもしれません。そもそも気付いていないのですから。でもその場合、あなたの敷地は、やがて隣人の駐車場となってしまうかもしれませんね。

 

せめて意思を示す行動を

 先ほどの隣人の駐車問題であれば、わたしならまず張り紙、もしくは看板をたてるといった最低限の意思表示を行います。

 

 尖閣諸島においても、すでの多くの識者が指摘しているように、日本の領土であることを示す「常設の施設」を設置するなど、日本固有の領土であるという明確なメッセージを発するべきではないでしょうか。

 

さらに、現在も続く領海・領空侵犯に対しても、単なる「遺憾」の表明で終わらせず、すでに再三の警告を行ってきた以上、次の段階に進むべき時が来ているのだと思います。

 

 墨俣一夜城のごとく、明日には中国の駐留基地が魚釣島に突如完成していたら……?竹島や北方領土のように既成事実化されたとき、わたしたちはまたしても「遺憾」と言って済ませるのでしょうか。

 

 平和国家としてのあり方とは何か、日本国家像を改めて考えるべきときなのです。

 

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国家として正しい行動を

2020年10月28日

はじめに

 

 今年、10月26日までの300日間で中国公船が尖閣周辺の接続水域(約44.4㎞)に入った日数は276日――そのうち、領海内にまで侵入した日数は24日――に及ぶ。目も当てられない数字だ。10月12日には中国海警局の公船2隻が尖閣諸島周辺の日本領海(約22.2㎞)を侵犯し、57時間にわたって留まった。これが民主党政権下であったなら、自民党はもちろん、左右を問わず多くの国民が政府を叩きまくっていたに違いない。

 そうした中、自民党国防議員連盟は9月23日に加藤勝信官房長官に宛てて「尖閣諸島の更なる有効支配強化のための提言」を提出した。尖閣諸島の実効支配を強化すると言えば、多くの人は「なるほど」と思うかもしれない。だが、10年か20年遅かった。今、日中のどちらかが島嶼部に手を加える形で実効支配強化策を強行すれば、それがきっかけとなって武力衝突に至る危険性が非常に高い。武力衝突がエスカレートすれば、率直に言って日本が勝てる可能性は小さい。

 

 しかし、ここであらためて問い直してみたいと思います。

 

「勝てるから、日本の領土だと主張する」のでしょうか。

「負けるから、日本の領土だと言わない」のでしょうか。

 

そんなはずはありません。

 

 領土とは、主権国家にとって決して譲ることのできない権利なはずです。その正当性は国際法の原則に基づいて厳格に保たれるべきです。

 

 いま中国は、関税をめぐって、自国の立場から「自由貿易」や「公正な国際秩序」の重要性を訴えています。であれば、日本も毅然とした態度で、法と正当性に基づいた領有権を主張し、国際社会に向けて明確な立場を発信すべきではないでしょうか。

 

 たとえ軍事的に不利であっても、そこで領有権の主張を諦めるようでは、独立国家としての矜持を自ら手放すことに他なりません。

 

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 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 ご訪問ありがとうございます。

 

 これからの新しい世界を支えるクリーンエネルギーのひとつとして注目されている「水素」。名前はよく聞くものの、実際の生活と結びつくのはまだまだ先の話かと思っていました。ところが、静岡市清水区に「水素製造・供給施設」が完成したというニュースが報じられました。

 

 また同じく静岡県裾野市では、トヨタが手掛ける未来型都市「ウーブン・シティ」が、2025年秋から第一期区画の稼働を開始するようです。

 

 こうした次世代を見据えた取り組みが、着実に動き出していることを感じます。少しづつでも、明るい未来へ向かって進んでいくといいですね。

 

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水素施設完成

静岡型水素タウンプロジェクト 

二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーとして、水素への注目が集まるなか、静岡市清水区の製油所の跡地に、水素を製造して供給する新しい施設が完成しました。

この施設は、JR清水駅の東口にあった石油元売り大手の製油所の跡地、およそ4ヘクタール余りの敷地に設けられ、30日は、会社や自治体の関係者が出席して開所式が開かれました。

このなかで、施設の整備を担当したグループ会社の香月有佐社長が「エネルギーの地産地消と安定供給を通して地域の発展に貢献したい」とあいさつしました。

このあと、出席者でテープカットをして開所を祝いました。

施設には、最大出力3000キロワットの太陽光パネルと、その電気を使って水を電気分解して水素をつくり出す装置が設けられていて、燃料電池車に水素を供給する水素ステーションとして利用することができます。

水素は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーとして注目されていて、静岡市内で水素ステーションが設置されるのは2か所目だということです。

また、この施設で発電された電気は、近くの病院や公共施設などに供給され、災害時に周辺の地域で停電が起きた際は、施設に蓄えてある電力を供給するということです。

石油元売り大手の水素事業推進部の高尾育郎副部長は「水素で走るモビリティーはこれから広がっていくと捉えている。伸びていく需要に貢献できるよう努めたい」と話していました。

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世界でも高い評価を受けている

 トヨタ自動車は2025年2月22日、「ウーブン・シティ」の竣工(しゅんこう)式を実施したと発表した。

 ウーブン・シティはトヨタ自動車東日本の東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を活用した実証実験用の街だ。第1期の建物が2024年10月に完成しており、2025年秋以降にトヨタ自動車や関係者を中心に居住を開始する。第1期の区画では最終的に360人が居住する計画だ。

 

 今後は2025年夏ごろにアクセラレータープログラムの募集を開始し、同年秋以降に第1期の区画が正式に稼働する。

 

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 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 ご訪問ありがとうございます。

 

 昨夜、28日に放送された、BS-TBS「報道1930(本ブログの最後に掲載してあります。)」を観て、現在ガザ地区で行われている非人道的な行為の数々についての報道に、あらためて人命救助や支援などの捉え方に対して深く考えさせられました。

 同時に、戦争に関わる国際協定や取り決めについても、簡単に調べてみます。

 

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飢餓の危機

 

飢えるガザ住民

[カイロ/エルサレム/国連 28日 ロイター] - 人道状況が悪化しているパレスチナ自治区ガザで28日、国連世界食糧計画(WFP)の倉庫に食料を求めて住民が殺到し、死傷者が出る事態となった。

WFPは初期の報告として、ガザ中心部の倉庫で2人が死亡、数人が負傷したと伝えた。「飢えることはないと人々を安心させるために」食料支援を直ちに拡大する必要があると訴えた。

イスラエルがガザ地区で激しい軍事作戦を続ける中、数週間にわたる封鎖で同地区住民は飢餓状態に陥っている。

数時間前には、援助物資の配送を開始しようとしていた米支援の民間人道支援団体「ガザ人道財団(GHF)」の支援物資配給拠点に人々が押し寄せていた。 もっと見る

イスラエル軍は27日にも、ガザ人道財団が運営する配給所に群衆が殺到したため警告射撃を行うなどした。ただ、同財団は配給所が占拠されたという報に異を唱え、「ようやく食糧を受け取った群衆の反応を防ぐため」に一時的に警備手順を緩和しただけであり、群衆に向けた発砲は行われていないと述べた。


国連など支援団体のトラック95台が同地区入りを許可されたが、住民らによると、多数が襲撃の標的になったという。

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人道に関する国際協定

1,ジュネーブ諸条約(1949年)およびついか議定書

・もっとも代表的な国際人道法。

・武力紛争時の「非戦闘員(民間人、医療従事者など)」の保護が主な目的。

・ガザのような地域でも、民間施設や医療機関への攻撃は禁止されています。

2,ハーグ陸戦条約(1907年)

・開戦の通告方法や戦時中の交戦手段について定められています。

・特に「不必要な苦痛を与える兵器の使用は禁止」とされています。

3,国際刑事裁判所(ICC)規定(ローマ規定)

・民間人への無差別攻撃やジェノサイド(集団殺害)などを「戦争犯罪」や「人道に対する罪」として追及します。

・国連加盟国の多くが署名していますが、一部の国は署名していません(例:アメリカ、イスラエルなど)。

4,国連憲章(1945年)

・武力の行使は、原則として国連安保理の承認が必要。

・民間人の安全が脅かされる行為は、国連人権理事会などで非難されることもあります。

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兵糧攻め

最も効果的とされてきた戦術

 「兵糧攻め(ひょうろうぜめ)」……これは古今東西の戦争で繰り返し用いられてきた基本的かつ非常に効果的な戦術です。敵を直接攻撃するのではなく、補給路を断ち、内部から弱らせて降伏に追い込むこの手法は、力による制圧以上に確実性があるとされてきました。

 これに加え「水攻め(みずぜめ)」などの戦術も、古代戦では近代兵器が存在しない中で編み出された、知恵に満ちた戦い方でした。武器に頼らずとも、状況を巧みに操る戦略こそが勝敗を分けたのです。

 そして現在、ガザ地区で深刻化している食料危機。報道からも明らかになりつつあるのは、これが自然発生的なものではなく、イスラエルによる意図的な供給遮断……つまり「現代の兵糧攻め」であることが報じられています。現代においては、「意図的な封鎖・兵糧攻め」とは民間人に重大な被害を及ばす戦争犯罪と見なされる場合があるのです。

 

本当の正義、信念とは?

 単なるイスラエルとパレスチナの戦争であるなら、まだ理解の余地があるかもしれません。しかし、いまや世界中の人々がメディアを通じてその実態を知ることができるにもかかわらず、わたしたちは本当に、何もできないままなのでしょうか?

 

 「人を救うことこそが正義」と語られる現代の国際秩序において、わたしたち――すなわち日本は、国際協調をどのように位置づけているのでしょうか。


 それはアメリカに従うという姿勢のことなのか。それとも、秩序を守るために自ら声を上げ、行動するという意志を表すべきなのでしょうか。

 

 一方で、ヨーロッパ各国からも、アメリカとの足並みの乱れを感じさせる発言が目立ちはじめています。こうした揺れ動く国際環境の中で、わたしたちは本当に、いまの国政にすべてを委ねてしまってよいのでしょうか?

 

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5月28日(水) 報道1930 「全域掌握」

 

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 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 ご訪問ありがとうございます。

 

 近頃、大手メディアの企業としての倫理や姿勢などの問題が、本当に多く報じられています。最近のフジテレビ問題とは、その氷山の一角にすぎません。わたしたちが知り得る範囲だけでも、これほど多くの問題が明るみにでているのです。

 日本の大手メディアは「変わります」と何度も口にしますが、企業体質が本質的に変わるとは到底思えず、これは日本社会に潜む「将来的な崩壊」にも繋がりかねない深刻な問題だとも言えます。即急の意識改革が求められていますが、本当に変われるのでしょうか?

 

 もはや、メディアによる偏向報道が事実であることは誰の目にも明らかです。そんな中で、鉄人軍団さんのブログで、特に「政治クラブ」で行われている実態について明らかにされています。

 

 今回は、その記事をリブログさせていただきます。

 

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依然続く偏向報道

ソーシャルメディアプラットフォーム法が成立する以前から、日本の報道機関は政府によって事実上統制されていました。その結果、日本は世界報道自由度指数において、G7諸国の中で報道の自由度において最下位にランクされました 2024年ソーシャルメディア法が成立した後、 日本の総合順位は68位から70位に下落しました。

 

その理由は、記者クラブ制度と、日本の記者のほとんどが自己検閲を行っていることです。各省庁には主要報道機関の代表者で構成される記者クラブがあり、彼らは政府関係者から公式ブリーフィングを受けています。しかし、政府のイメージを損なうような発言をした場合、これらの記者はブリーフィングへの参加を禁止される可能性があります。

 

そのため、ある日本人記者の言葉を借りれば、「記者は難しい質問をすれば罰せられることを知っているため、重要な問題についての議論を促す雰囲気は全くない」とのことです。例えば、記者会見では、菅官房長官の発言が曖昧な場合、記者たちは質問することをためらっていました。官房長官は時折、「その質問は的外れです!」と厳しく答えることもありました。

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 こんにちは (*´∀`*)ノ 

 ご訪問ありがとうございます。

 

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引用元:Wild Scene 日本における環境破壊の歴史

環境問題って?

 最近では、「SDG’s」や「脱炭素社会」「地球温暖化」といった言葉を、日常のさまざまな場面で見聞きするようになりました。環境をめぐる話題は、すっかり身近なものになっています。
 でも、「環境問題」とひとことで言ってしまえば簡単ですが、実際には、わたしたちの暮らしのまわりで、さまざまな問題が複雑に絡み合い、同時に起こっているのが現状です。
 一方で、環境問題が一種のムーブメントとして注目される中、それをビジネスチャンスやブランド戦略として利用しようとする動きも目立つようになってきました。いわば「環境」が、利権やマーケティングの道具として使われる側面もあるのです。
 こうした現実を前に「地球規模の問題を人間が本当にコントロールできるの?」「環境問題って、本当に取り組むべきことなの?」と、懐疑的に捉えてしまうのも無理はないのかもしれません。
 
 だからこそ、わたし自身も一度立ち止って、こうした環境問題について、あらためて整理してみたいと思います。
 
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環境問題を分類する
 これまでの歴史を振り返ると、産業革命や高度経済成長など、国際社会が高度な文明を築いてきた過程で、その代償として地球環境が悪化してきた側面があるのかもしれません。
 そもそも「環境問題」とは、人間活動に起因して自然環境のバランスが崩れ、生態系や人間社会に悪影響を及ぼす状況や要因のことを指します。
 
 それでは、どんな問題があるのでしょうか?思いつく限り、分類ごとにあげてみたいと思います。
 
 

大気の問題

地球温暖化、酸性雨、大気汚染(PM2.5、NOx、SOx)、オゾン層の破壊
 
水資源の問題
水質汚染(生活排水・工業排水)、海洋汚染、有害化学物質の流入、海洋プラスチック問題、地下水枯渇、赤潮・青潮
 
土壌・生物の問題
土壌汚染(重金属・農薬等)、森林伐採、森林破壊、砂漠化、生物多様化の損失(絶滅危惧種の増加)、外来種問題
 
エネルギーの問題
化石燃料依存(CO2排出)、原子力発電の安全性、再生可能エネルギーの導入課題、エネルギー効率の低さ
 
廃棄物の問題
ゴミ処理問題、廃棄物の増加、マイクロプラスチック、リサイクル率の低さ、電子廃物(e-waste)、フードロス
 
気候システムの問題
気候変動、異常気象(猛暑・寒波・豪雨・干ばつ)、海面上昇、気候難民の発生、極致の氷の融解
 
人間の健康への影響
ヒートアイランド現象、公害病(四大公害病)、化学物質による健康被害(環境ホルモン・農薬)、呼吸器疾患の増加
 
都市環境の問題
都市化による緑地の減少、交通渋滞による排ガス、ヒートアイランド現象、騒音・光害、建築物のエネルギー非効率
 
社会・経済構造問題
環境格差(途上国の被害集中)、環境移民(climate refugees)、過剰消費、過密都市と過疎地域の両極化
 
環境教育・意識の問題
環境意識の低さ、消費行動の見直しの遅れ、エシカル消費の普及不足、誤情報の拡散
 
 
 
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国際的な取組み

 1997年に採択された「京都議定書」の後継として、2015年12月、フランス・パリで開催されたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締結国会議)において、約200ヵ国が合意して成立したものが「パリ協定」です。
 このパリ協定は、2020年以降の地球温暖化対策の国際的な枠組みであり、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の科学的知見に基づき、2050年までに脱炭素社会の実現を目指すという明確な長期目標を掲げています。
 この協定では、世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて2℃より十分低く抑えること。さらに、1.5℃以内に抑える努力を追求することが明記されています。各国が自主的に温室効果ガス削減目標(NDC)を設定し、定期的な進捗確認と目標の更新を通じて、自発性と実効性の両立させる枠組みです。
 
形骸化される環境問題 
 しかしながら、現実の国際社会では、この合意内容が十分に実行されているとは言えません。軍事的緊張や経済安全保障の課題が前面に出る中で、むしろ一部の先進国が協調から距離を置くような動きも見られるのが現状です。
 
 
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優先的な環境問題の整理
 環境問題についてあれこれ挙げてみると、実に多くの種類があることに気付きます。ただ、個人レベルで考えると「自分自身が原因になっている問題なんてあるのかな?」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
 けれども、実際にはこうした環境問題が、わたしたちの暮らしや未来にじわじわと影響を及ぼしています。
 
 そこで今回は、特に優先度の高いと考えられる問題をいくつ抜粋し、その背景や対策も含めて簡単に整理してみました。
 
 
地球温暖化と気候変動

 猛暑や台風の大型化、異常気象といった気候の不安定さが、日々の暮らしにも直接影響を与えるようになってきました。温暖化は農業や水資源の安定性にも関わり、将来の生活に大きな影を落とすリスクがあります。

 主な原因は、化石燃料の大量消費によるCO2などの温室効果ガスの排出です。

 

 

わたしたちにできること
 節電・省エネを心掛け、再生可能エネルギーを選び、車ではなく自転車や公共交通を使う、電気料金プランの見直しなど、意外とCO2を減らすために出来ることはたくさんあります。
 
 
プラスチックごみと海洋汚染
 レジ袋やペットボトルなど、便利なプラスチック製品が川や海に流れ込み、海洋生物の命を脅かしています。そして、そんな海洋生物たちがめぐりめぐって、わたしたちの食卓に返ってくる可能性すらあるのです。
 原因は、使い捨てプラスチックの大量使用と、リサイクル・回収体制の不備があげられます。
 
わたしたちにできること
 無駄な包装を避け、マイバッグやバイボトルを持ち歩く、そして、リサイクル表に従ってしっかり分別する習慣を身に着けること。小さな行動でも、積み重ねることで、いずれ大きな効果になります。
 
 
生物多様性の損失
 動植物の絶滅が進むと、自然のバランスが崩れ、わたしたちの食料や健康、さらには気候にまで影響が及びます。森林伐採や開発による生息地の破壊、気候変動による生態地域の変化や、外来種の侵入などが主な原因です。
 
わたしたちにできること
 地元の自然に目を向け、身近な森を守る活動に参加するなど、森林認証マーク付きの商品を選んだり、「自然と共に生きる」という意識をもつことが第一歩になります。
 
 
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環境基本計画
 日本政府においても、環境基本計画という取り組みが推進されています。
 

環境省における環境保全の推進

 2001年1月6日より発足された環境省、日本の環境政策を統括する行政機関として、大気・水質・自然環境の保全から、気候変動対策、資源循環、生物多様性の保護まで、幅広い分野で施策を展開しています。

 その基本的な指針となるのが「環境基本計画」です。2023年に策定された第六次環境基本計画では、これまでの取組みに加え、環境・経済・社会の好循環を生み出すための戦略が強化されています。

 この計画に基づき、環境省は持続可能な環境と共生する社会の実現を目指し、国内の施策の推進はもちろんのこと、地球規模の課題に対応しても、科学的根拠に基づく政策立案と、国際的なの協調のもとで積極的に取り組みを進めています。

 

第六次環境基本計画重点戦略設定

 本戦略は、以下の6つの支点に基づき策定され、相互に連携しながら持続可能な社会の実現を目指します。

  1. 【グリーン経済の構築】:持続可能な生産と消費を促す経済システムを構築し、環境価値や自然資本への長期的投資を通じて「新たな成長」を実現。
  2. 【持続可能な国土づくり】:自然資本を保全・回復・充実させ、国土の価値を高めることで経済社会活動の基盤を強化。
  3. 【地域を軸とした統合的発展】:地域資源を活かし、環境・経済・社会の課題を同時に解決する地域づくりを推進。
  4. 【Well-being(生活の質)の向上】:汚染などのリスクに対応し、ライフスタイルの革新を通じて、安全・安心で心豊かな暮らしを実現。
  5. 【環境関連科学技術の推進】:国民の本質的ニーズに応じた研究開発・実証・普及を進め、社会実装を通じてイノベーションを支援。
  6. 【環境を軸とした国際連携】:外交、安全保障、ビジネスにおける環境主流化に対応し、国益と人類の福祉の両立を図る戦略的な国際協調を展開。

 

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